【完結】俺のクラスメイトが魔法少女な件   作:のろとり

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 時間が空けばこの作品とは別で、魔法少女系の短編書きたいな~と思う今日この頃。

 あ、そうだ。この作品探しやすいように「毎日投稿(出来たら良いな)」ってタグを入れました。
 建前は作品名忘れた時に毎日投稿って知っていれば探しやすいように。本音を言うと、検索でヒットして多くの人に見てもらえるようにですね。


第百四話 私達の作戦が上手く行きますようにな件です

「やはり来ましたか、魔法少女」

 

「来ないと学校を破壊すると言ったのは何処の誰だったかしら? それとも、私達が怖じ気付いて来ないと思ったのかしら?」

 

 体育祭が終わってから2日後の夜。

 体育祭の振替休日でお休みの日なので、本来なら明日の学校に備えてゆっくりと寝るべきなのでしょうが……私達は今、変身した状態で学校の校庭でコマツールと対峙しています。

 

 学校をコマツールの魔の手から守るためとは言え、勝手に学校へ入ったのはやはり罪悪感がありますね。ガク先輩は「守るためなら、何をしても問題ない」と言っていましたが、さすがにやって良い事と悪い事がありますからね。何をやっても許されるなんて都合の良い話は無いです。

 

「いえいえ。最初から来ると思っていましたよ、なんせ貴方達は魔法少女なんですから」

 

「ふぅん……まぁいいわ」

 

「では貴方達の力を見せてくださいね、魔法少女。そして私を乗り越えてください」

 

「まるで私達を試すような物言い、気に入らないわ……ね!」

 

 スカイグリーン(緑ちゃん)は言葉を力みながら喋ると共に、接近してハンマーをコマツールへと振りかざします。

 力強く、そして直線的な攻撃。コマツールはその行動を見て、単純すぎると思ったのか1つ溜め息を付いて、風で飛ばされたビニール袋のようにヒラリと、後ろへ跳んで攻撃を避けます。

 

スカイブルー(マホ)! スカイレッド(勇子)!」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

 そこを私とスカイレッドは追撃を加えます。コマツールは今の私達ですら劣勢になるほどの強敵です。

 しかし無敵ではありません。生きている以上、体力と言う限界はありますし、攻撃を受ければ痛みも発生します。だから、私達は避ける暇も無くすほど多くの攻撃をして、疲れさせて隙を作る作戦を考えました。ですが問題としては……

 

「おっとと、危ないですね」

 

 コマツールには想像以上に強い事でしょうか。

 私とスカイレッドのパンチやキックと言った猛攻をかわし続け、しまいには汗1つ掻いていないにも関わらず、軽い口調で「危ない」と呟きます。

 

 余力を残しているどころか、手加減もしている雰囲気のあるコマツールに対して、私達は最初から全力で本気です。これでは疲れさせて隙を作るどころか、私達の体力が先に尽きてしまいます。

 

「前と比べると強くなっていますね。流石は魔法少女と言ったところでしょうか」

 

「魔法少女魔法少女ってうるさいよ! 私は私だよ!」

 

「…………? 何を言いたいのかサッパリですね」

 

 コマツールの視線はまるで、私達を見ているようで見ていない。なんと言えば良いんでしょうか、私達を個人ではなく、魔法少女として見ていると言うんでしょうか。確かに私達は魔法少女です。ですのでそう見られるのは不思議では無いんですが……どうにも違和感と言うか、不気味な感じですね。

 

 コマツールからすれば、私達自身は脅威ではなく、魔法少女としての力の方を脅威と思っているのでしょうか。そう考えると、なんだか舐められているような気分になりますね。

 

 スカイレッドも私と同じ事を思ったのか、自身を「スカイレッド(赤元 勇子)である」と言いますが、コマツールには上手く伝わらなかったのか首を傾げています。

 

「『スカイリボン』ッ!」

 

「またそれですか。既に対策済みですよ」

 

 スカイイエロー(咲黄ちゃん)はこの前と同じようにコマツールを縛ろうとしますが、真っ直ぐ飛んできたスカイリボンはジャンプで避けられてしまいます。

 

「一度受けた技は警戒を怠らない。不意を付かれようとも、防げるように行動するのが私の戦い方です。特に魔法少女となれば、その警戒は最大限です」

 

「まだだよ!」

 

「ほぉ?」

 

 しかしスカイイエローにとっては、攻撃を避けられるのは想定内でした。それどころか、今出したリボンを操り、コマツールから狙いを大きく外し、校舎の壁や校庭を囲っているネットにリボンを張り巡らしていきます。

 

「ふむ。何処を狙っているのやら……私はここですよ、ここ。その程度では総帥を倒すのも夢のまた夢ですよ」

 

 そうして校庭中に結界のように巡らされていたリボン。コマツール自身の動きを制限するならまだしも、校庭全体に張り巡らしているとなっては、私達の行動すらも制限してしまうため、コマツールの疑問も尤もでしょう。

 

「えいッ!」

 

「これは……」

 

 ですが、これこそが私達の作戦です。私達はこの前の戦いで純粋な強さではコマツールを倒せない事は痛いほど分かりました。そして少しの間鍛えた程度ではその差が埋まらない事にも。

 

 なら何が有効か。それを考え、この前と同じようにスカイイエローのリボンで動きを封じた所を攻撃する作戦を思い付きました。

 

 ですが相手は強敵です。同じ策は二度も通じない、この前のように一直線にリボンを出せば警戒されてしまう。ならば撹乱すれば良いと、身体を縛るのではなく、何処にも逃げられないよう囲えば良いとスカイイエローは提案しました。

 

