インターネットに汚染された和マンチ共のTRPG 作:よくメガネを無くす海月のーれん
「私はPL名マンチカキン、PC名ドルドル。リアルでは作家兼大学で准教授をしている。教えているのはドイツ語や近代、中世の文学について。そこの脳筋は…残念ながら一方的に知っているがな」
「えっ」
「草ァ!世間は狭いねぇ!」
「大学教授があんなインターネットミームやってたんですか!?」
「普通の社会人ぽくなかったよねぇ」
「公私混同しない分ハジケるタイプだからな。プライベートくらいネタに走らせろ」
「悲哀の籠もった言葉だぁ…」
「巫山戯られる時が少ないのが大人の悲しい所、わかるよ」
「狼洞さんが共鳴してる…」
「え、本当に誰…?」
「今年、お前、必修1限、ブッチ」
「ハゥアッ…!(宇宙猫)」
「あーあ…よりによってそこかよ」
「ちなみに科目はなんなんです?」
「基礎ドイツ語B」
「いや元から出来るからね?最悪出席しなくてもテスト点数取れるな…って」
「Bということは…Aは?」
「忌々しいことにテストの点数は取れている。参画度によって点は落としているが、私の課題は基本オンラインでの提出だ。課題の点数も悪くはないしなにより毎回忘れず提出している。そこを加味してB評価だ」
「ほぇ…出来るヒューマンなんですね」
「怠慢のBだぞ。真面目に出ればなぁ!」
「うるさーい!…あの、ホント、マジ、許してください…。てかあの堅物先生がドルドルなの!?えぇ!?あの〜…女子から人気で、なんか女殴ってそうとか、太宰治みたいなクズ文学者とか言われる!?」
「草ァ!」
「噂には聞いているが…直接言われるとな…」
「ほらー!傷ついちゃったじゃないですかー!」
噂程度には聞いていた。しかし、直接言われるのはな…。そんなにおかしいか?いや目は細目であるし、大学ではあまり表情を見せない人間ではあるが…。講義終わりに話しかけられることもあるが、大抵は講義の質問や講義に関連した話だ。そうか…裏ではそう思われていたのか…。
「いやマジで先生の講義人気あるんで…。ただの偏見ですから…!いやでもドルドルなんだよな…!どっち!?僕はマジにどっちの態度で接すればいいんですか!?」
「あぁそれなら、ドルドルに対する態度で良い。今はプライベートだからな。大学の態度で接されると心が休まらない」
「あ、ハイ」
「いや〜、世界は狭いね」
「狭いどころじゃない。これならトマトもなんか関わりありそうで怖いよ」
「ママトマトトマですー。俺は…まぁあんまだと思う。後で話すわ」
「はいはい」
「あー…次に趣味か。まぁTRPGと…執筆あたりか?趣味を仕事にしたクチだ。幸運なことに書きたいものと評価されるものが一致していたからな。ジャンルはファンタジーにミステリー、ホラーは…最近書いていないな。ハマったものや思いついたものを手当たり次第に書いている」
「ほ〜…、後で作品教えてくださいよ」
「いやでもあのドルドルだぜ?きっと理路整然と相手を追い詰めて気持ち良くなってる話だよ」
「酷い偏見。一応僕読んだことあるけど、なんか…理論派?みたいな文章だなと。ホラーとか訳もわからない恐怖とかじゃなくて、しっかりとした理由がある、世界とは別のルールで支配されてるところに迷い込んだー、みたいな」
「まぁな…。個人的に理由のない事象は好まない。誰かに襲われるにしても怪異に襲われるにしても、確固たる理由がなければいけないと考えている。単純にジ○ジョの六壁坂のような得体のしれない…しかし、襲われたりなんらかの異常に巻き込まれるだけの理由がある話が好きなだけなのもある」
「ひとまず、私の素性はこのくらいにしよう。長話は生徒に嫌われるからな。次に私のステータスだが…こんなものだな」
『ドルドル』
種族:キメラ
キャラクターレベル8
[身体能力]
生命:21(現パーツ) 生命B3
筋力:28(現パーツ) 筋力B4
技術:21(現パーツ) 技術B3
俊敏:28(現パーツ) 俊敏B4
理力:21(現パーツ) 理力B3
精神:21(現パーツ) 精神B3
HP71/MP71
[特技]
キメラ レベル8
《禁忌の叡智》
《生体錬成Ⅱ》
《適合体》
《賢者の意志》
サバイバー レベル8
《フラッシュバック》
《適者生存》
《悪食》
《鉄の体》
ファイター レベル1
《強撃Ⅰ》
エンハンサー レベル7
《エンハンス・ストレングス》
