歩く地獄は透き通る世界で何をなす   作:悪の根源

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先生として初☆3がアルちゃんだったので2日で揃いました。
具体的に言えばまだアビドス編すらしてないうちに揃いました。

後後書きに出てきた無反動二連装ロケット砲について書いてあります。


便利屋68、揃えるのは2日掛かりました

 

「十六夜!十一時方向ッ!弾でお腹が満腹になるまで撃ち込んでやれ!」

 

「は〜い☆」

 

ラーメン屋で便利屋68に奢ってやった後にその日は早々に解散した。

G8ヨウロウとヨウロウが率いるレッドガン第八部隊の破壊したヘルメット団の基地からアビドス側にこちらで解析させてほしいと金を払い回収した戦車等の残骸の確認が必要だったからだ。

早々に一度アビドスをたった後に、アマゾン内に持ち運ばれた戦車二台の解析状況をシャーレで聞きつつG8ヨウロウの報告書を確認しやはりヘルメット団にしては羽振りが良すぎると当たりをつける。

またその日の夜がヨウロウのアビドスの巡回最終日だったが、アビドスの対策委員会、ならびにレッドガンが襲撃したことが無い基地が壊滅した様子で発見されたようだ。

アビドス、レッドガンくらいしか今のアビドスで基地を壊滅させる用が無く、逆に壊滅している痕跡があったならば普通は証拠隠滅だろう。

だがその基地の跡地では証拠隠滅にしては雑だったようで、撃破された戦車はそのまま残骸が残されている。

そこに駐屯していただろうヘルメット団のヘルメットの残骸や燃え残った食料品の燃えカス等すらも残っていたという。

 

普通、証拠隠滅を考えれば食料やヘルメット等は壊したり燃やさずに持っていった後、基地を爆破すればいい。

戦車も後がつくかもしれんが処分せずともヘルメット団の中では最上位戦力となるものをやすやすと爆破処理などしないだろう。

よって戦力を用意していたヘルメット団の基地を滅ぼした第三者がいると考えていい。

そしてヨウロウや第八部隊が気づく前に壊滅したと言うなら余程の手練れか数を用意して短時間で攻め滅ぼしたのだろう。

だが数を用意して攻めたのなら流石に気づかないはずがない。

なら前者の手練れとして、その手練れなら恐らく便利屋68だろう。

一度やりあったからこそ戦力はある程度把握しているが、行動範囲も把握している。

普段は会社を構えている地域にいるが、逆に仕事を受ければ大幅に普段の活動範囲を抜け出して移動してくる。

確か前回はゲヘナ、トリニティの緩衝地帯に会社を構えていたことを考えればアビドスにいるのはその仕事を受けた状態だと思える。

つまりは恐らく依頼でヘルメット団を殲滅したのは便利屋であり、証拠隠滅が仕事ではないということはアビドスへの攻撃が仕事だろう。

 

そしてそんな推測を立てつつ翌日、早々にアビドスに戻り、昼頃冒頭に戻る。

 

校門を第一防衛ラインとしてまた来た集団を迎撃する。

校門から見て十一時方向に存在する対ヘルメット団用に用意していた遮蔽物に隠れている三名を十六夜のガトリングで薙ぎ払う。

まだまだ押し寄せてくる集団、ヘルメットは装備していないので恐らくブラックマーケット辺りの傭兵だろう。服装も統一されていなことから傭兵だと考えるがそれにしても数が多い。

こちらも左手で握るカスールで頭を撃ち抜きながら、右手に握るベイラムが歩兵の携行武器として採用していた無反動二連装ロケット砲を構えて遮蔽物ごと吹き飛ばす。

 

「あー!もうッ!数が多すぎ!」

 

小鳥遊が校門で盾を構えながらタンクをしつつその後衛から、砂狼達が射撃して倒していく。

レッドガンの第八部隊がアビドスに来た際に置いていった固定式の防壁を校庭に設置していたため、こっちもそれを使用しているのでダメージレース的には全く問題はない。

後三十四名ほど傭兵はいるがほぼこちらは無傷、それでも敵は今のところ3割近い被害を出しているため迎撃は必ずだろう。

だが敵も馬鹿ではない。

普通の傭兵だけなら力押しだろうが…

 

