MCUの世界にイレイナとして転生したけど、開き直って好きなように生きていきたいと思います 作:ちいさな魔女
チェルミー警部に案内された部屋にたどり着くと、其処には床に倒れているロイさんの姿がありました。
チェルミー警部曰く、2時間程前にロイさんが倒れたと通報を受けたので、チェルミー警部が事件の担当となって出動したそうです。しかし、現場に到着した際には既に亡くなっておられたそうです。
イレイナ「死因はなんですか?」
チェルミー「まだ分からん。調査中だ」
イレイナ「しかし死体を見る限り、刃物による刺殺には見えませんね。服や床、壁に血痕が無いのを見る限り、頭部に打撃を加えられた事によって死亡したかもしれません」
チェルミー「よく見ているな。しかし、君も関係者だと私は見ているぞ。これ以上は調査上の秘密だ」
私は即座に警部さんが怪しく見えました。まだ確証はありません。しかし、本当に警部さんですか?
因みに、死体に触ってません。
イレイナ「貴男に通報した方については?」
チェルミー「うるさいっ!捜査上の秘密だと言っているだろう!取り敢えず取り調べを始めるので、一人ずつ部屋に来るように!取り調べが終わるまで、一人も屋敷を出るんじゃないぞ!」
イレイナ「はーい」
トッペマ「……イレイナ」
トッペマは私の服の裾を引っ張り、私を広間の隅まで案内しました。
トッペマ「何かおかしいのよ。この町、跳ね橋が上がってるのよ。オマケにパトカーのサイレンも無かったわ。じゃ、どうやってあの警部は此処に来たのかしら?」
イレイナ「今は言及しないでおきましょう。今は素直に取り調べに応じましょう」
私はそれぞれに話を聞きました。皆、殺人が起きて動揺してましたね。遺産を狙った犯行ならば犯人像は絞られてきますが、犯人は不明ですね。
因みに、謎々もしっかりと解きました。こんな時に謎々なんて不謹慎ですが、しっかり解きました。
マシュー「あの、イレイナ様」
イレイナ「はい?」
マシュー「ロイ様が倒れていた部屋でこんな物を拾ったのですが……」
私はマシューさんからそのものを受け取りました。
それは、中心にハンマーとレンチが彫られた金属の歯車でした。
イレイナ「これは?」
マシュー「分かりません。しかし、何かの手掛かりになればと思い、取っておいたのでございます」
イレイナ「見落としそうな小さな歯車ですね。何かの痕跡てしょうか。私が持っておきましょう」
私は歯車を懐に仕舞いました。
また、マシューさんから新たな謎を出されましたが、もう解き明かしました。そして、謎のパーツをまた貰いました。
ホントにこの町は、謎々が大好きですね。
しかし、私はある事に気付きました。
イレイナ「ラモンさんが見当たりませんね」
サロメ「ホントだわ。マシュー、ラモンを呼んできなさい」
マシュー「それが、ここ数時間程、わたくしも姿を見ておりません……」
チェルミー「なんだと!?まさかあの男まで!奴も容疑者かもしれんのに!まさか逃げたというのか!?」
サロメ「こんな時にどこへ行ったというの?まさか、ラモンも……?」
その場は沈黙が走りました。サロメ夫人は別の部屋に移動し、警部さんは現場の調査に入りました。
イレイナ「……サロメ夫人に話をしましょうか」
トッペマ「イレイナ?」
イレイナ「クローディアを見つけたので、聞きたい事も聞いておきましょう」
私はマシューさんに尋ねました。
イレイナ「マシューさん。サロメ夫人にお話ししたい事があるので、取り次いで頂けますか?」
マシュー「承知しました。お待ちください」
マシューさんがサロメ夫人の元へ向かいました。
トッペマ「サロメ夫人、大丈夫かしら」
イレイナ「ラモンさんの行方が分からないのも気掛かりですね」
そして、マシューさんが戻って来ました。
マシュー「サロメ様が部屋でお待ちで御座います」
私達はマシューさんの案内を受けて、サロメ夫人の元へ向かいました。
そして、部屋に入るとサロメ夫人が立っていました。
イレイナ「失礼します。サロメ夫人。もしかしたらこの殺人事件は、黄金の果実に関わっているかもしれません」
サロメ「なんですって!?」
イレイナ「確証はありませんが、ロイさんは遺産を狙っていました。そしてロイさんは殺された。遺産を狙った犯行であると考えると、黄金の果実に関わりのある状況証拠としては充分考えられます」
サロメ「では、ラモンもそれに巻き込まれたというの?」
イレイナ「その可能性はあります。なので、ラモンさんを探して聞き出さなくてはいけません」
サロメ「そうね………クローディアの件でお礼をしたい所ですが、その前にもう一つ頼みたいの。ラモンを探し出して、連れ戻してほしいのよ。疑いを掛けられたままでは、私、気分がよくありませんの。なんとしても無実を証明しなくては」
イレイナ「分かりました。しかしその前に……レベリオ」
私は暴露呪文を使い、部屋を検索しました。すると、私は一つの写真に反応があるのを見抜きました。
私は写真を見ると、サロメ夫人が赤ん坊を抱いている写真を見つけました。其処にはマシューさんだけでなく、広場で見かけたリーサさんの姿もありました。もしかして、乳母でしょうか?