《エンハンス・イニシアチブ》
《エンハンス・インテリジェンス》
《エンハンス・キメラ》
以下を一時付与
・再生
・異形操作
・部位回復
マイナー レベル6
《採掘Ⅰ》
《岩砕き》
《現場監督》
[継承]
『ミズモチ』
アイス・ウォーロック レベル10
《氷結魔法》
《戦魔混合》
《触媒武器》
《ダブルスペル》
《ディレイスペル》
[パーツ]
頭部:バフォメット 《錬金術Ⅱ》《高位錬成陣》《分離融合》
胴体:クラーケン《水属性無効》《水中適正》《触腕操作》
触腕:ヒドラ×2《猛毒ブレス》《かばう》《再生》
触腕:ギガスアーム×2《剛腕》《武器修練A・S/棍棒》
触腕:ワーム×2《丸呑み》《強酸ブレス》《掘削》
触腕:カルキノス×2《怪力鋏》《断裁》《水泡ブレス》
腰:重妖精の球結晶《重妖精の開放》《円身》《重力魔法Ⅱ》
足:星蜘蛛の八脚《重心安定》《星糸》
[装備]
武器
トロールの古杖
2H 必筋20 杖/棍棒カテゴリA 耐久力75
k35@11 追加D+1、命中+1
備考
なし
防具
なし
装飾品
なし
「特技に特化した構成をしている。説明すべき点は種族兼技能のキメラだろう」
「キメラが職業…?」
「なんか職業:蛮族みたいな感じですね。このゲームよくあるけど」
「異形は扱いが難しいのと制作費がねぇ…」
「金食い虫ですから…」
「そうだな…このキメラという種族兼技能は、ドールマンという種族といくつかの技能の複合からなる特殊技能だな。特徴としては生物の部位をパーツとして身体に付け替え、置き換えることができる。その代わり、その部位の武器や防具、装飾品を付けることは出来ない。また、攻撃が蓄積すると破損するデメリットもある」
攻撃の蓄積値は部位ごとにパーツの種類や品質によって変わるが…3回、いや4回は耐えられるだろう。5回目が怪しいくらいか…。まぁダメージは基本受けないほうが良い構築だ。
「パーツの制作に金が溶けるんですよねぇ…生体パーツだから元になった生物の素材がないといけないってのもありますし…」
「それで下手打ったら壊れっからなぁ。ようやるよ」
「まぁドルドルはキメラ得意ですからね」
「まぁな。キメラの弱点としては、先に上がったようにパーツの制作費用と攻撃が蓄積すると破損し戦闘力が落ちる点だ。そこをカバーするために、サバイバー技能とエンハンサー技能を搭載している。両者とも回復系の特技を取っているな」
「《悪食》を回復系といえる勇気。回復を騙る口撃なんだよなぁ」
「バリムシャで回復できるのグロイ」
「パーツも生存と嵌め殺し特化かねぇ」
「ドルドルらしいですね…」
生存にある程度割り振らないと、防護点を盛れない以上柔らかいからな。狼洞さんは後衛で攻撃を食らう事は少なく、アマツマはある程度防護点を盛っている。
トマトは回避特化型で私と近しいが、あちらはロマン砲と回避に割いている。私はハメ殺すために特技に特化させているからトマトほどの回避力はない。
じーえむは…わからん。やれることが多過ぎる。じーえむが得意技だと宣うダイナミック不倫アタックも公式グリッチみたいな所あるからな…。《特技縫合》のイカれた点だ。対抗判定を任意で決められる。魔法に対して、精神対抗ではなく回避対抗を要求出来る。だから、回避力が低い相手に回避の対抗判定で魔法を当てることが出来る。特技次第だがな。
「《悪食》は与ダメージの半分を回復するから回復特技だ。パーツの説明は…後にしよう。次に、ファイター技能だが経験点が余っていたから振った。習得した《強撃Ⅰ》は単純な火力増強を狙ってだ。また、マイナー技能を取っているのは《採掘Ⅰ》《岩砕き》《現場監督》《岩盤穿ち》が欲しかったからだな。《岩盤穿ち》は今後習得する予定だ」
「自分の肉体を監督するのか…」
「現場どこよ…?」
「冒険者としては冒険が仕事だから…現場は冒険?」
「暴論過ぎない?」
「進めるぞ。継承はアイス・ウォーロックを選んだ。水・氷属性の魔法戦士技能で《戦魔混合》《ダブルスペル》《ディレイスペル》が目的だ。それぞれ、近接攻撃と魔法を同時に行う、魔法を二つ詠唱できる、魔法の一時的なストックを目的としている」
「出たよ~魔法戦士御用達。みーんなとる」
「便利だからねぇ。特に《戦魔混合》と《ダブルスペル》の両方を取れるのがねぇ」
「個人的に喉から手が出るほど欲しいですけどね」
