モビルスーツの価格は驚くほど高騰した。これはモビルスーツだけではなく、ほぼ全ての工業製品に言えることだが。
モビルスーツは動力源であるミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の価格が他の工業製品と比べてあまりに高額なため、その普及と共に価格は爆発的に高騰した。
そしてモビルスーツを運用するための設備もまた、非常に高額だった。モビルスーツには、動力源であるミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉をはじめ、精密機器の塊のような各種装備が必要なことは言うまでもない。
また機体そのものも金属の塊である。
しかしそれでもなお、モビルスーツという戦場に存在感を示す兵器は大戦で疲弊した主要各国にとって魅力的であった。各国はモビルスーツを運用するための設備費の捻出に走り回った。その結果、巨大な需要を背景にモビルスーツは急速にその価格を高騰させていったのである。
‐宇宙世紀0098年、軍事誌掲載記事『モビルスーツ最前線』‐
大日本帝国
日本軍へのモビルスーツの導入はジオン軍との技術協力に始まった。
モビルスーツ開発はザビ家の独裁であった当時のジオン公国にとって国家事業であったため、ジオンの国家予算から日本等のアジア諸国との共同研究にかかる費用を捻出するのは造作もないことだった。
研究の過程でザクⅡから開発された松下電器のザウートや、また水中で運用できるように作られたジオン・日本共同開発のMSM-03ゴッグ(日本軍での名称は「荒熊」)、MSM-04アッガイ(日本軍では「羆」)、MSM-07ズゴック(日本軍では「大鮫」)、MSM-10ゾック(日本軍では「雨蛙」)といった水陸両用モビルスーツが生み出された。
これらの機体は大戦中の各戦線でジオン軍・日本軍を支え、多大な戦果を挙げることになる。
主な機体
・ゲイツ
日本の同盟国「広東国」で開発された日本陸軍の主力モビルスーツ。一年戦争直後に開発された機体な為、他国の主力モビルスーツよりも性能は劣る。しかし、ジオン公国の技術本部も開発に協力しているため、すでにジオン技術本部の蓄積されたノウハウにより高い性能を発揮している。基本装備としてビームライフル・シールド等を持つ。
アメリカ合衆国
合衆国軍の初期のモビルスーツは地球連邦軍の影響を受け、ジオンのザク・タイプへの対抗として開発された機体である。当時合衆国が加盟していた自由国家機構(Organization of Free Nations)に因んでOFNフラッグ・OFNブラストとそれぞれ名付けられた機体が開発された。
汎用性の高いフラッグが陸軍と空軍、空戦重視のブラストが海軍(主に空母艦載機として)と海兵隊にそれぞれ配備され、米国のモビルスーツ部隊は大戦で大きな役割を果たした。
主な機体
ストライクガンダム
型式番号 F/A-X105
全高、重量、装甲の3つの要素を平均的に抑えた代わりに「ストライカーシステム」と呼ばれる戦場で換装できる武装システムを導入した実験機。大戦中は大戦前からストライクの操縦をこなしていたパイロットのムウ・ラ・フラガが豊富な武装を活かし、当時設立されたばかりだった合衆国宇宙軍で戦闘部隊の指揮官を務めた。戦後は大戦中に開発された各国の機体のデータをフィードバックし、更に発展させた仕様に改装された。大戦時のストライクに引き続いて地球、宇宙の両方で運用可能だが、新たに開発された各種武装を換装することで様々な戦況に対応できるのが特徴。
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