はい!こちら『愛に溢れる探偵事務所』です!   作:枯華院 清日

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なつやすみ! 東○まんがまつり的なロボです。

冗談です。


たたかえ! 都庁ロボ!

 

 

 

 

 

 

 

 

天に聳えるは白亜の肌、淡黒の目。

空を突く巨体、白金の城壁。

 

動けば叫声か、はたまた悲鳴にも似た歓声が上がる。

天辺を見ようとも太陽光線と陽炎がそれを滲ませ阻まんとする。

 

不可思議な力により具現化した、勇壮なる者。

 

───その名は!

 

 

 

「都庁ロボ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやぁ…いざ動くとカッコイイぜ…都庁ロボ…!

動いてる時に中の人達がどうなってるのか、めっちゃ気になるけど。

 

「凄いねぇ〜…」

「わかりますかこころさん、動くとメチャカッコイイっすよね…!」

 

そう、俺は今都庁ロボを見に来ている!

俺の天使と一緒に!!!

 

このクソ暑い気温の中、ほんのり薄手のふんわり柔らかそうな薄緑のワンピースに身を包んで、可憐に日傘をさしつつも、その容姿に翳りは一切見えない天使!

 

そう、天使と!!

一緒に!!!

 

「確かに、いざ動いている所を見ると壮大だな…」

「大きい事は良いこと、だそうですね。淋代くんもそう思いますか?」

「大きい物には大きい物の、小さい物には小さい物のロマンがありますよ。小さい物といえば、フォンセルランドさんは可愛らしい小物がお好きでしたよね」

「驚きました、よく覚えてましたね」

「それはもう。素敵な御婦人の好みはさながら名画のように、忘れたくとも忘れられませんよ」

「御上手なんですから…太陽くんも少しは見習ったらどうですか?」

「あの…お客様…?」

 

保護者同伴でなァ!

 

しかも何イチャついてんの? これがあてつけってヤツ? 二人まとめてしばいたろか。

見習ったらどうですか、じゃねぇよ。案内の職員さんも困ってるじゃん、まったく…。

 

 

 

 

 

 

 

話は単純明快。以前立神から貰った都庁ロボ見学チケットはペア招待券じゃなくてグループ招待券だった。

そしてこころさんの休日に、デートの約束を見事に取り付けられた。ここまでは良かったんだよ。

 

しかしデートまでのある日。一日千秋の思いを胸に秘めて仕事に精を出すよう事務所の机に向かっていると。

 

「なんです、そのニヤケ面。さては私のあられもない姿を想像してるんですか?」

 

ニヤケ面は否定しない。自分がおそらく滅茶苦茶にこやかだったのは鏡を見なくともわかる、表情筋がそれはもう緩みまくりだったろうさ。

問題は、俺の事務所のヤバイやつ(従業員)に目をつけられた事だ。

 

「んなワケ無いでしょ、ただちょっと良いことがあったんで、それが顔に出ちゃったのかな! へへ!」

「へーぇ…」

「な、なんすか…」

 

探偵事務所、受付兼事務員をこなす呪詛人形の声。音声に温度があるとすれば、普段のそれより数度下がった声色で、猜疑に歪んだ眼が向いてくる。

 

「…太陽くん」

「うす」

「上着を脱ぎなさい」

「!?」

 

こ、この都市伝説ウーマン…俺が懐に大事に忍ばせているチケットの存在を察してやがるのか!?

女の勘ってヤツなのか!? それとも俺が傍目から見るとわかり易すぎるだけか!?

