良いタイトル思い付かなかったので無理矢理感あるものになりました。関係ないけど、第〇〇話を漢字のままにするか、数字に変えるか若干悩んでます。
「えー! コマツールが!?」
「勇子ちゃん声がデカイです!」
「ムググッ!」
コマツールと予期せぬ遭遇をした私は、逃げるようにして下駄箱を後にして勇子ちゃん達と合流しました。
そして話があると伝えて、近くに居たリュウさんに少し重要な事を話すからと一言断ってから後片付けを一旦後回しにして、校庭の隅へと移動して先程あった事を伝えました。
その内容に思わず勇子ちゃんは大声をあげてしまいますが、急いで3人で口を塞ぎます。慌てて辺りを見渡しますが、後片付けに集中しているのもあってか、私達に聞き耳を立てていたり、こちらを見ている人は誰も居なかったです。
「ご、ごめん!」
「全く……良いですか勇子ちゃん! コマツールが2日後の夜に学校の破壊を企てている、なんて周りに知られたら大騒ぎなんですから!」
「マホ、重要な事を何もかも喋ってるわよ」
「ハッ!」
私は慌てて自分の口を塞ぎます。
ホッ、周りに誰も居なくて助かりました。魔法少女について言わずとも、学校を破壊しようとする人物が居る。と噂が立つだけでも学校中パニックになってしまいますからね。
だからこの話は、ここに居る私達だけの秘密です。当然ですが、これはワルインダーの元幹部であるリュウさんだろうとも、言ってはいけません。
離反したとは言えど、リュウさんにとってワルインダーは家族のような存在ですからね。その家族が学校を破壊しているとなれば、思う所はあるでしょう。
その思いが積み重なって、私達がワルインダーを倒した後にその事が原因でお義姉さんとギクシャクする姿は見たくないですかね。ここはリュウだろうとも何も言わず、私達だけで私達だけで解決すべきです。
「そ、それでどうするの? また夜の学校に忍び込んじゃうの?」
「うーん。あまりしたくはないですが、それしか無いですね」
咲黄ちゃんの提案に私は苦い顔をしながら頷きます。
また勝手に夜の学校に入るのは忍びないですが、此方からコマツールに接触する方法が無いので、学校の破壊を止める為には、コマツールが確実に現れる時まで待つ必要があるのが現状です。
下駄箱で遭遇した時に何も出来なかった事が悔しいですが、仮にあの時に静止を無視して攻撃していたならば、変身していない私は簡単に倒されたでしょうね。それに、近くに居た力男さんを巻き込んでいたかもしれなきと考えると、あの時は「何もしない」のが正解だったでしょう。歯痒い気持ちはありますけどね……。
「ねぇマホちゃん。ガク先輩に相談するって言うのは」
「考えはしましたけど、ガク先輩は戦えないですからね。それどころか教えたら危ない事をしそうで」
「あー……」
困った時はガク先輩に相談。そう思う程に信頼自体はしていますが、もし「学校が破壊されます!」なんて伝えたら、無理にでも首を突っ込みそうなんですよね。
ガク先輩自身「私は頭脳で君達をサポートする。適材適所ってやつさ」と言いそうですが、学校と一緒に部室が破壊されると知れば、発明品とかを持ち込んで戦いに参加してきそうです。
力を貸してくれるのは有り難いですし、生身で戦うようなマネはしないでしょうが、魔法少女に変身した私達でも辛い攻撃です。そんな攻撃がガク先輩に当たったらと考えると、大怪我が済まないでしょうからね。
私の勝手な思いを押し付けるようで悪いですが、ここは何も伝えずに戦いに参加させないのが一番でしょう。
「マホ。その気持ちは分かるけれど、私は相談すべきだと思うわ。いや、絶対に相談しないといけないわ」
「緑ちゃん、ガク先輩の力を借りたい気持ちは分かります。ですがそれで巻き込むのは」
「そうじゃないわ」
「どういうことですか?」
「実はガク先輩ね……夜の学校にいつも忍び込んでるのよ」
「え!?」
ガク先輩また校則破ったんですか!?
まぁ正確には「また」では無いですね。以前学校に禁止されているスマホを持ち込んでいた際は、一応学校から許可を貰っていたようですからね。それでもグレーゾーンな許可の貰い方でしたが。
いつでも連絡出来る手段があるのは助かりますが、助かっているだけに注意が難しいですね。いつかバチが当たりますよ、バチが!
「いつ頃かに幽霊調査で夜の学校に来たことがあるでしょ?」
「そうえばあったね」
「その時に学校でガク先輩と会ったのよ。どうやら夜な夜な何か実験をしていて、それが原因で幽霊に関する噂が立ったみたい」
あぁ、あの時の話ですか。
あの時は幽霊調査の為に、力男さん、咲黄ちゃん、緑ちゃんのチーム。私、勇子ちゃん、リュウさんのチーム。そしてランちゃん1人で夜の学校を探索しましたね。
あまり思い出したくはないですが、ランちゃんが「負けたら命を貰うとか言ってたけど、無事幽霊に競走で勝ったぜ! ちなみにこれがその幽霊」と言って、クタクタに疲れている幽霊を見せてきたんですよね。
最終的にその幽霊は「生きてる人間怖いから逃げる」と成仏して行きましたが、最初見た時は3人揃って悲鳴をあげてしまいました。今でもその光景が脳裏に……!