「じーえむはジーニアスをウォーロック派生にするんだ。他何するの?」
「まだ決まってませんね。シノビとかチャリオッツが欲しいんですけどどちらも先が長いんですよね」
「シノビはいいぞ」
「でた。シノビはいいぞおじさん。トマトシノビ好きですよね」
「ママトマトトマですぅー。《奇襲》と《分身》が強いんだよ。《分身》取ってないけど」
「進めていいか?」
「あぁごめんドルドル、どうぞ」
むぅ…話が進むのはいい事だが、講義を思い出すな…。積極的に授業になってくれるのはうれしい反面…だがここで注意をすれば意欲を削ぐ…話し終わってからこうして進めるのが良いんだが…複雑だ。
「パーツについての説明をしよう。キメラの技能はデメリットはあるものの、モンスターしか習得できない特技を習得することができる。それはパーツによって分かれており、隣り合うパーツごとに合う合わないが存在する……例えば、頭部のパーツと腕のパーツの相性が悪くても、間の胴体にどちらとも相性が良いパーツをかませれば問題ないということになる」
「上から順に、大体のものと相性がよく錬金術を扱えるバフォメットヘッド、水に適正があり腕を触腕に置き換えるクラーケンボディ、触腕の先には元から相性がいいカルキノスアームや、多頭竜や口の特性を持つヒドラヘッドやワームヘッドを採用。ギガスアームは無理やり付けた。腰はクラーケンボディとそこまで相性はよくないが、利便性という点で重妖精を採用。足は姿勢の安定のために八脚型の星蜘蛛を適当に採用した」
「頭部で錬金術を扱いつつ、触腕の蟹鋏で相手を拘束、ヒドラとワームの毒と酸ブレスで相手の防御力を下げ、ギガスアームで相手を圧殺する。腰と足は支援妨害、回避用だな。《重力魔法Ⅱ》と《星糸》で三次元挙動が出来る」
「体力が減ったとしても、サバイバーとエンハンサーで回復しつつ、《悪食》で攻撃をしながら回復する。いざというときはヒドラヘッドの《かばう》《再生》で肉盾にするつもりだ」
「即死コンボとしては、バフォメットの《錬金術Ⅱ》で相手の肉体を錬成して拘束、《ダブルスペル》で《重力魔法Ⅱ》と《氷結魔法Ⅱ》で相手を固める。次に毒と酸ブレスで相手を溶かす。これで相手の防御力は著しい程弱くなる。カルキノスアームで相手を圧断しようとしつつ、ギガスアームで《採掘Ⅰ》《岩砕き》を使用することで相手を粉砕する。これのポイントは、相手を凍らせることだ。凍らせることにより、《岩砕き》の対象が『ゴーレム又は鉱物又は固い性質を持つと判断されるもの』という条件を満たすことができるところだ」
「簡単に言うと?」
「相手を錬成して足止めして、氷で固めて毒と酸で相手を溶かす、鋏で引き千切ろうとしつつ、重力の力で重くした巨人の腕で相手を粉々に粉砕する。相手は死ぬ」
「馬鹿」
「TRPGで即死コンボを作るなー」
「生き物を採掘しようとしてんのズルでしょ」
「《採掘Ⅰ》の条件がガバガバだからねぇ」
「これが和マンチだ。ルールを設定しなかった運営が悪い」
「【面白いので許可します】」
「え?…えっ!?そんなシームレスに乗っ取られるんですか!?」
「トマト!?」
「ママトマトトマですー!!!【ドルドルは防具や装飾品を装備できず、また攻撃に対して著しい程弱い。バラされてしまえばただの案山子ですからね。掛けた金額にしてはピーキーなキャラクターとして許可しましょう】」
「譲れない、フルネームの意思…!」
「これたぶん喋れない呪いとか掛かっても言いそう」
「サイレンスの魔法掛けてみる?」
「【ちなみにこの状態は私が宿っている状態であり、私を害するようなことは一切合切無効されますのでお好きなように】」
ふむ…
「つまりGMからの免罪符が与えられたという認識でいいか?」
「【まぁそれで良いでしょう】許す」
「ずっる」
「いや一応GMだから。GMルールに従わなくちゃ」
「私のこと呼んだ?」
「呼んでないすっ込んでろ【私がGMです。そこは譲れません】」
「ヒーン、狼洞さーん、トマトと女神が虐める〜」
「お〜可哀想に…」
「そんな適応できるもんなの!?なに?右手に寄生するやつ?」
「【私を寄生虫扱いしましたね。】天罰てきめーん!」
「おごぉ?!」
「【私が】正義です。【私達】が神です」
神々しい謎の光でアマツマを壁にふっ飛ばしたトマトin女神は真顔で虚空にピース…もしかしなくてもそこにカメラあるのか?
