MCUの世界にイレイナとして転生したけど、開き直って好きなように生きていきたいと思います 作:ちいさな魔女
私達は食堂で夕食を済ませた後、夜になって漸く開いた酒場へやって来ました。酒場に訪れて分かったのは、変な老人を見たのは食いしん坊のプッカさんという方だそうです。北側の路地に沿いに家があるようです。
ガントさんは外様を信頼してなかったようですが、私が謎を30以上解いてると見抜いてから、私を信じてくれました。
まあその間に色んな謎々を仕掛けられたりしましたよ。ラモンさんを探したいだけなのに何故こうなっているのでしょう。
トッペマ「あら?猫が居るわ」
イレイナ「あっ、猫とネズミで良い謎々が思い浮かびましたよ」
トッペマ「また!?」
トッペマに謎々を出しました。彼女も中々やりますね。見事に正解しましたよ。あるあるな間違え方は一回だけしましたが。
私達は謎々を解きつつ町を歩いていると、私達は高齢のお婆さんに出会いました。ビクトリアさんという方で、私の母とよく似た呼び方の名前をしてますね。
ビクトリア「おや、こんな時間まで探偵ごっこかい?なら、アタシの謎も解いておくれよ」
そして、私達はビクトリアさんの謎々に挑みました。
『テーブルに置いてあった魚料理を誰かが勝手に食べてしまった。その場に居た三兄弟はこう言っている。
A「僕?食べたよ」
B「Aが食べてるのを見たよ」
C「僕とBは食べてないよ」
この中に1人だけ嘘をついてる人が居る。それは誰だろう?』
なる程。これは嘘をついてる人に注目すべき問題ですね。
トッペマ「えっ?Aは嘘付いてるとしたら、Bの発言は何かおかしいわよ?」
イレイナ「ええっ。Bが嘘を付いてるとしたら、Aも嘘をついてる事になります。Aが嘘をついてるなら、Bも嘘をついてる事になります。此処で食べる人に注目しがちになりますが、この問題で注目すべきは嘘をついてる人に対してです。さあトッペマ。私はもう分かりました」
私はCと書いた紙をビクトリアさんに見せました。
トッペマ「分かったわ!Cね!Cなのは、AとCが食べた時にしか成立しないもの!」
ビクトリア「正解じゃ。この女が大ヒントを出してしまったのう」
イレイナ「中々癖のある問題ですね」
ビクトリア「そんなアンタ達に忠告だよ。この町に居る間、ずっと不幸な目に遭い続けるよ。気をつけるんだね」
イレイナ「では、失礼します」
この後、私達はプークさんと再会して、また謎々を解きました。ホントに怒りん坊さんですね。星を見つけるだけの簡単な問題です。まあその後に解かれた事を怒られました。理不尽です………。
まあそんな事は置いておいて、私達は青い扉を見つけたのでノックしました。中から「どうぞ」と許可を頂いたので、中に入りました。そして、家の中でご飯を食べまくる食いしん坊な方が居ました。プッカさんでしたね。
ぶら下がったお肉を見た途端に、謎々を思い付きました。トッペマに出したら正解しました。
トッペマ「中々発想が良いわね」
イレイナ「お見事です。さて、プッカさんに話を聞きましょう」
プッカ「ああっ、アンタ等の事を見てたけどさ。謎をアッサリ解いてたね。やるね」
イレイナ「貴男が目撃した老人について、聞かせていただけますか?」
プッカ「ああっ、それか。四日前の事だけどさ。食料調達に行った帰りのことさ、市場で怪しい人影を見たんだ。なんたろうと思って見てみたら、デッカイ袋を持ったじいさんでさ。声を掛けようとしたら、すぐに逃げ去ったんだ。オイラはあれが神隠しの正体だと思ってる。アンタ等も夜の町には気を付けなよ」
イレイナ「ありがとうございます。失礼します」
トッペマ「あっ、ちょっと待って!ねえプッカさん。ラモンさんを見ませんでしたか?」
プッカ「モグモグ……そりゃ何度も見てるさ。でも今日は見かけないよな。もしかしたら、神隠しに遭ったのかもな。用が済んだら帰ってくれよ。飯食ってんだから」
イレイナ「そんな細い身体によく入りますね……」
私達はプッカさんの家を出ました。夜が遅くなったので屋敷に戻って報告に向かおうとした、その時でした。
イレイナ「夜も遅いので、今日はこのくらいで――」
トッペマ「待ってイレイナ!あれ!!」
トッペマがとある方向を指差しました。私はトッペマが指を差した方向を向くと、其処には顔色が悪くなって既に事切れてるかのように動かなくなったラモンさんを袋に詰める、謎の高齢男性の姿が有りました。頭の帽子は工具箱なのか、老人が動く度にパカパカと蓋が開いて中の工具が飛び跳ねています。
謎の老人「おっととと!うおっ!?」
老人は私達に気付くと、目を見開いた後にラモンさんを詰めた袋を担いで走って行きました。このままでは逃げられてしまいます。
イレイナ「トッペマ!!」
トッペマ「任せて!!回り込むわよ!!」
私は老人を追い掛けました。トッペマは近くの屋根に飛び乗って、建物の屋根を伝い、老人の逃げる方向へ先回りを始めました。
謎の老人「おおおおおおおっ!!」
イレイナ「待ちなさい!待てぇ!」
トッペマ「もう!なんでそんなに速いのよ!」
トッペマが屋根伝いで走って、老人の通りそうな場所へ先回りしました。屋根から跳んで老人を捕まえようとします。
しかし、老人はしゃがんで巧みに避けました。袋を担いでいるのに何故!?
