“ポケモンハンターJ”
その者は、希少なポケモンや幻、伝説のポケモンを捕らえる密猟者。犯罪者であり、指名手配がかけられる程。もし、この世界にいたならば真っ先に国際警察に回される案件だろう。
【かのじょがもつ、
「石化装置……それは」
『かつてその王国がポケモン達を捕らえる為に使われた兵器だよ。本来、失われた技術なんだけど………どこで』
トパーズもその石化装置を知っているのか、忌々しい目で考え込む。滅多に考え事などしないトパーズがそうするのはよっぽどなのだろう。
「ですが、どうやってその並行世界へ?」
【むろん、わたしのちからです】
「なる、ほど」
その刹那、カルムの懐に入っていたモンスターボールから二体のポケモンが飛び出したのである。その二体は本来、手持ちの中でレギュラーではないが、国際警察として活動する際は必ず投入する二匹。まるで、その二匹はその並行世界にいるなら自分達も!と自らそう志願するように。
「【
その二体は、リーグ職員としてではなく国際警察で活動中に珍しいポケモンが故に狙われていたり、その場にいるだけで悪とされ人やポケモン達から忌み嫌われたポケモンであるラティオス、そしてダークライ。
『ま、君たち二人は絶対来るだろうね』
【ラティオスはともかく……ダークライ。
「え、シオンさんが!?」
『違うよますたー。アルセウスには自ら生み出した
「!」
しかし、トパーズやアルセウスも何故ダークライに悪夢を見せる
【“
『ますたーはすごいんだよ!』
【そのようです。ときにカルム、あなたはなぜ
『……私が止めたんだよ。これ以上、
ギロリ、と今までに無い鋭い眼光でアルセウスを睨むトパーズだったが、それを制止したのはカルムであった。
ポンッ♪とトパーズの頭に手を乗せてアルセウスの問いに返答するのだ。
「
【なるほど。やはりそのちから、そのげんしょうは────“キズナへんげ”。そのちからをゆうするものは、そのへいこうせかいに
『えっ!?!?そうなの!?“キズナへんげ”を扱えるのは
「実に興味深いですね」
アルセウスが言う並行世界のある世界線の一つにはカルムと同様“キズナへんげ”を扱えるトレーナーがいることにトパーズは驚愕し、カルムは興味深そうである。トパーズも他の並行世界を覗き見ることは出来るが100%ではない。しかし、アルセウスやシオンであれば隅から隅まで見渡せてしまう故に詳細を知ることが出来てしまう。
「確か、伝説のポケモンに対抗する為に
【
「(なるほど。トパーズが頑なにメガシンカを嫌っていた理由はこれか)」
カルムはメガストーンを所有している為、その気になればメガシンカの使用は可能だ。しかしトパーズがそれを酷く嫌がっており、カルムもトパーズに従いメガシンカはせず単なるアクセサリーになっている。
コルニから託された
そもそも、メガシンカとはポケモン自体に負担をかけてしまう。無論、そのメガシンカを受け入れ強くなろうとすれば逆にメガシンカ出来るが合わない。或いはメガシンカに興味が無いポケモンもいる。……一部、メガシンカを喜ぶポケモンがいるが。
【それでは、じゅんびは─────】
「まて、アルセウス」
「レオさん?」
アルセウスは並行世界へカルムを転移させようとするのだが、その前にいつの間にか現れたレオがそれを制止する。が、その制止は単なる一時的なものらしい。
【ひさしいですね、スナッチャー。はんたいですか?】
「いや、
レオから差し出されたのは一つの箱。しかし、それはまるで何かを封印する様なものであり、それを見たアルセウスは何も言わないが目を見開いていた。
「これは?」
「それはかつて
【(それは、
【ときのふえ】
それは戦闘マシンとなったダークポケモンをリライブをさせる道具だ。しかも単なるリライブではなく、セレビィを呼び出して強制的に、しかしデメリットも無い一瞬のリライブ。既にダークポケモンが存在しない為、セレビィを呼び出す道具でしかない。
そのオリジナルの【ときのふえ】製作者は、オラシオン………つまり、シオン。それがオーレ地方にあったということは、かつてシオンはオーレ地方にいたということ。アルセウスは【いつのまにそんなところへ……】と思いはしたものの、
「それはセレビィを呼び出す笛。ボス曰く、それは決して壊れぬ笛でありお前が
『そんなの、私がいるじゃないか』
「念の為だ。
「あとは
懐からボールを一つ出して、飛び出したのは小さなポケモンであった。
元々はイッシュ地方出身なのだろうが、カロス地方に紛れ込んだ“しょうわるポケモン”で“いたずらこころ”なチョロネコである。性別は♀であり、国際警察として最初のポケモンだ。トパーズ曰く、ラティオスとダークライからは“姉御”と呼ばれているらしく、戦闘力は伝説や幻ポケモンには及ばないものの足留めや絡め手であれば非常に苦戦を強いられてしまう程。
「みゃぅっ♪」
【いいなぁ。
「チョロネコか……ん?あと一体は」
「あ、ここに」
肩の上に座り顔をすりすりさせるチョロネコ───【レギナ】に苦笑いしながら、カルムは上着を開けるとそこにらすやすやと眠る一匹な小さな黄色いポケモンが……。
