ウェンディ絶対守護る系幼馴染くん   作::REX

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いつかフリードにアンリミテッドブレイドワークスって言わせたい


第一話 前編 酒と家と召喚獣(大嘘)

 

 

あの後、俺達連合軍はそれぞれのギルドに帰る。

しかし、何も今生の別れというワケではないので、特に気にしてはいない。…ヒビキには個人的に世話になったので、『青い天馬』には遊びに行こうと思う。

 

 

「ああ…船って潮風が気持ちいいんだな。乗り物っていいモンだなーオイー!」

 

 

「あ、そろそろトロイアが切れますよ」

 

 

「おぶぅ」

 

 

即 オ チ 2 コ マ

 

 

「本当にシャルルも『妖精の尻尾』に来るんだね!」

 

 

「私はあの子達が行くって言うからついていくだけよ。」

 

 

「楽しみです!『妖精の尻尾』!」

 

 

そうだなぁ〜

 

 

「…ねぇ、さっきからずっと()()が気になってるんだけど、聞いてもいいかしら?」

 

 

ツッコミたくてうずうずしていたルーシィがウェンディと俺を指差しながら言う。

 

 

「なんでウェンディはさも当たり前みたいにルクスを膝枕してるの!?」

 

 

「ルクスも乗り物酔いしちゃうんですけど、こうしてあげると落ち着くらしくて…私も全然嫌じゃないというか…寧ろちょっと嬉しいかな、なんて…

 

 

「ん?ニルヴァーナは大丈夫だったのか?ナツはあれでもダメだったが…」

 

 

「"あの時は酔うワケにはいかないから重力を操って少し浮いてた"だそうです。」

 

 

「喋れや!」

 

 

「"デカい声出すな…頭に響く…"だそうです。」

 

 

「それルクスの真似?特徴捉えてるわよウェンディ。」

 

 

「あい、ホロロギウムみたいだね」

 

 

「たしかに!」

 

 

あぁ…『妖精の尻尾』か…どんなトコかな…

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「と、言う訳で。このルクスとウェンディ、シャルル『妖精の尻尾』へ招待した。」

 

 

 

「「よろしく(お願いします!)」」

 

 

と、軽く挨拶をすれば…

 

 

「かわいーっ!」

 

 

「ハッピーのメスがいるぞ!」

 

 

「みんなおかえりなさい」

 

 

「男の子の方目つき悪っ!」

 

 

「おジョーちゃん年いくつ?」

 

 

盛り上がり凄いな?…最後の二つは顔憶えたぞ

 

 

「マスター」

 

 

「うむ、よくやった。これでこの辺りもしばらくは平和になるわい。もちろん、3人とも歓迎しよう。」

 

 

わーきゃー、わーきゃー、ガヤガヤ、ドンガタッ!

…とりあえずスゲー賑やかな所ってのは分かった。

 

 

「シャルルはたぶんハッピーと同じだろうけど、ウェンディとルクスはどんな魔法を使うの?」

 

 

「わぁ!本物のミラジェーンさんだ!」

 

 

「ちょっと!オスネコと同じ扱い!?」

 

 

「俺は重力の滅竜魔法とただの雷魔法が使える。」

 

 

「私は…天空の滅竜魔法を使います。」

 

 

俺達の言葉に突然しーんとなるギルド内。…急に黙るなよ

 

 

「おおっ!」

 

 

「スゲェ!」

 

 

「滅竜魔導士だーー!」

 

 

「ナツと同じ!?」

 

 

「ガジルもいるし、このギルドに4人も滅竜魔導士がいるのかー!」

 

 

「めずらしい魔法なのにな!」

 

 

他にも滅竜魔導士居たのか…どんなヤツだろ?

と考えていると…

 

 

「ギヒッ同じ者同士、仲良くやろうぜ」

 

 

なんかロン毛が話しかけて来たが、タイミング的にガジルとかいう滅竜魔導士だろう。…なんだ、普通にいいヤツそうじゃねぇか。

 

 

「おう、こっちこそヨロシクな。」

 

 

片や滅竜魔導士として、片やネコ居ない同盟として、絶妙に噛み合っていない友情が出来上がってしまった。

 

 

 

「今日は宴じゃ〜!」

 

 

入ってきた俺達を歓迎する宴は、それはそれはもう喧しく、楽しく、そして温かいものだった。

 

 

