コラボストーリー「死生両難 勝利の女神NIKKE×明日方舟」(妄想) 作:软糖哭泣
「それは石?」
アニスは肩に浮き出ている石をまじまじと見ている。
「なるほどやはりそうか。」
ケルシーは、アーミヤの顔を見て頷く。
「君達がこの石を見て反応しないという事は私の仮説も正しかったと言える。」
ケルシーが自分の肩を触りながらドクターと目を合わせた。
「私達の状況も含めて話がしたい。何処か安全な場所はないか?」
ドクターは、ラピ達に聞く。
「ならアークに戻りましょう。指揮官。よろしいですか。」
ラピは、指揮官に指示を仰ぐ。
<構わない。>
「アークに行くならここから1時間ぐらいは歩いてかかるわ。その間に貴方たちの事を簡潔に教えて。私達もできるだけ情報を交換するから。」
アニスはそうドクターに言う。
「ありがとう。私達もここに来るまでに何度か戦闘をした。足でまといにならない程度には手伝うつもりだ。私達まで守ろうと余計な気は回す必要はない。」
ドクターは、アニスの後ろにいた指揮官に顔を向けていった。
<わかった。だが私達は言うなれば専門家だ。指示には従って欲しい。>
ドクターは、それを聞きコクリと頷く。
「案外あっさり許容するのね。」
アニスはてっきり許容しないものだと思い込んでいた。
「ドクター?貴方が指揮をとったら?私は、そっちの方が手っ取り早いと思うんだけど。」
wは、指揮官を見ると呆れるように言う。
「言い方は悪いけど私はこの坊やに命を預けるのはゴメンよ。わかるでしょドクター。」
wは、指揮官を真っ直ぐ見つめて目を背けドクターを見る。
「なんですか?私達の師匠が、頼りにならないとでも。師匠は、こう見えてアークの英雄なんですよ。」
ネオンがメガネをクイッとあげて反論する。
「そうよ。あなたね。右も左も分からないだから指揮官様に任せなさいよ!」
アニスも口調が荒くなり
「なに?本当の事を言ってるだけよ。私は傭兵。何よりも大事なのは自分の命。生き残るために最善を尽くす。そんなの誰でもやってる事よ。」
wは、詰めるように指揮官に向かって言う。
「私はあなたの指示には従わない。わかった?」
「wさん。我々はドクターの指示に従えばそれで大丈夫です。あくまでお互いの指揮に邪魔をしない。それならば問題ないですよね。」
アーミヤは、割って入るようにwの会話を遮る。
「最初からそのつもりよ。少し意地悪したくなっただけ。ごめんなさいねー」
ニヤッと笑うwに、ラピも含めたカウンターズは、嫌な表情を浮かべる。
「w話がある。こっちに」
そうケルシーに呼ばれドクターと共にケルシーと話をしている。
「何よアイツ。最悪な感じじゃない。」
アニスはもう!と怒りを露わにする。
「向こうからしたら私たちの実力が分からない以上あー言った態度を取るのは分からなくもないわ。」
ラピが少し不満そうに言う。
「それでももう少し言い方というのがあります。」
ネオンはプンプンと言いながら抗議する。
<向こうの指揮官。ドクターは、それだけ信頼における人なのだろうか?>
指揮官はドクターを見ながらそう言う。
「分かりません。ですが、アーミヤ達の反応を見るとかなりの信頼を寄せていると感じます。」
ラピの発言にアニスは噛みつき、
「それはただの軍人ならそうかもしれないけどここはラプチャーのいるところよ。ただの人間を相手にするだけの人に指揮官様が指揮能力で負けるとは思わないけど。」
アニスはドクターを見て顔をしかめる。
「みんな。警戒してくれ。」
ドクターが何も無い場所を見ながら警戒を促す。
「りょーかい」
wは、さっきとは打って変わって真面目な顔をしながらドクターの指し示す方に銃口を向ける。
「何してるの?ここ周辺にはラプチャーは、まだ居ないわよ。」
アニスがそう言うと
「ドクター私の後ろに」
アーミヤもドクターの前に立ち手をかざす
「君達も警戒した方がいい。」
ケルシーがそう言うとwの後ろに下がる。
どごぉぉぉぉ!
