MCUの世界にイレイナとして転生したけど、開き直って好きなように生きていきたいと思います   作:ちいさな魔女

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政治系や警察系のルールとか、其の辺曖昧です。私の知識不足と知恵不足による変な描写をお許し下さい。


エピローグ

モスガールは慣れない浮遊にビルの各所に身体をぶつけたが、上手く身体を整えてバランスを保つ。

 

「いたぁい………でも、早く海に捨てないと!」

 

モスガールは空を飛ぶ。羽を広げ、風を受け流し、重力を操作して墜落寸前のヘリキャリアに迫る。

 

「あっ!モスガール!」

 

「貴女も来たんだね!」

 

「ウェーイ!とりま海にポイ捨てしてくし、離れてて!」

 

其処で、ヘリキャリアの下部の破壊に成功したマゼンタとカードキャプターに出会い、二人の間を通り過ぎる。

 

そして、ヘリキャリアの損傷していない腹部に辿り着くと、そのまま両手の装置から糸を放つ。二つの糸を螺旋状に編み、そのままヘリキャリアを一周した。

 

「ぬぅおおおおおおおっ!こっちこいいぃぃ!!」

 

二本の螺旋状に編んだ糸を引っ張り、ヘリキャリアを沖へ誘導する。炎と煙を上げながら落ちていくヘリキャリアが東京湾のアクアラインから遠ざけるためにも、もっと遠くへ運ばなくてはならない。

 

(駄目!私だけでは………重すぎます!)

 

モスガールは――工藤新歌には、あまりにも過酷過ぎた任務だ。しかし、誰かがやらなくてはならない。

 

「任せてください!『パワー』『フロート』!」

 

カードキャプターがモスガールへカードを翳す。すると、モスガールは突然ヘリキャリアが軽く感じた。引っ張っても苦では無くなったのだ。更に、モスガール自身も自分の力が上がったように感じた。今なら百階建てビルも丸ごと持ち上げられそうだ。

 

「まっ!?めっっっっちゃ強くなった気がする!ありがとう!」

 

「ううん。どういたしまして」

 

ヘリキャリアを引っ張るモスガール。カードキャプターは微笑みながら、モスガールに手を振った。

 

「ぬぅおおおおおっ!!いっけえぇぇぇぇぇっ!!」

 

モスガールは沖まで船を誘導した後、そのまま背おいなげの要領でヘリキャリアを糸ごと投げ飛ばした。ヘリキャリアは背負い投げを受けた柔道選手のように甲板から沖へ叩きつけられ、そのまま大爆発を起こした後に海の底へと沈んで行った。

 

「ハァ………ハァ………ふぅ………アクアラインは大丈夫?」

 

『ちょっと待ってて……………ええっ。平気よ。アクアラインに取り残された人達は避難済み。そして其処はアクアラインからかなり離れた場所にあるわ。海自が来る前に、急いで撤退して!』

 

「りょっ!」

 

モスガールは羽を広げて、空へ羽ばたいて行った。力が尽きそうになるせいかフラつきながらも空へ羽ばたき、遥か上空へ去ろうとした。

 

「待ってモスガール!」

 

マゼンタはモスガールを引き止める。

 

「ん?」

 

「………ありがとう!」

 

「ありがとうございます!」

 

マゼンタとカードキャプターが頭を下げる。

 

「………うん。ウチはやるべき事をしただけ……あっ、後でタピらん?やりらふぃー二人とが、良い!」

 

「「た、タピ?」」

 

「……ああっ。タピオカ入りのヤツ飲まん?」

 

「あっ、飲む!」

 

「私も!」

 

3人はすっかり意気投合しあう。短い出会いではあるが、二人はすっかり打ち解けた。

 

―――――――――――――――――――――――

 

その頃、地上ではビルの其処で大爆発が起きた。

 

「ぐああああっ!!」

 

男が爆炎の中から突き飛ばされ、そのまま壁に背中から激突した。そして、煙を掻い潜って現れた千束の持つ装置から放たれたワイヤーが四肢や首に巻き付かれ、壁に拘束された。

 

千束の服は虫に食われたかのようにボロボロで、上半身は下着が右半身だけもろ出しの状態となっている。後から爆煙が収まった後に現れたたきなも、同じように服がボロボロになっていた。

 

「ふぅ……酷い目に遭ったぁ……」

 

「このような虫が、極秘兵器だと言うのでしょうか」

 

二人は地面に転がる虫の死骸を拾う。この虫達が何かは分からないが、自分達の知る昆虫の生態とは完全に違う。自然の摂理に属さない、人工の虫と考えると納得が行く。

 

『いやぁ、米軍の極秘データにハッキングしてみたけどさ。その虫共は米軍の中でも極一部にしか知らされて無い生物兵器らしい。コードネーム『テラーバイト』。僕でも分かるのは此処までかなぁ。此処から先は、ちゃんとしたアクセス件が無いと』

 

「クルミでもダメかぁ。本格的にモスガールの手を借りるかな」

 

「しかし、彼女は新宿にしか現れません。それも、歌舞伎町での出現や目撃が多いんです。協力は難しいかと」

 

『いやぁ、ドローンの追跡も振り切るわ、尾行も撒かれるわ、彼女チョー有能だよねー』

 

通信越しに会話すると、二人に話し掛ける者が現れた。

 

「お疲れ様。二人共」

 

それは、褐色肌と明るい色の髪、タレ目が特徴の青年。容姿端麗で、美しい金髪ショートヘアが魅力的だ。

 

