【完結】俺のクラスメイトが魔法少女な件   作:のろとり

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~第六.五章~俺達の日常が相変わらず喧しいで章
第百十話 俺の友達が宿題を忘れてたな件


「おっはよ~!」

 

「おはようございます」

 

「勇子さン、マホさン。おはようございまス」

 

 コマツールとの戦いの当日、ガク先輩に釘を刺された俺は結局学校には行かず、自宅で念聴と千里眼を使って状況を確認していた。

 

 詳しい状況までは分からなかったが、会話から察するに咲黄がピンチな時があったのだろう。俺はその時にテレポートで助けに入ろうと思ったんだが、命を失うかもしれない。そう考えると恐怖で身体が動かなかった。今度こそは(・・・・・)助けたいと思ったんだがなぁ。身体が動かないってのは辛いな。

 

 そんな事がありつつも、マホ達は無事にコマツールを倒したようで、翌日には何事も無かったかのように学校へ登校してきていた。

 

「よっ。2人とも、疲れは取れたか?」

 

「うん!」

 

「私は少しだけ残っていますね。特に昨日の夜にコマツ」

 

「わー! わー! わー!」

 

 俺は昨日の事には然り気無く触れる程度にし、マホ達へと挨拶をする。マホ達からすれば、まさか俺がテレパシーで事情を知っている上、念聴と千里眼で昨日のやり取りを把握してるなんて思ってないだろうかな。

 

 簡単に口を滑らしそうで心配だなぁと、主語を言わずに「疲れを取れたか」と聞いたら、マホがバラしそうになった。昨日の事を何も知らないリュウや他のクラスメイトも居るのに口を滑らそうとするなよ……。

 

「ド、どうしましタ?」

 

「なんでもない。なんでもないよ、アハハ……」

 

 勇子は口を滑らしたマホの発言を誤魔化すため、突如として大声を出して俺達から離れて教室の隅までマホを引っ張り、小さな声で話し始める。よし、念聴で会話の内容聞くか。

 

『マホちゃん! それは言わない約束だよ!』

 

『ハッ! 力男さんの誘導に引っ掛かって、思わず口が滑りそうになってしまいました』

 

 マホよ。アレは誘導とは言わない、自爆って言うんだ。

 あくまで「マホなら引っ掛かるかなぁ」程度の冗談のつもりだったんだかな。まさかあんな綺麗にハマるとは思わなかった。

 

「うーん……」

 

「あれ、ランちゃんどうしたの?」

 

「あぁ、ランのやつ宿題忘れてたんだよ。だから今やらせてる」

 

 ふと、会話に一切入らずプリントとにらめっこしているランの態度が不思議に思ったのか、勇子は俺の横から覗くようにランを見る。

 

 ちなみにランが朝から教室に居るのは、今日は朝練が無いかららしい。どうやら「大会まで後数日なのに、その短い間に多く練習しても疲れを残すだけ」と言う部長の指示の元らしいんだが……あの人、部長らしい事してるんだな。奇行のイメージが強すぎてリーダーシップとかを発揮してる場面の印象が薄すぎる。

 

「宿題……? あっ!」

 

「あっ。ってまさか勇子ちゃん」

 

「わ、忘れてたー!」

 

「まぁ、うん。リアクション的にそうだよな」

 

 まさかとは思ったが、勇子も宿題忘れてたのか。

 ここ最近は体育祭、そして体育祭終了直後にコマツールと遭遇。そこから数日後に戦闘だったからな。怒涛の日々だったからこそ忘れるのも仕方無いと言えるが、先生にそのまま伝えられないから、きっとこのままだと怒られるだろうなぁ。

 

「リュウくんは、リュウくんは宿題やってない……よね?」

 

「仲間探そうとすんな」

 

「僕はちゃんと終わらせましたヨ。ほらこのよう二!」

 

 涙を浮かべながら、宿題忘れた組を探そうと、自身と同じように勉強が苦手なリュウへと声をかける勇子。しかしリュウは勉強こそは出来ないモノの、夏休みの宿題の時に痛い目を見たからか、今回はちゃんと宿題を終わらせており、ドヤ顔で出してきたプリントも全て答えが埋まっていた。

 

「すみませんリュウさん、全部間違ってます」

 

「エ!?」

 