「女神楽しくなってないか?」
話しかければこちらに憮然とした態度で対応する…映りたがりのそれと変わらんぞ。
「【否定はしません。今はキャラクター紹介。いざ冒険が始まれば私が干渉することはシステムに関すること以外ではなくなります。つまり、今しか私の出る幕はありません】」
するとまた虚空にピースを向け始める。そこまでして…?
「凄い…承……認…欲求……」
「アマツマは頑丈だねぇ。私の場合普通に死ぬよ」
「女神様の承認欲求が留まる事を知らない…まぁ同じGMをやって動画投稿する身、わからなくもないです。TRPG動画投稿者なんて自我出してナンボですよ」
「【えぇ、しかし視聴者にGMウザいと言われれば縊り殺したくなるので、ここらでお暇しましょう。ひとまず、ドルドルの構成はGMとして許します。あとトマトもですね。この二人はシナリオを崩壊させる恐れがありますが、貴方方に求めるのはギャグ、寧ろ壊してしまって問題ありません】」
「【それと、私は神GMなので、自己紹介が終わればあなた方に最初に進むべ道を教えましょう。俗に言うチュートリアルクエスト。それに従うも逆らうも自由です。それでは】」
「ママトマトトマですぅー!!!ハッ!?」
最後に虚空に中指を立てるとガクンと頭が下がり、瞬間、トマトが叫んだ…戻ったか。最期煽られでもしたのか?
「あ、戻ってきた」
「…ただま、ふっつーにしんどくなる。胃もたれ感じるわ」
「おかり、女神はカロリー過多なんだね」
「かも…1日分のカロリー摂取したわ」
「ふむ…女神の介入もあったが、まぁこんなものだろう。あとの紹介は…武器はテキトーだ。殴れて魔法触媒なら何でも良かったからな。それくらいか?」
「はい、ありがとうございました〜!いや〜〜…」
「なんだその間は」
「いやだって…ね」
「まぁ端的に言えば、TRPGでハメ技はルールで禁止っすよね」
「和マンチはルール無用だろ」
「やっぱし怖いっすね和マンチは」
トマトと一頻りのタフネタをやりつつ、アマツマが立ち直るのを待つ。若干ふらついており、未だ衝撃が身体から抜けきっていないのだろう。暫し待てば復活したアマツマが無言で首肯するので、あわせてこちらもじーえむに目線を送る。
「…はい!じゃあお次は…!狼洞さん……ですね」
空気を読んだじーえむが進行しようとするが…気付いたか。
「私だね」
やけに自信ありげに胸を張る狼洞さん…彼女はある一点を除けばまともだ。しかし、その一点は無視できない程に大きい。何故かはキャラクター構成から武器、防具に至るまでを確認すればわかる事だろう。
じーえむよ。改めて聞いておけ。これが社会の闇だ。
「私はPL名社畜、PC名狼洞蝶華。リアルは海外企業と取引してるタイプの総合商社勤め…キャリアウーマンです。ブラックもブラックな企業から開放されたのでこんな緩い感じになりました。もう資料や会議、案件のことを考えなくていいって素晴らしい」
「趣味はTRPGおんりー。というかこれしか続けられなかった。だからこの卓メンが解散になってたら私本当に終わってたよ〜」
「とりあえず、スマホやネット環境がないのが不満だけど永住するならしたい。ずっと狼働かせて食っちゃ寝の生活したい」
「重い重い重い重い!」
「狼洞さんの闇が深い…!」
「卓中も電話で離れることが結構あったからな…」
「僕狼洞さん見てると普通に就職が不安になるんですよね。まだ1年ですけど」
『狼洞 蝶華』(ろうどう ちょうか)
種族:ビースト・千疋狼
キャラクターレベル8
[身体能力]
生命:20+1
筋力:7+1
敏捷:20+1
技術:15
理力:37+5
精神:33+2
HP63/MP121
[特技]
ウルフ・ハンドラー レベル8
《調教術Ⅱ》
《武器修練A/ウィップ》
《長狼Ⅱ》
《花狼森狼》
シャーマン レベル8
《環境魔法Ⅱ》
《森呪魔法Ⅱ》
《ダブルスペル》
《自然の管理人》
リーダー レベル7
《指揮の才能》
《攻撃指示Ⅱ》
《防御指示Ⅱ》
《連帯》
