【完結】俺のクラスメイトが魔法少女な件   作:のろとり

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 1話限りのモブキャラ出す予定でしたが、カットになりました。なので前回の次回予告とサブタイが変わっています。


第百十二話 俺の友達が盾な件

「そろそろ外野が入る頃ですかネ」

 

「そうだな。任せたぞ、リュウ」

 

「力男さんもですガ!?」

 

 次々と内野が倒されていくのを眺めながら、俺はリュウだけを内野へ入れてようとしたが、お前も来いと首根っこ突っ込まれて内野へと連れていかれた。

 

 つい先程ボールに当たったチームメイトがおり、それのお陰と言って良いのか。ボールは俺らの内野にある。まだ誰もボール拾ってないから、リュウに渡しておくか。

 

「ほい」

 

「ありがとうございまス。それデ、誰狙った方が良いとかありますカ?」

 

「うーんと……」

 

 勇子と緑はもう外野に行ったからなぁ。咲黄はランに守られてるし、マホに関しては投げたら数倍の威力で返されそうで怖い。他にも生徒いるけど、狙ってほしい相手は特に居ないんだよな。

 

「誰でも」

 

「了解しまシ、タッ!」

 

 そう言ってリュウはボールを投げた。狙う相手は咲黄、1番ボールが当たりやすい人物に標的を定めたのだろう。咲黄はその場でしゃがんで、ボールから身を守ろうとする。

 

「咲黄ちゃん危ない!」

 

 しかし咲黄とボールとの間にランが飛び込んできて、人差し指1本で飛んでくるボールに触り、ボールは人差し指に触れて摩擦でキュルキュルと回転しながらもゆっくりとその動きを止めて行き、とうとう運動エネルギーを失った。

 

 あのー、先生すみません。存在自体が反則の人居るんですけど、指1本でボール止める規格外の存在が居るんですけど?

 

 どうやって勝てと? ねぇ、これどうやって勝てって言うの? 漫画やアニメでしか見ない止め方してるんだけど。やっぱこのチームバランスおかしいって、一般人がバトル系作品のラスボスに挑む並の戦力差あるだろ。

 

「なぁリュウ。ボールに当たりたくないから、盾になってくれるか?」

 

「嫌ですヨ」

 

「アイス奢る」

 

「僕は力男さんの盾でス。この命がある限り力男さんを守リ━━━ぐはァ!?」

 

 俺はボールから身を守ろうと、リュウをボディガードとして雇うことにした。報酬としてはアイス1個、これでボールが飛んできても安全。そう考えていたが、交渉している間にランの投げたボールが飛んできてリュウは撃沈した。

 

「2秒で盾が無くなった心境、言っても良い?」

 

「どうゾ」

 

「泣きそう」

 

 取り敢えずリュウには後でアイス奢るのは確定事項だな。交渉成立から2秒で撃沈したけど、約束は約束だし。今日はリュウと一緒に帰ってその時にコンビニ寄るか。

 

「さて……」

 

 俺はリュウの足元へと転がっているボールを拾う。そして誰を狙おうかと、女子の内野へと視線を向ける。

 

「力男さん。覚悟は出来ましたか?」

 

 俺はソッと視線を逸らした。

 あれ、おかしいな。ボール持ってるのは俺なんだけどな。攻撃するのは俺で、守るのはマホの筈なのに。まるでマホが俺にボールを投げるような言い方をしてるよ、ハハハ……。

 

 これ絶対投げ返されるじゃねぇか!

 え、どしよ。マホに投げてもキャッチされて反撃されるじゃんか。なら他の女子狙う? でも当たったとしても、ボールが女子側の内野に残ったらマホに狙われるよなぁ。なら外野にパスするか? でも結局は問題先送りしてるだけだよなぁ……。

 

「あぁもう。こうなったら、俺は宣言する! 俺は今からマホの足元を狙う!」

 

「それは、本当ですか?」

 

「嘘だと言ったら?」

 

「怒ります」

 

「…………」

 

 やべぇ。単にハッタリかましただけなのに、よりマホの怒り買いそうなんだけど。そもそも俺そんなボールコントロール無いから確実に足元に投げれる自信無いんだけど。

 

 これどうすれば良い? マホを倒しても外野で当てられるだろうし、当てなくても反撃で当てられる。これが詰みってやつか。

 

「はぁ……当たって砕けろだ。そりゃあ!」

 

 俺はマホの足元へと向かってボールを投げた。

 しかしコントロールが上手く行かず、足元でなく胴体ど真ん中へと飛んでいってしまった。スピードこそはあるが、これでは簡単にキャッチされてしまう。

 

