ウェンディ絶対守護る系幼馴染くん   作::REX

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難産だったので初投稿です。
読み返して気に入らん部分があったら人知れず変更されてます。


第十一話 おい、書くの難しくねぇか!?

 

 

『化猫の宿』中央の広場にて。マスターの指示に従い、俺達連合軍と集落の皆が一堂に会していた。

 

 

「『妖精の尻尾』、『青い天馬』、『蛇姫の鱗』、そしてルクスとウェンディ、シャルル。

 

よくぞ『六魔将軍』を倒しニルヴァーナを止めてくれた。地方ギルド連盟を代表して、このローバウルが礼を言う。

 

 

 ありがとう、なぶらありがとう。」

 

 

ほとんどお宅のギルドの子がやったんですが…と微妙な表情の者も多い中、連合軍の一人が声を上げる。

 

 

「どういたしまして!マスターローバウル!『六魔将軍』との激闘に次ぐ激闘!決して楽な戦いではありませんでしたがっ!

 仲間との絆が我々を勝利へと導いたのです!」

 

 

「流石先生!」

 

 

「ちゃっかりおいしいところ持ってきやがって」

 

 

「あの人何かしたっけ?」

 

 

「この流れは宴だろーー!」

 

 

「あいさー!」

 

 

「一夜が」 『一夜が?』

 

「活躍」 『活躍!!』

 

 

「それワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!」

 

 

『ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!』

 

 

盛り上がる一同に釣られるようにワッショイコールがひろがる。

 

 

「宴かぁ!」

 

 

「脱がないの!」

 

 

「フン」

 

 

「アンタも!」

 

 

恐ろしく速い脱衣、俺ですら見逃したね。

 

 

「さぁさ『化猫の宿』の皆さんもご一緒にィ!?」

 

 

『ワッショイワッショイ!』

 

 

「わっしょーい!」「ワッショイ!」

 

 

ウェンディのわっしょいに心を癒されながら、自らも流れに乗りワッショイする俺。

しかし俺達以外の『化猫の宿』の皆は全く動かない。

えぇ…そういうテンションでいくのかよ…

 

 

「皆さん…ニルビット族の事を隠していて、本当に申し訳ない。」

 

 

「そんな事で空気壊すの?」

 

 

「誰も気にしてねーのに、な?」

 

 

「マスター、私も気にしてませんよ?ルクスだって…あれ?ルクス?」

 

 

「…」

 

 

マスターがそういう(てい)なら、俺もそれに則ろうと思い、お口にチャックをする。…無視してスマンなウェンディ。でもこれからもっと謝らなアカンから許して

 

 

「皆さん、ワシがこれからする話をよく聞いてくだされ。」

 

 

 

そうして語られたのはニルビット族の真相。

 

自分はニルビット族の末裔などではなく、ニルビット族其の人であり、400年前ニルヴァーナを作ったのはローバウル自身である事。

 

ニルヴァーナの力によりニルビット族は殺し合い、全滅した事。自身はただの亡霊であり、既に肉体は朽ちている事。罪を償うため、自分に代わりニルヴァーナを破壊できる者を持つため、思念体となり400年間見守ってきた事。

 

 

そして、その役割が終わりを迎えた事。

 

 

また、『化猫の宿』といえギルドは元々ウェンディの為に作られたギルドである事。当時ジェラールに置いていかれた俺とウェンディ…主にウェンディが、泣きそうだった為にギルドだと嘘をついた事。ギルドメンバーは全て幻である事。

 

 

そんな話聞きたくない!と駄々をこねるウェンディ、唖然として言葉も出ないシャルル、ピクリとも表情を変えず静かに佇む俺に、マスターは言う。

 

 

「ウェンディ、シャルル、それにルクスもじゃ。もうお前達に偽りの仲間は要らない。」

 

 

そこでマスターは言葉を区切り、ニッコリ笑って告げる。

 

