想イ馳セ無縁塚   作:常夏乃國

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単発小説

書き方がいつもと異なります


想イ馳セ無縁塚

今日も何気なく散歩に来た。

「前」までは「流品」の収集という「目的」があったのだ。

 

だがしかし「今」はどうだろうか?

「前」のように「目的」はあるのだろうか?」

 

答えは「無い」

これまで多くの者を集めてきた

引き受けたガラクタの中には「草薙の剣」なるものまで入っていた

 

僕は魔法の森の近くで「香霖堂」の店主をしている

所謂「何でも屋」万屋とは似てはいるが「物を売る」事が目的だ。

 

しかし、僕自身が気に入ってしまったものは私物化してしまう

さっき述べた「草薙の剣」も売れない物だ

 

僕が物を集め始めたのには理由がある。

1つは売るため 

これは商売人としての鉄則である。

 

もう一つは僕が持つ「能力」があるからだ

どんな能力かと言えば

「道具の名前と用途が判る程度の能力」だ

 

 

具体的に言えば

「スマホ」

 

正式名称「スマートフォン」

用途 「連絡手段。通話、Eメールなどが可能」

 

こういう事がわかる

 

只、使い方はわからない。

 

それはさておき色々な「道具」についてだ

 

「前」までは何も感じなかった「道具」

「今」はその「道具」から「念」を感じるようになった

 

それが「道具自体の念」なのか「前所有者の念」なのかまではわからない

 

 

 

「喜」「怒」「哀」「楽」すべての感情を感じる

 

 

何気に河原に落ちていた「紐」

 

一見何の変哲もないただの「紐」

「前」の自分ならなにも思わなかったであろう

 

だが、「今」は感じ取ることができる

 

この「紐」からは「哀」の念が感じ取れる

 

……

 

そうなのだ「今」はこの無縁塚の「念」を感じるのだ

 

しかもそれはすべて

「怒」「哀」などの負を連想させる「念」ばかりである

 

…声が、聞こえる

 

「助けてくれ」 「死にたくない」 「こんなところで…」

 

…声が、聞こえる

 

「もう、終わりにしよう」 「やっと解放される」 「自分なんていなくても変わらないでしょ」

 

ああ、「人間」とはこんなにもひ弱なものなのか

 

…音が、聞こえる

 

ボキボキッ! バキッ! グチュ… グチュ…

 

なるほど…「妖怪」が「人間」を喰らう音か

 

この世界では「人間」は「妖怪」に食われるのは当たり前の世界なのだ

 

博麗神社の巫女「博麗霊夢」が考え出した「スペルカードルール」

それはそれは 安全で確かな勝敗のつけ方だ

 

ただ、それは「能力」を持つ者のみの話だ

 

「能力」を持たない「人間」は「妖怪」に食われる

 

…「人間」とは

…「妖怪」とは

 

いったい何なのであろうか

共存はできないのであろうか

 

いや、「共存」はあったはずだ

 

僕は半人半妖といい

 

「人間」と「妖怪」の「ハーフ」である

 

他にも

 

「上白沢慧音」という人里で教師をしている半妖がいる

 

あの人は人からの信頼も厚い。

 

もし「上白沢慧音」が妖怪として行きはじめたとしても

「人間」は「上白沢慧音」を認めるであろう

 

…僕の場合はどうだ?

辺鄙なところに店を立てたせいか客足を多くない

 

「妖怪」の客はかなり来る「人間」はなかなか近寄ってこないのであろう

 

なら僕が「人間」として生きはじめたら「妖怪」は認めるであろうか?

否、食われて終わるであろう

 

ならばいっそのこと…

 

――

―――

 

霊夢「なに?急に呼びだして」

 

ちょっと僕の「異変」を解決してくれないか?

 

霊夢「何かその言い方突っかかるわね」

 

はは、ごめんごめん

 

霊夢「で?その異変って?」

 

僕は信頼されてるのか?愛されているのか?

 

霊夢「はぁ?何を意味の解らないことを…」

 

何でもいい、僕を「瀕死」にしてくれ

 

霊夢「は?」

 

弾幕じゃない スペカでもない 普通の妖怪退治として

 

霊夢「正気?死ぬかもしれないのよ?」

 

僕は霊夢を信じている

 

霊夢「…わかったわ」

 

宜しく頼む

 

―――

――

 

やっぱり…博麗の巫女はすごいな…

ホントに死ぬところだった…

でも、「信頼」して正解だ…

まだ「人間」は捨ててはいない

この体「妖怪」があってこその体

よくぞもってくれた

 

… ああ、なんでだろうか

 

僕は1番大事な人を忘れていた

 

…後で霊夢に謝らないとな

 

だってあいつ…泣きながら…僕を打ってきたから…

 

そうだ、僕は「誰にでも平等に物を売ろう」

 

あいつもそろそろ来る頃だろうし…

 

帰るか。

 

――

―――

 

カランコローン

 

よーっ!こーりん!遊びに来たぜ!

 

お茶出しなさい!

 

森近霖之助「霊夢、魔理沙。よく来たね」

 

僕はまだ この世界で生きていく。

 

 

 




単発だなぁ

でも最長

皆さんは「物」を大事にしていますか?

「自分」を大事にしていますか?

「信頼」しているでしょうか?
「今」は「前」のようにはいきませんが

「平等」な権利があるはずです

1日1日頑張りましょう

ではおやすみなさい
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