ぶいすぽメンバーと過ごす日常   作:ただのRyo

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タイトルはその話のメインメンバーの名前です。

前書きは書くことがあればどんどん書き込もうと思います。

気に入っていただければお気に入りと高評価を是非~


橘ひなの①

 

私には彼氏がいる。

かっこいいかって言われると…何とも言えない。

人たらしのところがあるし、変に優しいところがあるから女の子の友達も多いし、すぐ鼻の下伸ばすむっつりスケベだし…思い出したらムカついてきたな…

 

え?そんな彼氏のどこが好きかって?

…言うの恥ずかしいんだけど…まぁ、しいて言うなら…一緒にいると楽しいし、涙が出るまで笑わせてくれることもあるし、何より…

 

私のことを大切にしてくれてるところ、かな…?

 

一緒に同棲してるけど、仕事が終わったら寄り道せずに真っ直ぐ家に帰ってきてくれるし、飲み会とかある時は何時までに帰るって報告してくれて大体その時間に帰ってくる。私が買い物に行く時も一緒に出掛けてくれて荷物を持ってくれるし、基本家事は私が担当してるけど、何だかんだ手伝ってくれているから負担に感じてない。

 

正直、普段は照れ臭くてあいつには言えないけど…いつも感謝している。

 

でも…

 

「…遅い…いつまで飲んでんだよ…」

 

 

今日、あいつは会社の飲み会で帰りは遅い。飲み会が始まる前は連絡が来てたのにそれから連絡がない。

こっちから何時に帰ってくるのか聞いているのに既読もつかないし…

 

「私といるより楽しいのかな…」

 

ふとそんなことを考えてしまった。でもすぐに頭を振り考えをやめた。

湿っぽい思考は自分には合わない。

 

「あー、何かお腹空いたな…冷蔵庫の中みてみよ」

 

小走りでキッチンにある冷蔵庫に向かい、ドアを開けた。

 

「何かいいのないかなぁ…おっ♪」

 

冷蔵庫の奥にあいつが自分用に買っていた缶チューハイを数本見つけた。

これ最近CMとかでよく出てたやつだ。気になってたから飲んでみたかったんだよなぁ…

 

「まっ、あいつが連絡返してこないのが悪いということで、これで1人晩酌でもするか」

 

私は冷蔵庫からあいつの缶チューハイを取り出して、簡単なおつまみを作って晩酌の準備をした。

 

「それじゃ、かんぱーい!…って誰もいないんだけどね」

 

私は缶のタブを開けてひと口飲んだ。

 

「んっ!これうっま!」

 

ひと口飲んだけど甘くてめちゃくちゃ飲みやすい。これはおつまみも進むわ…

 

「あいつこんないい物を隠してたのか…許せん」

 

飲み会から帰って来ないことと、美味しいお酒を隠していたという罪もあり、勝手にあいつのお酒を飲んだことは許されるはずだ。

まぁあいつはこんなことでは絶対怒んないだろうけど…

 

「あっ、もうなくなった…もう一本いっちゃお~」

 

美味しくて飲みやすいこともあり、もう一本目の中身がなくなった。まだ数本あるし、気に入ったからどんどん飲んじゃえ。

 

 

 

-1時間後-

 

「あっはっはっは!なぁんかたのしくなってきたぁ!」

 

あれぇ、今何本目だっけ?…忘れたぁw

だってこのお酒ちょー美味しいんだもん!こんなに楽しくなっちゃうのはお酒が悪い!

 

「おまえぇ!おまえが悪いんだぞぉ!あたしは悪くないもん!」

 

お酒に向かって説教していると、家の玄関が慌ただしく開く音がした。

 

「ひなーのごめん!遅くなっ…」

 

「あっ!おかえりぃ~」

 

「ひなーの!?」

 

世界で一番好きなダーリンが帰って来たぁ。

なんでかあたしを見て驚いてる…ちょーウケるw

 

「んー?どしたん?」

 

「いや、帰ってくるの遅くなってごめん…ってこれ俺が買った酒?」

 

「あっはっはっは、これ美味しかったよぉ。勝手に飲んでごめんなさぁい」

 

「全然いいけど…ってこれ全部飲んだの!?」

 

「うん!ぜーんぶ飲んじゃった!」

 

「そりゃこんなにべろんべろんになってるわけだ…」

 

「はぁっ?ぜーんぜん酔ってないんですけどぉ?」

 

「アーハイ、ソウデスネー」

 

「そぉそぉー、てかさぁ、なんでさ、こんなに帰ってくるの遅くなったの?」

 

「え?ああ、それは…」

 

「浮気?」

 

「絶対ない」

 

「浮気だぁ!会社の女の子と楽しくお酒飲んでたんだろぉ!」

 

「ええっ…」

 

「ずるい…あたしとも飲んでよー」

 

こいつはあたしを差し置いて会社の可愛い女の子に鼻の下を伸ばしながら飲んでいたに違いない。

あたしをここまで放置したんだからこいつには一緒にお酒を飲む義務がある。

 