トッペマ「きゃっ!」
イレイナ「トッペマ、大丈夫ですか?」
トッペマ「大丈夫!急いで追いましょう!」
イレイナ「ええっ!」
私はトッペマを抱き締める形で受け止め、3回も立ちながら回った後にトッペマを地面に降ろし、再び老人を追い掛けました。
しかし、塔の近くで私達は老人を見失ってしまいました。
イレイナ「何処へ?」
トッペマ「もう見えなくなるなんて……」
イレイナ「レベリオを使ってみましょう」
私は杖を取り出しました。しかし、レベリオを使おうとした、その時でした。
塔『オオオオオオオオォォォォォオオオオオ!!』
塔から唸り声のような音が響き、塔の窓が下から順番に光りました。
更に、大きな音が塔から響いてきます。やはり、塔には何か大掛かりな機械があるのでしょうか?
イレイナ「レベリオ」
私は塔からの音を煩く思いながらも、呪文を唱えました。すると、塔に通じる筈の壁に何かの穴があるのを見つけました。
イレイナ「見つけました。壁に塔へ通じる道があるようです。壁ではなく扉のようですが、鍵が必要になりますね」
トッペマ「あの老人も此処を通ったのかしら?」
イレイナ「それは分かりません。魔法で壁を壊しても構いませんが、それはやらない事にします。トッペマ、さっきラモンさんが攫われた場所に戻りますよ」
トッペマ「ええっ」
私達はラモンさんが連れ去られた現場に戻って、その場に残ってる筈の手掛かりを探しました。
トッペマ「イレイナ、これ」
トッペマが両手で持って私に見せたのは、それはラインフォードの屋敷で見つけた歯車と同じ形に同じ紋章をした歯車でした。
イレイナ「歯車………やはり、この町の人達は……」
トッペマ「………ねえイレイナ。私、少し考えついた事があるのよ」
イレイナ「はい、聞かせてください」
トッペマも何か感付きましたね?
トッペマ「まだ確証は無いのよ。でも、仮にもし此処が、町の人達全員が、私みたいな存在だとしたら、此処は生きた人形の町って事になるわ」
イレイナ「だとするなら、ロイさんは殺されたのではなく機能を停止してるだけかもしれませんね。でも疑問が浮かぶんです。何故、遺産相続の件で争うのでしょうか?」
トッペマ「そうよね……そういえば、思い出した事も一つあるわ。あの屋敷には家族の絵画があったけど、その内の一つは娘さんのアロマって子。その子に一度も出会ってないのよね」
イレイナ「屋敷に戻ったら、アロマって人について話を聞いてみましょう」
トッペマ「そうね。屋敷に戻りましょう。この町の人達が何者かについては、私達の秘密にしましょう」
私達は屋敷に向かいました。ラモンさんも人形ならば、あの老人は技術者なのでしょうか?そして、塔は人形を直す為の場所なのかもしれませんね。
―――――――――――――――――――――――
私達は屋敷に戻って来ました。そして、マシューさんに玄関から出迎えて貰いました。
マシュー「お帰りなさいませ。イレイナ様、トッペマ様」
イレイナ「マシューさんお疲れ様です。ラモンさんを見つけましたが、攫われてしまいました」
マシュー「何ですって!?それは大変です!さあ、こちらへ!」
マシューさんに案内されて広間に来ました。そして、サロメ夫人にこれまでの出来事を説明しました。
サロメ「そんな……ラモンまで殺されたというの?」
チェルミー「ラモンという男も……しかし、今日はもう遅い。夜の町を無闇矢鱈に探しても見つかるものも見つからん。明日の朝に早く、町の人達に呼びかけて捜索を……」
すると、玄関の方から大きな音が響きました。
マシュー「お、奥様ー!!大変でございます!!」
そして、マシューさんが広間に扉を勢いよく開けて入って来ました。
サロメ「マシュー!何事ですか!?」
マシュー「そ、それが、ラモンが戻ってまいりました!」
そして、ラモンさんが先程の事切れたかのような時よりも良い顔色をした状態で、部屋に入って来ました。
ラモン「はあ………イレイナ様とトッペマ様がいらした後に町へ買い物に出掛けておりましたが、それが何か?」