「……ばちゅ?」
「おはよう、【
寝惚けていそうな目で見上げるのはバチュル。しかも非常に小さく、カルムの服の中にいるとは思えない程だ。しかし、小さいと侮る無かれ。
カルムとバチュルの
「なるほど。チョロネコとバチュルか」
「はい。そして【
《ちょっと待ちなさいよぉっ!?!?》
と、カルムのカバンから飛び出したのは【“女神”テティス】。しかも非常にご立腹らしい。その怒りの矛先は──────。
【おや、ひさしいですねテティス】
《アルセウス~っ!!!アンタねぇ!このアタシが海を統治させるって話、どうなってるのよ!しかも、なんでみずの力を満足に扱えてないあのルギアが海の神とか言われてるのぉ!?!?》
【………どうしてだとおもいますか?】
《な、にゃによ!》
ジーッと見るアルセウスにテティスはその威圧に怯んでしまう。まるで、悪戯がバレた子供のように。
それなりにテティスと共に過ごしたカルムとトパーズは思った。というより、わかっていたのだ。
日頃から寝たり、酒を呑み明かし、アホなことをしている彼女が、海の神として一つも何もしていない。そんな彼女が自ら支配者やら神やら名乗るのは痛い。痛い子なのだ。
【ルギアは……あのこは、スイクンどうようにあなたのだいりとしてうごいていました………いいえ、もともとはわがむすこ【ワタノナギ】がうみのおう。そしてあなたがみずのめがみとして
《ま、まちなさいよ!ワタノナギに海を任せようとしていたの!?あんのバカに任せるなんて正気!?!?あのバカに任せて、何度洪水が起こったと思ってんのよ!?》
【……それはたしかですが、あなたもまんぞくにしごとをしていないじゃないですか】
テティスの言葉にカルム達もどの口が言うんだ、とも言いながらもアルセウスの子供が一柱、【“嵐海”ワタノナギ】が非常に傍若無人だったのかが伺える。テティスが女神、ルギアが海の神、カイオーガが海の化身というならばワタノナギは
「テティス、黙ってて」
『話進まないからねー』
《なんでよぉ!》
【カルム、トパーズ。かのじょのめんどうはまかせます。おそらく……いいえ、かならずめいわくをげんざいしんこうけいでしているかとおもいますががんばってくださいね。ポケモンのせきにんは、トレーナーのせきにんですので。わたしのせきにんにしないでくださいね!】
《アルセウス!この女神であるアタシをなんだと思って!!!》
カルムは思った。
このアルセウス、テティスの事を非常にめんどくさがっているな、と。そして過去に色々と問題を起こしていたのだろう。責任を所有者であるカルムに押し付けていることから、その闇の一面を垣間見てしまう。
『信用無いんだね、テティスは。アルセウスからいらない子されてるし』
《あ゛ぁ゛~~~っ!トパーズが言っちゃいけないことを言った!酷いことを言ったぁ!ほら謝って!女神たるアタシに無礼を働いたのよ!はい今すぐ謝って!ほら─────ひゃひぃっ!?やめてやめてっ!おっぺた引っ張らないでぇ!?!?》
【かさねがさね、テティスをよろしくおねがいします。では、へいこうせかいへ、とばします】
カルムはトパーズとバチュル以外をボールに納めるとそれを合図に身体の周りに幾つもの輪が出現する。その輪はカルムだけではなく、トパーズも纏めてだ。輪は幾つものあちらこちらにカルム達を中心に回転していく。
「
「了解」
『ノーマルなキュウコンに変装するからだいじょーぶ!』
「「だいじょばない」」
カルムとレオからツッコミを入れられたトパーズはえぇー?と不満げではあるもののそれを大人しく受け入れる………ということはしないだろうな、とカルムは溜め息をつく。
輪の旋回が速まり、辺りの景色が真っ白な景色に覆われた瞬間、カルム達はこの世界からアルセウスが指定した並行世界へ向かうのであった。
次回、並行世界へ………と思いきや、何やら不穏な事態が
“ポケモンハンターJ”はどうなってほしいですか?
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原作同様に……“みらいよち”で
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カルムの仲間になる(光堕ち)
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カルムの仲間になる(“わからせ”ます)
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カルムがボコボコにして逮捕
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メンヘラストーカー化
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敵の手に落ちる(自らの意思or洗脳)
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その他(※詳細は感想でお願い致します。)