葬送のレビュアーズ飯   作:三柱 努

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2回目シャッフル
フリーレン×ライオス(葬送世界)


「ふーむ」

とあるダンジョンにて、フリーレンは目の前に立つ男を眺めながら思案していた。

そして何かを口にすることなく、男に向かってペコリと頭を下げた。

「え? ちょっと待って。説明してもらえるかな」

ライオスは困惑した。目の前のエルフの少女が周りを見回した後で急に唸ったかと思うと、急に頭を下げたからだ。

 

2人は直前まで別々の場所にいた。シャッフルの罠によって転移され、自分の元いた場所とは違う場所、違うパーティーの元に飛ばされていた。

そして再びシャッフル。飛ばされた先でフリーレンとライオスは出会っていた。

ただしその場にいたのは2人だけ。

 

「話を整理するよ」

そう言うとフリーレンは地面に文字を書き始めた。

「まず、私たちは別々の3つのパーティーだった。仮にライオスのパーティーをA、私のパーティーをBとする」

フリーレンは再シャッフル前、スタンクとチルチャックから各パーティーの構成員のことをある程度聞いていた。

パーティーA:ライオス、 マルシル、センシ、 チルチャック

パーティーB:フェルン、 シュタルク、    フリーレン

パーティーC:クリム 、 ゼル、       スタンク

 

「この中で最初のシャッフルで飛ばされた者、その場に残った者がいる。そして再構成されたパーティーがこう」

パーティーA:チルチャック、スタンク、フリーレン

パーティーB:シュタルク、 マルシル、センシ、ゼル

パーティーC:クリム、   フェルン、ライオス

 

「なぁフリーレン、今さらだけどいいかい?」

「なんだい?」

「言語構造や文化が違うんだろう・・・俺にはキミの書いている文字が読めない」

申し訳なさそうにするライオスに、フリーレンは目を小さくしてショボンと項垂れた。

そして2人は再度、互いにそれぞれメモを取りながら話を1からまとめ直した。

 

「そして私たちは再シャッフルされた。私とライオスもそれぞれフェルンとスタンクがバラバラに飛ばされたはずさ」

そう言ってフリーレンは矢印を書き、

パーティーA:フェルン、チルチャック、?、?

パーティーB:フリーレン、ライオス

パーティーC:スタンク、クリム、?、?

と書いていった。

 

「どうして俺たちが今、パーティーBだと断言できるんだ? それに、元パーティーBの4人は書かないのか?」

「ああ。そこが問題なんだ。ここに残ったメンバーがいるハズなのに、今ここにいるのは私とライオスだけ。つまり」

そう言ってフリーレンはシュタルクの名前に✖を書いた。

「ウチのシュタルクが魔法陣踏んで、再シャッフルに巻き込まれてる」

ショボンとするフリーレンに、ライオスは「あちゃー」と苦笑いするしかなかった。

「まぁ、起こってしまったものは仕方がない。どうだろうフリーレン、お腹が空いたりしていないかい?」

フリーレンのショボンを見かねたライオスは彼女をフォローしようと提案した。

「減っているわけじゃないけど、何か口にできるものがあると嬉しいね」

フリーレンが話に乗ってくれたことをライオスは喜んだ。

見た目にも幼いエルフの少女。エルフは確かに長命だが、それでも仲間のマルシルと比べれば守るべき少女に見える。だからこそライオスは彼女の悲しんでいる顔を見たくなかった。

「どうだい? 何か好きな物や苦手な物はあるかい?」

「そうだね。タマネギさえ無ければいいかな」

「よし、俺に任せてくれ。料理の腕は仲間のセンシほどじゃないが、ご馳走してあげられるよ。安心してくれ。キミより少し年上のエルフのマルシルも『美味しい』って言ったことが何度もあるからね」

そう言って腕まくりするライオスに、フリーレンは「そうなんだね」と微笑みかけた。

 

だがフリーレンは後に思い知ることとなり、その時こう呟いた。

「そうか、言語文化が違うからね。食文化も違うみたいだ」

 

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