MCUの世界にイレイナとして転生したけど、開き直って好きなように生きていきたいと思います   作:ちいさな魔女

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後3話くらいでヘンダーランド編が終わりそうです。長かった………マカオとジョマが書けた!

にしても、魔法が使えるマカオとジョマはこの世界においてもかなりの脅威だと思いますよ。いくつもの世界をお遊び感覚で滅ぼして、ドラゴン倒せる勇者も改変して手駒にして、更に異世界を渡る程の魔法も行使可能。アスガルドの侵攻も不可能ではなかったと思います。だから魔力の中心であるヘンダー城内で決着を付けなければ行けなかった。そうしなければ、野原一家はマカオとジョマに始末されてしまい、あの世界は滅ぼされていた事でしょう。
本来ならソーかハルクが居なけりゃならない強敵ですが、今回はヘンダー城内。イレイナ、トッペマ、ナターシャとクリントの4人です。果たして………。


エピソード・9

私達はヘンダー城に入りました。ヘンダー城は外の悪趣味な外見とは裏腹にシンプルな内装と構造だったので、迷わずに進めました。

 

しかしその分、広さや階段の数も異常でした。

 

「ハァ……ハァ……まだこんなに距離が………」

 

私は素早さを上げました。

 

「ああっ?もうバテたのか?」

 

「魔法が使えない時の事は考えておくべきね」

 

「仕方ないわよ。ヘンダー城は魔力の中心だから、トランプ以外の魔法は制限されてるんだから」

 

「そう……ですね………体は鍛えておくべきですね……後、近接戦闘も教えてほしいです………出来ればナイフで………」

 

「おっ?お前、通だな。下手に拳で殴ったり、近距離で銃構えるよりナイフの方が良いぜ」

 

確か、接近戦ではナイフの方が良いと何処かで聞きました。なので、私も旅先で魔法が使えない対策としてナイフの扱いも覚えておくべきですね。

 

私は休憩を挟みながらヘンダー城内を進んで行き、とうとうラスボスが居そうな部屋の扉前に到着しました。

 

「この先に、オカマ魔女達が居るわ」

 

トッペマさんがそう言った後、扉を押して開けました。

 

部屋は暗がりでしたが、扉から入る灯りのお陰で大体の様子は見渡せます。ホントに異世界の城と呼ぶべき摩訶不思議なデザインですね。

 

すると、扉が自動で閉まり、私達は部屋に閉じ込められました。

 

「扉が!」

 

「落ち着いて。敵は近くよ」

 

ナターシャさんが私の肩を掴みます。私は急に暗闇になった事に少し怖くなりましたが、ナターシャさんのお陰で落ち着きました。

 

「ヘンダー城へ」

 

「ようこそ」

 

その瞬間、バートンさんとナターシャさんがそれぞれ武器を声のした方向へ構えました。バートンさんは弓を、ナターシャさんは銃を構えています。

 

躊躇いなく構えていましたし、トッペマさんも驚愕しています。

 

流石です。

 

「わざわざトランプを届けてくれて」

 

「感謝するわ」

 

暗闇の中、彼方此方を移動してポーズを取っています。

 

「トッペマも悪い奴よね」

 

「大事なトランプを盗み出すなんて」

 

ポーズを取る度にスポットライトが当てられて、ボスの全容が明らかになりました。一人は金髪の薄い頭の男性で、もう一人は黒髪でお団子ヘアーにしています。

 

「でも此れで大丈夫」

 

「全てが元通り」

 

そして、オカマ魔女達は私達の前に現れました。

 

「始めまして。アタシはマカオ」

 

「アタシ、ジョマ。って言ってもトッペマは久し振りだけど」

 

「「仲良くしましょ♥」」

 

「あっ、私イレイナです」

 

思わず自己紹介をしてしまいました。

 

「単刀直入に言います。この世界の侵略を止めて頂けますか?まあ無駄な問答でしょうけど」

 

それにしても、声が良いですねこの二人。強いのは見ても分かりますが、話し方や声だけでも貫禄が違いますね。

 

「あら残念ね」

 

「折角お友達になれると思ったのに」

 

「悪いけど、お友達なら他を当たって」

 

ナターシャさんが躊躇いなく銃をぶっ放しました。弾はオカマ魔女達に飛んでいきますが、オカマ魔女達は胸を突き出して弾丸を弾きました。

 

「嘘でしょ?」

 

ナターシャさんが驚いています。

 

「熱い女ね」

 

「暑苦しいのは好みじゃないのよ」

 

「ならもっと熱くしてやろうか」

 

バートンさんは弓矢を構えていますが、撃ちません。今撃った所で避けられるのは目に見えてるからでしょう。

 

「言っておくけど、スゲーナスゴイデストランプは私達が持ってるのよ!貴男達が不利なのは変わらないわ!」

 

トッペマさんがそう言ってますが、顔は笑ってません。此方が不利なのは、どうやら分かっているみたいです。

 

「そうね。でも分かってるでしょ?」

 

「スゲーナスゴイデスのトランプは私利私欲には使えない。仮に………」

 

「スゲーナスゴイデス!」

 

私はトランプを一枚使って、オカマ魔女達に使いました。

 

呪文を唱えながら、オカマ魔女達に念じました。

 

『死ね』と。

 

その瞬間、オカマ魔女達の顔色が悪くなりました。

 

どうやら成功し――――

 

 

「あぁら、やっぱりやりたくなるわよねぇ〜」

 

「人間の手に渡ったら先ずしたくなる事よね〜」

 

しかし、顔色が悪くなったのは一瞬でした。マカオとジョマは何事も無かったかのように佇んでいました。

 

「そ、そんな!?」

 

即死させられない!?私は驚きを隠せませんでした。

 

「………死なないのはおかしいですね。私は確かに貴男達の死を願った筈ですが?」

 

「どうかしらねぇ?」

 

「アタシ達にも分かってないのよ」

 

マカオとジョマは、一々社交ダンスのようなポーズを取っています。キレキレなのがムカつきます。

 

一応気付いたのですが、どうやらマカオが先に話した後にジョマが話してるようですね。

 

「でも、アタシ達と勝負して、もしアンタ達が勝てたら」

 

「この世界から引き上げてあげる。何でも勝負は受け付けるわ」

 

あら、随分公正なんですね。

 

「………此処にトランプがあります。残りは()()()あります。此れで、ババ抜きをしませんか?」

 

私は残ったトランプの束を見せました。残りの枚数が違う?当たり前ですよ。抜き取ったんですから。

 

「あら良いわね」

 

「それなら私達と決着を付けるにはうってつけね」

 

「「うっふ〜ん♥」」

 

マカオのサスペンダーの股間から、1枚のトランプを取り出したジョマ。なんてところから出してるのか、ツッコミたくなりました。

 

「スゲーナスゴイデスのジョーカーよ」

 

「別室に移動しましょう」

 

隠し持ってたんですね。それをわざわざ取り出したのは、向こうも覚悟を決めたという事ですか。

 

それはそれで、好都合です。

 

それに………()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

このジョーカーこそが、私の狙いなのですから。




このオカマ魔女達と渡り合えた野原一家って一体……。
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