 そして今、コマツールの動きはリボンの結界により制限されました。スカイイエローは校庭中に張り巡らしたリボンを操り、リボンを何重にもグルグル巻きにして、コマツールをリボンの中へと封じ込めました。

 

 もしこの結界から出るのなら、リボン全てをビリビリに破る必要があります。さすがのコマツールと言えど、それには時間がかかるでしょう。

 

「今だよみんな!」

 

「はああああ!」

 

「『スカイアタック』ッ!」

 

「『スカイハンマー』ッ!」

 

 その隙を私達は見逃しません。何重にも包まれたリボンの上から私、スカイレッド、スカイグリーンの3人でコマツールへと攻撃します。

 

 コマツールはリボンの結界ごと地面へと叩きつけられ、砂埃を起こします。私達に緊張が走る中砂埃が晴れ、ヒラヒラと一枚一枚リボンが剥がれていきます。そして、その中には倒れて動かなくなったコマツールの姿がありました。

 

「え、あ。倒したの……ですか?」

 

「つ、疲れた~!」

 

「やったわね咲黄!」

 

「うん!」

 

 強敵であったコマツールを倒した事に私達は喜び、力が抜けてドッと地面へと尻餅を尽きます。この前の戦いで手も足も出なかった相手を倒した事で気が抜けたのか、スカイグリーンはスカイイエローを魔法少女としての名前ではなく、咲黄ちゃんと本名で呼びます。

 

 よ、良かった……! もしこれで倒せなかったらどうしようかと思いました。ですがこれにてひと安心ですね。学校を壊される心配は無くなりましたし、ワルインダーもボスである総帥ただ1人となりました。このままの勢いで、ワルインダーを止めましょう!

 

「私もうヘトヘトだよ~マホちゃん背負って~」

 

「ごめんなさい勇子ちゃん。私も疲れて動けないです」

 

「ならガク先輩を呼んでみるのはどうかな? 戦いがあるからって説得したけど、結局部室に残ってるよね?」

 

「その手があったわね。それにしても、戦うって言うのに残るなんて肝が座っているわねあの人」

 

 まぁガク先輩ですからね……。危ないから今日の夜は学校に来ないでほしいと説得しましたが、「私にガタガタ震えていろと言うのかい?」となって逆効果でした。結果的には疲れた私達を運んでくれるよう頼めるって点では良かったですが、今後は危ないので止めてほしいですね。

 

「フフフ」

 

「「「「ッ!」」」」

 

「フハハハハハハハ!」

 

 しかし気が抜けていたのも束の間、倒れて動けなくなった筈のコマツールの笑い声が校庭に響き渡り、ゆっくりと起き上がります。

 そしてその起き上がった身体には傷一つありませんでした。まるで私達の攻撃を一つも喰らっていないかのように。

 

「倒したと思って油断するなんて。貴方達は甘いですね」

 

「な、なんで」

 

「傷一つ無いか、ですか?」

 

 私の心を見透かしているように……いえ。恐らく私の反応から推測したのでしょう。思っていた通りの事をズバリと当てられ、私は動揺のあまり言葉が続きませんでした。

 

「それは貴方達が攻撃をする瞬間に、ワープして結界の外へと移動していたからですよ。そして結界が地面へと叩きつけられた後に、この結界内へとワープして、あたかも倒されたフリをした。この説明で満足ですか?」

 

「ッ!」

 

「以前見せた手と同じですよ。疑問に思わなかったのですか? 貴方と会った時、どうやって一瞬にしてその場から消えたのかと。これがその答えですよ」

 

 下駄箱で遭遇した時、コマツールは一瞬にしてその場から消えていました。てっきり目眩ましをしている間にその場からもの凄いスピードで消えたのかと思っていましたが、あれは今のようにワープしていたのでしょう。

 

「もし私を封じる、ではなく縛るでしたら攻撃は当たったかもしれませんがね……尤も、その場合は力ずくで破っていたでしょうが」

 

 作戦失敗。その考えが私達の脳裏を過ります。

 もう一度同じ作戦が通じるほどコマツールは弱くない。疲れた身体で何処まで戦えるのか、本当に私達で学校を守れるのか。不安がジワジワと心を支配していきます。

 

「では。ここからは私のターンです」

 

 ですが……諦めるわけには行きません! もしここで私達が諦めたら学校が、友達との思い出の場所が無くなってしまうのですから! 例えボロボロになろうとも、守ってみせます!




━本編関係無いオマケ━
コマツール「学校破壊なんて言えば魔法少女は見逃しませんからね。これで来ますねフハハ!」
作者「でもプリキュアには、敵に学校の破壊頼んだ奴居るぞ。キュアマリンって言うんだけど」
コマツール「え?」


 戦闘描写書くたびに「ニチアサ(魔法少女)系の戦闘でどうするんだ?」と頭抱えてる。少年漫画系とか、ニチアサ考えない系なら書けるんだけどねぇ。
 プリキュア見てるでしょ? って言われそうだけど、今のプリキュアは戦闘じゃなくてアクションなんよね。暴れてる動物は浄化して落ち着かせる系だから、敵ボコボコにするシーン殆ど無いんよ。

【第二回】好きなキャラアンケート

  • 超能 力男
  • マホ・ツカエール/スカイブルー
  • 赤元 勇子/スカイレッド
  • 長神 咲黄/スカイイエロー
  • 恋路浜 緑/スカイグリーン
  • ペンヨウ(マホの妖精)
  • ライヨウ(勇子の妖精)
  • フクヨウ(咲黄の妖精)
  • クラヨウ(緑の妖精)
  • アクロコ
  • リュウ/スリュウ・コマツール
  • アヤイト・コマツール
  • ワルインダーの総帥
  • 草加 ラン
  • 力学 心(ガク先輩)
  • 陸上部の部長
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