歩く地獄は透き通る世界で何をなす   作:悪の根源

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最初の方はなぜレッドガンがゲヘナ、トリニティ問わずにシャーレの仕事を消化できるのかの理由付け、後半はあの子達の登場です。

後書きは今回はナイルと魚琉商会(未来について)を書いておきます


柴関ラーメンははまる奴がいる、特にイグアス

ある程度の策が一つ決まった記念として昼飯を食べに行くこととした。

と言ってもヴォルタの奴は今はパーツ変更後のキャノンヘッドの調整がある程度整ったとの事で、最終調整の為ミレニアムに許可を得てアマゾンに行っているため今のところ連絡自体が保留となっている。

ちなみにイグアスのヘッドブリンガーは全パーツを予備から組み直し、武装の変換に伴う重心の調整などまだまだ掛かるため、パイロットが必要な最終調整が先であり、流石にパンデモニウムにシャーレへの出張と言って3日も公休を取るのが無理だったらしい。

今はゲヘナで真面目に授業に取り組んでいることだろう。

後は動かせそうなGにも動いてもらっているが裏方で動いてもらっているナイルはまだ大丈夫そうだが、五花海は店を一人切り盛りしているせいかあまり動けないのが痛いところだ。

 

 

「先生?どうかなさいましたか?」

 

「いや…今のレッドガンの活動を考えていただけだ、特にそれ以外はない。」

 

「レッドガン…あぁ、この間のヨウロウちゃんとか?あまり見たことない制服だったけどレッドガンって専用の制服とかあったりするのかな?」

 

「あぁ、キヴォトスの衣服は私服でも防弾や防火耐性が優れているがより向上させたモデルを採用している」

 

そう、レッドガンは正式な専用制服を採用している。

今喋ったようにキヴォトスの一般の服でもある程度の防弾、防火性能がある。もちろん防爆性能もある程度あるが先にあげた2つが群を抜いて高く、至近距離でアサルトライフルを1マガジン撃ち尽くしてやっと布一枚貫通するかしないかする程度である。

そしてそんな私服が普通に売っている中でより戦闘に特化させた衣類を作っている企業がある。

ミレニアム・サイエンスの卒業生が立ち上げたとされている企業で、実は俺が先生として招集される前からナイルを中心として見つかっていたレッドガンメンバーが専用の衣服を今と少しだけ違うモデルだが頼み込んで生産してもらっていたのだ。

そんな企業に俺が就任後、胸に正式にレッドガンの赤い二丁の銃のエンブレムを刺繍したマイナーチェンジモデルとも言えるものを依頼し、順次製造していってもらっている。

この衣服だと防弾、防火性能が約二倍近く高上、防爆性能に関してはやはりその2つには劣るものの上がっており、もちろん弾丸の直撃時の衝撃吸収性なども盛り込まれた、金の惜しみもなくナイルが株で儲けた利益の一部をぶっこんだり、ブラックマーケットのバイトで手に入れた金などレッドガンメンバーの収益をガッツリ使って産まれた新繊維を用いた衣服は今のキヴォトスでもイカれた性能を持っていた。

ただ元から性能のイカれていたキヴォトスの衣服、それを新繊維の開発などあったにしても一着約12万円。

着任前まではナイルたちが推し進めて金を払っていたものを俺が払ってレッドガンメンバーになったものに最低二着づつ与えた結果…

その会社が短時間ながらも売上が数十倍になり衣服業界に激震が走ったのは今は先の話である。

 

「あの制服ってなんで作ったのさ?いや、一応レッドガンが複数の学園の生徒でなってるっていうのはわかるんだけどね?でも制服まで用意する?」

 

「確かに…私たちの服もある程度ですが丈夫ですし、お金かけてまでやることなのでしょうか?」

 

「…まぁ、ミレニアムのような学園ばかりであれば問題はないが実際はそうはいかん、トリニティ、ゲヘナなど対立している学園の生徒も所属している。もちろんレッドガンのメンバーの中に一々つっかかるバカはいないがそれでも派遣先は違う!」

 

 

そう、なぜ専用の制服を採用したか。

単純明快、大体がトリニティとゲヘナのせいである。

もちろん角や翼だけでも対立するきっかけではあるがその2つだけならまだコートや帽子で隠せるため、制服にはコートと帽子を採用、そして特徴的なのはG以外は基本カスタムを認めていない点にある。

もちろん使う武器種によっては弾薬の確保のためにマガジンを入れるためのポケットを増やしたり、銃を背負うための留め具などは許可されている。

それ以外のボタンを増やす、ズボンかロングスカート以外は認めないなどあるが外見をある程度統一することで依頼中のいらん衝突を減らすことに成功している。

Gが例外としてカスタマイズを認められているのはぶっちゃけると所属学園、名前がほとんどバレているからである。

五花海、イグアス、レッド、ハークラー、ヨウロウはあまり上の立場ではなかったり裏方なためそこまでバレていない。

だがナイル、ヴォルタは上の方の立場なため、どうしても顔を見ただけでピンと来る奴らがいるのだ。

その為統一した制服という意味がなく、Gたちは自分の動きやすいようにカスタマイズを認めている。

 

「へぇ~…やっぱりあの二人が、というよりレッドガンの人たちがおかしいのね」

 

「レッドガンは元不良どもも多くいる。やつらは学園なぞそこまで大した違いはないというのもあるからな…」

 

 

やっときた柴関のラーメンを食べながら黒見に答えてやる。

あの二人とは間違いなくイグアス、ヴォルタを指しているのだろう。

確かに俺もトリニティ、ゲヘナに顔を出したことがあるためおかしさ具合がわかるが前世のつながりを考えればおかしくない。

それを隠しつつ話を続けようとしているとガラガラと音を立てて横開きの店の扉が開く。

 

