逃亡劇「俺は無罪だ!」~逃亡劇から始まる英雄譚?~   作:ISUZUベアー

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今回は結構、説明口調になってしまいました。
小説書くってムズすぎィッッ!



第04 やってることはほぼ犯罪者

「コレで良し!っと」

裏路地のの奥に足が向くままに歩きながらガラスでできた切り傷の特に怪我の深い部分を止血する。傷が浅い箇所は痛いと言うより痒いに等しいのだが、ガラスが深く刺さった箇所に目を向けると鮮血に滲んだ血がうっすらと覗かしており冗談にならない。

刺さっているガラスの破片を裂けるような痛みに耐えながら器用に取っていき傷口に布で止血する。止血部分の布越しから薄っすら暗赤色の血が浮かんでいる。

しかし服の一部分を裂き包帯代わりにしたがこれで良いのだろうか?因みに止血法方としては、ただ布で出血部分を圧迫するように結んだだけである。

 

「まぁ、なにもしないよりかはマシだろ。」

 

そう、呟きながらも足を動かす。裏路地はあまり光が入ってこないため薄暗く体を横にしないと通れないんじゃないかという小道も何ヵ所もありお世辞にもいい雰囲気とは言えない。

むしろなんとも言えない薄気味悪さがあり、神経がザワザワする。また場所が場所なので、いくら進めど同じ様な光景が続き、同じ道を通ったんじゃないかと、この道は錯覚させてくる。

 

「もうこの曲がり道なんて何度目だよ。ストレスでハゲ散らかすぞ。いやもうこんな冤罪を着せられている時点で剥げちまうか」

 

あまりに変化が起きず曲がり角の前で自虐ネタを一人寂しくブラックジョーク気味に小言を言っていると曲がり角の奥から声が聞こえてくる。

 

「は~~やってられるかよ。あんな凶悪犯罪者を俺たちみたいな底辺警官が捕まえられるかよ」

 

曲がり角の奥に二人の警官が人通りの少ないこの裏路地に来ており、まるで捕まえる気サラサラないかのように駄弁っている。会話から察するにまだ俺に気づいてないようだ。なにか有益な情報を頂けるかもしれない。尖らせるようにじっと聞き耳を立てる。

 

「おいおい手配犯の懸賞金いくらか知ってるか?」

 

「いや、詳しくは知らないな」

 

「懸賞金なんと約3億だってよ。全く上の人間は何を考えてるんだか」

 

サンオクエッッッッンッゥッ(謎のデジャブ)どこぞの大海賊時代の世界ですかここは?日本の警察はどうなってんだよ!普通、懸賞金に億超えなんてするかよ!さっきの一千万でもかなり動揺したが億だなんてとんでもない。

 

「ッえ!三億だって!それならこんなことしてる場合じゃねえだろ。捕まえに行くぞ!」

 

「いや俺はゴメンだよ」

 

「どうしてだよ」

 

二人の警官のうち1人が声色を少し低くし重々しさを感じるような声色で説明する

 

「具体的にその手配犯が"どんな罪を犯したの"かそして"その経緯はどうなのか"が伏せられて怪しすぎんだよ。

3億は魅力的だが自分の命があってこそなんでね。ほら良く言うだろ"命はお金に変えられない"ってな」

 

しかし困ったな。俺がどんな罪を着せられたのかが分からないと弁護のしようがない。それにしても"火のない所に煙は立たぬ"と言うし俺に罪を着せた真犯人がいるはずだ。状況的にあのバスジャック犯達か?

いやバスジャックだけで3億ってないだろ。それならあいつらは何らかの組織に入っていてその組織のリーダーとか?

 

「ア゛ッーーー!」

 

考えても内容が一直線にならず、考えれば考えるほど糸に絡まったかのようになってしまい警官たちに気付かれない程度の声で声を漏らし頭をくしゃくしゃとかく

 

よし!一旦保留にしよう。どう考えても色んな可能性がありすぎてわからん。まずは自分の安全を確保してからゆっくりと答えを導いていこう。

 

角の先には警官達がいるので体を後ろに向けバレないようにゆっくりと来た道を戻る。この裏路地には様々な分かれ道がありこの道もその内のひとつに過ぎない。ある程度離れたら別の道に向きを変えその方向に歩を進める。

 

コツコツと足音が反響する中歩いていると、目に止まるものがあった。

それは屋根の一枚一枚が黒い鱗のように重なり合い趣のある古民家を連想させるような格子戸が使われている木造の蔵だ。蔵はこんなところにあるのがもったいないほど凛々しく歴史を感じるような建物だったが植物のツルが伸びて絡まっており人の気配がなく空き巣のようだった。

 

「おっ、ちょうどいいな。中に入って休ませてもらいますか!」

 

格子戸を横に引きガラガラと音を立てる。中に視線を向けると蔵の中は暗く薄気味悪さがあり、電気をつけようとしたがいくら探せど電気のスイッチが見つからない。まあ仕方がない。いかにも歴史のある建物だかなり昔の建物なのだろう。それも電気が普及してないほどの。なんとか入り口から入る光でマッチとロウソクを見つけ火をつけ光源を手に入れる。ロウソクの光で中がより鮮明に見え、掛け軸や壺、薪や非常食などといったいかにも蔵にありますというものが揃えてあった。

 

「おお~~!なんでもあるな。それじゃあ少しお恵みを分けさせてもらいますか。」

 

この状況じゃ仕方がない。そう仕形がないのだ。(普通に窃盗罪です。なんなら不法侵入もしてます。)恨むのなら俺の持ち物を全て奪ったあいつらを恨んでほしい。こんなにもあるのだから、少しぐらい盗んでもバレないだろう。蔵にあったバックに様々なものを詰めていくと、棚の上に目が行く。なにかを包んでいる包装紙であり厳重に包まれており、何重にも重なっていた。

 

「こんなにも厳重に包装してあるなんて開けてくれと言ってるようなものだろ!」

 

包装紙を強引にベリベリと破いていき中身をみると胸に釘を刺されたかのような衝撃を受ける。

 

包装紙のなかに入っていたのは拳銃だった。

 

「な、なんで!拳銃がッここに!」

 

あまりに驚いてしまい尻餅をつき目を丸くする。普通に日本で生活していれば現実で見ることはまずない拳銃。試しにさわってみるとそれは死そのもののように硬く冷ややかな感触であった。

これからは何があるかは分からない.......持っていた方が良い.......のか?拳銃を恐る恐る懐にしまい引き続き物色を続けるが、先ほどとは違う緊張感があったのだった。





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