地面から生えるようにラプチャーが湧いてきた。
「っ!指揮官!」
ラピは急いで銃を構えて戦闘態勢に入る。
「エンカウンター!」
ゲーム戦闘パート開始
[missioncomplete]
「状況終了」
「どうしてわかったの?」
アニスは、ドクターに尋ねる。
「空気の変化。それ以外には地熱、振動。地面のヒビ。それらを相対的に考えて予測点を作る。そこからは、観察すれば大体の敵は観測できる。」
「あなた人間よね?」
アニスが若干引いたようにドクターを見る。
「だから言ったでしょ?貴方達の指揮官じゃ私達は命が幾つあっても足りないわ。ドクターと貴方だと指揮能力に雲泥の差があるの。」
wが毒づいていると
「w。そのぐらいにしろ。我々のするべき事は敵対ではない。我々の指揮権はドクターにありドクターは、あくまでそこの指揮官から特異な状況のみ助言を貰うだけだ。そもそもドクターの指揮能力と彼では比べるのが酷すぎる。それは君がよく知っている事だろ。違うか。」
ケルシーがwに詰めるように言う。
「確かにあの頃のドクターとは違うとは言え戦術はあまりにも見知った戦術よ。私が会いたくないあのドクターと全く一緒の。」
wがそう言うとアーミヤは、顔を背けた。
「なにわともあれ。助かりました。カウンターズの皆さん。」
アーミヤは、そう笑顔でこちらに話しかける。
「とにかくここから離れてアークへ向かいましょう。」
ラピの言う通りにカウンターズが先導するような形でアークへ向かう。
「そういえばアーミヤ。貴方のその黒い弾は、どう言ったものなの?」
アニスが、アーミヤに聞く。
「あーあれですね。あれはアーツと言います。」
アーミヤが自分の手を見て少し顔が曇る。
「アーツは体内、もしくはアーツロッドという物をオリジニウムと呼ばれる鉱石を使って繰り出す所謂術と呼ばれる物だ。体内にあればアーツロッドが無くても使う事ができる。」
ケルシーがそう解説する。
「凄いですね!アーミヤさんは、体内にその鉱石があるんですか?」
ネオンが好奇心旺盛の顔で聞く。
「えぇ。そうですよ。」
アーミヤは困ったように笑う。
「諸刃の剣だ。」
ドクターは、そう言う。
<諸刃の?>
「そうね。何も知らないのは幸せだけどもしこの世界を死の大地にしたくなければ私やケルシー、アーミヤが死んだら爆発する前に凍らせなさい。」
wは、不機嫌な顔でそう言う。
「どう言う事?」
ラピかそう聞き返すと
「私達の体内にある鉱石は、致死率100%のオリパシーと呼ばれる鉱石病を引き起こします。」
アーミヤは、そう言いながら自分の腕を見せる。
「これが鉱石病。私やケルシー先生そしてwさんにも同じように鉱石が体外に露出しています。」
アーミヤが自分の腕を服で隠す。
「それは治んないですか?」
ネオンは、恐る恐る聞く。
「残念だか治療法は、見つかっていない。せいぜい気持ち程度の進行を抑えることしか出来ない。」
ケルシーは、顔色1つ変えずに淡々と話す。
<なぜ死んだら凍らせるんだ?>
「感染者は死んだ時その病原となるオリジニウムを爆発して周りに撒き散らす。それが体内に入る事により感染する。つまり死ぬ事がトリガーとなり周りを死の大地に変えてしまう。」
ドクターがそう言うとwは、つまらなさそうに話す。
「私達感染者の行く末は、死か、迫害による餓死よ。綺麗に死ねたらラッキーぐらいよ。」
wがそう言うとカウンターズの面々は絶句する。
「そんなの聞いた事ないわよ」
アニスは、そう言うと
「それはそうだろう。君たちの反応を見て確信に変わったが、恐らくここは私達の居たテラではない。別の場所だ。」
ケルシーがそう言うと
<タイムキーパー?!>
「なんだそれは?そんなものは知らないが予想はついている。だがまだ確証では無い。少し調べなければ行けないことがある。」
ケルシーは淡々と答え。アーミヤは、頷く。
「でもそれってタイムキーパーでこっちの世界に来たってことでしょ?経験的に。」
アニスは、指揮官に聞く
<あぁ他の世界から来るという事はよくあった。>
「こんなラプチャーは、見ていない?」
ラピは、端末に映し出されたタイムキーパーを見せる。
「いや見ていない。」
ドクターは、そう言う。
「アークに戻ったらタイムキーパーの反応を調べましょう。」
ネオンは、指揮官にそう言う。
<あぁ>
「憶測だが、恐らく君たちの言うタイムキーパーが今回の原因ではない。今回は我々の方で問題が起きているはずだ。転送ゲートに近いそんな物を使われた。」
ドクターがそう言うとケルシーが
「あくまで推測だそれ以外の可能性もある。まずは調査が必要だ。」
ケルシーは、そう言いながら端末に目を通し続けている。
「話したい事は山のようにありますがここで話すには状況が悪いです。早めにアークと呼ばれる場所に向かいましょう。そこできちんとお話させていただきます。」
アーミヤがそう言い歩く。
「指揮官。どう思われますか。」
ラピが指揮官に小声で聞く。
<嘘を言っている訳では無いと思う。だけど…>
「もし向こうが転送ゲートなんてものを持っているならその技術を使ってむこうの土地に向かおうとするわよね。アークの上の方達は。」
アニスが言うのもわかる。
「アークからすれば無限の可能性がある土地ですからね。」
ネオンもそう言う。
<少なくとも話す時はアンダーソン副司令官と私達だけの方が良いかもしれない。>
指揮官がそう言うと3人は、頷く。
どこまでネタバレしていいのやら…