ナラク族の一生命体は清隆を遠目から観察していた、それも姿形を無くし空気に溶け込み情報を得ようとしていた。
空気と同化する事で声の同調が強まり、そのおかげで清隆のサイオンの流れも音で分かる様になった・
しかしこのナラク族の一生命体は清隆のサイオンの流れを見て後悔する事になった、と言うのも、とんでもない量のサイオンで今その場で見えているサイオンの量ですら封じている状態だと言うのに世界を覆い尽くす様な、そこに魔王がいる様な感覚に陥っていた。
「……!!?」《…………ありえない・・・・・・人の身でこのサイオンの量・・・・しかもこんな尋常無い程に保有して置いて封印迄施されている・・・そして見る限りまだ発展土壌・・これで発展土壌とか・・・綾小路清隆・・此奴何てバケモン何だ…》
封印されたその状態で清隆のサイオンの保有量は宇宙の果てをその身で堪能しているかの様な感覚であり、この状態でも底が読めない程、分からない程の保有量であった。
人の身でこれ程の力を保有する清隆と言う存在の危険度はこの時更に引き上げられナラク族の一生命体は、自分達異常に危険であると認識した。
清隆の方は自身の力に気付いたそのナラク族の一生命体の気配を察知し、ナラク族について感じたままそのままどんな存在かを思考を巡らせ、パラサイトと同じく全く別次元の生命体であり、パラサイトの様に集合体の様な存在では無く、人間と同じ様に個体が存在している。
存在意識の共有はパラサイトと違って無く、それは個人による感性で動く、パラサイトの様に仲間を集めて一つの事を皆に共有すると言う事は無かった。
『……』《気付いていないとでも思っているのだろうか・・そこにいるのは分かっているぞ・・・だがまぁ・・思った通りの存在だったか・・・ナラク族・・確か別次元に存在する生命体でありパラサイトとは全く種も異なる・・・だがその保有してる力はとんでも無く絶大なものの様だぁ……》
清隆はナラク族の事を知識としては最初から知っていた、しかし実際に感じて見ると全く違うらしく、その保有してる力はサイオンとも取れ、保有している力の量はかなり絶大なのだと理解した、其れが惑星を破壊する規模と言うのも、清隆はナラク族への危険度をMAX迄高めた。
MAXまで危険度を高めたのは、ナラク族の一個体一個体が惑星を破壊する力を保有している事に清隆は下手に刺激は出来ないと思いこうげきは最終手段として切り札として使う事にした。
『……ナラク・・族・・・面倒な種族に目を付けられたものだ…』
ナラクと言う清隆にとっては面倒臭い種族が絡んで来て、嫌気をさしていた。
眼には見え無い、だが気配はビンビンに感じていた、だがその気配を感じとっているのはナラク側からすればとんでも無い事であり、人間では無いのかと疑いたくなるレベルである。
『……眼には見えないか…』《眼には見えない・・だが気配はビンビンに感じる・・・まぁ本来気配を感じることもの無いのだが・・古式魔法も使えるからなのか、生まれつきの特性なのか、まぁ後者の方が強いかも知れないがなぁ…》
鬱陶しいと言う感覚が清隆にはあった、眼があるなら何故こんな回りくどく自身を観察しているのか、疑問を思い浮かべていた。
清隆以外にも感じていた人物が残り二人程いた、それは古式魔法の使い手である九重八雲と九島烈の二人であった。
「やっぱり達也君も気配が感じているんだねぇ〜」
『まぁ、はい・・・・眼には見えませんが、気配は完全に感じますねぇ…』
「僕達以外にもいるのかのねぇ〜」
『九島閣下ならオレ達動揺に感じ取っていると思いますよ…』
「あ〜あの人なら・・・・そうかもねぇ……」
呑気に二人はこんな話をしているが、自体はかなりヤバい状況になろうとしていた。
ここで清隆は自分と九島閣下と八雲以外にもナラク族を認識出来る人物が思い浮かんだ、それは司波達也と言う男だった、彼の眼は精霊の眼と言う力があり、それで認識出来ないものを認識出来るというものでもあり、それでナラク族乃存在に気付くのではと清隆は思った。
そして一方で九島邸では無い九島烈がナラク族の存在に気付いており、種族名もナラクだと把握していていた、長年の経験から来る経験則もあり、種族名も直ぐに分かる事が出来ていた。
「……」《恐らく・・私の本気と綾小路君のあの力のぶつかり合いで生じた力で次元にヒビ、或いは穴が空いたか何かでこちらの世界に干渉して来たのだろう・・・問題を引き起こす側になってしまうとは、歳のせいかなぁ…》
多少なりと責任は感じていたのか、自分と清隆の力の衝突が原因であると自分でもちゃんと把握しており、ナラク族について改めて一から調べ上げる事にした。
パラサイトとは全く別の種、ナラク族、彼等の目的は地上の支配、それは現時点でナラク族を認識している綾小路清隆と九島烈と九重八雲の三人のみが知る情報となった。
「……健、ちょっと良いか…」
「兄さんどうした?」
「一応許可が欲しくてねぇ・・禁書の閲覧の…」
「本来はダメだが・・何かあったんだろう・・・その様子だと…」
「まぁ・・なぁ……」
「……分かった許可する・・」
「助かるよ・・健……」
「兄さんだから許したのもあるが、・・許可せねば後悔しそうだったからなぁ…」
「お前らしいなぁ…」
九島烈の立場なら一々聞かずとも実は禁書の閲覧は可能ではあるが、敢えて弟にも認知させ協力して欲しいと密かにサインを送り、そして必要の無い許可を求め悟らせた。
九島烈の強さは達也と互角?又は達也以上?
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以上
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互角
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どちらでも良い
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以上の方が面白い
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互角の方が面白い