ウェンディ絶対守護る系幼馴染くん   作::REX

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初戦闘描写ですが細か過ぎて伝わらないとかあるかな…
それともまだ雑かな…


ままええやろ



第二話 ルクスぶち切れ案件

 

 

ナツが考え無しに突っ走る等多少の問題はあれど、連行軍はある程度固まって『六魔将軍』の拠点があるであろう樹海を走っていた。最後尾にいる俺は、同じく最後尾で隣を走るウェンディと軽く打ち合わせをしていた。…余談だが、この間も手は繋いだままである。

 

 

「分かってると思うが、六魔将軍と接敵したら即隠れろよ。」

 

 

「ぅ…何か力になれたりしないのかなぁ…?」

 

 

「お前は居るだけで俺の力になってるぞ」

 

 

「そうじゃなくて〜!」

 

 

分かってる。ウェンディは他の人が戦っている中、自分は見てるだけという状況が嫌なのだろう。しかし、力を振るう覚悟も無しにそれをソレをさせるわけにはいかない。…いや、覚悟が無いのもそういった状況を作らなかった俺に責がある。まだ早い、まだ…と引き延ばしている。いつ手遅れになるかも分からないのに。

 

 

「なんだ?」

突如、俺達全員を覆える程の大きさの影が上空を通過する。

 

 

「魔導爆撃艇クリスティーナ!」

 

 

「すっげ〜!」

 

 

「あれが噂の天馬!」

 

 

「でけぇ…」

口々に感想を漏らしていると「ドォーン」という音が…ん? 

 

 

「悲報、作戦の要クリスティーナさん即オチ」

まさかのクリスティーナさん、速攻で墜落し爆発。見るも虚しく黒煙を上げている。

 

 

「言ってる場合かぁ!」

ルーシィのナイスツッコミが刺さる。この子は見所あるね、ツッコミの精度が段違いだ。

 

 

「…!」

そこで、気付いた。6つの気配がこちらに向かっていることに。瞬間、先頭にも聞こえるよう声を張る。

 

 

「全員戦闘態勢!来るぞ!」

 

 

自分より歳下の子どもに言われた事で警戒以前に困惑の感情が見て取れる。戦闘態勢になったのはエルザくらいだろう。自分の信用の無さに内心舌打ちしつつも、ウェンディに隠れるように伝えてから気配を消す。黒煙の中から現れたのは6人の男女。デカくて角ばったヤツ(ホットアイ)寝てるヤツ(ミッドナイト)エロいヤツ(エンジェル)杖のヤツ(ブレイン)ヘビのヤツ(コブラ)トサカサングラス(レーサー)。なんと『六魔将軍』揃い踏みである。探す手間が省けた事で思わずニヤけちゃうね

 

 

「ふん、蛆共が…群がりおって…」

 

 

「君達の考えはお見通しだゾ♪」

 

 

「ジュラと一夜もやっつけたぞ♪」

 

 

「何!?」 「馬鹿な!?」

 

 

二人の強さを知るメンバーから動揺の声が聞こえるが、俺はそんな奴等とは違う…と、焦らず冷静に対処を…!

 

 

「(え?待って?て事は集合場所に居た謎の三人目ってコイツ?て事は何か?的が目と鼻の先に居るのにスルーしちゃったの?俺が?マジで?)」

 

 

戦犯(ルクス) は こんらん している!

 

 

 

「「探す手間が省けた!!」」

 

 

同じ考えだったらいナツとグレイが正面から殴りかかる。ブレインが「やれ」と言えばレーサーが動き、圧倒的な速さで二人を吹っ飛ばす。

 

 

「『換装』!」

 

 

エルザが『換装』して大量の剣を|蛇の人コブラに向けて飛ばすが、最小限の動きで回避される。その瞬間を待っていたと言わんばかりに、今度は俺が動きだす。

気配は消したまま、一瞬でブレインの眼前まで迫り構えていた刀を振り下ろす。

 

 

「ッ!?」

 

 

眼前まで迫った俺に気付いたブレインは驚愕を隠せていない。『縮地』どっかの歩法で地面が縮んだかのように移動することから名付けられたモノ。使い手にも寄るが、俺の場合は10mくらいなら一息で動ける。"獲った"驕りでも何でもない今までの経験に裏打ちされた確信は、横から飛来するものによって阻まれた。

 

 

「…ちっ」

 

 

小さく舌打ちしながらも考える事をやめない。飛来してきたのはエルザが出した剣だった。恐らく、俺の不意打ちを察知したコブラが、自分に向けて放たれた剣を投げたのだろう。と、剣を弾き後ろに大きく飛び退きながら考える。

 

 

「全部正解だぜクソガキ、お前の不意打ちには気付いていたし、お前に投げた剣は妖精女王(ティターニア)のものだ。」

 

 

「…」

 

 

自分の思考が読まれた事に驚きは然程無い。あの不意打ちを防ぐにはソレ《心を読む》を以て事前に行動するくらいしか手は無いだろう。

 

 

「聞こえるぜぇ?お前の考えが…確かにあの不意打ちは、俺が居なけりゃ通ったかもなァ」

 

 

こいつは今「聞こえる」と言った。つまり、「心を読む」のでは無く「心の声を聞く」という感じだろう。だったら対処は簡単だ。…たぶん

 

 

「ほう…簡単とは言ってくれるなァ!どういう対処をしようって…ッ!?」

 

 

ウェンディは可愛い

 

 

「…は?」

 

 