しかし、二人は彼の見た目に惑わされない。その上灰色のスーツを身に着けてる様子から、ただ者ではないと理解している。

 

更に、彼の背後にはスーツ姿の男女が沢山付いてきている。全員が警察官で、その上公安に所属する人達だ。

 

「あっ、どーも安室さーん。お疲れ様でーす」

 

「お疲れ様です。ふ……安室さん」

 

二人は挨拶をする。

 

「ああっ、千束、たきな。君達は下がっててくれ。後は我々公安が引き受けるよ」

 

二人はその場を去ろうとすると、千束が安室に質問をした。

 

「あっ、そうだ安室さん。モスガールはどう?出来れば彼女と話がしたいんだけど」

 

「それなんだが、モスガールはお疲れのようなんだ。彼女の事は我々公安が保護してるから、今は休ませてあげてくれ」

 

「そっか。じゃあ、失礼しまーす」

 

二人は近くに用意されたワゴン車に乗り、その場をすぐに立ち去った。

 

すると、緑のスーツを着た眼鏡の似合う男が入れ替わるように現れ、安室に話し掛ける。

 

「降谷さん。モスガールの協力者達は、無事に家に送り届けました。モスガールも、阿笠博士の元へ戻ったようです」

 

「よし。ヒドラがまだ近くに居るかもしれない。警戒は怠るなよ。僕達がこの場を引き受けるから、風見は公安の中から選抜した精鋭を連れて、あの子達の周りを監視するよう伝えてくれ。あの子達も、間接的とはいえ関わってしまっているからね」

 

「はい」

 

風見と呼ばれた男は、部下達を連れてその場を去る。

 

「………さて、神永さんに言われた通りにしたよ。君はどうする?ヒドラの野望はこれで潰えたが、諦めるような奴等じゃない。きっとまた、この世界を手中に収めようとするだろう。その時、君はまだ戦うのかい?モスガール………いや……………………やれやれ、君の正体を知る者として、後始末する身になってほしいよ」

 

安室はそう言った後、現場の後始末に取り掛かった。

 

「降谷さん。犯人達は全員確保。米軍の極秘兵器と思われる小型の虫達も回収しました。公安所属の鑑識に調べさせます」

 

「よし。手早く片付けよう」

 

―――――――――――――――――――――――

 

それから、日本で起きたヘリキャリアの問題は、出撃した変身ヒロイン及び秘密組織の面々によって事態はほぼ収束した。

 

S.H.I.E.L.D.日本支部は、アメリカの本部トリスケリオンからインターネットに漏洩した情報によって、同じく解体される事になった。S.H.I.E.L.D.職員も解散し、それぞれ別の職に就くか、路地裏でホームレスになるか、或いは日本の闇の世界に足を踏み入れる事だろう。

 

政治家や自衛隊、警察の中にもヒドラの構成員が紛れ込んでいる事が判明し、大きな辞職が相次ぎ、一時は大混乱に陥った。

 

しかしそれは、この国に潜むヒロイン達、そしてイギリスのロンドンへ既に旅立った旅の魔女には、関係のない話であった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

イレイナです。私は今、トッペマと一緒に大英博物館に訪れていました。入場料は無料なので入る事が出来ました。

 

「凄い!こんなに大きなお城が、丸々博物館なのね!」

 

「世界でも有数の歴史的な博物館の一つで、世界中のさまざまな文化や歴史、芸術に関する展示物があり、古代エジプトの遺物、ギリシャの古代彫刻、中世のヨーロッパの美術品、日本の浮世絵、中国の陶磁器など、多岐にわたる展示がありますからね。それに、此処では展示物を見るだけじゃなくて、講演会やワークショップもありますからね」

 

私達は博物館の展示物を見て回り、芸術や歴史を学びました。

 

私達はロンドンの町で買い物を済ませた後、ホテルに戻って荷物を整理しました。

 

「さて、次は何処へ行こうかしら?」

 

「次は広い田舎乃方へ行ってみましょうか。もしかしたら、地元の人しか知らない観光地が見つかるかもしれません」

 

すると、私達の部屋の扉が3回ノックされました。

 

『すみません。浜崎イレイナ様はいらっしゃいますか?』

 

「はい。どうぞ」

 

私が返事をすると扉が開き、ルームサービスの女性が入って来ました。

 

「失礼します。浜崎様にお手紙が届いております。どうぞこちらを」

 

「私に?はい」

 

私は手紙を受け取ると、ルームサービスの女性は一礼して「失礼しました」と言ってお部屋を出ていきました。扉が閉まるのを見てから、私は手紙の封を開けました。

 

「誰かしら?もしかして、イレイナの母から?」

 

「分かりませんが、それはそれで気になりますね。先ずは差出人を見てみましょう」

 

私は手紙の封に有る名前を見ました。差出人の名前は、『サロメ・ラインフォード』。

 

手紙の内容は、簡潔に説明すると私に遺産相続問題を解決して欲しいとの事だそうです。

 

「ええっ!?なんでイレイナにその事を!?」

 

「分かりません。ですが、依頼主は私にどうしても解決してもらいたいそうですね。この地図が、それを物語っていますよ」

 

私は手紙と共に入っていた紙を広げ、その中身を見ました。其処には、この地図に関する問題文と、複数の町と複雑な道が描かれた地図がありました。

 

この手紙と地図から、私とトッペマの新たな冒険が、始まるのでした。




次回から、不思議な町編に入ります。
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