「ライフル組は遮蔽物を有効活用、直撃するよりはマシ…ガトリング組はライフル組より前に出ないように…、ガトリング組は盾持ちを抑えて。」

 

後ろから指揮を執る鬼方がいる。

確かに小鳥遊は強い。それこそレッドガンのGメンバーの中でも上位入りは確実と言ってもいいほどに。

だが所詮は単騎、それも防衛戦だ。

そこを退けるわけにも行かず、盾から手や顔を出せばダメージを受ける。

アビドスメンバーで小鳥遊以外にはタンクをできるやつが全くいないわけだが、ゆえに小鳥遊は動けもしないし、銃も中々に撃てない。

痺れを切らしたバカが遮蔽物からでてきて近づけば、ショットガンを撃っているもののジリ貧だ。

 

「ふふん…、これも仕事よ、悪く思わないでちょうだい?」

 

その鬼方の更に後方、スナイパーライフルを構えながら陸八魔が虎視眈々と嫌らしいタイミングで狙撃を飛ばしてくる。

それにより遮蔽物が削られて隠れて射撃する場所を減らされつつ、こちらのロケット砲の弾頭も狙撃されることがあり、敵の遮蔽物破壊もある程度防がれている。

 

「陸八魔!随分とアウトローの勉強をしたようだな?だがまだ足りんぞ!次は算数の計算をしてこい!そうすれば次はもうちょっとなんとかなる。砂狼!」

 

「ん、分かった」

 

もちろんそんなことがわかればやることは単純だ。

スナイパーは陸八魔のみ、弾頭を狙ってくるのも陸八魔ただ一人。

故にその対策は簡単だ。

逆に対応できないだけの火力を吐いてやればいい。

キヴォトスにおいて普通は武器はメインが一つ、サブでハンドガンを持つ生徒もいるが陸八魔はメイン一つのみだ。

そして俺はキヴォトス外から来た。武器の使い捨ては普通にするし、リロード時間の短縮をする最適化の方法はそうすると単純に分かるものである。

そう、リロード済みの武器を使えばいい。

左手に握るカスールを懐にしまい、右手に持っていた弾を撃ちきった無反動二連装ロケット砲を放り投げる。

これだけを見ればキヴォトスの生徒としては降伏したようなものだろう。

だが俺は陸八魔から見た俺の使っている遮蔽物の裏から両手に一丁ずつ【無反動二連装ロケット砲】を取り出す。

 

「え…?」

 

取り出した二丁をみて陸八魔は顔を引き攣らせてそれを見る。

砂狼もドローンを出してミサイルポットから赤い弾頭が顔を覗かせている。

 

「ん、弾が足りないなら、足りるだけあげる。」

 

「キヴォトスの常識が全部に適応されると思うな、馬鹿者ォッ!」

 

ミサイルポットから八発、両手のロケット砲から四発の大火力が吐き出される。

 

「う、嘘でしょぉおッ!?」

 

「あ、アル様!伏せて!」

 

もちろんその十二発はリロード中だった陸八魔に迎撃できるはずがなく、頑張って傭兵達が迎撃しようとするが弾が当たっても近場で起爆してしまい、結局は遮蔽物ごと消し飛ばされる。

その中で陸八魔を狙った一発はその前に伊草が立ちはだかりショットガンの連射で無理やり着弾前に爆発させて便利屋もその爆煙に隠れてしまう。

 

「……やられた…!確かに先生に私達の常識が通じないのを考えておくべきだった…!」

 

爆煙が大体晴れた頃、立っている傭兵はほんの数名、その奥にいた便利屋も無傷ではなく、鬼方、陸八魔、浅黄は爆発から離れていたため軽傷だが、逆に前に出て弾頭の迎撃をした伊草はその3人よりもダメージを負っており、これも神秘か、重傷ではなく服の損傷、擦り傷程度で済んでいる。

 

「周囲の敵はほとんどが沈黙しました…!」

 

「後はあの恩知らず共だけよ!」

 

「よーし、じゃ突っ込むy…」

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

今度はこちらが攻め込もうとした瞬間、急に傭兵達から学校でよく聞く音が鳴り響く。

 

「あ、もう時間?」

 

「定時?じゃあ帰ろうか」

 

先程まで激戦を繰り広げて倒れ伏していた傭兵たちがその音を聞くとむくりと起き上がりはい、おつかれっしたー!とどこぞの工場現場のように挨拶をし手を高めにあげて左右に振り、おつかれー、おーおつかれさーん。

帰りに蕎麦屋いかね?いやアビドスってラーメン屋で美味い店あるらしいよ?