今回は、そんな宴の一部始終をお届けしよう。

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「ただの雷魔法と言っていたが、見せてもらう事は可能だろうか?」

 

 

そう話しかけて来たのは、すげーカッコいい声(諏訪部順一)した緑髪と紅い服にレイピア引っ提げた男…フリードだ。

 

 

「構わんが…何で雷の方なんだ?自分で言うのもなんだが、珍しくもなんともないだろ?重力の方が珍しいしそっちに注目行くと思ってたんだが…」

 

 

「いやなに、俺の慕っている人が雷を使うんだ。だから少し気になっただけさ。」

 

 

「…悪いが、ご期待に添えるような派手な魔法は使えんぞ?」

 

 

「こちらこそ急に頼んだのだから気にする事はない。しかし、だったらこういうのはどうだろう?君の雷魔法の出来を俺が見ようじゃないか。自分で言うのも何だが、これでも雷魔法の目利きは得意でね。」

 

 

えらく限定的な特技だなオイ。…しかしまぁ、良い機会だろう。俺自身、自分の魔法の出来栄えを知らないんだ。『妖精の尻尾』の魔導士から見たら拙い物かも知らんが、ここは一つ胸を借りる気でいこう。

 

 

「じゃあ頼むわ。ここで攻撃魔法は使えないから、身体強化にするぞ?」

 

 

「あぁ、それで構わ「ルクスー!俺と勝負しろー!」…ナツ?」

 

 

「これまた急にどうした?」

 

 

「いやー、ゼロを倒したルクスに勝てば最強って事になるだろ!?だから俺と勝負しろ!」

 

 

「ナツ、物事には順序という物がある。今は俺が先だったのだから、その後でルクスに許可を貰え。」

 

 

おかんかお前はと言いたくなるような態度で、ナツに注意するフリード。しかし…

 

 

「いいぜ、ナツ。ただし、俺は雷しか使わねぇからな。」

 

 

俺の発言に一瞬困惑したフリードだったが、続く俺の文言で意図を理解したのか、今度は心配そうな表情になっていた。

 

 

「自信があるのは結構だが、ナツの実力は本物だ。油断していると痛い目を見るぞ。」

 

 

「大丈夫、雷魔法はしっかり見せてやるから。」

 

 

「いや、そうじゃなくてだな「上等だ!絶対ぇ雷以外も使わせてやる…!」…はぁ。」

 

 

と、言う訳で近くの広場まで移動してきた俺とナツ、フリードの三人…のはずが、ギルドに居たほぼ全員が見物する見世物となってしまった。

 

 

「ナツに1000J」

 

 

「ナツに2000だ!」

 

 

「ルクスに1000!」

 

 

「ルクスに5万だ。」

 

 

賭け事まで始めやがった!?つーか最後、グレイお前何してんだよ服着ろ。

 

 

「両者共に準備はいいな?」

 

 

いつの間にか審判として仕切りだしたマスターに目を剥きながらも、返事をする。

 

 

「いつでもいいぜ…」

 

 

「こっちもだ…!」

 

 

お互いに準備は万端。

 

 

「始めいっ!」

 

 

「『火竜の咆哮』!」

 

 

「『雷切』」

 

 

開始の合図と同時に放たれる熱線。俺目掛けて一直線に来るソレを、雷を纏った手刀で切り晴らす。

 

 

「『火竜の鉄拳』!」

 

 

熱線が晴れると同時に突っ込んで来るナツの、突き出された右拳を掴んで一本背負いの様に投げ飛ばす。

 

 

投げ飛ばしたナツに向けて右手を突き出し技を唱える。

 

 

「『雷砲』」

 

 

ただの雷を放出するだけ…とはいえ、直撃すれば雷ゆえの麻痺等は抗えない。やったか!?等と思えば、ナツは空中で足から炎を噴射しながら態勢を立て直し、あろうことかそのまま突っ込んで来た。

 

 

「『火竜の剣角』!」

 

 

その速さは、『流星』くらいあるのではないか?という程のモノで、チェックと思い油断していた俺の意表を突き、本気にさせるのに充分な一撃だった。

 

 

「『鳴神』」

 

 

「『火竜の咆哮』!」

 

 

『鳴神』を使い一瞬で右方向に移動する事で回避し攻勢に移ろうとするも、未来でも見たのかなと思う程の"置き火竜の咆哮"に慌ててジャンプで回避する。

 

 

「『火竜の鉄拳』!」

 

 