「あ……あのぉ……」

 

「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

 

「…こ、ここで一番安いメニューって、お、おいくらなんでしょうか?」

 

「一番安いのは…580円の柴関ラーメンですね!看板メニューなので美味しいですよ!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

どこかで聞いた声だとラーメンを啜りながら頭を働かせる。

 

「えへへっやっと見つかった、600円以下のメニュー!」

 

「ふふふ…ほら何事にも解決策はあるのよ、全部想定内だわ」

 

「そ、そうでしたか、流石社長、なんでもご存知ですね…」

 

「はぁ……」

 

上からまだお転婆な子どものような楽しげな声、悪ぶっているようで内容の中身が中身なせいでポンコツ感が否めない声、そしてそれを持ち上げる自身のなさそうな声、そして最後はよくついているかのような溜息。

 

あぁ、なるほど…

 

「便利屋68か」

 

「そう!私たちは依頼された仕事は絶対完遂する便り…や…しっくすぅ…?」

 

スッキリした。

アビドスに来る前、連邦生徒会に届けられた仕事の中にゲヘナのパンデモニウムからの依頼があり、その一つにゲヘナのテロリスト集団の捕縛があった。

その中で捕縛対象に挙げられたのは3つ、温泉開発部、美食研究会そしてそこで間抜けな面をさらして名乗りを上げつつこちらにギギギ…と錆びついた機械のような音を出しつつこちらを向く社長陸八魔を筆頭とした組織、便利屋68。

もちろん3つとも制圧したがやはりシャーレに仕事が回ってくるあたり強者も多く、まだレッドガンの制服の製造が追いついておらず制服がまだな隊員たちに甚大な被害を出した。と言ってもみな軽傷ばかりで普通に3時間もすれば復帰したが

 

「せ…」

 

「せ?」

 

「せせせせ先生ッ!?なんで!?まだ今日は悪いことしてないわよ!?」

 

「落ち着け、陸八魔…俺もただ飯を食っているだけだ!というかお前らのことだ、どうせ金欠だろう?奢ってやるからさっさと入れ!」

 

そう、前回捕縛した際に知った事として他の2つの部活は金銭面においては全く問題ないが陸八魔は何かと張り切ったりする性格なのと肝心な時にぽかをやらかすせいで成功報酬が消し炭になったり雇った傭兵が多すぎて自分たちの取り分が雀の涙もいいところと、この便利屋68、金欠なことが多いのだ。

どうせさっきのやすいメニューも4人で分ける予定だったのだろう。

 

「あ、先生じゃーん♪先生の奢りってラッキー♪」

 

「浅黄、元気がいいな!金は出してやるから好きなだけ食え!」

 

「…先生、あまり社長を甘やかさないでほしいんだけど…」

 

「そう言うな!鬼方!貴様もどうせ腹を空かせた口だろう!」

 

「先生、お知り合いですか?」

 

「こいつらは便利屋68、その名前のとおりにゲヘナの便利屋だ!戦闘能力も高い!」

 

浅黄は前に捕縛したときもやーらーれーたー…とまだまだ余裕がありそうながらも形勢が不利と見た途端にやられたふりをする程度には賢いやつだし、鬼方も賢く、より頭の切れるやつだ。

そんなせいで陸八魔に振り回されてよく溜息こそついているものの居心地はいいらしい。

アビドスのメンツは他学校の生徒はちょくちょく見かけても組織的なものとはそうそう出会わんのだろう。

便利屋を珍しそうな目で見ていた。

 

これが後に色々と手を組んで困難を解決に導く2つの組の初対面であったと後のプレナパテス戦後に金策の一つとしてアビドスから出版された著者奥空アヤネ、出版社魚琉商会とされる伝説的なヒットを記録した本の人気部分になるとはまだ俺も知らなかった。




名前:内藤(ないとう) ルキ
武器:ハンドガン
所属:トリニティ
学年:3年

詳細
G2ナイルがキヴォトスに転生した生徒。
外見は特に獣耳やら翼が生えているなど無い普通の生徒。
スズミと同じくトリニティの自警団に参加しており、自警団の司令塔としての役割も持っているため実はレイサの数少ない友人の一人でもある。
特に家柄が偉いなどの生まれではなかったものの生前の知識を利用し株で儲けており、実はナイル一代でそこまで豪遊しなければ数代先まで普通に食っていけるだけの財をなしているほどの成功者だったりするも、ミシガンが来るまでミレニアムの衣服会社にレッドガン専用の制服の依頼と強度を高める為の新繊維の開発など投資していた為有り金を溶かした顔を一時期していた時がある。
ミシガンが着任後のマイナーチェンジ版はエンブレム付けるだけだったので既に製造されていた衣服持ちは早々に行き渡っておりナイルはコートの裏に予備のハンドガンを一丁、手榴弾や特殊弾用のポケットをG特権のカスタマイズで行っている。
レッドガンの制服がズボンとロングスカートの二択なのはナイルがどうしてもスカートになれなかったためにズボンを着たいと依頼を出したためだったりする。
ちなみにヴォルタは名家の為にズボンが許されないのでスカート履いてたら慣れたとか。



名前:魚琉商会

詳細
ヴォルタの家が運営している農業機具を取り扱っている商会だったが、アビドス偏後にカイザー系列の企業の大半が弱まった為、それを好機と見て漁具、食品分野、本の出版社としても会社を起こし、農具とその3つの分野を纏めた総称。
食品分野はまだニャオフーズには劣るもののそれでも勢力拡大をしており、農機具を下ろした農家から新鮮で美味しい野菜と新鮮な鮮魚を取り扱うレストランなどが強みとしてチェーン展開していく未来だったりする。
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