ファーマー レベル6
《栽培Ⅱ》
《開墾》
《雨ニモ負ケズ》
ハーバリスト レベル6
《採集Ⅱ》
《調薬術Ⅱ》
[継承]
『狩炉牛』の魂
アンダーテイカー レベル10
《死霊術Ⅱ》
《火炎魔法Ⅱ》
《異端信仰・シュラブラ》
《火葬転生》
《蠱毒死霊》
[装備]
武器
苛酷の斑鞭
1H 必筋5 ウィップカテゴリA 耐久力50
k15@11 追加D+0 命中+1
備考
魔法触媒加工。使役生物のHPを「5」点消費することで、物理魔法ダメージ+2
防具
賢人のローブ
必筋1 耐久力100
防護点x 回避0
備考
「理力B」点が防護点となる。
装飾品
頭:主従のピアス
首:煽動者のチョーカー
背中:消魔の外套
右手:使役の護石
左手:千疋狼の指輪
腰:使役の水晶
足:森人の靴
内臓:マギカ・スタビライザー
任意:英雄の頭冠
[使役枠] 使役可能数7枠
ケルベロス(ティ、チン、ギン)7代目 3枠
オルトロス(ムキュー、サビザン)4代目 2枠
クー・シー(シーハーツ)4代目 1枠
イヌガミ(シューデン)2代目 1枠
「使役特化構成だねぇ。種族はビースト。ウルフ派生の千疋狼っていう固有種に飛んだ狼系生物の使役召喚に特化したヤツだよ」
あぁ…うむ…。ビーストという種族はキャラクターレベルが上がると固有種という派生が生まれる。狐なら九尾や天狐といった風にな。それぞれの適性が変わるから種類によって前衛後衛、属性に至るまでがバラバラだ。好きにカスタマイズできるが…その分特異不得意が分かりやすい。千疋狼の場合、狼系統の使役召喚という数の分野でなら上位の強さだ。反面、本体の地力は低く、取り巻きが本体だと言える。
「技能は、ウルフ・ハンドラーとシャーマンの召喚支援混合型。ウルフ・ハンドラーは狼に特化したテイマー派生の技能で、特技の《花狼森狼》が欲しかったからシャーマンも合わせて取った感じ。一通りの支援はできるよ~」
「つ、強いよなぁ~…うん、強い」
「いやぁ…隠し切れない。隠し切れないよ」
「始まるんですね…闇が……」
過労心労…いや、《花狼森狼》はシャーマン技能とウルフ・ハンドラー技能を取ることで習得できる特技だ。効果として、狼系の使役生物がシャーマン技能による自然環境の効果を受けた時に命中回避物理魔法ダメージ+1。種族を狼から狼、植物へと変更。植物に影響を与える魔法、種族特徴の適用範囲内にするというものだ。
「あとは、リーダー技能の《〇〇指示》や《連帯》、ファーマーやハーバリストは植物種族になることで適用範囲に入ったうちのコの強化…序にじーえむの強化もだね。あとは《栽培》したり《開墾》したりするよ〜」
「わ、私で…?」
「多分違うんじゃないかなぁ…」
「いやでも、キャンペーン中狼に薬草とか植物系の魔物植え付けてなかった?」
「深読み…だろう」
指示、連帯…深い意味はないはずだ。ファーマーもハーバリストもシナジーがあるだけのこと。断じて、可哀想な名前が付けられた狼の養分までを糧にしようとか考えてないはず…。
「継承はアンダーテイカー、ソーサラー派生ネクロマンサー系統の技能を選んだよ。《火葬転生》と《蠱毒死霊》が欲しかったからねぇ」
「働かせるだけ働かして孤独死か火葬して生まれ変わってまた働く…ブラック?」
「ただのブラックじゃねぇ。ド級のブラック、ドブラックだ」
「倫理観終わってる」
「労基も真っ青だな」
《火葬転生》は、死霊や使役生物を燃やして新しく生まれ変わらせることができる。この世界にはちゃんと寿命の概念がある為、時間経過で老いも発生する。植物の魔物なら特にだ。戦闘することは思いのほかエネルギーを消費するらしく、栄養補給手段がなければ植物系の魔物の寿命は短くなる。それのカバーだろう。《蟲毒死霊》は…その名の通りだな。死霊…アンデッド同士を戦わせてより強いアンデッドを作る。それを《火葬転生》で転生させて蘇生させる。そういうコンボだろう。ちなみに、《死霊術》には生きているものをアンデッドにする死霊化の魔法もある。まぁつまりは…そういうことだ。もう隠せまい。いや隠すどころの話じゃないが。生きていても老いれば燃やすか死霊となり…争わされ…生まれ変わらせる。そういうループだ。使役生物の名前後ろが物語っている。
