案外ボックスの中は快適である   作:喬喬

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ちょっと、ある要素を入れてます。
※タグの修正、追加しました。(多分、どのキャラはわかると思います)

今回の話の内容が分かる方は………………もう、9年前になるんですよ。しかも、その初代は………ぇ、19年前!?ポケコロに関しては20年前……………なんだろう、泣きたくなりますね。懐かし過ぎて(。´Д⊂)


何故、修行は滝に打たれたり精神統一などをするのでしょうか。理由は何時でも平常心である為。そして考えるのではなく“無”になる為でもあります。人は考えて動くより反射的に動く方が………

 

 

 「……彼奴め。我々の気配を察知したか」

 

 

 暗い、暗い暗黒の中。

 そこは宇宙か、或いは海底の更に下なのかはわからない。

 

 

 「我等が野望を、またもや阻止しようとするか………!」

 

 

 忌々しく叫ぶは、一つの生命体なのは間違いない。だが、それが人なのかポケモンなのかはわからないのだ。

 

 

 「我が王国を滅ぼした忌々しいシオン(人ならざるバケモノ)め!そして、アルセウスッ!!!王国のポケモン(兵器)までもを悉く破壊しおって……!」

 

 

 その存在の怒りは収まらない。

 しかし、その怒りの矛先に向けてぶつけたとしてもそれはあまりにも弱すぎた。

 

 

 「並行世界に飛ばしたな……?しかし、まさか【冠位(クラウン)】とそのトレーナーが………あのシオン(バケモノ)自ら動くと読んでいたが…………もしや、千里眼で?いや、それはあるまい。まさか、とっくに我々の存在を知って、保険を打ってきたのか!?まさか、あの並行世界(・・・・・・)の同胞(・・・)を狙って………?不味い。非常に不味い。あのトレーナーと二体の冠位(クラウン)よりも、まずはシオンッ!!!ヤツを、ヤツをどうにかして消さねば我らが野望は永遠に果たせぬ!!!」

 

 

 その力は感情に鼓動して、肥大になっていく。

 

 

 「しかし……しかし、どうすれば………いや。むしろ好都合か?あのエトワールという国際警察は常に【煌天】を連れている……しかもそのエトワールという人間は………人間なのか?あれは……」

 

 

 考えを巡らせる。

 

 どれが正解か、不正解かではない。

 

 どうすれば、最善かだ。

 

 

 

 「………我々が直接手を下す必要はない。やつを、シオンを、協会から引きずり下ろす。しかし、念入りに仕込まなければ」

 

 〖─────ベラベラなにしゃべってんの、おっさん〗

 

 「!」

 

 

 誰も侵入できぬ領域に、幾つか(・・・)の気配が潜り込んだのだ。しかもその一つ一つがとてつもない強大な力の塊。

 

 

 その存在に現れたのは、純白の(・・・)アブソルであった。しかし、そのアブソルには黒より黒き漆黒の布が両目を覆っている。体毛だけではなく、鎌等も純白であるが故にアルビノと勘違いされるが、実際はそうではない。

 

 

 「なんだ、貴様………単なるアブソルではないな?貴様のようなポケモン、【冠位(クラウン)】は存在しないはずだが」

 

 〖失礼なおっさんだなー。訪ねるならまずテメェーから名乗ったら?〗

 

 「……随分、生意気な小僧(・・)だな。我々のことを知らぬということは──────新たな(・・・)冠位(クラウン)】というわけか。忌々しい………」

 

 

 アブソルは目を遮られているにも関わらず、そこにいる存在を確かに捉えていた。存在感だけでも、その白きアブソルが【冠位(クラウン)】だということを証明していたのだ。

 

 

 「我等……我は、【七つの人神(・・・・・)】が一柱【チーター(・・・・)】。いずれ、神の座に至るものなり………!」

 

 「───やはり、【七つの人神】と名乗る者か。確か、【チーター】以外に【マッド】、【ケガレ】、【ネメシス】、【デメテル】、【マモン】、【モルペウス】がいたな?」

 

 「なっ!?何故ここにいるのだ!!!バケモノめ!!!」

 

 

 そしてアブソルの後から介入してきたのは、一人の人物。

 

 彼等はこうも言うだろう。

 

 【“神結(カミムスヒ)”シオン】、と。

 

 

 〖人間なのに化け物呼ばわりとか………それ、あんたも同じ(・・・・・・)だろ?〗

 

 「黙れ!!!我は、我々は人間ではない!!!化け物でもない!!!神だ!!!我は人間の神、人神だ!!!」

 

 〖どーおもうよ、シオンの旦那〗

 

 「……バケモノだろうがなんだろうが好きに呼べば良い。それに興味はない。俺が何者であろうと」

 

 

 シオンはそのもの、チーターが覆っていたのであろう結界を手を横に振るうだけで破壊する。ポケモンですら破壊が困難にも関わらず、だ。

 

 

 「小癪っ!!!まずはシオン!!!貴様を─────」

 

 〖おっと、僕のこと忘れてない?〗

 

 

 「!?」

 

 

 チーターが放ったその漆黒な光線はシオンに当たることはなかった。それを遮ったのは、白きアブソル。その光線は、白きアブソルに直撃するかと思われたが……………止まったのだ。

 まるで、見えない(・・・・)()によって阻まれているかの様に。

 

 

 「やれ、【“無窮”ホロウ】」

 

 〖あいよ〗

 

 

 白きアブソル────ホロウは、その鎌を一振りをチーターに放った刹那、その斬撃はチーターが展開していた結界ごとを─────破壊したのだ。

 

 

 「…………なぁ……………にィ?」

 

