いっぱい出たね♪ じょろじょろ出ちゃう黄金水 ~ これって、地層処分するしかないんでしょうか? ~ 作:八切武士
・八誌緒の地下牢ニート生活続報
・野盗のあんまり一般的じゃない末路
の二本(?)です。
~ チック・ピー一家の洞窟 酒倉八誌緒 ~
『てめぇ、縄を解きやがれ!』
『“血染めの麦飯”一家舐めてんじゃねぇぞ!』
『こちとら、“地獄塩パスタ兄弟”じゃい』
『てめぇ、今俺たちの事わらったな!』
「……うっさいなぁ」
八誌緒は頭と、胸にずんずんくる罵声のビートに顔をしかめ、うーんと伸びをする。
寝っ転がったまま読書(スマホの電子書籍)をしていたら、そのまんま寝落ちしたらしい。
ごっついスマホは際どい所で頭を避けてすぐ横に落ちていた。
造りが前時代的にゴツすぎるスマホは、下手すれば20,0000mAhクラスのドカ弁バッテリー並に重いのだ。
(ダンベルかな……)
最初からそう思ってはいたが、危なすぎる。
いくら“疲れない”からといって、仰向けで顔の上に持ってきて眺めるのは金輪際止める事にした。
即治るとは言っても、痛いもんは痛い。
ついでにガチガチの土の寝床は最悪に寝心地が悪い。
一応、カサカサうるさいアルミ蒸着のエマージェンシーブランケットその他を敷いて、石の冷たさだけは緩和してるけど、マットがある訳じゃないので、めちゃくちゃ固いのはもうどうしようもない……けども、流石に二日目で“倅”の一人をチョコバーで買収して、床の一部に背中と尻が収まる窪みを掘って貰った。
これは以外と悪くない。
少なくとも完全に平坦な石の床に寝そべるよりは断然マシである。
(やっぱ、起きると体痛いけどね……)
一寝入りして起きると、体がガチガチなのはもう仕方ないだろう。
ただ、ちょっと伸びをすれば、すっきり爽快、完全治癒なので、寝づらい以外の問題はない。
いや、既に寝づらいというのが大問題な訳だが。
しかし、お隣の牢屋に、むさ苦しそうなお隣さんが増えてから、更に、寝づらさが増してしまった。
ぎゃーぎゃー喚いて恫喝するわ、喧嘩するわ、しまいには大の男が啜り泣き始めるわ。
(いや、そりゃ、いきなりこんなとこ連れてこられたら泣くか、うん、まぁしゃーないね……うっさいけど)
とは言え、喚く内容が物騒なんだか間抜けなんだか分からない二つ名と、タタキにコロシ、ウカンムリ、輪姦学校と重犯罪自慢な相手には一切同情心が湧きようがないが。
残念ながら居候(強制)の身では、お隣の入居者をえり好みする権利まではないのが悲しい。
(早く娑婆へ出たいよぉ~)
グチりつつごろりと転がり、スマホで適当なネコ動画を再生する。
おネコ様の姿は異世界でも癒しをくれるから凄い。
ああ、猛烈にもふりたい。
ネコ欲が暴走する。
この世界に元の世界と同じおネコ様達がいらっしゃるかは分からないけども。
(しかし、このスマホ、弄ればいじるほど色々な機能がついてて面白いなぁ……立体映像投影機能とか、スタンドアロン動作で普通に人間相手みたいな雑談が成立するレベルのAIコンシェルジュ機能とか、高機能すぎるわ)
スマホには相変わらず無限とも思われるコンテンツライブラリが充実しており、特にアルバ○ロス、ア○トエンタテイメント、アサ○ラム、ト○マ、トラン○フォーマー、J○Dといった、ある意味“珠玉”の作品群を送り出している映画会社を初めとして、血が散りしぶき、目玉が飛び出し、脳味噌がむさぼり食われ、画面の中でモツをドバーッと出してくる様なスプラッタホラーが目白押しであった。
(いやいや、何でこんなものを後生大事に保存してたんだ、私?……いや、以外と面白いんだけど)
薄暗い部屋でだらしなく寝そべってジュース飲んでチョコバーを齧りつつスマホをぽちぽち……その姿、完璧にニートであった。
これで、尻をぼりぼり掻いて、屁でもこいたら、パーフェクトがとれそうである。
幾ら何でもそこまで“女”を捨て去るのは……いや、排泄物を“売って”生活費を稼ぐような真似をしているのだから、今更かも知れないが。
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※タッパにう○ちを詰めて写真付きで売るのは現実ではたいーほ案件なので、止めようネ!
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『あんだぁ?は、だはだけ、はだかのむすめっこ?』
『なんだぇ、夜這いかぁ?』
『いいぜぇ、こちとら溜まってしょうがなかったとこだぜ!』
(なんか、真夜中にお隣で“おっぱじまって”らっしゃるんですが……)
『え、いきなり!ああっ!』
『いいぜぇ、OH~』
『しゅごいぃ、あっ、あっ!』
いや、壁を叩くと、ここ結構厚めに造られてる筈なのだが、まるで、悪名高いレ○パレス物件なみにおっさんのあえぎ声が響いてくるのは一体なんなんだろう。
(ああ、扉がボロいからか……)
しかし、兎に角おっさんのあえぎ声ASMRで眠るのは勘弁して欲しい、確実に悪夢を見そうだし。
八誌緒は、もしもの時の為にこっそり出しておいたワイヤレスイヤホンセットを耳に装着し、ミュージックライブラリから入眠用クラッシックを選んで再生して二度寝に入る。
ノイズキャンセラーは実に良い仕事をして、おっさん達の汚いあえぎ声をシャットアウトし、ゆったりとした調べで八誌緒の耳をを包み込む。
すぐに八誌緒は寝息を立て始めた。
『お、きょうもかよ!』
『へへへ、おんなだけには苦労しなくてすみだそうぜぇ』
『さっさとしゃぶってくれや』
(またかよ!なに、エロゲなの?ファンタジーもののエロゲなの?野盗監禁して調教するやつ?)