「装備は普通。使役生物にバフが入る鞭と理力Bが防護点になるヤツを採用。装飾品は固有種になるのに必要だった指輪を除けば珍しいものはないかな…。あ、スタビライザーはトマトに作ってもらったpart2」
「ママトマトトマですぅ~。俺が作りました~…見てよコレ。カカポダンス」
「動きがキモイですよ、トマト。あとカカポなら虹色に光ってくださいよ」
「ママトマトトマですー!光ったらバケモンだろうよ」
「え、トマト目がスロットになるじゃん。アレ当たったらビカビカ光るんでしょ?」
「光りません~。あとママトマトトマです~!」
「使役生物…うちの子の説明は~。出せるのかな。よっ」
軽めの掛け声とともに足元が光る。幾何学的な魔法陣が描き出され、そこから這い出るように狼型のモンスターが四体召喚された。
一体目、首が三つある黒毛の狼。体格は1m強といったところか。それぞれ目の色が、赤、黄、青と違うがそのどれもが濁っている。
二体目、首が二つの白毛の狼。体格は同じく1m強。目の色に違いはないが濁っている。
三体目、緑色の毛を持つ狼。妖精のような薄く小さい羽を持っている。想像通り目は濁っている。
四体目、胴体が白く頭が黒い毛の細長い狼。空中に浮いており、狼洞さんの周りを揺蕩っている。やはり目は濁っていた。
「紹介するね~。一体目がケルべロスのテイ、チン、ギン。火と氷と雷のブレスを吐ける子で、二体目がオルトロスのムキューとサビザン、噛み付きとか爪での攻撃とか物理特化の子。三体目がクー・シーのシーハーツ。回復魔法を覚えていて。四体目がイヌガミのシューデン。デバフとかの妨害を担当してるよ」
「ひっどい名前。可哀想すぎるでしょ」
「低賃金や無休サビ残、始発と終電に襲われるって嫌過ぎません?」
「低賃金が鞭でシバかれて過労心労…花狼森狼で働かされて、ダメになったら火葬か孤独死…社会の闇だな」
悲しすぎる。見ろ。目に光がない。こんな可哀想な狼見たことないぞ。
「連帯がピンポイントで笑かしに来てる」
「きっと強固な絆なんだろうなぁ」
「前は、ケルベロスはブチョー、シャッチョ、カチョウだったし、オルトロスもオツ、ボネとか、クー・シーもレンキン、イヌガミはセンポーとかだったんだけど代替わりしたんだ」
「恨み…あったんだろうな」
「部長と社長と課長、御局とセンポーは…先方かな?レンキンは単純に連勤ですかね…」
「部長と社長と課長がブレス吐いて、御局が噛みついてきて、先方がデバフ仕掛けてくるの最悪すぎだろ。連勤からの回復は切実な想いが乗ってるし」
「闇深過ぎて溺れる。今の低賃金がブレス吐いてきて、無休とサビ残が噛みついてきて、始発が回復して終電がデバフ仕掛けてくるのも嫌ですけどね。ゴブリンは低賃金に焼き殺された!とか、オーガは無休とサビ残に食い殺された!とかトロールは終電でボロボロだ!とか聞きたくないですよ。ジャンル変わっちゃうじゃないですか」
「うちの子たちを馬車馬の如く働かせるビルドだよ!これくらいかな?」
「はい、狼洞さんありがとうございました…!…やめたげてよぉ!」
「そういう構成だからしょうがないじゃない」
「社畜のア〇ラ…?」
「アウ〇、残業しろ」
「パワハラのフリ〇レン居るって」
「はいはーい、次ですよ次。最後を飾るのは…!トマト!あなた!」
「ママトマトトマです~!なんでみんなして頑ななの!?」
「それはお前も」
「お前が始めた物語だろう」
「意地も張り続ければプライドになるから…」
「まぁある意味信念ですよね」
「くっ…絶対やめねぇ…俺の紹介ね」
「俺はPLクック、PCママトマトトマ。リアルはー…あー…身バレ…いや異世界だしな」
「リアルで俳優やってまーす。俳優つっても、戦隊ものの中の人とか、ゲームのモーションデザイナーのお仕事とかアクションの中の人的サムシングだけど」
