逃亡劇「俺は無罪だ!」~逃亡劇から始まる英雄譚?~ 作:ISUZUベアー
至らないところもあると思いますが温かく見てもらえると幸いです!
「犯人に次ぐ!直ちに抵抗をやめおとなしく捕まりなさい!」
拡声器越しに聞こえる警察官たちの声。鳴りやまないサイレンの音が俺の耳にに嫌でも入ってくる。
そう誰でもないこの俺"罪音水成"を追いかけて。
「どうして!こうなったぁぁぁー!」
時は遡り
「行ってきまーす」
誰もいない我が家に向かって玄関口に立ち俺は挨拶をする。
もちろん家の都合によって一人暮らししている自分が言ったところで挨拶が帰ってくるはずもないが。
泡のように胃からこみ上げてくるあくびを押さえながらドアを開け通学するためバス停に向かう。
この時はまだ日常を侵食してくる魔の手が伸びているとは、まだ知らなかった。
バス停に乗り込んだ俺はたまたま開いていた席に座りしばらくしてバスは発車していく。
相変わらず見慣れた窓からの景色、変わらない座席の感触そして銃を構えながら叫ぶバスジャック犯
はっ???????バスジャック犯?????
「動くな!今からこのバスをジャックさせてもらう」
黒い仮面に黒い服。側から見たらザ·不審者のような服装をした輩が銃を運転手や俺たち乗客に向ける。
全男子の妄想でよく使われるかもしれない状況にもし俺が物語の主人公ならば鮮やかにバスジャック犯を倒していたかもしれないが現実はそう甘くない。くそなんでこんなことに!
「おいそこのお前!」
バスジャック犯の一人であり服越しからでもわかる筋骨隆々な男が俺の座席付近に向かって叫ぶ。
呼ばれた奴は可哀想に。
もしかして人質にされるのだろうか
「おい聞いてんのか!」
男は俺に視線を向けてくる。
いやいやまさかそんなはずはない。
気のせいだろう、そう気のせいなのだ。多分..........
「なに無視してんだよ!いい度胸じゃねぇか!」
あっ完全に目が合ってしまった。流石に観念する他ない。
「すいません。俺になんかようでしょうか?」
席にたちなるべく男の気に触れないように低い物腰で優しい声色で返答する。
いや完全に前のシカトが原因で怒ってらっしゃいますね。
「っち何であの方はこんなやつを」
何か男が呟いたみたいだが何をいっているのだろう。
「もういい、やれ」
やれとはどういういこッッ、何だ!後ろから布で口を抑えられてる!それになんだか眠くなってきたよう......な.........zzzzzzz
そうして俺は意識を手放すのであった。
あれからどれくらい時間が経ったかわからないが俺は意識を覚醒し起きる。
辺りを見渡すとバスの中ではなく裏路地のような所で辺りに人の気配はなく静寂に包まれていた。
さっきの出来事は夢....なわけないよな。
夢ならばいつも通り家で起きるわけだし。
しかし俺はこんな所は知らない。つまり家付近からは離れてしまったわけだ。どうしたら良いんだ。
バスジャック犯人といい、この状況といい今日はエイプリルフールじゃないぞ。とりあえず情報が少なすぎる。動かなければなにも始まらないと言うし、少し危ないかもしれないが、まずは人がいそうな場所に出て、情報集めだな。
道に沿ってしばらく歩くと正面が段々と明るくなっていく。案外早く、大通りに出ることができたようだ。
しかしなんだこの違和感は。
何故か俺も見るなり顔が蒼くなり逃げたしたり、どこかに電話したりするのだ。
まるで凶悪犯罪者を見ているかのような怯え具合だな?
ひとまず近くにある雑貨店に入って情報を集めてみる
雑貨店は小洒落た雰囲気でショーケースには
様々な日用品からこんなモノ使うのか?というものまで揃えてあった。
そんな雰囲気とは真逆に俺は強い緊迫と冷や汗が背中を伝う。それは雑貨店に置いてあった鏡越しに見える
自分のあのバスジャック犯と同じ格好
まるで今にも全てを飲み込みそうな闇の色をした黒色の仮面と服を身につけた自分であった。
なんでこんな格好をしてるんだ!まるであるときのバスジャック犯みたいじゃないか!それに周りの人々の反応の理由はこれか!
さらにまるでお前には逃げ場がないというかのように俺は絶望的な情報を得ることになる。
それは重要指名手配の手配書にデカデカと写つる自分の姿である。ご丁寧に身体的特徴や黒い仮面のことまで書いている。
もう何もかも踏んだり蹴ったりだ!
そして不幸はドミノ倒しのように連鎖していく。店のドアが勢いよく開き
「すいません警察です。ここ周辺に凶悪犯罪者"罪音 水成"がいると通報を受けました。捜査にご協力ください。」ワォ!なんてタイミングだよクソッタレ!
ここまで読んでくれてありがとうございます!
できれば高評価のほどよろしくおねがいします!