 

「断固拒否します…!」

「今なら優しくしてあげますよ」

「い、嫌だァー! やめろォー!! たっ、助けて! 誰かー! スケベ人形に襲われてまァす!!!」

「へへへへへ…大人しくなさい、ここじゃあ叫んでも誰も来やしないメリ…!」

「事務所内のIQがゼロに限り無く近くにゃってる…」

「代理ィ! キャー!やめて! 誰か男の人呼んでェー!」

「お前も男だろアホどもがよ…」

「ちょっ…マジやめ…服破れるって! ち、力強…ッ!」

 

その後必死の抵抗も虚しく、見事に上着を剥ぎ取られたぜ。猫の手は借りられなかった、やっぱ神も仏も居ねぇわ。どうなってんだ日本。

 

ちなみになんだが、フォンセルランドさんって本気出すと滅茶苦茶力が強いんだよ。事務所内腕相撲大会で優勝だもん、リミッターとか外れてんのかな。

 

まぁ頭のネジは最初から無さそうだから、色々外すまでもない感じか。どうなってんだウチの事務所。

 

「しくしく…しくしく…」

「へへ、兄ちゃん、悪くなかったメリよ…おや、何でしょうこの封筒」

「アッ!!!」

「へぇ…食事付き都庁見学券…」

「プライバシィー!!」

 

ものの数秒で封筒発見からそのまま開封された、手際が良過ぎる。もしかして事務所に来る前は空き巣とかやってらっしゃった?

 

「ふーむ…さては太陽くん。既に誰か誘いましたね?」

「…うっ」

「そして先程の浮かれチ…ポンチな表情、誘った相手は淋代くんを始めとした同性の友人ではないでしょう。しかし、ただの異性の知り合いと言ってもそうはならない…そこまでの甲斐性も無いですから」

「急に暴言ぶち込んでくるじゃん…」

「そして私達は誰も誘われていない…ならば真実はいつも一つ、胸と玉は大体二つ。淋代くんのお姉さんを誘ったんですね?」

「………」

 

何だこの人、名探偵かな? 探偵事務所勤務だけどさ。

シモネ探偵メリー・フォンセルランド。これは夕方じゃなくて深夜枠間違い無し、BPOに通報しよう。

 

「あ〜悲しいメリ、普段から大事に思っている子が何を隠れてコソコソニヤニヤしているのかと思えば。不純異性交遊で精を出そうとしているなんて!」

「不純異性交遊の後の助詞が違ぇし不純でもねぇだろ!せめて 『で』じゃなくて、『に』にしとけよ!」

「同じですぅ〜! どうせディナーを楽しんだ後は都心の夜、ラブなホテルにしけ込んで、昨夜はお愉しみでしたね。とかするつもりなんでしょう! メリーさんそういうの良くないと思いま〜す!」

「しねぇよ! そういうのは交際してから! 俺は真面目な純情派なの!!」

「じゃあ太陽くんが道を踏み外さないように、保護者として私も行きますね。グループチケットですから良いでしょう」

「なんで!? なんも良い所無かったよ!?」

 

本当になんで? そこは人の恋路を優しく見送ろうとする気概を見せたりする所じゃないのか?

 

「太陽」

「ちょっと代理からも言ってくださいよ、デートがいきなり保護者同伴になるって意味わかんないでしょ」

「基本的に人間は時期構わず、基本的にヤレばデキるんだから、せめてゴムは持ってけよにゃ」

「話聞いてた??」

 

やれば出来るってそういう言葉じゃないじゃん?

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、あれよあれよと言う間にフォンセルランドさんが淋代家に連絡を取り。こころさんと颯、俺とフォンセルランドさんの四人で見学する事になったってワケ。泣きそう。

 

「太陽くん大丈夫…?」

「いや大丈夫っすよ、ちょっと眩しい日差しが目に染みただけですから!」

「あらあら…何か辛い事があったんですか? ハンカチ使いますか?」

「いらんわ!!」

 

オメーのせいだよ!

何いけしゃあしゃあと俺にハンカチ差し出してんだ!

俺が異邦人だったら、日差しの強さが理由で殺されても文句は言えねぇぞチキショウめ!!

 

「私はまた心配したんですよ? 太陽くんがまたどこかでべそかいて泣いてるんじゃないかって…」

 

な、なんだと…聞き捨てならねぇな…!

