歩く地獄は透き通る世界で何をなす   作:悪の根源

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遅くなってすみませんでした
数年前から家の建て直し計画が立っていたのですが今年に入って急に加速的に進んだのと家の歴史が五十年近くあるのでごみ捨てだけで休日がほぼ潰れる始末…これからも細々と時間ができ次第更新していく所存です

本編短いですが後書きにティーパーティーのことも追加しておいたので許してください


アビドスは今日も平穏である

この世界のアビドスでは本来あるべきの歴史と大きく異なる。

本来あるべきアビドスの世界線では市街地もカイザーによって土地が買い取られ、アビドスの所有する土地は全くないという状況だった。

だがこの世界線だと十数年前、当時のトリニティに茶葉をおろし始めたことで富を築き始めた魚琉商会、現在はヴォルタが商会の社長をしている為先代社長の話になるが、やはりそこはトリニティ。

やっとの思いでティーパーティーで茶葉が利用されるようになって喜んでいるだけでは生きていけなかったのである。

具体的に言えばそれまで茶葉を選ばれていた他の商会から恨まれて運送中に傭兵を雇った上での襲撃、奪われるなどもあった。

そんな状況で先代魚琉商会社長がとった行動は自分達でも配送、並びに商品の護送もできる人員が必要となった。

そこで、先代がとった手段は簡単だった。

ブラックマーケットで燻っていた学歴を失った生徒達を雇う事である。

生徒であればヘイローもある為、襲撃を受けても機械人達とは違ってより長く戦えるのと持久力がある。

何よりブラックマーケットの生徒を長期雇用するのは簡単なことであった。

ブラックマーケットの生徒はぶっちゃけ明日の食事も満足に用意できるか、それも怪しい生徒が多い。

なんならちゃんとした雨宿りできる宿持ちができているものが限りなく少ないのだ。

ならば食事、まともな給料、まともな安い家賃で家を与えれば普通に長期雇用できるのでは?そこはトリニティらしい富豪思考であった。

だが問題はまだあった。

生徒を長期雇用する場合家を与えなければいけないと前提を作ってしまった為土地と借家をどうするかとなったのである。

そうして候補になったのは同じく今の生徒会、小鳥遊ホシノがいる今の時代から約6代程前の生徒会長ととあるお互いに利益のある契約をしたのである。

 

1 アビドスの市街地の土地を分割で購入すること。

2 土地を購入後、土地の所有者は魚琉商会となるがなにかしら重大な規定違反を起こした場合、購入時の金額を返金せず、アビドスに土地を直ちに返還すること

3 もし道路や生活インフラを整える場合、アビドスからは1割の補助金を出すこと

 

等が盛り込まれた契約である。

もちろん魚琉商会はトリニティのティーパーティーに茶葉の運送中に強奪されていた件も報告していたし、その関係で運送の護衛を自分たちで用意すると伝えていた為にどこまでするかティーパーティーに報告義務などもあったため、ティーパーティーも知っている案件である。

そんな経緯を持って現在のアビドス市街地の9割を魚琉商会が、残りの1割ほどをアビドス高校が所有している。

そしてアビドス高校は魚琉商会が所有している土地でのある程度の金銭のやり取りの約3%、借家、スーパー等での月収からとなるが税金という形で徴収すると省略された契約の中に盛り込まれているため、お金という面ではそこまでアビドスは毎年毎年金欠というわけではなかった。

ただ三億一括と言われると流石に生活インフラの補助の金を出しているため無理と言うしかなかっただけで。

 

さてそんなわけで学校無しの生徒たちにとってちゃんとルールを守りさえすれば学園と言える土地がアビドスだった。

そしてそんなアビドスを侵略しようとヘルメット団や傭兵くらいが来る程度ならアビドス高校だけでもいくらでも対処できるだろうと放置されていただけで。

ただ逆を言ってしまえば、カイザーが本腰を入れて侵略しようとすると……

 

 

 

 

「こ、こちら第三小隊ッ!こちら第三小隊!増援を!増援を!」

 

「こちら第五小隊!周囲を囲まれているッ!?」

 

「第三戦車部隊ッ!もうダメだッ」

 

「……なんなんだ、これは…?」

 

それはアビドス市街地付近、市街地と砂漠の境界線。

カイザーが保有する土地と魚琉商会が保有する土地の境目ともいえる地点。

そこは激戦区となっていた。

カイザーPMCが用意した砂漠に対応するために防塵処理を施した高級モデルが無残にも破壊されて黒煙を上げながら放置されている。

同じように防塵処理を施した無人のゴリアテを隊長機として、同じように無人機化したゴライアスを3機で編成された一小隊の編成すら市街地に侵攻できずに破壊されていく。

 

「おい、弾持ってこい!そろそろガトリングの弾切れるぞ!」

 

「RPGの弾切れたから下がるからな!」

 

「狙撃部隊、雑魚狩り早くしろ!こっちに弾集中してんだろ!」

 

「鴨撃ちでも装填が間に合わねぇんだよ!わかんだろうが!」

 