「えっ」
「俳……優………?トマトが……?」
「ギャンブル狂いでも俳優出来るんだねぇ」
「おい今エゲツない偏見あったぞ!」
「あー…間違いなら良いんだが…最近のアクション映画に敵役として出たか?」
「デ、デテナイヨ-」
「図星か…」
「知っているのかライ○ン!」
「ラ○デンではないが…敵役の笑顔がギラつき過ぎて怖い。名演技ならぬ迷演技、迫真過ぎてちびった。顔がワイルドというより凶暴、と生徒が話していた。気になって見に行き、どこかで聞いたことある声とは思っていたが…」
「あー…まぁTRPGでもなんか迫真過ぎる演技ありますもんね。ボイロにコンバートして動画投稿しても、トマトの人はロール上手いって言われますし」
「なるほど。帰れたら見よ。迫真の演技(笑)みたいわ」
「ぶっkill u!なんか深堀りされそうだしステータス紹介行きまぁす!」
『ママトマトトマ』
種族:ヒューマン
キャラクターレベル8
[身体能力]
生命:11
筋力:14
俊敏:37+2+2+1
技術:33+2
理力:21
精神:19+2
HP41/MP77
[特技]
シノビ レベル8
《武器修練/短剣A》
《両手利き》
《連撃Ⅱ》
《奇襲》
マギカデザイナー レベル7
《魔具制作A》
《魔具改造A》
《魔具改造S》
《マギカリサイクル》
アイスロッター レベル7
《四属の魔眼》
《琥珀の魔眼》
《柘榴の魔眼》
《目押し》
エンハンサー レベル7
《エンハンス・ストレングス》
《エンハンス・テクニック》
《エンハンス・イニシアチブ》
《エンハンス・ストラグレッド》
ギャンブラー レベル8
《勝負師の悪運》
《レイズ》
《プッシュ》
《スプリット》
[継承]
『ネギネネギネギ』の魂
ネイチャースミス レベル10
《生体鍛造A》
《生体鍛造S》
《自然の種火》
《諸刃の剣》
《自然武器》
[装備]
武器
マギカ・サンドライザの短刀
1H/1H投 必筋10 短剣カテゴリA 消費MP5
1H:k15@9 追加D+1 命中+1
1H投:k20@10 追加D+1 命中+1
備考
命中時、対象に毒、麻痺、病気いずれかの蓄積(10)
命中失敗時、自身に毒、麻痺、病気いずれかの蓄積(10)
魔法武器化(命中追加D+1、耐久力を消費MPに置換)
悪化の輝晶短剣
1H 必筋5 短剣カテゴリA 耐久力10
1H:k1@7 追加D+x 命中+x
備考
「対象の状態異常数」点、命中と追加D増加。
クリティカルするたびに威力を+5する。
装備者を自然環境にいる状態として扱う。
防具
レザーアーマー
必筋7 耐久力100
防護点2 回避0
[装飾品]
頭:マギカ・イカサマゴーグル
首:上級密偵のペンダント
背中:消魔の外套
右手:マギカ・ガントレットⅡ型カスタム
左手:マギカ・アームガードカスタム
腰:勝負師のダイス
足:すり抜けブーツ
内臓:ストラグレッドの強心臓
任意:マギカ・ブラックボックス
「…説明いる?いるか…。あー…手数戦士の運ゲーマンです。シノビ技能は《両手持ち》と《連撃Ⅱ》と《奇襲》、あとまだ取ってない《分身》があるので採用」
「マギカデザイナーと継承のネイチャースミスは、武器や防具をよく失う運命にあり、頻繁に調達しないといけないので、じゃあ作れるようになろってことで取りました。ちなみに武器は自前でぇーす」
ふむ…ロマン砲ビルドだな。《両手利き》は両手に別々の武器を持つことができ、《連撃Ⅱ》は短剣カテゴリによる一回の武器攻撃を二回に増やす事ができる。二回目のダメージが最終的に半減されるという相応の制限もあるが、二つを組み合わせれば四回攻撃が可能だ。
攻撃の際の固定値がシノビレベル8+筋力B+バフ、自己バフのみと仮定すれば…最低12以上、防護点が10点の敵に対して攻撃するならば…
大凶を引けば10点のダメージすら与えられないだろう。私達のレベル帯なら敵の体力は最低でも150や200…完璧にお荷物だ。
