魔法少女リリカルなのは 全てを幸せにする為に   作:レゾナ

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第二話

カノン達が通う私立聖祥大付属小学校に着くとバスが校門から入ってきた。

 

この小学校、通学にバスを利用する生徒が多いのである。

 

カノン達もバス通学でもよかったのだがバス通学費が高く、二人は徒歩で登校している。

 

そのバスから降りてきた中に見知った顔があったのでカノン達は挨拶しに行く。

 

と、どうやら向こうも気づいたようで手を振っている。

 

カノンとヴィヴィアもそれに返すように手を振る。

 

「「おはよう。カノン(君)、ヴィヴィア(ちゃん)」

 

「カノン君、ヴィヴィアちゃん、おはようなの」

 

「ああ、おはよう。高町、月村、バニングス」

 

「おはようございます、なのは、すずか、アリサ」

 

茶色の髪をツインテールにしている女の子、高町なのは。紫色の髪を腰元まで伸ばしている女の子、月村すずか。金色の髪を月村すずかまではないが伸ばしている女の子、アリサ・バニングス。

 

ヴィヴィアは違うが、カノンと彼女達は同じクラスなのである。

 

もう一人、仲良くしているクラスメイトがいるのだが、それは後に説明しよう。

 

「カノン達も、今登校なんでしょ?一緒に教室行きましょう?」

 

アリサにそう言われるとカノンはああ、と頷く。

 

「ああ、そのつもりだったよ」

 

そうしてカノンと高町達は教室へと歩き出す。

 

下駄箱でヴィヴィアと別れる。

 

そして教室へと入ろうとした瞬間に、カノンが一歩前に出る。

 

カノンが教室のドアを開けると

 

「待っていたぞ、俺の嫁達!」

 

銀髪で妙に顔が整っている男子が目の前に仁王立ちをしていた。

 

「残念だったな、私はお前を待ってなどいなかった」

 

「なっ!?何でてめぇがいやがんだ!?俺の嫁達をどこにやった!?」

 

「そんなものは知らん」

 

「ふざけるんじゃねぇ!この神宮寺白夜(じんぐうじびゃくや)の目は誤魔化せねぇぞ!」

 

カノンがそうして銀髪の男……神宮寺と言い合っているとなのは達は後ろの方のドアから教室の中に入っていった。

 

実は、これはこのクラスでの一日の始まり行事でもあるとされており、神宮寺がなのは達が登校してくるとドアの前に陣取りなのは達を待つ。

 

カノンはいつもと同じようにドアを開けて神宮寺と出会い、そして神宮寺は「俺のなのは達をどこにやりやがった!?」とカノンにいちゃもんをつける。

 

「私は関係ないだろ。そこをどいてくれ」

 

「はんっ!まあ、いい。俺の嫁達よ~おはよう~!」

 

神宮寺は自身の嫁達(神宮寺の妄想)に挨拶をしに行く。

 

カノンはそれを見届けると、自身の机に座り、教材などを机の中に入れていく。

 

「おはよう、カノン」

 

と、そんなカノンに隣の女子が話しかけてきた。

 

黒色の髪をポニーテールにしており、目元はくりっとしているなのは達とどこか似た雰囲気を持っている女の子だ。

 

「おはよう、桜羽。今日も早かったんだな」

 

「しょうがないでしょう?あいつがうざかったんだから」

 

桜羽立夏(さくらばりっか)。小学一年の時からカノン達と行動を共にする女の子であり、なのはの幼なじみだ。

 

「まあ、それも同意せざるを得ないがな……」

 

カノンは呆れながら机の上に置いていたカバンを机の横にあるカバン掛けに掛ける。

 

「ふぅ……高町達も大変そうだな」

 

「分かってるなら助けにいけばいいのに」

 

「ああ、わかっている。さっきから高町と月村とすずかがこちらに助けて、という視線をぶつけているのもな」

 

カノンがそちらにちらっと視線を向けると何かを嘆願するようにカノンを見つめてくるなのは達。

 

この視線が意味する事はただ一つ。助けて、というこの一言に尽きるだろう。

 

「助けないの?」

 

「助けてもいいが……また面倒くさくなるのは目に見えているのでね。助けはしない。それにもう少しで」

 

カノンがそこまで言うと

 

「座れぇ~。朝のHRを始めるぞぉ~」

 

男の先生がやってきた。担任なんだろう。

 

「また後でくるぞ、嫁達よ」

 

神宮寺はそう言ってアリサの頭を撫でながら自分の席に戻ろうとした。

 

「気安く撫でないでよ!」

 

アリサは手を払いのけてから自分の席に座った。

 

すずかとなのはも自身の席に座った。

 

カノンはそれを見て前を見る事に集中する。

 

この日から、彼ら彼女らの運命は回り始めたのだろう……しかし、カノン達がそれを知るのはまだこの時ではなかった。

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