と言い合っている。

それをポカンとした顔でアビドス面子が見ている。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!?コラー!帰っちゃダメ!ダメっていってるでしょ!?」

 

「時給分は働いたでしょ?残業代でないんだし帰るに決まってるじゃん!」

 

「そうそう、そもそも時給も値切られてるし、サビ残なんてゴメンだね!」

 

「あちゃー…これはマズイね…まさかこんな時間まで決着がつかないなんてアルちゃんどうする?逃げる?」

 

「……仕方ないわね…!退却よ!覚えてなさい!」

 

「はぁ…ハルカ、逃げるよ」

 

「は、はい!」

 

「あはは!アルちゃん三流悪党みたい!先生じゃーね!」

 

目の前で傭兵たちはぞろぞろと帰っていき便利屋たちだけになると、浅黄が陸八魔に判断を聞くと直ぐ様陸八魔は自分のスナイパーライフルを抱えて退却を指示し、鬼方は暴走しないように伊草に釘を差しつつそれに続き、伊草も愛銃であるショットガンを大事に両手で抱えて続き、浅黄に関しては余裕綽々に手を振って右手に鞄を抱え帰っていく。

 

その姿をアビドス組たちはポカンとして見過ごしてしまい、やっと浅黄が見えなくなった頃にはっと意識を取り戻す。

 

「逃げちゃった…うへー…変な子達だったね。」

 

「…どうしよう?」

 

「便利屋は帰った!なに、心配するな!次は傭兵どもは来んだろうしな!」

 

「それはそれでどうなの…?結局はまた攻めてくるんでしょ…?」

 

「だとしても今は休め!休める時に休むそれが戦士の鉄則だ。特に小鳥遊!貴様はゆっくり休め!お前が一番疲労している!」

 

「…………分かった。そうさせてもらうね。」

 

校舎に戻っていくアビドス組を目で見送り

 

「便利屋…、手がかりが無かったがいい機会だ。買わせてもらうとしよう。」

 

握っていた弾を撃ち尽くしたロケット砲を放り投げつつ懐から端末を取り出す。

その端末にはケネベックから前に送られていた便利屋68の電話番号と今会社を構えている住所が記された資料が映し出されていた。

 




ベイラム製無反動二連装ロケット砲

ベイラムが歩兵用にレッドガンや傘下にいる自警団、輸送艦等に優先配備されていたロケット砲。
二連装といっているが砲身が横についており、ワントリガーで2発を時間差で左の砲身の弾が発射された1秒後に右の砲身から弾が発射されるワントリガーでの撃ち切り仕様。
砲身自体は普通にベイラム以外でもコピー品が多く出回るほど機構の単純化、パーツ数を相当数抑えたものであり零細企業や普通にエルカノ、BAWSですら簡単に作れるほどであり、ベイラム製とは名前に入っているが本当にベイラム、またはベイラム傘下の企業が作ったものか購入するまで分からないなど闇深い武器なのかもしれない。
採用されている砲弾は大豊製であり一発一発の火力が高く、また砲身の後部から弾を一発ずつ押し込み、蓋を閉めることで装填が完了する。
配備数が多くまた機構やパーツが単純で生産のしやすさ、隔壁の破壊等にしか基本利用されない等があり、弾のリロードが可能ではあるものの普通に撃ちきったと同時に放り投げて装備の軽量化などがレッドガンでは浸透していた。
もしリロードを前提で持ち歩く場合はカバンのような形状で弾薬を持ち運ぶ専用のカートリッジがあり、カートリッジ一つに四発入っておりカートリッジは一発ごとに開閉式の扉がありその扉を開いて、弾を取り出し装填する為、レッドガンメンバーからリロードに時間がかかる、弾を持ち運ぶ割に継戦能力が皆無、カートリッジがデカすぎ!重い!など不評であり、やっぱり2発で使い捨てとして利用されるため、カートリッジを持ち運んでまでの運用は今のところ真面目なレッド、ヨウロウ、ナイル、そしてキヴォトスの常識の裏をかくことを考えている五花海、ミシガンくらいである。
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