「ん? ちょっと見せてみろ。あぁ、本当だな」

 

 ただし合ってるとは言っていない。

 俺はリュウのプリントを確認すると、計算ミスや計算式が唐突に飛んでいたりと、間違えだらけであった。分からないなりに頑張った後が見て取れるので、馬鹿にはしないけどな。

 

「折角頑張ったのですガ……」

 

「まぁまぁ元気出せって。間違ってるとは言え、宿題を最後まで終わらしただけでも凄いじゃねぇか」

 

「そうですよ。宿題に手を付けてないのと比べると、その努力は誇るべきですよ!」

 

「「うっ……!」」

 

 然り気無く宿題忘れた組(ランと勇子)を言葉のナイフで突き刺すマホ。多分マホは無意識なんだろうけど、刺された2人が胸を押さえてるのには気付いてやれ。頭にハテナマーク浮かべんな。

 

「そんなに落ち込むなら教えるぞ。ほら、教科書出せ」

 

「ありがとうございまス!」

 

「力男力男、オレにも教えて~」

 

「教えるからくっつくな」

 

 俺は背中にくっつくランを引き剥がし、窓側からリュウ、ラン、そして俺となっている机3つを合体させて勉強を教えるスペースを作る。教科書見せながら説明した方が分かりやすいし、さすがに3人で1つの机は狭いからな。

 

「り、力男くん。私も勉強教えてほしいなー、なんて」

 

「ほれ、机くっつけろ」

 

「やったー!」

 

 勇子も俺達の輪に入り、生徒3人と教師役1人となった。宿題の提出は1時間目とは言えど、HRが始まるまでにはまだ時間がある。最悪の場合「頑張ったけど分からなかったです」って雰囲気を出せば誤魔化せるか。ランや勇子にそんな演技が出来るかは別の話だけどな。

 

「あ、あー。私も宿題で分からない所がありますー。誰か教えてくれませんかねー」

 

 俺達4人が宿題に意識を向けている中、成績優秀であるが故に枠に入りそびれた異世界人が居た。要はマホの事である。

 マホは自身の席から俺達をチラチラと見ては、プリントを持ってソワソワしている。輪に入りたいけど言い出せない雰囲気だな、ここは棒読みの演技に騙されたフリをして此方から誘うか。

 

「マホが分からないなんて珍しいなー。ほれ、教えるから机くっつけろ」

 

「はい!」

 

 そうして俺達5人はHRが始まるまで宿題をするのであった。

 ランこれはこうしてだな……おい待て俺のプリント取って答え写そうとするな、それやったらお前の為にならないから。

 あっおい、リュウ。知恵熱で頭から煙吐いてるが大丈夫か? 解答欄自体は埋まってるんだ、急ぐ必要は無いから1つずつ説明していくぞ。

 勇子に至っては寝ようとするな!? 勉強すると眠くないタイプだから仕方無いって自分で言うなよ……あぁもう、そんな事言うなら鬼教官マホが誕生するぞ? え、真面目に宿題するって? 良し、それで良いんだ。

 あぁ、なんだマホ。鬼教官って言われるのが納得いかない? この前勇子が赤点取った時を思い出せ、四六時中勉強教えようとするのはもはや鬼以外の何者でも無いだろ。




 力男視点で戦いを軽く振り返りつつ、クラスメイト達と交流する回でした。咲黄と緑に関しては次回辺りの出番になりますね。

 この6.5章の目的はレギュラー&サブを登場させる事です。魔法少女関連の話をすると、一般人枠(ランや部長など)の出番が減りますからね。その辺りをカバーする為です。

【第二回】好きなキャラアンケート

  • 超能 力男
  • マホ・ツカエール/スカイブルー
  • 赤元 勇子/スカイレッド
  • 長神 咲黄/スカイイエロー
  • 恋路浜 緑/スカイグリーン
  • ペンヨウ(マホの妖精)
  • ライヨウ(勇子の妖精)
  • フクヨウ(咲黄の妖精)
  • クラヨウ(緑の妖精)
  • アクロコ
  • リュウ/スリュウ・コマツール
  • アヤイト・コマツール
  • ワルインダーの総帥
  • 草加 ラン
  • 力学 心(ガク先輩)
  • 陸上部の部長
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