トッペマ「……イレイナ。やっぱりこの町は……」
イレイナ「……ええっ。確信しました。ですが、今は言及しないでおきましょう」
これで全てが確信に変わりました。
この町は………。
チェルミー「気は済んだかね?イレイナ」
イレイナ「はい。私達の見間違いでした。今日はこれで失礼します」
チェルミー「ふん!お騒がせな奴だ!」
そう言って、チェルミー警部は別室に入って行きました。
サロメ「………イレイナさん、少し良いかしら?」
イレイナ「はい。あっ、何か謎々はありますか?」
ボブ「あっ、ならわしの謎を解いてみないか?これが解ければわしも結婚出来るかもしれないよぅ」
私はボブさんの謎々を解きました。図形を切り離す問題ですが、少し頭を捻ってよく見れば簡単に解けました。最も、これが解けた所でボブさんが結婚出来るかはボブさん次第だと思いますけど。
そして、私達は昼頃に入った家族の写真が置いてある部屋に、サロメ夫人の案内で来ました。
サロメ「貴女はついさっき、ラモンが攫われたのを見間違いと言ったわね?何と見間違えたのかしら?」
イレイナ「……どうやら私があの時に見間違えたと嘘を言ったのを見抜いておられたのですね?」
サロメ「ヴィクトリカのやり方にそっくりだもの。すぐに分かったのよ」
トッペマ「イレイナ、その件は話さないんじゃ……」
イレイナ「いえ。サロメ夫人なら話しても問題ないかもしれません。サロメ夫人」
サロメ「夫人呼びはしなくて良いわよ」
イレイナ「ではサロメさん。私達はさっき、ラモンさんが謎の老人に攫われるのを見ました。そして、ロイさんと同じようにラモンさんが攫われた場所には同じ歯車が有りました。これは犯人のものではなく、ここの人達の物。つまり、この町の人達は全員作り物の人形で、魔力と何かのエネルギーを動力源としています。そしてサロメさんは、ラインフォード氏の前妻を模して造られた人形、ロボットだと思います」
サロメ「……其処まで気付いていたのね」
サロメさんはアッサリと私の話を認めました。
イレイナ「写真の娘を産んでないという発言と、そっくりにしても話し方や仕草まで全てが同じと聞いてからです。その時から何かと違和感を感じていました。そんな偶然はあり得なさすぎます。それこそ、SFのように並行世界から来たとかの理由でない限り」
トッペマ「話の途中でごめんなさい。でも気になってたのだけど、魔力が町中にあるのって……イレイナのお母さんが理由?」
サロメ「ふふっ。やっぱり貴女達を選んで正解だったわ。あのおかしな警部と違って、聡明で察しも良いのね」
イレイナ「察しが良いのではありません。聡明なんて私には似合いません。私はお金が好きで欲望を満たすことが大好きな快楽好きの悪人ですよ」
サロメ「本当に悪い人は自分を悪人と呼ばないのよ」
イレイナ「誰に何を言われても私は自分を悪人だと分かってますから」
トッペマ「そうね。でもその悪人が、私を助けてくれたのよ。イレイナがホントは優しい人だって、私が一番分かってるから」
サロメ「ふふっ。貴女になら、あの子を任せても良いかもしれないわ。あの子の閉ざした心を、貴女なら開いてくれるかもしれないわね」
サロメさんは立ち上がると、机にある本の一つを取って私に渡して来ました。
サロメ「これは、亡くなった夫の日記よ。読んで頂戴」
サロメさんから手渡された日記を開きました。トッペマも私の肩に乗せて、日記を覗きました。
日記にはこう書かれていました。色々と書かれていましたが、注目したのはこの文です。
日記『あれは本当によく出来ている。マリアが生きていた頃を思い出すようだ。しかし、アロマはアレが嫌いなようだ。いつも避けるようにして、マリアの墓の前で遊んでいる。アロマはやはりアレに懐かない。お前の記憶を消し、別の記憶を移したせいだろう。アロマには悪かったが、私には耐えられなかったのだ。マリア……お前は私にとって、一人だけなのだから』
イレイナ「記憶を移す……そんな事も可能なんですね」
トッペマ「なんだか、オカマ魔女達みたいね。でも科学力も使われてるみたいだし、この世界の技術ってどうなってるのよ……」