またまた未来見たのかという回避した先に"置き火竜の鉄拳"…つーかお前俺が動くより前に動いてるよな?…を放つナツ。

 

 

ナツの口には笑みがあり、まるで勝ちを確信している様。ギャラリーも同じような感じで、俺の強さを知るグレイやルーシィすらコレはナツの勝ちだと思っている様子。

 

 

「惜しかったな、ナツ。」

 

 

その言葉と同時に、俺はジャンプの慣性を無視した空中機動でナツの後ろへと回り込み、その脇腹辺りに触れながら雷を流す。

 

 

「『鳴神』は身体強化兼、飛行魔法なんだよ。言ってなかったか?」

 

 

「聞いて、ね…ぇよ…」

 

 

その言葉を最後に気絶して落下していくナツを受け止め、無いとは思うが万が一を考え、軽くウェンディに診てもらう。

 

 

「うん、大丈夫。本当にただ気絶してるだけだから直ぐにでも目を覚ますと思うよ。」

 

 

「おう、ありがとなウェンディ。」

 

 

「じゃあ今度はルクスの番だね。ほら、診せて?」

 

 

「いや、俺は無傷だって。」

 

 

「怒るよ?」

 

 

「はい、右手を火傷しました。」

 

 

「うん、そうだよね?雷纏ってようがナツさんの炎直撃してるもんね?一体何時になったら怪我しないって約束を守ろうとするの?」

 

 

「ういっす、返す言葉もございません。」

 

 

「いい?だいたいルクスは…」

 

 

その後、説教はナツが目を覚ますまで続いた。

フリード曰く、俺の雷魔法はどれも出力でラクサスに遠く及ばないらしい。しかし制御といった面ではラクサスよりも上かも知れない…と言ってもらえた。…まぁ『鳴神』だけは未完成だから使い過ぎは身体に悪い…と注意もされたが。…気をつけるのでウェンディにチクるのだけは止めて下さい。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「うぉお!酒持ってこーい!」

 

 

「いい飲みっぷりだねぇ、気に入ったよ!おーい!アタシのも頼むよ!ありったけの酒持ってこーい!」

 

 

「「うぇーい!」」

 

 

私の前には仲良くお酒を飲んでいるルクス(未成年)カナ(ただの酒豪)。もう何杯飲んだか分からない程飲んでいるが、それでもまだ飲むらしい。

 

 

 

…あれ?どうしてこんな事になったんだっけ?

 

 

 

 

 

 

時は少し遡り、ルクスとナツさんの戦いが終わった後ギルドで宴の続きを始めた私達は、先程の戦いで盛り上がっていた。当事者たるルクスは当然、渦中へ放り込まれる事になる。…私もルクスと話したいけど、割って入るのは気が気が引けるな…

 

 

「いやー坊主やるじゃねぇか!」

 

 

「ナツをああもあっさり倒しちまうなんてよ」

 

 

「漢だ!」

 

 

「はっはっはーおいジジイ共お前等次ウェンディに下卑た視線向けてみろ二度と光を拝めると思うなよ。」

 

 

「「分かりましたぁ!」」

 

 

「速っ!?」

 

 

脅すルクスと謝るワカバとマカオ。…そういう視線を向けられるのは…嫌だけど、ルクスがああやって怒ってくれるからちょっとだけ嬉しかったり…

 

 

「ねね!重力魔法ってどういう事が出来るの?」

 

 

「ん?あ〜例えばだが…」

 

 

歳下の男の子と言う事もあり、距離が近いレビィ。その距離の近さを気にした様子も無く説明するルクス。…むぅ

 

 

ナツとグレイの喧嘩から発展した乱闘によりレビィの方へコップが飛来する。

 

 

「きゃっ!「こうやって…」あれ?」

 

 

「飛んでくる物体に対して全方向から重力を与えてやれば、こういうふうに止める事も出来る。」

 

 

「あ、ありがとう…」

 

 

そのまま指を一振してコップを喧騒の方へ『落とす』ルクス。

 

 

「俺の重力魔法は、対象の『重力を操る』だ。何の力も持たない物体なら視界に入れるだけでいいが、それ以外には触れる必要がある。」

 

 

「コップを飛ばしたのはどうやったの?」

 

 

「コップにかかる重力を向かわせたい方向とは逆の方向に変えてやればいい。そうすればその方向に『落ちていく』。」

 

 

「…結構頭使う魔法だね。」

 

 

「慣れれば全然大した事ないぞ?」

 

 

なにやら少し良い雰囲気になった気が…むむぅ

 

 

「ラクサス程じゃ無いけどいい雷だったわよ、坊や。」

 

 

エバーグリーンさんがルクスの顔を覗き込みながら言う。…そ、その態勢だとた、谷間がルクスに見えちゃいますぅ!