 

「メリー…あんたが目障りだったんだよ…。ガキの頃から何をするにも茶々を入れやがる。いつも子供扱いだ、どこにでも現れて、保護者ヅラで人の恋路の邪魔をしやがる!」

「あなたもデートしてるでしょう、保護者同伴で…」

「メリィィィ!!」

「何か用ですかッ!」

 

瞬間、二人の気迫が交差するッ!

俺の髪が逆立…たないよ!

 

「漫画版かアニメ版か絞ったらどうだ」

「ケンカはダメだよ!」

「姉さん、あれはただのじゃれ合いだから放っておこう」

「…そうなの…?」

 

はい、小粋なジョークです。

真面目に憎んだりとかはしてな…痛っ。マジの戯れです、戯れイッ、痛いって!

 

せ、せんせー!

女子? が人類…?? にあるまじき、ペンチみたいなとんでもねぇ剛力で抓ってきまーす!!

 

「當真、当然だがオレは応援しないぞ」

「薄情だよなお前もさぁ…何で着いて来ちゃったんだよ。フォンセルランドさんの話なんて無視してくれてよかったのに」

「考えてもみてくれ、同級生の親友が義兄になろうとしてるっていうのはその…端的に言って、かなり嫌なものがある…」

「……」

 

それはまぁ…確かに…?

 

俺に血の繋がった家族はもう居ないけど、もしも、もしもフォンセルランドさんとかが颯と結ばれたりなんかしちゃったりした、と、仮定しよう。

 

 

 

『太陽くん、私、結婚したんです』

『マジっすか、おめでとうございます。御相手は誰なのか聞いても?』

『颯さんです、あっ! あなた〜!』

『そういう訳なんだ當真、これからはオレの事を義兄さんと呼んでもいいぞ!』

『にっ、義兄さん…!?』

 

 

 

うん…何か…嫌かも…?

 

いや違うわ、いきなり義兄さんってなんだよ、そもそも俺とフォンセルランドさんは姉弟じゃねぇよ。それとこれとじゃ話が違うじゃんか。

 

あぁ、でも犬飼所長ことおやっさんがあんまり接点の無い誰かとイチャついてんのは結構嫌かもしれん。

 

ふむ…。

 

 

 

『太陽…報告が遅れてしまったが。実はな、この度結婚することになった』

『は!? おやっさん、タマさんはどうするんすか!?』

『環も元は野良だ、一人でも立派に生きていける』

『自棄酒で死にますよあの人! 相手は誰なんすか!』

『言い難いんだが………さんとだ…』

『そんな…!?』

 

 

 

そんな、嘘だろおやっさん…!

 

「寝取られやんけ〜!」

「急に何を言い出すんですか童貞」

「せめてそこは、寝てから言え、くらいに収めてよォ! …あれ、フォンセルランドさん? 二人は??」

「誰かさんがくだらない事を妄想してる間に、スタコラさっさと先に行きましたよ」

「お、おのれ颯…卑劣な真似を!」

 

えぇい仲良し姉弟め、人が馬鹿やってる時にスルーしていくとは。酷いもんだぜ。

 

「ほら行きますよ、ロボの内部が私達を待っています」

「フォンセルランドさんもノリノリですね、そんなにロボ好きでしたっけ?」

 

この人はどっちかと言うと、大きくてスーパーなロボットより、未来の世界の猫型ロボとか全自動お掃除ロボみたいな小さめの物が好きだったような。

 

「…いいでしょう、別に」

「意外と楽しみだったんです?」

「行きますよ、もう!」

 

図星かな、何が楽しみだったのかは聞かないけど。何だかんだ、悪い気はしない。

案内人さんを待たせ過ぎるのも悪いな。人よりも完成された無表情の手を取って、置いて行った二人に追い付くように、足早に進む事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いうわけで。

都庁ロボの内部にin!