 

「本当の仲間がいるではないか」

 

 

その言葉に泣きじゃくるしか出来ないウェンディの頭に手を置きながら、マスターの目を見て言う。

 

 

「この子とアンタらの、家族の絆が偽物だったみたいな言い方は辞めろ。幻だろうが、死んでいようが、この子はマスター達の事を家族だって思ってたんだ。それはマスター達も同じだろ?」

 

 

「もちろんじゃ、しかしウェンディやシャルルだけで無く、お主の事も孫のように思っておったよ、ルクス?」

 

 

「…!」

 

 

「お前達の未来は、始まったばかりだ」

 

 

そう言って光の粒子となるローバウル。それを見て更に涙を流すウェンディと、少し歯を食いしばるルクス。

 

 

「マスター!」

 

 

「…今までありがとな、マスター(爺ちゃん)。俺も、アンタの事は爺ちゃんみたいに思ってたよ…」

 

 

粒子は増え、数刻後にはこの世から完全に消えるマスターは…

 

 

「我が子等を頼みます、皆さん。」

 

 

それでも、最後まで俺達の事を考えてくれていた。

 

 

「マスタァーーー!!」

 

 

涙を流し続けるウェンディに、俺は罪悪感から動けずにいた。今直ぐ撫でるなり、抱き寄せるなりして不安や悲しみを紛らわせてやりたい、慰めてやりたい。しかし俺には出来なかった。『化猫の宿』の秘密について黙っていた事や、一時とはいえウェンディから離れようとした事…また、泣かせてしまった事。諸々の事情により激しく、また自分でも予想以上に罪悪感を抱いていた。

 

 

その俺の黙りを何と捉えたのか、エルザが俺とウェンディの肩に手を置き、声をかける。

 

 

「愛する者との別れのつらさは…仲間が埋めてくれる。来い、『妖精の尻尾』へ。」

 

 

「…悪いが、ウェンディはともかく俺にそんな資格は無いぞ。」

 

 

「…!」

 

 

泣いていて何も言えずにいたウェンディが俺の言葉に目を剥く。

 

 

「ふっ…資格など要らんさ。」

 

 

「要るだろ?仲間を愛する事、家族を愛する事が、ギルドに入る資格だろ?だから俺は、ギルドには入れない。」

 

 

その言葉に、"お前は一体何を言っているんだ"という表情になる面々。エルザに至っては大笑いだ。…おう元気になった様で何よりだよ理由については小一時間お話したい所だが

 

 

「何だお前ら急に変な人を見る目しやがって。間違ってないだろ?俺はウェンディを愛している。だからこそ、他のギルドメンバーと天秤にかけたらウェンディに傾く。」

 

 

「ん?」

 

 

「え?」

 

 

「お?」

 

 

「ふぇ…?」

 

 

「どぅえきてぇるぅ」

 

 

「ふふっ、お前はシャルルをどう思っている?」

 

 

「家族だと思っているが?」

 

 

"何言ってるんだコイツ?"という目で見てやれば"ブーメランだ"とジト目で返される。

 

 

「…本当に気付いてない様だからな、特別に教えてやろう。」

 

 

やれやれ…という様子で言うエルザ。…その綺麗な顔面向けて鼻フックしてやろうか

 

 

「シャルルと他のギルドメンバーならどうだ?」

 

 

「シャルルに決まってんだろ」

 

 

「プイっ」

 

 

「なんてこった…!ルクスはおいらのライバルだったのか…!」

 

 

「猫ちゃーん?ちょーっと落ち着こうか?」

 

 

外野がうるせぇ

 

 

「では、シャルルとウェンディなら?」

 

 

「…あぁ、そういう…」

 

 

「なんだ?思ったより気づくのが早かったな?」

 

 

「そーいうアンタは楽しそうだなぁオイ。」

 

 

