MCUの世界にイレイナとして転生したけど、開き直って好きなように生きていきたいと思います   作:ちいさな魔女

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番外編・その2

その頃、ヘリキャリアの下部ではレーザー光線の雨がマジアマゼンタに襲い掛かってきていた。下部に搭載された球体から、直角に曲がりながら迫って来るレーザー光線は、マゼンタに向かって真っ直ぐ飛んできたのだ。外れたレーザーも何度も直角に曲がりながら方向転換して、マゼンタに襲い掛かるのだ。

 

「レーザーが多い!これじゃ近付きにくい!」

 

マゼンタはレーザーの雨を掻い潜るが、目の前に3本のレーザーが迫ってくる。

 

「しまった!!」

 

その時だった。

 

「『シールド』!」

 

その言葉と共に、マゼンタの目の前に迫るレーザーが目の前で見えない壁に阻まれたように爆発した。

 

「えっ!?サルファ!?」

 

マゼンタは最初、サルファが駆けつけてきたのかと思っていた。しかし、声のした方向を向くと、其処には1枚のカードを翳す中学生1年程の少女が居た。少女は魔法少女を彷彿とさせる服装を身に着けており、その隣には羽を生やした不思議な動物が浮かんでいる。

 

「大丈夫!?」

 

「危ない所やったわぁ!にしても、なんやこのおっきな空母は!?」

 

「大丈夫だよケルちゃん!トレスマジアと闘えば、絶対大丈夫だよ!」

 

マゼンタは、少女の隣に飛んできた。

 

「ありがとう!私、マジアマゼンタ!」

 

「私はカードキャプター!一緒に戦おう!」

 

「うん!二人で戦えば、ヘリキャリアは倒せるよ!」

 

二人はヘリキャリアに向かって飛ぶ。

 

ヘリキャリアの下部からレーザーの雨が放たれ、更に下部に備え付けられた10門の砲台から一斉に砲撃が放たれる。二人はレーザーを避けながら、それぞれの武器や魔法を使用して攻撃を開始する。

 

「『マゼンタスピア』!」

 

マゼンタは杖を槍状に変化させて、砲弾を弾きながら突き進んでいく。

 

「マゼンタちゃん!これを!『ファイト』『パワー』!」

 

カードキャプターは二つのカードを翳し、マゼンタを強化した。

 

「『ミスト』!」

 

更にもう一枚のカードを取り出し、ヘリキャリアの下部の球体を霧で覆う。その時、ヘリキャリアの下部の球体が腐っていき、ボロボロになって東京の街へ崩れ落ちていく。

 

(あれが、噂に聞いた事のある伝説の『クロウカード』!一枚一枚の魔力が尋常じゃない!でもあの子、なんであんなに扱えるの!?)

 

本来なら『真化(ラ・ヴェリタ)』しなきゃ扱えないような魔力を、彼女の所持するカードは一枚一枚持っている。それを扱うには膨大な魔力を消費する筈だ。しかし、本人はそれを難なく使っている。

 

それだけではない。マゼンタが砲台を破壊する内に、カードキャプターは杖でヘリキャリアの腐った球体を殴り、粉々に破壊したのだ。

 

「凄い……!負けてられない!」

 

マゼンタも負けじと、ヘリキャリアに立ち向かっていく。

 

ヘリキャリアは、マジアマゼンタ、アズール、サルファ、カードキャプター、そしてモスガールの5名が挑む。

 

一方、ヘリキャリアと交戦中の魔法少女達とは別に、地上ではヒドラの工作員達とある少女達が交戦中であった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

「いやー凄い空中要塞だねー。あれが日本とアメリカの共同開発に見せかけたヒドラの大量殺戮兵器なんて、誰も予想出来なかったのかな」

 

ヘリキャリアが上空で戦う中、二人の少女が鞄を担ぎながら東京の町を歩いていた。一人は赤い制服に身を包んだ少女で、制服越しでも豊満な胸が分かる程にスタイルが良く、その上活発的な印象を受ける。

 

「ヒドラは嘗て、大戦時に暗躍して世界征服を目論んだナチス派生の組織との事です。現在、インターネットにS.H.I.E.L.D.の情報が漏洩しています」

 

