九校戦六日目に関しては綾小路と達也の出番は無く、雫と摩利と真由美とほのかの四人が出場していたがトラブルが発生した。
トラブルとは摩利の出番が来て、ボードに乗り競い合っていた時だった、何者かの介入により他校の生徒の機動が支配されその他校の生徒を庇う形で摩利も吹き飛ばされ、彼女はここで選手としての復帰は望めない状況となってしまった。
達也と綾小路は摩利の元へ駆け付け、応急処置として治療した、だがこの時達也にすら気付かれず綾小路は摩利のダメージを無かった事にしていた、と言うのもダメージを負うその前の体に復元させていた。
「綾小路・・これは」
『間違い無く一校を優勝させまいとする者達の忠告だろうな、・・優勝するなと言う・・・脅しともとれる……』
「やはりか・・目星はついているのか?」
『ある程度は把握している・・バスの一件から大体の大凡の事はな…』
「だが何故こんな事を・・」
『一校に優勝されては不都合な事があるんじゃないか・・奴等には…』
「奴等か・・」
『嗚呼…』
この事件は第一高校を優勝させたくない勢力の忠告だと、確実に優勝させない様に妨害していると言う事だった。
摩利はそのまま医務室へ運ばれそのまま安静のままでと言う方向へいった。
『……』《余計な事をしてくれる・・これは親父も一枚かんでそうだな、オレをホワイトルームに戻す為の裏工作だろうが・・・オレは戻らない・・どんな手を使おうとも……》
綾小路はこの事件の裏には自分の父親も少なからず関わりが無い訳では無いと悟った、これは一種の綾小路への警告でもあった、ホワイトルームに戻らなければと言う脅しそのものである。
そんな一方で裏で第一高校の優勝を何としてもどんな手段を用いれようが阻止しようしている連中はある男に力を貸してもらっていた。
彼等に力を貸す者の名前は綾小路篤臣と言う男で彼はホワイトルームの運営者、清隆に感情が余り無いのもこの男の教育の仕方に原因がある、だが元々の性格も物静かで口数が少ないタイプだったのでこの父親の教育で更に冷たく冷酷に育ってしまった。
そんな綾小路篤臣は清隆に対してホワイトルームへ戻って来いと言う意味を込めて摩利のボード自体にも妨害の魔法を張っていた。
「清隆が私の元へ戻ってくればこの国は更に発展、いや世界も夢ではありませんでしょう・・皆様には大変ご迷惑をお掛けしている、ですがご安心を必ず清隆をホワイトルームに戻してみせますので…」
「頼むぞ・・他国との戦争の際綾小路清隆の力が絶対に必要になるのだから…」
「嗚呼、綾小路清隆、アレは最高傑作・・アレを超える逸材等この世に存在しない、そんな逸材を第一高校で野放しにはさせてはおけ……」
「えぇですから清隆には自分から戻って来るように仕向けますので……」
どうやら綾小路清隆と言う存在は上の連中からしたら喉から手が出る程の逸材で何が何でも自分達の戦力として加えたいと言っていた。
そして九校戦六日目は終了しその日の夜、篤臣は清隆に直接連絡し実際に会う事となった。
『……オレはもう戻らない…』
「清隆・・父親に向かってその態度は何だ?、何故私の意に背く・・・そうまでしてお前の成し遂げたい事とは何だ…?」
『それをアンタに教える義理は無い・・今更父親面か?今迄父親面をした事も無いアンタがいざ目の前にオレがいないと気付けばそうやって自分の方へ引き込もうとする・・・あんたの事だ、オレの魔法をまた軍用兵器として利用、今度は核にでも利用するつもりか……?』
「清隆…つべこべ言わず戻れ・・・これは忠告では無い・・命令だ……」
『…断る……』
「本気で言ってるのか?、・・清隆……」
『嗚呼、本気だ』
篤臣は清隆に最後の通告として自身の殺気を飛ばし圧を掛けるも清隆はその殺気に当てられても平然としており何と逆に自身の父親である篤臣に対し睨み返し威圧する、お互いに一触即発状態となり、いつ戦闘が始まってもおかしくない状況だった。
「……分かった・・清隆がそう言う態度を取るなら此方ももう手段は問わんぞ…」
『好きにしろ・・だがオレの意思が揺らぐ事は無いだろうがな……』
「いやお前は絶対に自分から私の元へ、ホワイトルームに戻って来る・・断言しよう、お前はホワイトルームと私と言うしがらみからは逃れられない…」
『……さぁ・・どうだろうなぁ・・・今のオレならそうせざる得ないだろうが・・未来のその時のオレはそうはいかないだろうな……』
「そんな未来の話はしていない、まぁお前の未来も私がこの手で握っているがな…」
『オレの未来はオレが掴み取る・・・・あんたじゃない……』
清隆のこの言葉を聞くと何処か不機嫌そうに篤臣はその場を後にした、そしてたまたま偶然なのか幹比古と達也の姿を見掛け、その場に行ってみると侵入者を捕まえていたらしく、既に三人捕まり解決していると思われたが、まだ侵入者は残っており奇襲を掛けて来るように達也と幹比古と綾小路の三人に襲い掛かろうとしていた。
だがその奇襲が成功するはずもなく情景反射なのか体術でその侵入者を一網打尽にし魔法の縄で縛り拘束し動けなくした上で連行した。
「凄い・・綾小路君って普段はそんな強そうに見えないからさ・・・」
『アレはたまたまだ…』
「……」《たまたま・・か・・・アレは情景反射で行っていた、実戦経験も実は俺以上にあるのでは無いか…?》
「たまたまにしてもあんな偶然起きるかな?」
『世の中不思議な事が沢山ある、こう言う事が起こっても特に意味は無いし不思議では無いだろう…?』
「まぁそれを言われたら確かにそうだけど・・今のは・・・」《いや、これ以上はやめとくか・・何か踏み入ってはいけない気がしてきた》
幹比古の予想は当たっていた、このまま話を進めていたなら綾小路はこの場で達也と戦闘になろうとも幹比古を躊躇無く殺しに掛かっていたからだ。
堀北鈴音の登場はあり?
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あり
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どちらでも
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なし