非公式の場とは言え十師族のトップの連中も綾小路と達也との戦闘を観戦しており、綾小路に対する評価はここにいた者達からは大きく変わった、中にはこれで綾小路の正体、出生が分かってしまった者も何名かいた。
そして綾小路と達也は九島烈に直接呼ばれある部屋で二人で待たされる事となった、この時達也は綾小路に確信を着いた事を聞こうと決意する。
『……』(何人かは俺の正体、出生に辿り着いたか・・まぁ今の戦いを見たら勘づくか、さて一条将輝・・・お前はどう捉えた…)
「綾小路お前・・ホワイトルーム生か…?」
達也は目を鋭くしていつになく真剣で睨みがんを飛ばしながら綾小路に尋ねる。
『……ハァ…今更隠してももう無駄見たいだな、嗚呼オレはホワイトルーム出身だ』
「なら説明がつく実力だ・・だが中でも特に飛び抜けていたんでは無いか?、お前の事だまだまだ加減していたんだろう?」
『少なくとも十文字先輩の時よりは結構ガチでやったぞ・・まぁ達也が戦略級魔法のマテリアル・バーストを使用しなかっただけ助かったがな…』
「そこまで分かっていたのか・・いつからだ…?」
『最初から・・かな、現実的に言えば入学当初お前を初めて見た瞬間から達也が戦略級魔法師である事は分かったぞ』
「なるほど、だから深雪や俺の魔法を見ても先輩達の反応はしなかったって訳か・・なぁ、・・・もし俺がマテリアル・バーストを使用していたらどう対処するつもりだった?」
『もし・・達也がマテリアル・バーストを躊躇無く周りの被害も考えず撃っていたなら・・・同じ質量のサイオンで相殺していただろうな……』
「!?・・何だと?、俺の眼には綾小路のサイオンの量は平均にしか見えなかったし制御している様にも感じ取れたが…」
『・・他言はするなよ達也…』
「嗚呼、分かった」
『オレはサイオンの保有量を自由に変えられる、俺の本来保有するサイオンの量は無限だ、尽きる事は無い、・・ただしその分体力の消耗は激しいがな、無限にサイオンがある分耐力の問題があってバランスは取れていない、まぁある意味バランスは取れているとも取れるがな』
「これは確かに簡単に公表していい話じゃない、サイオンの保有量が無限と言う事は軍事利用されかねない……」
『嗚呼、現に俺の魔法は日本以外の軍用兵器として扱われていたりするからな…』
綾小路のサイオンの量が無限と知ると達也は尚更真剣な表情になり彼のサイオン保有量については公表こそ出来ないが看過出来ない状況だった。
そして綾小路の魔法は日本以外の軍用兵器としても使用されている事がここで発覚する、しかし達也はこうも考えた自分達の自国にもし綾小路の魔法を軍事用として利用するべきでは無いかと頭が過っていたが、それは彼の心が許さなかった、なのでここでは敢えて二人だけの話になった。
そして沈黙の時間がしばらく続くと九島烈が二人のいる部屋に入って来た。
「先の戦いは実に良かったよ、さっきも言ったが本当によく出来た実戦以上の実戦を見せてもらったよ…」
『それで閣下・・話とはオレがホワイトルーム生であるって事に関してでしょうか…?』
「良いのか!?話しても・・」
『嗚呼、閣下はオレがホワイトルーム生である事を知っている様だしな』
「……君の前ではシラを切っても無駄か・・綾小路君・・・君の事はまだ幼い頃かな、ホワイトルームで見た事があってね、実に優秀、君を超える逸材は今も出ていないとか……」
『閣下・・これ以上は詮索しない事をオススメします…』
「この私を脅すきかい?・・全く・・・面白い子だね、良いだろう今回はこれで引き下がろうか・・けど今度はゆっくり話を聞かせて欲しいものだ……」
『機会があればいずれ…』
綾小路がそう言い残すと九島烈はまるで新しい何かを見出したかのような様子で部屋を出て行った。
「良かったのか・・あの人はそこが読めない上に敵か味方か判別が難しいお方何だぞ、その人にあの態度は・・・」
『大丈夫だ、しばらくは何もしないだろうからな・・しばらくの間はな…』
「その言い回しまるで今のところは手は出されないが時期また手を出してくると言いたいのか?」
『嗚呼・・しばらくと言っても恐らく早くて一ヶ月、遅くてもし三ヶ月後にはまた何か仕掛けて来るだろうな……』
綾小路は少なくとも一ヶ月は何もしてこないと告げるも、それ以降はまた自分等に手を出して来る可能性はあるとまるで未来を予測し実際の未来を見て来たかのように確信的に言っていた。
そして一方で一条将輝は先の綾小路と達也の戦いで感じた事は彼の予想通りただの一般生徒では無く何かある裏がある様な生徒だと改めて認識をしていた。
「将輝・・正直に言うけど、あの綾小路って生徒・・・学生の領分を逸脱した力を持ってるよ、将輝・・アレは本当に人なのか……?」
「生物として人間なのは先ず間違い無いだろう、魔物や精霊といった類では無い・・だが綾小路は人間として何かが欠けている上に人の許された力では無い・・・まぁ結果的に敗北したものその綾小路とあれ程熾烈な戦闘を繰り広げられる司波達也も異常だが……」
「確かにね・・アレを相手にあの司波達也って言う生徒、しっかり対応出来ていたからね……」
「ジョージ・・俺達はもしかしたらとんでもない化け物達と相手をしているのかも知れない、いや確実に相手をしている・・・これは真っ向からじゃあ勝ち目は完全に・・0だ……」
一条将輝と吉祥寺真紅郎の二人は綾小路の人間を逸脱した脅威的力を前に真っ向からは決して勝てないと悟り何か綾小路対策を考えた、綾小路と渡り合った司波達也に対する対策も練りつつメインは綾小路に絞って自分達がどう勝つのか、勝てるのか策略を巡らせ始める。
そして九校戦六日目、この日は非公式では無くちゃんとした公式の場が設けられ、一般生徒達の競い合いが繰り広げられる。
そして九校戦メンバーと生徒会、後はエリカ達も含め全員がその場に固まっていた。
「昨日は何やってた訳〜?達也君と綾小路君二人揃ってさぁ〜」
「悪いなエリカ、この事は固く口止めされてるんだ、話せる事は無い」
『達也の言う通りだ、俺からも言えない……』
「ちぇー・・・・二人共ケチ〜……」
「まぁまぁ千葉さん・・ねぇ綾小路君、達也君、私や十文字君にも言えない事なのかしら……?」
『すみません、いくら名だたるあなた方でも他言は禁物なので話せなません……』
「……分かった・・」
七草は余り納得いかない顔をしていた、それは十文字も同じくであり、渋々納得した様な感じだった、そして渡辺摩利に関しては余計に綾小路への不信感が強くなった。
堀北鈴音の登場はあり?
-
あり
-
どちらでも
-
なし