もう一人の少女は背中を覆う程の黒い長髪が特徴的で、紺色の制服を身に着けていた。

 

二人は女子高生ではあるが、実は日本を守る秘密結社の一員でもあった。名を『DirectAttack』。通称『DA』。警察・公安とは異なる独立治安維持組織。政府と協力関係にありながら、指揮下に置かれず強い特権を有しているなど謎が多い。犯罪者や犯罪を行おうとする人物に対してエージェントたる少女・リコリスを差し向けて秘密裏に抹殺することで国の治安を維持している。S.H.I.E.L.D.の情報にすら記録されていない、極秘の組織だ。その存在は世間一般には非公開とされ、戦闘や任務で生じた被害は表向きは事故として処理されており、決して大衆に情報が漏れないよう徹底的な情報統制を敷いている。

 

この組織によって殺人やテロのような凶悪犯罪が未然に防がれているのは事実ではあるのだが、その胡散臭い体制をよく思わない者もいる。

 

彼女達は、DAに所属するリコリスという女性のみで構成されたメンバーである。リコリスは、教育訓練を施し育成した高校生程度の少女たちによって構成されている。また、構成員は全員孤児であり戸籍を持たされておらず、活動は基本的に日本国内に限定される(パスポートを取得・使用して海外へ渡航できないため)。また、彼女たちは正確な生年月日を知らないため、『DAへの登録日』を便宜上の誕生日としている。

 

明治政府設立以前から存在していた影の組織『八咫烏』直属の女系暗殺部隊『彼岸花』を前身としており、現在においてはヒガンバナの学名『Lycoris radiata』からリコリスと呼ばれるようになっている。

 

そして、二人はあるビルの中に入る。すると、二人は銃撃に襲われる。

 

「千束!」

 

「分かってるよたきな!」

 

二人は物陰に隠れる。

 

「まだ邪魔がいやがったか!野郎共!やっちまえ!」

 

リーダー格の男は、その()()()()()()()()()()()()()()()()()()、男の周りに居る部下達も同じ物を身に着けていた。

 

「やっぱり此処にあるんだね!」

 

「米軍の極秘兵器が日本に潜むヒドラへ流通したとの事ですが……どうやら当たりのようですね」

 

二人は任務で、日本に潜むヒドラが米軍の極秘兵器を日本へ流してると聞いている為に、調査にやって来たのだ。

 

そして、此処でヒドラのメンバーと遭遇した。

 

「たきな!援護お願い!」

 

「後方は任せてください!千束!」

 

千束と呼ばれた少女は走り出し、たきなと呼ばれた少女は物陰に隠れつつも銃を構える。

 

部下達は迫りくる千束に銃を向けて、一斉に銃撃を行う。すると、千束は銃弾を避けたのだ。

 

「なにぃっ!?」

 

「嘘だろ!?」

 

千束は銃弾の雨を難なく走り抜け、部下の一人を蹴り飛ばし、続けて二人目の額に銃撃を放つ。しかし、その弾は非殺傷の弾である為、当たっても赤い煙を出しながら部下を吹き飛ばした。

 

千束を背後から狙おうとする狙撃手は居たが、突然利き腕の肘と肩を撃ち抜かれた。それは、たきなが物陰から千束を狙う狙撃手を撃ち抜いたからだ。

 

「ちっ!おい!例の兵器を使え!」

 

「了解!テラーバイトを放ちます!」

 

リーダー格の男が部屋を出る直前に、部下へ命令する。

 

その時、リーダー格の男と部下達が首からぶら下げる装置が点滅し、虫のカサカサとした足音に似た制御音を発した。

 

生き残った部下が箱を蹴り飛ばし、蓋を壊して開けた。

 

その時、その中から無数の虫達が姿を現した。スカラベオことフンコロガシに似たその虫の大群は箱から出て来ると、千束の元へ襲い掛かった。

 

「うひゃっ!?気持ち悪ッ!」

 

「これが、例の兵器!?」

 

千束は後方へ下がり、たきなはサブマシンガンに武装を切り替え、テラーバイトと呼ばれた虫の大群へ武器を向けた。




千束とたきなか戦ってるヒドラメンバーは、タイムクライシスシリーズを参考にしてます。

後2話くらいで番外編は終わります。
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