 「凄まじい威力だ。最強の守り(・・・・)だけではないのか。斬撃というより、質量を圧縮して放った大砲………モリオンに迫る一撃だ」

 

 〖あったりまえじゃぁーん。だって僕、最強だよ?〗

 

 「残念だが、最強はモリオンだ」

 

 〖……へぇ?最強は(・・・)あんた(・・・)じゃないんだ〗

 

 「何を言ってる。私はポケモンではない」

 

 〖あっそ〗

 

 

 ホロウの一撃は、まさしく一撃必殺。

 

 例え避けようとしてもかすっててしまえば致命傷は免れない。チーターと呼ばれる人神は為す術も無く崩壊していく。

 

 

 「こ………の、ままで………おわると、おもうな………っ!!!」

 

 〖うわっ、きっしょ。執念スゴ過ぎでしょ。なら、その執念もろともぶった切ってやるよ〗

 

 

 

 ホロウの第二の斬撃は、まさしく最初の一撃よりも規模は小さいものの、威力は比べ物にならない。

 

 

 「ホロウ、その技は…………?」

 

 〖ん?えっと………なんだろ。なんとなく…………凄く印象に(・・・・・)残ってる(・・・・)

 

 「居たのか、その技を持つポケモンが」

 

 「…………いや、違う。ん………なんだろ。これは、記憶(・・)?いや、前世(・・)……?ま、いーや。前は前、昔は昔、今は今。そんなことチマチマ考えてもしゃーないでしょ!それに、最強は僕だし」

 

 

 ホロウは一瞬、何やら思い出そうとしていたがそれ自らの意思で放棄する。それは過去に囚われることを恐れてなのか、或いは単なる気分か。

 

 

 

 「………世界を断つ斬撃(・・・・・・・)。中々面白い」

 

 

 チーターの身体は、存在ごと(・・・・)切断されたのだ。それはまさしく、理を、概念をも断つ斬撃。それ即ち、世界を断つ斬撃(・・・・・・・)である。

 

 

 「………ここ、で、おわ、る……の………か………」

 

 「あぁ、ここで終わりだ。残りも必ず、切除(・・)する。お前達の野望はここまでだ」

 

 

 残り粕となったチーターを容赦なく踏み潰したシオンは後から突入してきた部下達が辺りの制圧を進めていく。敵はチーターだけだったらしく、既に討伐から探索に切り替わるのであった。

 

 

 〖ねー、シオン~!お腹減ったんだけど〗

 

 「いかりまんじゅうならあるが」

 

 〖え、マジ?食べる食べる~!〗

 

 「なら帰るぞ。そろそろレオが報告に向かってくる筈だ。ついでに新顔のお前にも顔合わせをしておきたい」

 

 〖バケモノがバケモノを使役してるとか、ウケる〗

 

 「何か言ったか?」

 

 〖なぁんにもっ?〗

 

 「さよか」

 

 

 シオンは懐から取り出した“オリジンボールのレプリカ(プレシャスボール)”を取り出して、甘いものを要求し続けるホロウを戻す(・・)のであった。

 

 

 「(トパーズからマボロシ島に自分より強いポケモンが居たと報告を受け、調査したら大当たり。しかも最新の(・・・)冠位(クラウン)】。下手すればモリオンと肩を並べる程だ………帰ってきた時に、トパーズには褒美をやるか)」

 

 

 新しき【冠位(クラウン)】、【“無窮”ホロウ】の所有者シオンは調査を終えた部下達と共にその暗黒闇から脱出する。

 

 シオンはこの時、その手にあったチーターの力の欠片(・・・・)を眺めていた。

 その欠片は、この世界のあらゆる負の感情が集約されていたもの。禍々しく、そしてあまりにも人々や普通のポケモン達にとっては拒絶し、忌むべきものであった。

 

 

 

 “よく考えてみたら ボクも------も そして この星も……”

  

 “すべては みんな同じ宇宙から生まれたんだよね。”

 

 “そして にくしみや ひがみといった感情も みんなが持っている心のひとつ。”

 

 “いい心も 悪い心も すべてがみんなの一部なんだ。”

 

 

 

 それは、何処か遠い記憶。

 かつて、世界の危機に立ち向かい、そして横に居た最高のパートナーの言葉。

 

 

 

 「………………」

 

 

 “だから ------……オマエも ゆるす!”

 

 “だから それも ボクたちの一部なんだってば!”

 

 “オマエも 心のひとつ!”

 

 “ボクは オマエを……受け入れるっ!!”

 

 

 

 「ああ、そうだな。受け入れなきゃな」

 

 

 どの世界線かはわからない。

 どの並行世界かも不明。

 過去か未来かも、既に虚空の彼方に遠のいていた。

 

 しかし、確かなのは。

 

 

 「お前の意思、俺が引き継いでいる。安心しろよ相棒」

 

 

 そして徐々に消え行く欠片、その残滓は無へと返っていく。

 

 

 

 “ボクたちの……仲間だ!”

 

 「─────ああ、そうだ。助けよう。------(仲間)を」

 

 




さて、わかりましたか?

因みに敵キャラの名前は、一応モデル的なもの、理由はあります。  
………分かる人は大体、滅んだ王国が何をしていたのか察することができるかもしれませんね。


また、アンケートの実施をしていますのでご協力をお願い致します。

“ポケモンハンターJ”はどうなってほしいですか?

  • 原作同様に……“みらいよち”で
  • カルムの仲間になる(光堕ち)
  • カルムの仲間になる(“わからせ”ます)
  • カルムがボコボコにして逮捕
  • メンヘラストーカー化
  • 敵の手に落ちる(自らの意思or洗脳)
  • その他(※詳細は感想でお願い致します。)
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