私は次のページも見ました。
日記『可愛いアロマを一人残して倒れてしまうとは、父親失格だ。せめて私の代わりに皆が、アロマを可愛がってくれれば良いんだが……どうやらそろそろアロマに別れを告げねばならんらしい。全てはブルーノに任せた。ハワードの弟で、彼にも負けない腕だ。きっと彼なら娘を………アロマよ。幸せになっておくれ………』
ハワード………弟………まさかあの老人は……。
そして、日記には『親友』が居たそうですね。
トッペマ「イレイナ……」
イレイナ「ええっ。ですが、もう夜も遅いんです。また明日に調査を再開しましょう」
そして、私達はサロメ夫人と別れて、屋敷を後にしました。ホテルに向かい、屋根裏部屋に家具を用意して睡眠を取りました。
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朝の鐘が鳴り響き、私は目を覚ましました。長い髪を手入れして、旅の衣服へ着替えました。
此処でふと思い付きました。ホテルに泊まるのも値が張りますし、野宿を続けるのもアレですし。
何処でもホテルのような部屋で休めるようにすれば良いと。
幸いにも私は魔法や魔術を創れますから、自分のオリジナル魔法も創れる筈です。
でもそれは、黄金の果実を探し出してからにしましょう。
ホールから電話音もしたようです。アンナさん向けでしょうか。
トッペマ「おはようイレイナ」
イレイナ「おはようトッペマ。早速町の調査に赴きましょう」
そして、アンナさんの居るホールに降りると、アンナさんは電話をしてるようでした。
アンナ「はい、はい……分かりました。あっ、イレイナさん。アンタに電話だよ!チェル何とかって警部さんからさ」
イレイナ「はい?チェルミー警部から?」
アンナ「なんでも急ぎの用事があるから、ラインフォードのお屋敷へ来て欲しいってさ」
イレイナ「分かりました。トッペマ、行きますよ」
私達はラインフォード氏の屋敷へ向かう事にしました。
アンナ「あっ、そうだ。アンタに手伝って欲しい事があるんだよ。昼食用のサンドイッチだけどさ……」
そんなこんなで、アンナさんの謎を解きました。サンドイッチの歪な形をお弁当箱に綺麗に収めたいようでしたから。
アンナ「なる程ねぇ。そうやって切れば良かったんだねぇ」
そして、私達はホテルを出ました。
私はホテルを出た後、トッペマにある謎を出しました。
イレイナ「トッペマ。そう言えば、ホテルのホールに飾ってあった絵を見て、謎々を思い浮かびましたよ」
トッペマ「えっ?何よ急に」
イレイナ「恐らくですけど、私達が謎々を編み出してるのも、誰かが何処かで見てるんです。なら、乗ってあげましょう。謎々好きなこの町の為にも」
トッペマ「なる程。分かったわ」
イレイナ「では、このイラストを使った問題です」
この問題は、前に解いた怪物が町を襲うのを止める問題にそっくりだったので、トッペマは少し考えた後にアッサリと解きました。流石は私の相棒です。
さあ、屋敷へ向かいましょうか。
ヒゲマフラー「くくく。この町に慣れたようだな。だが油断していると、あっという間に解けない謎が出てくるぞ。解けない謎に後から挑戦出来るのは知ってるな?だが!いつの間にか消えている謎がある事に気付いたか?人生には取り返しがつかない事もあるのだ!だが安心しろ。謎は消えた訳じゃない。ナゾーバの館を見つけるのだ。割と目立つからもう見つけたかもな」
ヒゲマフラーさんに話しかけられながら。そしてまたもや謎々を挑まされました。解せません。
―――――――――――――――――――――――
その様子を、物陰から一人の少女が見つめていた。
少女(あの人達は……誰かしら?)
少女は眼鏡越しに、2人を見つめる。ヒゲマフラーの謎をアッサリと解いた2人を、少女は疑惑と興味に満ちた目で見つめていた。
はい。此処からは所々をかなり飛ばします。
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