「ちょっひなーの、裾伸びちゃうよ…」

 

「なんであたしはだめで、他の女の子はいいの…?」

 

「いやだめとか言ってないよ…むしろひなーのと飲みたいよ」

 

「…ほんと?」

 

「本当」

 

「…じゃあなんで帰ってくるの遅かったんだよぉ!ばかぁ!」

 

「…ごめん、先輩が店で酔いつぶれちゃってるのを介抱してたら時間食っちゃってさ…ひなーのに遅くなるって連絡しようと思ったんだけど、昨日寝る前に携帯充電するの忘れてて、飲み会始まってから携帯の電池切れちゃって…」

 

そう言うとこいつはポケットから電源ボタンを押しても反応しないスマホを取り出した。

…確かに画面を触っても何も反応していない。

 

「…だとしても帰るのが遅い!」

 

「そこに関しては言い訳もございません…」

 

「罰として…ん!」

 

「…え」

 

「ん!!」

 

「何してんのひなーの…?」

 

「なんでわかんねぇんだ…ハグしろって言ってんの!!」

 

「ちょ、ちょっと待った!多分俺汗臭いだろうし、流石に風呂入ってからの方がいいんじゃ…」

 

「…やっぱりしてくれないんだ…」

 

「します!いや、させてくださいひなのさん!!」

 

そう言ってこいつはようやく抱きしめてきた。

焦ってったぽいから抱きしめるのに力が入りすぎて若干痛い。

 

でも…

 

(…あったかい、落ち着く…)

 

最初の一瞬だけ痛かったけど、力を弱めてくれたからもう全然痛くないし、後頭部を優しく撫でてくれてて心地よい。

 

「…どう?ひなーの?」

 

「…やっぱちょっと臭いかも」

 

「だ、だから言ったじゃん…」

 

「嘘、そんな気になんない」

 

「嘘かい!」

 

焦らせてみたくなってしまって嘘ついてみたら予想以上に焦ってて笑った。

 

「そっちは?何か感想ないん?」

 

「え?えっと…柔らかいですね…?」

 

「…変態」

 

「間違えた間違えた…いい匂いするね…?」

 

「…何かキモイ」

 

「あーっ!えーっとえっと…」

 

「もういいよ、その代わりしばらくこのまんまで」

 

「う、うん」

 

あー、あったけぇ…撫でられてるから頭も気持ちいいわ…

ていうか…眠くなってきた…かも…

 

「ひなーの?眠い?」

 

「ん…眠い…」

 

「おけおけ、ベッドに運ぶから首に腕回せる?」

 

「ん…」

 

「よいしょ…うっわ、ひなーのかっる」

 

やば、瞼めちゃ重い。

運ばれてるから揺さぶられた衝撃とかで目が覚めるかと思ったけど全然そんなことないや。

優しくお姫様抱っこさればがら運ばれていると、あっという間にベッドがある寝室まで運ばれた。

 

「よーし…ひなーの、ベッドに降ろすよー」

 

そう言われてからゆっくりベッドに降ろされて、布団を被せられた。

これ多分瞼閉じた瞬間寝ちゃう…

 

「ひなーの、ベッドの横に水が入ったペットボトル置いておくからちゃんと飲んでね。」

 

「あん…がと…」

 

やっぱりこいつは優しい。私のわがままに付き合ってくれるし、こうやって介抱してくれてるし、いつの間にか遅れて帰ってきたことに対する怒りは消え失せていた。

 

「ねぇ…」

 

「ん?」

 

「……き」

 

「えっ!?ひ、ひなーの!い、今なんて!?」

 

こいつが驚いて顔を赤くしたのを確認して満足した私は瞼を閉じて意識を手放した。

 

 

 

 

 

おまけ

 

-翌日-

 

「おっはよー!…うーん、よく寝たぁ!」

 

「お、おはよひなーの…」

 

「あっ、てか昨日片付けしてなくてごめん!今日家事全般私がやるからゲームでもしときなよ」

 

「いや…それよりひなーの!」

 

「ん?どした?」

 

「昨日寝る前にさ…大好きって言ったよね?…言ってくれたよね!?」

 

「はぁ~?言った覚えないんだけど」

 

「う、噓だろ!じゃああの時何て言ってたんだよ!」

 

「えー、寝る前だったから…忘れちゃった!」

 

「そ、そんな…ひなーのから大好きって言われたの激レアでめちゃくちゃ嬉しいって思ったのに…」

 

「はいはい、そんなことより朝ご飯食べよ!何食べたい?」

 

「…オムレツ」

 

「しゃーなし、オムレツにハート書いてやるよ」

 

「まじで!?っしゃああああ!!」

 

落ち込んだり騒いだり忙しいやつ…

さて、皆は私が何て言ったと思う?

 

…なーいしょ♡

 

 

 




ひなーのって甘えてる時すっごく可愛いと思うんですよね…
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