まさかの二日連続である。
しかし、エロゲならエロゲで監禁調教するのは、むくつけきおっさん野盗じゃなくて、くっころ騎士とか、お清楚な姫様とか、シスターとか、メスガキ盗賊とかであろう。
なお、既に超乳眼鏡JK排泄物サーバー化監禁とか、エロゲ界でもそこそこ特殊な部類に入るジャンルが選択されている事からは目をそらす事とする。
(はぁ……寝よ)
又も睡眠に逃げ込む八誌緒であった。
『い、いやだぁ、もう、やりたくねぇだよぉ!かーちゃーん!』
『や、やめろぉ!てめぇら、ぶっとばすぞぉ!あああ、ちんこのうら!うら、ぐりぐりしゅるのやめりぇぇぇぇ!』
『く、くるなぁ……にぎるなぁ!おお゛っ、さきっちょ!さきっちょ、そんなに乱暴にこすっちゃらめぇ!』
(……寝よ)
『らめぇ!もう、むりむりぃ、一滴もでないでないよぉ~、う、うてましゃええぇぇん!』
『いやぁ!そんなひっぱっても、勃たない、勃たないからぁ!もげる!めげるうぅ!しんじゃ~う!』
『いやぁ、むりぃ!そんなおっきいの、おしりに入らない、むり、むり、むりぃ、こわれちゃ~う!ん゛ぶぅ!』
(…………)
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ』
『お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉ』
『いぎ、いぎぎぎぎぃぃ、いぐぅ、いぐ、いぐいぐぅ!』
『オ゛ッ……ゴッ!』
『だんっ!』
思わず思いっきり壁をぶん殴ってしまった。
仕上げ加工なんてしてないざらっざらの壁のせいで、拳が血塗れだ。
ていうか、指が二本くらい折れた。
(ぜんっ、ぜん、安眠できないんだけど!)
幾ら“耳栓”してるとはいっても、それ以前の“音”は入ってくる訳で……たまったものではない。
いや、もう、四六時中イヤホンをつけっぱなしにすれば聞こえない訳だが、それだと、他の事も全部聞こえなくなる訳でそれはそれでちょっと困る。
さすがに“大家”に苦情やむなし、と思っていると、廊下で、どすどすという足音が近づき、どばん、とドアを叩き開ける音がした。
『おまえ等!今何時だと思ってんだい!』
『かーちゃんキタ!』
『ヤバーイ』
『ニーゲロー!』
とてとてと軽やかな足音を立てて逃げ出したのは“娘”達だろう。
『た、たすかった……』
『……おれたちいきてるぅ!』
『おれ改心します、今まで傷つけてきた女達の為にも、坊主になってやりおすんだ……』
『……おれ、これからは良い事だけをして生きてくんよ』
『まったく、こんなに散らかして!』
『アッ!や、優しく抜いてェ!』
いい年こいたおっさん達の啜り泣きと感謝だか、懺悔の告白だかよく分からんものと一緒に、ニンおばさんが“娘”達の遊びの後片づけに勤しむ音が聞こえる。
『ふぅ、本当にしょうのない“娘”達だよ、食べ物で遊ぶなってちゃんと言い聞かせなきゃねぇ』
一瞬、とても静かになった。
『おい、それってぇ……』
『てめぇ、俺たちを喰う気か!』
『い、いやだぁー!俺は病気なんだ!出してくれぇ!』
『うそだろ!なぁ、別の意味の“喰う”だよなぁ!』
鎖のじゃらじゃら音と絶叫で、耳がバカになるかと思ったら、殴打音がして一瞬で静かになる。
『やれやれ、固そうな“すじ肉”ばっかりじゃないか、でも、心配なくても美味しいハムとソーセージにしてやるからね、血の一滴だって無駄にしやしないさ』
どこか自慢げな声にもう一度騒ごうとする気配があったが、もう一度打撃音が響くと、その後は低音量の啜り泣きだけになった。
確かにヴォリュームは減ったけど、今度は辛気くさいことこの上ない。
『やれやれ、そろそろはらわたに溜まったクソも出きった頃だろうから、明日にゃ“潰そう”かねぇ』
ドアが静かに閉められた後、呟きと言うには大分でかい独り言が廊下に響いて消えた。
(……うん、明日からは静かになるかな……合掌、おっさん達……精々地獄で懺悔するといいよ)
悪漢共に御仏の慈悲は無用であった。
To Be Countinued...
いや、今回の話はさすがにどこに需要があるのか分からんね……
読者さん達は、どの辺に焦点をあてて欲しいとか、もっと(色々なブツを)出せとか、そう言った希望あったりするんでしょうかね?
正直どの辺を求められてるかは分からない……