 

 

「そりゃ光栄だな、おねーさん?」

 

 

態勢については特に気にした様子も無く、しかし『坊や』呼びが気に障ったのか意趣返しのように『おねーさん』呼びするルクス。

 

 

「あら、可愛く無い坊やだこと。」

 

 

「嫌味なおねーさんには言われたくないね。」

 

 

もう、ルクスったらまた喧嘩後になって…でも、そこが可愛いと思ってしまうのは、惚れた弱みというヤツだろうか

 

 

 

「まぁまぁ、二人共。ルクスも、直ぐに喧嘩腰にならないの。エバは言い方はアレだったけど、一応は褒めてるのよ?」

 

 

「えっ?そーなの?」

 

 

「ちょっミラ…!」

 

 

先程まで剣呑な雰囲気だったのに、いつの間にか楽しそうな感じになっている。ミラさんスゴイ。…それはともかくルクス楽しそうだなぁ…

 

 

「おーう!飲んでるかー!?」

 

 

「うおっ?なんだ?離れろ暑苦しい…」

 

 

「おぉ?なんだ照れてるのか〜?生意気だぞ〜ガキのくせに〜」

 

 

うわぁぁぁぁぁ!近い!それは近いですよカナさん!って、あれ?ルクス全然動揺してない…女の人に肩組まれて平気なんて、そそそそんなに女慣れしてたの…!?

 

 

「おぉ!新入り〜お前も飲めー!」

 

 

「もう、カナったら。」

 

 

「未成年に酒勧めちゃ駄目でしょ…」

 

 

「あぁん?未成年…?アンタ歳は?」

 

 

「13だ。」

 

 

「だったら大丈夫!アタシもそんくらいには飲んでたから!ほら、ぐぐいっと!」

 

 

「…頂きます…」

 

 

えぇぇぇぇ!?飲んじゃうの!?駄目だよルクス!まだ早いと思うんだけど…あれ?ルクス今敬語使って?もしかして緊張してるのかな?

 

 

渋々というか、緊張故断り切れずというか、まあそんな様子で呑んだお酒だったが…

 

 

「…!?美味い!?」

 

 

「「えぇ!?」」 「おぉ!」

 

 

えぇ!?その容器ってカナさんが飲んでたヤツ、間接キス!?むむぅぅ…!って違う!小さい内にお酒って危ないんじゃ…!

 

 

 

 

 

そして冒頭へ戻る。

 

 

 

 

 

「「うぇ〜い!もっと酒持ってこ〜い!」」

 

 

「あらあら…手がつけられなくなっちゃった♪」

 

 

「何が"なっちゃった♪"よ、どうすんのよコレ。」

 

 

「どうって言っても…いや、それにしてもルクス凄いね。カナダのペースに付いていって潰れないなんて。」

 

 

「化け物ね」

 

 

「なんとか落ち着かせれられればいいんだけど…」

 

 

「うぇ〜い!」

 

 

「ダメねアレは。」

 

 

「私に、任せて下さい!」

 

 

三人が手を(こまね)いている時一人の女の子が立ち上がった。立ち上がった女の子…ウェンディの姿は、さっきまでの弱々しい姿からは想像も出来ない程威風堂々としていた。

 

 

して、当のウェンディはと言うと…

 

無理無理無理無理ぃ!これ以上ルクス(好きな人)カナさん(スタイルのいい女の人)があんな距離感に居るのを見てるだけは無理ぃ!ほら!だって肩なんて組んで!あぁ!胸当たってむにゅんってぇ!なんでルクスは気にしてないのぉ!

 

内心、相当焦っていた。

 

 

「ルクス!」

 

 

「んぉ?ウェンディ!…そうだ!ウェンディにお願いがあったんだ!」

 

 

「うん?どうしたの?」

 

 

こんな状況ではあるが、ルクスに頼られたのが嬉しく思わず素で返すウェンディ。しかし、次の発言にそんな些末な話は頭から吹っ飛ぶ事になる。

 

 

「抱かせてくれ!」

 

 

 

…なんて?

 

 

 




眠い!今週UA3000…いけるか!?
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