 

でもまぁ表向きは以前の都庁内部と変わらない。各階層は都の水道局や総務局、教育庁なんかが入っていて朝も夜も平日祝日と関係無しに日々の生活の為に働いている方々がひしめいている。

 

そんな活気に溢れる都庁、45階建ての南北ツインタワー内部。最も不吉な番号が割り当てられている公務員さんがいる。

 

地上から44階、前は特に割り振りが無かったその階。体のいい厄介払いといえば確かにそう。しかし、現在の日本では、決して欠かす事のできない存在が、この44階に押し込められている。

 

正式な名前を『日本政府直属組織 統制機関』という。

 

「あ、居た居た…千々石さーん!」

「お客様!? 困ります! お客様!?」

 

元探偵事務所所属、千々石 守さんの勤務先だ。

 

 

 

 

社会人相手に、職場まで押しかけて冷やかしに行く。ちょっとどうかと思うような行動だ、でも止められなかったぜ…!

 

「せっかくですから、千々石くんをからかいに行きましょう。ついでに他の方もいらっしゃれば挨拶を」

「大丈夫? それ目的の主客転倒してません?」

「聞くところによると、千々石くんの部署は彼とお手伝いさん以外女性で構成されているそうですよ」

「なんだとぉ…!」

 

あの気弱おじさんめ、俺たちの預かり知らぬ所でそんなキャッキャウフフなハーレムライフを送っていようとは。

そんな…そんなのって…!

 

「邪魔しに行きましょう。今すぐに。ナウで」

「わかってきましたね太陽くん…!」

「あの…お客様…それは私どもとしましても…」

 

妨害しつつからかうしか無いじゃない!

 

「お仕事の邪魔はダメなんじゃ…」

「そ、そうです! ロボの裏側もありますし!」

「普通に怒られ…はしないかもしれないが、常識的に良くは無いんじゃないか」

 

良識派の二人と案内の職員さんが止めてくる。でも、こんなに面白そう…じゃなくて、こんな機会は滅多に無いぜ!

組織の活動は大っぴらにしてないしな。普段何をしているのか、そう、これは知的好奇心ってヤツ。

 

「ちーっす、探偵事務所の者でーす」

「えっ!? 太陽くん!? フォンセルランドさんも!?」

「失礼しまーす」

「ど、どうしたの!? 何かあった!?」

「止めたんですが…お二人がどうしてもと聞かず…」

「…その、すみません…この二人はそういう所があって」

 

すげー驚いてる、狼狽えてるって方が正しいか。普段の職場に知り合いが急に押し掛けて来たらそりゃ驚きもするよな。

職員さんと揃って申し訳無さと困惑しきりな顔を突き合わせている。だが入っちまえばこっちのもの、後の祭りだぜ。

 

「えっと…医療機関の特例…」

「姉さん、やらなくていい」

「淋代さんに颯くんも…えぇ…?」

「あはは…」

「…申し訳ないです…」

 

うーん、ドッキリ成功!

これで呆れたり怒ったりしない辺り、千々石さんのいつもの人柄がよく出てる。

普段から職場でいじめられてないか心配になるね、細っこくてかわいそうな雰囲気のおじ…おにいさん。略してほそかわ。細川? 忠興かガラシャなの?

 

「えっと、その、お茶出すから…ちょっと座って待っててくれるかな? すみません、後は僕に任せてください」

「はい…」

「うっす」

「まぁ、手ずからお茶なんて…うふふ…」

「良いのかな…?」

「わからん…」

 

まずはお茶を淹れようってのも凄いな、平和的思考の化身か。これで荒事となれば強力無比なんだから世の中ってのはわからんもんだ。

職員さんも哀愁漂わせてどっか行っちゃった。あの人には後で謝ろう、うん。

 

「すごく広いんだねぇ」

「都庁の一階丸々ですからね。俺も初めてなんで、千々石さんがこんな立派な所の室長やってるとは…」

「聞きしに勝るという物ですね。掃除もよく行き届いています、事務所に居た頃から几帳面でしたが」

「流石に部下の方々が掃除をやっているのでは」

「まさか。むしろ彼が率先して掃除するか、部下に押し付けられていると思いますよ」

 