どうしてウェンディは「ちょ…!」可愛いのか深い藍色の髪は彼女の慈悲深さを表すかのようでこの前なんかちょっと怪我しただけで泣き「まてっ…おいっ!」ながら危ない事しないで!なんて怒りながら癒やしてくれて心も身体も元気になったって「こんな…ふざけ…!」モンだよホントかと思えばその更に前は雷が鳴っただけで俺の部屋に来てこれまた涙目「クソガキッ!」で一緒に寝てなんてまったくもけしからんよね本当にね俺を殺す気かっての男は野獣なんだぞ?←13歳「ッ!?」だからそんなけしからん真似したらあかんよほんとうにありがとうございます(義務)

 

 

「クソ…が…」

 

 

ウェンディの可愛さについてだけを考える事で行動を聞かれる事無く戦い、ついに膝を突かせた。大きな傷こそ無いが、浅く切られた大量の傷によりコブラはそれはもう痛ましいこととなっている。トドメを刺そうと近づき…

 

 

「調子に乗りすぎだぜ」

 

 

その声と同時に放たれた背後からの蹴りをしゃがんで回避した所で地面に異変を感じた俺は大きく跳び上がる。

 

しかし、跳んだ所でコブラのヘビがこちらに噛みついてくる。

 

右に持っていた刀で受け止め、そのまま横に大きく振る。力に耐えられなかったヘビは吹っ飛ばされ、俺は刀を振り切った状態。

 

そこで隙だらけの俺に先ほど飛ばしたハズのヘビが迫る。無傷は無理と判断した俺はウデで受け止める。

 

その瞬間筋肉を全力で固める事で浅めの傷に抑えつつ、右の刀でヘビを刺そうとした所でヘビの身体が光り、2人のチビが出てくる。

 

恐らく対象に化けることが出来る精霊なのだろう。マズイ、コイツが俺に化けたら?対象の出来る事は全て出来るようになれたら?そこまで考えた俺は即刻さっき噛まれた所を刀で削り取り、そのまま大きく後退する。

 

 

「おい、これは流石にあんまりだと思う。齢13のガキにする所業じゃないだろう。」

 

 

「13のガキはこんなに耐えねーよ」

 

 

「耐えてるんだが?」

 

 

レーサーの反論に軽口を返しながらも状況を把握していく。『青い天馬』全滅、『蛇姫の鱗』全滅、『妖精の尻尾』全滅。特にエルザの状態は不味い、今直ぐ死ぬとかは無いだろうが対処しなければ時間の問題だろう。…コイツラの相手に集中し過ぎてフォロー出来なかった俺にも非はあるが…もうちょい耐えてくれぇ…

 

 

「その通り、よく分かってるじゃねえか」

 

 

相当ダメージを与えたはずのコブラも何故か動けるくらいには回復したらしく、俺の心を聞いてくる。

 

 

「しかし、本当に気持ちの悪いガキだなオイ。絶望的な状況のハズなのに一切動じてねェ…」

 

 

「金は力。あなた、お金持ち…デスネ!」

 

 

「気味が悪いゾ…」

 

 

「多勢に無勢だ、速く諦めな」

 

 

相手は全員殺る気マンマン。5対1、しかも『妖精女王』と『聖十大魔導』を手段はどうあれ倒した者達を相手にする。とかいう絶望的状況を前にした俺は…

  

 

「面倒だから全員まとめてかかって来いや」

 

 

と、左手の中指を立てながら言い切った。

瞬間、レーサーが俺に接近し、顔面に向けて蹴りを放つ。対する俺は片手で受け止めそのまま足首を掴み、エンジェルに投げる。

 

受け止められずに二人まとめて倒れ込んだエンジェルとレーサーに追撃するために『縮地』で距離を詰めるが、コブラとヘビが邪魔をしてくる。

 

噛み付こうとしてくるヘビの頭を跳び箱の要領で超え、その先で待ち伏せていたコブラの右回し蹴りを左手の甲で受け、その勢いを利用しながら回転、たっぷり勢いを乗せた後ろ回しを腹にぶち込んで沈ませる。

 

再びレーサーとエンジェルに接近した所で突然地面が動き出し、エンジェルとレーサーを後ろへ下がらせ、俺はさっきの位置までもどされた。

 

 

「金は力…デスネ!」

 

 

「それしか言わねぇなお前」

 

 

しかし、ふざけた言動とは裏腹に中々のファインプレーを見せたホットアイの俺の中の評価は上がっている。同時に処理の優先順位も上げていく。

 

 

「…」

 

 

そんな中、ブレインは考えていた。刀を使う、とてつもない技量を持った少年。自分が目をつけていた『天空の巫女』ウェンディと、常に行動を共にしている目障りな存在。通称、『天空の守り人』ルクス・セレスト。外見的特徴があまり無いが為に気付くのが遅れたが、気付いてからは速かった。

 

 

「少年…いや、『天空の守り人』ルクス・セレストよ。貴様が居るという事は『天空の巫女』ウェンディも居るのだろう?」

 

 

―心臓が跳ねる

 

 

「今この場で見当たらないだろ?そういう事なんだよ。」

 

 

焦りを表情に出さず返すが…

 

 

「聞こえ、てるぜェ…そこの岩の、後ろだってなぁ…」

 

 

先の蹴りが余程堪えたのか途切れ途切れに指摘されるが、そんな事どうでもいいくらいには心中穏やかでは無かった。なぜなら…

 

 

「そうか」

 

 

と一言。杖から緑の手を出しウェンディへと伸ばしたから。ウェンディに 危害を 加えようとしていたから。

 

 

―だから、俺は"手加減"を止めた。

 

 




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