そんなカイザーと違い、逆に市街地で防衛戦している生徒たちは和気藹々としている。

弾が足りないなど怒号が飛び交うが誰かがやられた等という言葉は飛び交わない。

境界線近くのビルの上からは迫撃砲が撃ち出され、遮蔽物越しにマシンガンやスナイパーライフルの弾がカイザーの雑兵に撃ち込まれていく。

そしてある程度開戦当初から余裕ができてくると面白がったのか

たった1人だけ残して、撃破された小隊の回りをわざとくるくると回りながらくすくす笑い怯える兵士に銃口を向ける元トリニティ生徒。

死に体で金属の擦れる音を立てながら戦車の砲台をゆったりとした足取りで、射線からそれながらわざと過剰な火力のC4をその車体に設置して高笑いしながら離れて起爆させる元ゲヘナ生徒。

カイザーPMCの無人機のOSが気になって両手両足が潰されて動かせるのが頭部カメラだけゴライアスの映像には目を輝かせて戦場の真っ只中で胸部装甲の留め具を外し、内部のコードなどを興味深く漁る元ミレニアム生徒たち。

昔にトリニティで新型に交換するために廃棄予定だったクルセイダーⅠ型を買い取ったことで大切に整備し、まだ行ける!と言わんばかりにドリフト砲撃で仕留め出す元レッドウィンター生徒。

 

毎日のように争うゲヘナについていけないと学園を離れたゲヘナ生徒たち。

陰険な政略に負けて居場所を追われてもう政略は懲り懲りだと学園を離れたトリニティ生徒たち。

研究自体は好きだけど結果を求められることにうんざりして離れたけど研究費用は欲しいという元ミレニアム生徒たち。

そんな彼女たちは普段茶葉をつみ、乾燥や焙煎等をして紅茶や茶葉への加工、配送や店頭店員として売り込みながら今日もアビドスに戻っては生活を謳歌する。

そんな生活に一時のスパイスとなったカイザーの襲撃。

今日もアビドスは平穏を享受しつつHCやLCの大群が押し寄せるまでカイザー兵士たちの悲鳴が木霊する。

カイザー兵士たちにとってアビドス生徒たちの到着は蹂躙が終わる合図なので待ち遠しいものであるが…それまではたくさんの悪魔たちが笑うのである。

 

 




元生徒たち
中学校時代にドロップアウトしたものからごく最近ドロップアウトしたものまで、所属していたところがごった煮と化した魚琉商会所属のアルバイターたち。
基本的には三大校たちの生徒数が多いためその分その三大校出身者が多くはなるが、普通にレッドウィンターからの元生徒たちもいれば、何故かバニーを常備服にした元オデュッセウス生徒もいる。
最初は本当に輸送の為に長期間雇用の生徒たちだったために二十人程度を予定していたが予想以上に応募が来たのと、このチャンスに飲食店を出すのはどうかと先代魚琉商会社長がやらかした結果普通に元生徒たちだけでも1000人以上がいるとされている。
現在は茶葉畑の管理、トリニティ、DU、ミレニアム等に展開しているカフェ、茶屋の店員。
茶葉の乾燥、お菓子類への加工等など当初の目的からやけにはっちゃけた業務の多様性がある。
もちろん運送とその護衛職は全体で交代制で行われており、皆ネームドほどではないがネームド抜き正義実現委員会と正面から殴り合えるくらいには強かったりする。
ちなみにアビドスの土地で暮らすうちにアビドス高校に入学して卒業していった生徒も過去には実はいたらしい。

元レッドウィンター生徒が乗り回していたクルセイダーⅠ型

トリニティで制式採用されている戦車。
基本的には内部パーツの新規更新が来ると内部の交換で済ませているが装甲材の変更、エンジンの変更、使用弾頭の変更などが重なると新規製造のほうが安く済むことがあり、その場合は新規製造で交換されるため、使われていたものは廃棄となるがその廃棄予定なのを魚琉商会が護衛用として買い取ったことで3両ほど一応は存在している



簡単アビドス金策
アビドス市街地(魚琉商会所有)からの税金やスーパーからの徴収で普通に借金を返済していく分には収入があったりする。
ただ公共インフラの整備の補助金や、市街地に入ってくる砂を除砂するための専用車の発注、整備等をミレニアムに委託したり等でそこまで貯金できるほどのお金はなく、小鳥遊ホシノが指名手配犯を捕まえて突き出しても一括三億を払うとこれからの運営に支障をきたして近い未来破産してしまうのを理解した小鳥遊ホシノはカイザーに身売りする覚悟を決めた。


番外編この時期のティーパーティー

百合園セイア

アズサによる爆破が無いため普通にトリニティで暮らしている。
最近未来視の内容がころころ変わるし、見たことない自分と身長が同じくらいの元気なジャケット羽織った子にケツを叩かれたり、段ボールを被ってなぜか潜入しているし、セクシーセイアですまないと言い始めた未来の自分を見てアリウスの内容筒抜け放送もあってパタリと倒れた。
倒れる前の最後の言葉はせ、セクシーセイアですまない…

桐藤ナギサ

セクシーセイアですまないってなんですか!?セイアさん!?起きてください!この書類の山とエデン条約どうすればいいんですか!ちょっとミカさんも逃げてないで手伝ってください!

聖園ミカ

ナギちゃん私が書類苦手なの知ってるじゃんね☆(逃走)

ティーパーティーモブちゃんたち

セクシーセイアってなんですか!?セイア様!?

青森ミネ

セイアが爆破されたわけじゃないのでフリーダム枠、それはそれでセイアが倒れたのでもちろん救護はした

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