つまり、極端だったのだ。ウェンディを最優先にする、故にウェンディ以外愛していない、他は愛せない。と思っていたが、いつの間にか俺はシャルルも愛していた…と。

 

 

「誰しも全員を平等には愛せない。ギルドの家族全員を愛しているが、中でも特定の者を…そんな話、珍しくもなんともない。」

 

 

「…ウェンディのためなら、『妖精の尻尾』の仲間も殺すぞ。」

 

 

「そうならないための家族(仲間)だろう。」

 

 

「…正直、俺は得体が知れないぞ?腹を貫かれて、それでも動けるなんて…人間かどうかすら怪しいね。」

 

 

「お前が何者であろうと、ルクスである事に変わりは無い。」

 

 

「…俺が居ると、ウェンディが成長出来ないかもしれん。」

 

 

「だったらウェンディに聞いてみろ"離れてもいいですか?"とな。」

 

 

それは禁止カードじゃね?

 

 

「…」

 

 

「往生際が悪いぞ。」

 

 

何か無いかと探す俺に、エルザが呆れたように言う。

 

 

「ウェンディからも言ってやってくれ」

 

 

「ちょっ!?」

 

 

「ルクス」

 

 

「はい…ひえっ」

 

 

ウェンディに呼ばれてしまった為、恐る恐る振り向くとそこには般若(ガチギレウェンディ)が居た。

 

 

「お話…しよっか♪」

 

 

「ういっす。」

 

 

この時!ウェンディの情緒は荒れ狂っていた!

 

家族と慕ってきた人達による驚愕の告白による悲しみ!

 

どうやらそれを知っていたらしい様子のルクスに対する疑問!

 

長年片想い(ウェンディ目線)を拗らせてきた相手からの唐突な「愛してる」発言による驚愕と歓喜!

 

しかしその後の家族として愛してる云々の件により、先にの「愛してる」発言がLikeなのかLOVEなのか分からない不安!

 

そしてルクスに対して自分の成長について気を遣わせる不甲斐無さ!

 

 

それらは全て集約され、元凶(一部濡れ衣)のルクスに対する怒りとなり牙を向いた!

 

 

「順番に話していきます。口答えしないように。」

 

 

それお話やのうて説教や

 

 

「マスター達の秘密を黙ってた事。私は気にしてないから、ルクスも気にしないでね?話は聞きたいけど、罪悪感を感じる必要は無いからね?」

 

 

「…ありがとうございます。」

 

 

「後、女の子に対して気軽に"愛してる"なんて言っちゃ駄目だからね!絶対!」

 

 

「気軽に、では無かったが…」

 

 

「口答えしないっ!」

 

 

「いぇす、まむ。」

 

 

「最後。私の成長について、気を遣わせたのは私が不甲斐無いせいだよね…」

 

 

「…否定はしない。」

 

 

「これから、ルクスが気を遣わ無くていいくらい成長するから!だから…!その、様子を…ずっと側で見守っていて下しゃい!」

 

 

「…!?」

 

 

「ずっと側で見守っていて下さい」?これは…つまり、"そういうコト"か!?いや、ウェンディが俺に好意を抱いているとは考えづらい…(クソボケ)

ましてやあのウェンディがここでそんな事考えるわけ無い。つまり!ここでの最適解は!(この間僅か0.0001秒)

 

 

「任せろ!ウェンディが成長するまで、俺が支えるよ。」

 

 

「…うん、ありがとう…」

 

 

ふぅ、危ない危ない。これで勘違いして「こちらこそ末永く」なんて返した日には、もう日の目浴びれねぇからな。

 

 

おい、アイツいっぺん締めた方がいいんじゃないか?

 

 

ウェンディ…可哀想に…

 

 

…コレもまた『愛』!とはいえ、流石に酷いですわ

 

 

なんかウェンディが気落ちしているような…?いや、気の所為か!

 

 

 

 

 

 

 

 

 






今日行ったら休みだぞお前等!
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