イレイナ「おや、可愛らしいお子さんですね」
トッペマ「そういえば、さっきもホールで娘さんらしい絵画もあったけど、サロメ夫人の娘さんですか?」
しかし、サロメ夫人の口から衝撃的な言葉を聞くことになるとは。
サロメ「何を言ってるのかしら?私は子供を産んだことなんて無いわよ」
イレイナ&トッペマ「「………ハッ?」」
どういう事でしょうか?写真に写っているのは間違いなくサロメ夫人の筈です。他人の空似にしても似すぎてます。
イレイナ「……では、あの写真の奥さんはサロメ夫人ではないのですか?」
サロメ「ええっ、違うわ。私より前の奥さんよ」
イレイナ「あっ、そういう事でしたか」
トッペマ「凄いそっくり、っていうか双子でも中々似すぎてるわよ」
サロメ「それより時間が無いの。ラモンを探してくださる?」
イレイナ「それは勿論です。後、一つだけ質問を」
サロメ「何かしら?」
イレイナ「私の母は、ヴィクトリカ・アインツベルンは、どんな人でしたか?サロメ夫人の印象だけでも、お聞きしたいのです」
サロメ「そうね。簡単に言うなら……愛されるクズ、かしらね」
トッペマ「うわー。容易に想像出来たわー」
イレイナ「何故私を見るんです?」
サロメ「ふふっ。確かに、イレイナさんはヴィクトリカにそっくりね。雰囲気も言動も」
イレイナ「気分が悪いのでラモンさん探してきまーす」
私達は部屋を去ろうとすると、チェルミー警部に止められました。
チェルミー「待て。君達は謎々が得意と聞いている。私がロンドンに居た頃、こんな謎々が流行っていた」
そして、チェルミー警部は謎々を出しました。
チェルミー「『5人の容疑者の証言である。A:五人の内1人が嘘をついている。B:五人の内2人が嘘をついている。C:五人の内3人が嘘をついている。D:五人の内4人が嘘をついている。E:五人全員が嘘をついている。本当の事を言っている人間だけを釈放したい。何人が釈放されるだろう』。さあ、解いてみろ」
トッペマ「中々複雑そうね……Eは矛盾してるから……となるとAもBもあり得ないし………」
イレイナ「はい、解けました」
トッペマ「早っ!?」
チェルミー「どれどれ……正解だ」
イレイナ「トッペマが正解するまで待っててください」
チェルミー「ん?それは構わんが……」
トッペマは数秒悩んだ後、答えに辿り着きました。
トッペマ「これ、問題文をよく見ると、『何人が釈放されるだろう』ってあるのよね。だとしたら、全員違う事を言ってるんだから、『1人』しかあり得ないじゃない!答えは一人ね!」
チェルミー「正解だ」
トッペマ「やったわ!」
イレイナ「はい。この問題は、Eの矛盾が分かった後に、それぞれ違う事を話してる点に注目すれば、後は芋づる式で答えが見えてくる筈です」
トッペマ「ええっ。中々面白いクイズね」
チェルミー「フン。この程度の謎ならお手の物という訳か」
イレイナ「ではトッペマ。ラモンさんを探しに行きましょう」
トッペマ「ええっ!」
チェルミー「あっ、こんなパーツがあったぞ」
イレイナ「あっ、どうも」
また謎のパーツを貰いました。何のパーツでしょうね。
ようやく私達はラモンさんを探しに行く事が出来ます。私達は広間を出た後に階段を降りていくと、マシューさんとホールでまた出会いました。
絵画を一通り見ると、サロメ夫人の絵画を見つけました。やはりどう見てもサロメ夫人にしか見えませんし、双子が居るならその人の絵画も飾ってある筈です。
マシュー「行ってらっしゃいませ」
イレイナ「マシューさん。お尋ねしたいのですが、私達はサロメ夫人の部屋で写真を見ました。夫人が赤ん坊を抱いている写真なんですが、何かご存知ですか?」
マシュー「ああっ。それはサロメ様より前の奥様の写真です。しかし、見間違えてしまったのも無理はありません。なにせお二人は姿だけでなく、話し方や仕草、好物から趣味まで、全てがそっくりだったのですから。サロメ様はある日、突然に旦那様が連れていらっしゃったのです」
トッペマ「姿だけならまだ分かるけど、そこまで鏡映しみたいな事ってあるのかしら?」
イレイナ「双子ですか?」
マシュー「いえ、そのような話は聞いた事がありません」
イレイナ「………まさか、ね」
トッペマみたいな感じでしょうか。微かにですが、魔力の反応が見受けられます。ただ、この町全体に魔力が拡散しているので、根源が中々見つかりません。
イレイナ「それより、ラモンさんを探しに行きましょう」
トッペマ「そうね。あまり待たせると、サロメ夫人の機嫌も悪くなりそうだし」
私達は屋敷を出た後に、再び町へ歩き出しました。
