歩く地獄と呼ばれた彼はG13をくれてやった彼との戦いで転んで死んだ。
そのまま地獄に行って先に転んでいった部下共に一発の拳骨と再結集を語ろうとするが?
駄文でしょうが猫ですよろしくお願いします
ーコーラルという物質があるー
辺境の開発惑星、ルビコン3
燃料、新規の情報媒体、食料になるという万能な新物質【コーラル】が産出されたこの惑星はかつて栄華を誇っていたことだろう。
ー【アイビスの火】ー
なぜ起こったのか。
メカニズム自体は理解されその危険性が叫ばれた未曾有の大災害から約半世紀。
その危険性が分かっていながら企業からはその万能性から渇望されていた物質はもう燃え尽きたー
そう思われていた。
そう、その大災害から約半世紀のあの情報が出回らなければ。
ーーー
「あり得ない!たった一人雇うだけで、こんな…」
また一機MTの胸部に杭が突き刺さる。
幾ら脱出レバーを引く準備をしておけと忠告をしていようとあれではコックピットが潰されている。脱出レバーなんて言っている場合では無かっただろう。
ー捉えらないー
右手の相手と同じガトリングもわざと地面に降り立つギリギリを狙ってSONGBIRDを地面めがけて撃ち込むことで爆風でも擦り当てて体勢を崩し少しでも命中率を上げようとしても
「総長をッ!」
今度はMTが固まっているところにやつの返しのSONGBIRDが突き刺さる。
これが味方の被害でなければまるでピンボールのようだ!よくやった!とでも声をかけてやるところだったが画面に映る部隊員のスーツについている生体認証コードが一気に赤に染まる。
今の一撃に巻き込まれ後ろにいたから機体の大破で済んだ豪運野郎はたった2名。
「やるな!G13!だが今一度レッドガンの流儀を教えてやろう!」
このままではジリ貧だろう。
このままではライガーテイルではなく味方のMT部隊から削り取られて最後はタイマンでの殴り合いになるだろう。
ならば部下を守るためにすることは1つ、おっかなびっくり守りから攻めに移行するしかない。
MTを優先して狙っているからか被弾がまだ少ないライガーテイルのスラスターに喝をいれてやりアサルトブーストを起動させる。
「G13!泣いた面にもう一発だ!」
泣いていないだろう。
だが構わん。元々これは数で押していたはずなのにその数を半数に減らされ歩く地獄すら戦線に参加しているのに全く捉えられないあいつに対して萎縮した役立たず共に対する鼓舞なのだから
「ぬぉ…ッ!」
アサルトブーストからの蹴り、ライガーテイルは重四脚と呼ばれる区分の脚を採用している。
その脚が繰り出す加速した蹴りがまともに当たれば体勢が大きく崩れSONGBIRDを零距離から当て完全にACS負荷限界を迎え
左手の必殺が当てられるだろう。
ライガーテイルにとっても零距離のSONGBIRDはダメージが入るが仕方ないと覚悟を決めたが蹴りがあたったにしては軽く逆にライガーテイルの背部が爆発しACS負荷限界を迎えている。
「G13ッ…手癖の悪さを上げたな…ッ!」
蹴りと同時に既に入れ替えていたのだろう。
アーキバスのレーザーブレードの機動、機体を回転させてからの斬撃に蹴りのタイミングを合わされた!
当たりどころが悪ければコックピットがそのまま側面からの蹴りに抉り取られるだろうに!
返しのレーザーブレードで蹴り終わりのかすかな隙を切り裂かれ背部の分裂ミサイルに直撃し誘爆、その衝撃でACS負荷限界を迎えたのだろう。
そしてACS負荷限界を迎えた本機の右側面に黒いベイラム系列企業以外のパーツも使い組んだ機体…G13のやつが迫る。
その腕には入れ替えが終わったパイルバンカーがチャージを終えた状態でもはや迫っている。
「聞こえているか、役立たずども!ミシガンは転んで死んだ…伝記にはそう書いておけ!」
その通信を広域で無差別に大声で撒くと同時にパイルバンカーが右腕のガトリングを貫き反らされながらも胸部のコアを貫く。
極限の芸当から繰り出された必殺の一撃。
コックピットに完全には刺さらなかったがコックピット左側側面を貫き左側の機器がスパークを上げて爆発を引き起こす。
コックピット内は機器の爆発により破片が飛び散り多少は無事だったモニターや機器も破壊していく。
かろうじてまだ生きていたひび割れたモニターには残っていた役立たず共が吹き飛び貫かれなんとか脱出レバーを引けた物陰の亀共が命をかけぐちゃぐちゃの顔でこちらに駆け寄ってくる。
そんな面を見ながら破損し自動で切り離されたガトリングを持っていた右腕を伸ばしライガーテイルのモニターはブラックアウトする。
「………G13、貴様には最後のレッドガンの名誉をくれてやる…
次に合うときは…酒…を…」
声が遠のく。
色が消えていく。
この日レッドガンは壊滅したこととなる。G6レッドを残して…
歩く地獄の旅路はここで一時の終わりを終えたのだ。
ー私のミスでしたー
ー私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況ー
色がなくなったはずの世界に色が戻っていく
声が遠のいていったはずの世界から声が戻っていく。
ー結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんてー
ー今更図々しいですが、お願いしますー
燃え尽きたはずの体に火が灯る。
燃え殻の奥でなにかが燻り焼けて全身に広がっていく。
ー先生ー
先生
そう呼ばれたことはなかった。
木星戦争の英雄
ベイラムの歩く地獄
ミシガンの野郎
そう呼ぶ役立たず共もいた。もちろん命のやり取りをしていた俺だ。そう呼ばれていい気がするわけがない。
こんな血に濡れた腕で守れたものはあっただろう。
だが先を生き導くことができるだろうか。
ーですから……大事なのは経験ではなく、選択。あなたにしかできない選択の数々ー
ー大人としての責任と義務、そしてその延長線上にあった、あなたの選択。
それが意味する心延えもー
ーこの捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を…だからー
ー先生、どうか…ー
声が弱まっていく。
と同時に聞き覚えのある男の声が聞こえる。熱を持ったこの体に染み渡るその声は…
ー【火をつけろ、燃え残った全てに】ー
俺にかけた言葉ではないだろう。
あの男はそういった言葉をこちらにかけないことはわかっている。だが…燃え殻に完全に火がついた。
「いいだろう
貴様がどこのどいつかはどうでもいい…。わざわざ地獄への遠足を延期させたのだ。燃え残りの全てをくれてやる!」
それは砂漠でであったたった五人と紡ぐ終わりへの抵抗
「これよりベイラムとアビドス廃校対策委員会、双方の合意に基づく小鳥遊ホシノ奪還作戦を開始する!
愉快な遠足は終わった!突撃しろ!命知らずども!」
それは科学の学校で紡ぐ勇者と魔王の演舞会
「貴様が魔王か!面白い!
だが俺は歩く地獄だ!魔王と歩いてくる地獄!どちらが上かそのスカスカの頭で計算してみろ!」
それは陰謀渦巻く絢爛豪華な学校であう魔女と四人との遠足
「やはり絢爛豪華な舞台は俺には合わん!
ここからは泣く子も黙る楽しい楽しい遠足だ!分かったのなら構えろ!皆で帰ってこその遠足だ!」
ーー先生、これはあなただけの未来ーー
ー本来成し得ずあり得なかったはずの世界線ーー
好評ならちょっと友人と作戦会議しながら多分執筆します