「ここです!」

 

 土下座すれば許してもらえるかなぁ。そう諦めていたが、マホはボールが飛んでくると共に膝を曲げてジャンプをした。すると胴体に当たる筈だったボールは胴体部分にまで上がってきたマホの足元へと当たり、跳ねて俺の元へと戻ってきた。

 

「くっ……足元は足元でも、私のジャンプを読んで狙いましたか。これは1本取られました」

 

「え? あ、あぁ。マホの行動を予測済みだ!」

 

 嘘だけど。なんならただの偶然だけど。

 でもこれでマホは倒せた。後は外野(マホ)にボールを渡さずに、内野を全滅させれば痛い思いをしなくて良い。そして昼になったら菓子持ってマホに鬼教官呼ばわりしたのを謝る。完璧なプランだな!

 

「フ、フハハ……テンション上がってきた! よし、このままの勢いで全員倒す!」

 

「調子乗ってますね力男さン」

 

「俺を止めたいなら全力で投げてくるんだな。そりゃあ!」

 

 俺はボールを投げる。狙いを特に定めてないが、まぁ投げれば誰かしらに当たるだろ。フハハハ、今の俺を止めたいならマホ以上に強い奴が出てくるんだな!

 

「お~、強いボールだな」

 

「あ、やべ」

 

 マホ以上に強い奴が居るやんけ。

 ランは飛んできたボールを人差し指1本で受け止める。強いボールと言ってるけど、指1本で止められる時点でただのお世辞にしか聞こえねぇよ。

 

「全力で返すぞ力男! ドリャア!」

 

「ごめん待っ━━━」

 

 瞬間、ランの腕が消えた。

 いや、消えたのではない。目で追えないのだ。ランの今した行動は実に単純だ。ボールを投げるために腕を振りかざした、それが消えたと錯覚するほどまでに視認出来ないスピードであった。ただそれだけである。

 

「ぐぼぉあ!?」

 

 俺の命乞い虚しく、ボールは俺の左肩に直撃する。本来なら痛い程度で済むだろうが、これはランが全力で投げたボールである。痛い程度で済む事は無く、俺の身体を横回転させながら空中へと吹き飛ばした。

 

 俺の視界が360度回り、それが何十回繰り返されただろうか。前後の感覚が無くなる頃に俺は身体を地面へ強打した。

 

「当たったら早く外野に行くんだぜ」

 

「反応軽すぎない!?」

 

 今人が吹っ飛んだんだけど? 現実的に有り得ない吹っ飛び方したのにドッジボール継続するの!? いや、怪我とか一切してないけどさ。なんなら普通に動けるけど、心配されないのはちょっと悲しいんだけど!?

 

 俺は小さく「痛い」と呟きながら外野へと移動する。そして内野の人数が片手ですら数えられる程度になるのを眺めながら、リュウへと話しかける。

 

「なぁリュウ。俺、このドッジボールで1つ学んだ事があるんだ」

 

「何ですカ?」

 

「素直に謝るって大切だな」

 

「最初からそうしてくださいヨ……」

 

 すぐマホに謝っとけばこんな痛い思いはしなかったな。

 俺は体育が終わった後、マホに土下座して鬼教官呼ばわりを謝った。するとマホは案外簡単に許してくれて、意地を張った自分も悪いと謝られた。元は俺が悪いのに謝られると罪悪感が、罪悪感が重い……ッ!

 

 今度からは素直に、そしてすぐに謝ろう。心にそう深く刻むのであった。




某ロボット「最初から謝れば良かったのに」


 力男達の授業風景、少しは描写したいな~と思ってドッジボールで遊んでもらいました。本当は授業中にノートの切れ端にメッセージ書いて回し合うラン&力男だったり、昼食を取りながら雑談するラン&力男&リュウのアイデアもありましたが、諸事情で没です。

【第二回】好きなキャラアンケート

  • 超能 力男
  • マホ・ツカエール/スカイブルー
  • 赤元 勇子/スカイレッド
  • 長神 咲黄/スカイイエロー
  • 恋路浜 緑/スカイグリーン
  • ペンヨウ(マホの妖精)
  • ライヨウ(勇子の妖精)
  • フクヨウ(咲黄の妖精)
  • クラヨウ(緑の妖精)
  • アクロコ
  • リュウ/スリュウ・コマツール
  • アヤイト・コマツール
  • ワルインダーの総帥
  • 草加 ラン
  • 力学 心(ガク先輩)
  • 陸上部の部長
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