ちょっともうこれ以上思い出すのは止めるとしましょう。夏なのに寒くなってきましたし、恐怖で身体が震え始めて来ましたからね。
「何か元気パワーがなんちゃらって言ってたけど、話が難しくてよく分からなかったんだよね……」
「私は気絶しちゃって話は聞いていなかったけれど、仮に聞いてても理解出来る気がしないわ」
わざわざ夜の学校に忍び込む程の内容となると、学校でしか出来ない。もしくは人目のつかない場所で行いたい実験なのでしょうが、それと元気パワーにどんな関係があるのでしょうか。
夜の学校に忍び込んでいる部分に関しては思う所はありますが、調査を頼んでいる手前何も言えません。そもそも元気パワー自体、よく分かっていないですからね。もしかしたら夜の学校で調べているのには何か理由があるのかもしれないですからね。頭ごなしに否定は出来ません。
「だからガク先輩に伝えておかないと、また夜の学校に忍び込んできて、巻き込むような形になってしまうわ」
「確かにそれでしたら、伝えた方が良さそうですね」
何も伝えなかった結果、いつものように学校に来たら私達の戦いに巻き込まれる。なんて事態は避けるべきですからね。
秘密にしたい気持ちはありますが、言わなかった時を考えると、ここはもう正直に全て話すべきでしょう。
なんとか誤魔化して、その日の夜だけ学校に来ないようにしてもらう方法もありますが、ガク先輩の事ですから私達の細かな情報や仕草だけで、隠している情報すらも全て見抜きそうですからね。それでしたら、もういっそのこと全部話した方が楽です。
「ガク先輩に伝えたら、コマツールもどうにか出来るかな?」
「分からないわ。少なくとも頭脳でどうにかなる話じゃないからね」
「うぅ、やっぱりそうだよね……」
少なくとも話自体は聞いてくれる相手でしたが、話し合いをするかはまた別の話です。恐らく私達が「学校の破壊を止めなさい!」と言っても聞く耳を持たないでしょう。
だからこその戦い。相手も戦いを望んでいるからこそ、私達が絶対に現れるような条件を出したのでしょう。もう頭脳や心理戦でどうこう出来る問題では無くなっています。
「まぁ伝えるのは、学校に来ないようにって事だけよ。ずっとガク先輩におんぶに抱っこじゃダメだからね」
「うんうん。緑ちゃん、ガク先輩に負担を掛けすぎちゃダメだよ」
「…………? ええ、分かってるわよ」
「それにしても、ガク先輩って力持ちなんですね」
「ちょっと待ちなさい、いったい何の話をしてるのかしら?」
何の話と言われても、緑ちゃんがガク先輩におんぶや抱っこをしてもらっている話ですよね。
いつも研究ばかりしているイメージだったので人1人抱えられるような力があるのは正直意外ですが、そういえば山に登った時に息切れしていなかったですからね。体力はあると考えると、そのぐらいは余裕なのでしょうか。
「え? 緑ちゃんはいつもガク先輩に背負ってもらってるって話だよね?」
「比喩よ比喩! 本当に背負ってもらったわけじゃないわ!」
「そうなんですか!?」
「そうよ!」
てっきりガク先輩にいつも背負ってもらったり、おんぶしてもらっているのかと。でもそうですよね、よく考えたら緑ちゃんが背負われたり、おんぶされる姿は見たことが無いですからね。
私は勘違いしていた事を恥ずかしく思い、赤くなる顔を隠すかのように後片付けしている方向へと向かい、手伝いを再開するのでした。
赤くなった私の顔、後片付けが終わる頃には元に戻っていますよね!? この状態だと恥ずかしすぎて、みんなの方をマトモに見れないです!
体育祭回でだいぶ尺を取ったり、予定の無い立ち直り回入れたりしたから、今章が一番長くなると思う。長くなったとて、何か不都合があるわけではないですけどね。ただ、100話で終わる言ってた頃が懐かしいなと。
次回はガク先輩&力男回の予定です。今回の話をしている間、2人の様子は~と言った感じにする予定です。
【第二回】好きなキャラアンケート
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超能 力男
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マホ・ツカエール/スカイブルー
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赤元 勇子/スカイレッド
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長神 咲黄/スカイイエロー
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恋路浜 緑/スカイグリーン
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ペンヨウ(マホの妖精)
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ライヨウ(勇子の妖精)
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フクヨウ(咲黄の妖精)
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クラヨウ(緑の妖精)
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アクロコ
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リュウ/スリュウ・コマツール
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アヤイト・コマツール
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ワルインダーの総帥
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草加 ラン
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力学 心(ガク先輩)
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陸上部の部長