応接間、というよりオフィスの片隅に設けられた、ちょっとした談話スペースにて。やいのやいのと、この部屋とその主について談笑していると。

 

「今戻ったわ。疲れたぁ…千々石ちゃん、居ないの?」

「与田さん、グリーティングは正しく。珍しいことにあちらに来客の方もカミングしてますよ」

「はぁん…?」

 

おいおい、何か愉快そうなお姉さま方が戻ってきたぞ…!

 

入るや否や気怠そうな声を上げた人は、白髪…というか銀髪と黒髪がくっきり別れている、何歳なのかもわからない不思議な雰囲気を持った黒目の美人さん。

 

もう一人の英語交じりで話しているのは、フォンセルランドさんみたいな金髪に碧眼の美人さん。しかもかなり出る所が出ている。外国の人かな? それにしては訛りのない流暢な日本語だ。

 

「あらぁ…誰かと思えば…」

「こころさんでしたか、与田さん。何かホスピタルでデンジャラスな事でも仕出かしたんですか?」

「そんなわけないでしょお!?」

「お久しぶりです与田さん、安房さん」

 

えっ、こころさんってばこの二人と知り合いなの? 美人は美人に引き寄せられるの?

青少年のハートをキャッチする機能とか付いてらっしゃるの? くっ…やられたな、被害者は俺だ。

 

「颯少年も居たんですね、本日はどのようなタスクで?」

「都庁の見学です。そこの友人、當真達に誘われまして」

 

ファ○キンイケメンな颯も知り合いだったの?

酷くない? こんな綺麗なお姉さん方が知り合いだったら紹介してくれるのが友情じゃないのか。人間不信になりそうだぜ。

まぁいいか、挨拶しておこう。

「當真 太陽です。はじめまして!」

「アイシー…室長が在籍していた探偵事務所のスタッフの方ですね。そちらの方も…」

「はい【愛に溢れる探偵事務所】受付兼事務員、メリー・フォンセルランドと申します。以後お見知りおきを…名刺はこちらです」

「御丁寧にどうも…マイネームは安房 伊万里です。千々石室長の務めるこの機関の下っ端です、ライトにマリーとお呼びください」

 

おぉ…社会人の挨拶だ…!

 

名刺交換にアイサツは基本だな、真っ当に社会人やってるフォンセルランドさんとか早々見ないぜ。

事務所の従業員以外には普通なんだけどね。普段からこうなら尊敬するんだがな。

しかしなんだろうか、安房さんは外国の方の血が入ってるのかな。名前は普通に日本人っぽいけど。

 

「あたしは与田 つばさ。よろしくね…美味しそ…じゃなくて。太陽クンと、メリーさん? ふぅん…?」

「…何か」

「何でもないわぁ」

 

愉快そうな人たちってのは前言撤回が必要かもだ。ちょっと不穏な感じだぞこの人。

 

フォンセルランドさん以外の俺たちを一通り見て舌舐めずりしていたのは置いといて。やたら冷たい目でフォンセルランドさんを見つめている。

なんだこの人、怪異とか許せない感じ?

 

「横恋慕は趣味じゃないのよ、千々石ちゃんも隅に置けないわぁ。どうせなら若い子と3…いいえ、4ピ…」

「お待たせッ! お茶熱いから気をつけてね!!」

「チッ…」

「ナイスカットです室長」

 

ごめん、何か思ってたんと違う! やっぱり愉快な人たちだったよ! しかも片方はフォンセルランドさん寄りってだけだったわ! 千々石さんの苦労が忍ばれる。

 

まだ昼間だっていうのに公序良俗に違反するタイプの二人が揃うとか何考えてんだ。

 

颯、お前だったのか。俺たち青少年を危険人物と会わないようにしてくれてたのは…。

 

 

 

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