ダメージ計算式や戦闘システムはおいおいやりながら説明するだろうから理解しなくても問題はない。
コイツ、トマトが運にすべてを擲っているギャンブラーであることが理解できればいい。なにせアイデンティティーであるらしいからな。
「エンハンサー、自己バフ用。アイスロッター、ギャンブラーは運ゲー用。ちなみに運が良ければ1ラウンドに100点は叩き込めまぁーす」
「"運が良ければ"」
「ボス相手に1点もダメージ与えられなかった話、する?」
「やめて?」
「雑魚相手にHPの2倍のダメージ出してミンチにした話もね」
「聞きたくないよ?」
「シナリオクラッシャー…許すまじ…!」
「じーえむ…キレた!」
「その説は本当にご迷惑おかけしました」
「あ、続き続き。技能はこんくらいにして…武器ね。自前でっす。状態異常特化型です。アイスロッター技能に状態異常バフがあるのでそれも併用して相手をデバフ塗れにします。機械やゴーレムが来たら潔く腹を切ります」
「回避に命賭けてるので最低限の防護点で…装飾品はマギカって冠詞が付いてるのが自前で、あとは買ったりシナリオで獲得したやつ。ストラグレッドの強心臓は、ストラグレッドっていうドラゴンの心臓ぶち抜いて移植しました。火属性ドラゴンだったので、エンハンサー技能にストラグレッドのパゥワーが使える特技生えました。以上!」
手数型は防御が固い敵に滅法弱い。状態異常の付与とも相性は良いがやはり固い敵に弱い。ゴーレムなんかは状態異常無効だ。ガヤと化す。回避力はステータス数値の暴力だろう。装飾品のストラグレッドは…うん
「心臓を捧げよ事件を忘れるな」
「悲しい事件だったね…」
「ギミックボスを運ではっ倒した伝説のね」
「あれはさぁ!女神が悪いって!運命邪女神がぁ!」
心臓を捧げよ事件…経緯を簡単に説明すればだ…。上記のドラゴン、ストラグレッドを倒すシナリオにて起きた事件だ。じーえむの想定では、ドラゴンをギミックで弱体化させ、NPC達と協力して倒すハズだったらしい。しかし、トマトが試しに攻撃したところ、豪運に豪運が重なりエゲつない程のダメージが出た。具体的に言えば、ギミックで弱体化する前のドラゴンのHPが全て吹き飛んだのだ。
じーえむは泣いた。用意していたNPC、ギミック、ロールプレイが全て無に帰したからだ。だがじーえむは偉かった。
殺される余地を作った自分が悪い、死なせるような場面を作った自分が悪いと。
じーえむはちゃんと描写した。トマトが素早く近づき、反応される前に心臓に一突き、ずるりと引き摺り出した心臓を掲げ、こう宣う。
『心臓を捧げよ!』
唐突な進撃〇巨人が始まり、じーえむは「心臓を捧げよ」をネットから引っ張り流してシナリオは終わった。それ以降、じーえむはHPが存在しないギミックボスを作るようになった。
「私あれトラウマなんですよね…」
「いやホントごめんって…」
「良いんですけどね…私も悪いですし…」
「おわりおわりおわりおわり!その話やめよ!」
「自己紹介終わったし…女神様に連絡しよ」
「そうだな、補足が欲しければ言うだろうからな」
「てなわけで、GMー!終わりますたー!」
軽いメモ
じーえむ 種族ドリアード(植物塗れ女の子)
現役jk。精神が一番大人。まともだが愉悦部。
アマツマ 種族サイクロプス(単眼巨人の青年)
大学1年生。語学が堪能だがサボり癖がある。
狼洞蝶華 種族ビースト・千疋狼(狼耳狼尻尾の草臥れた女)
社畜。ファンタジーにブラック企業を持ち込む外道。
ドルドル 種族キメラ(山羊頭胴体烏賊触腕多頭竜360度回転腰蜘蛛足の化物)
大学の准教授。考察厨で効率厨。真顔でハジケるタイプ。
トマト 種族ヒューマン(三白眼くらいしか特徴がない普通の男)
俳優。悪役の演技に定評があるギャンブラー。
心臓を捧げよ事件はちょっと変えていますが7割作者の実話だったりします。
2024/05/20
2024/05/20の活動報告にて、ちょっとした投稿に関する報告がございます。よろしくお願いします。