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町に出た私達は、時計塔の難問も終えて中心に入り、行く手に立ちはだかる謎々をクリアしながら進んで行きました。
すると、謎解きをする中である話を耳にしました。
それは、ギネスさんという酔っ払った高齢男性に話しかけた時でした。
ギネス「この町も物騒になっちまったなぁ。ラモンが居なくなっちまったのかい?神隠しかなんか知らねぇけど、この町で人が消えちまうんじゃオチオチ町を歩けねぇや」
イレイナ「人が消える?それについて説明してください」
ギネス「んー?急に言われてもなぁ。確か体の調子が悪い奴とか、疲れが取れないとか、兎に角体の悪い奴に限って攫われちまうんだ。それ以上の事は知らねぇ。詳しい事はサポーネに聞くと良いぜ」
イレイナ「サポーネさん?」
ギネス「此処に来る前に会わなかったかい?キザなチョビヒゲの男だよ。ウィック……」
トッペマ「ああっ。あの時通り過ぎた時に謎々を仕掛けた……」
イレイナ「戻りますか」
私達は道を引き返して、途中で出された謎々も解きながら、サポーネさんを探しに行きました。
サポーネさんを見つける前にも謎々を沢山しました。此処まで来るとなんか飽きてきます。
因みに、その中で印象に残っているのはこんな問題でした。外国らしい商店街に居るアンダルトンさんの問題です。
『父と子が話している。息子が言った。「僕は22歳になったんだけど、パパは今何歳なの?」「パパの歳かい?パパの歳の半分を、お前の歳に加えただけさ」さて、父親はいくつなのだろう?』
答えはお分かりですね?凄く単純ですよ。
しかし、サポーネさんに話しかけたのに神隠しの件なら食堂のマスターであるクルトンさんに聞けとの事でした。とんだ無駄足でしたね。
引き返した後に時計塔の前に居たデックさんに聞くと、食堂は時計塔から西に行った所にあるそうです。
それと、この町では『寄り道』を沢山する事が一番のコツだそうです。それで新しい発見も出来ますしね。『道草を楽しめ。大いにな』。正にその通り、旅の醍醐味ですよね。
西に進んで歩いていった瞬間、大きな音が町中に響き渡りました。
トッペマ「きゃっ!?なに!?」
すると、食堂前に居た太った男性プークさんが声を荒げました。
プーク「ああもう!腹が立つなぁ!誰かあの音を止めてくれよ!」
トッペマ「プークさん、どうしたのよ?」
プーク「俺は怒ってるんだ!いやさっきも怒ってたけどよ!今もなんだよ!あの音がやかましくて、ゆっくり眠れやしないじゃないか!昔は偶にしか聴こえなかったのに、近頃どんどん増えてきてんだ。お陰で眠れなくて……コノヤロー!!」
イレイナ「確かにあの音が響き続けると、ホントに迷惑ですよね」
プーク「だろぅ?」
イレイナ「それで、あの音は何処から鳴っているのですか?正体とかは?」
プーク「うーん……正体とかは知らねぇな。あの塔から響いてくるんだけどよ、俺は塔に住んでるバケモンの唸り声だと思ってんだよ」
トッペマ「あの塔から……ホントに何なのよ」
イレイナ「今は食堂に行きましょう」
私達はプークさんと別れて、食堂に入りました。
食堂に入ると、テーブルに座る眼鏡の青年と、カウンターで皿を拭いている男性を見つけました。
イレイナ「初めまして。イレイナです。クルトンさんでよろしいですか?」
クルトン「ん?はい、僕がそうですよ」
イレイナ「ラモンさんを見かけませんでしたか?」
クルトン「ラモンさんですか?うーん、今日は見かけていませんよ」
イレイナ「そうですか……」
トッペマ「ホントに何処に行ったのかしら……」
クルトン「ラモンさんはよく屋敷を抜け出してサボりに来るんですが。残念でしたね、会えなくて。あっ、そう言えば最近、お客さん達の間で変な噂が流れてるんです。なんでも、町をうろつく老人が町の人を攫ってしまうとか……」
トッペマ「人攫い!?」
これは、怪しくなって来ましたよ。
手掛かりが見つからないのも不自然です。此処まで使わないようにしてきましたが、魔法にそろそろ頼るべきですかね。
イレイナ「老人とは?」
クルトン「それは知りません。酒場なら何か情報が手に入るかもしれません。もうすぐ夕方ですので、酒場が開くでしょう」
トッペマ「そうね。暗くなってきたわ」
もうそんなに経つんですね。
暗くなってきたので、そろそろ酒場へ移動しましょうか。
イレイナ「では、私達はこれで。トッペマ、酒場へ向かいましょう」
トッペマ「ええっ、イレイナ」
こうして、私達は食堂を後にしました。酒場で情報を手に入れる為に、酒場に向かって進み続けました。
色々ダイジェストで飛ばしてますが、他にもやりたい、絡めたい作品がありますからね。次はゲゲゲの謎か、カリオストロの城でもやろうかな。