「『願い星』」
本気を出す、その言葉と共にワタカラは天井に、数えるのが億劫になるほどの魔法の球を出現させて、四方八方へ━━━ただし、後ろに下がっているペンヨウやリュウ達を巻き込まないように━━━弾け飛びます。
大きさはソフトボール程度、1つ1つの威力は低いでしょうが、これだけの数となると、被弾覚悟に接近するとボロボロになり攻撃をする前に倒れてしまうでしょう。
「みんな、私の後ろに隠れて! 『スカイバリア』ッ!」
「ぐ、ぬぬぬぬぬ……おわあああ!」
私達目掛けて降り注ぐ魔法の球。最初の内は完全に防げていましたが、数の暴力により段々と押されていきます。私達は少しでも負担を減らすために展開されたバリアを押し、スカイレッドは雄叫びを上げながらもバリアを張り続け攻撃から身を守るのに成功しました。
「はぁ、はぁ……」
「私の技を防ぐなんてな。強固なバリアだな」
しかしその代償と言うべきでしょうか。スカイレッドは肩で息をしており、先ほどの攻撃がどれほど強烈だったかを物語っています。
それに対しワタカラは疲弊するどころか、顔色1つ変えずに余裕な態度を崩しません。いえ、実際に余裕そのものなのでしょう。
「次の手だ『隕石』」
「『スカイバリア』ッッッ!!」
ワタカラは上空へ大量の魔法の球を出現させ、それを全て一塊にして巨大な1つの球と生成しました。先ほどの展開された魔法の球が凝縮された状態のため、私達に一切振り掛からなかったモノ含めて、あのおびただしい量の球全てが一気に襲いかかることになります。
「うんぬぬぬぬ……うわぁ!」
スカイレッドはもう1度バリアを展開しますが、数秒の均衡の後、バリアは破られて勢いそのままにスカイレッドは風圧のみで後方へと転がっていきます。
「『スカイハンマー』ッ!」
バリアが破られた事に即座に反応して、ハンマーを魔法の球へと野球のバットのように振った
「お、重い。これ、どんだけ……ッ!」
「
「うん!」
私とスカイイエローはスカイグリーンを助けるために、ハンマーの面━━━技を打ち返しているのとは反対の面━━━に向けて一緒に勢いを付けながら両足で飛び蹴りをして、私達2人の蹴りとスカイグリーンのパワーで魔法の球を天井へと打ち返します。
「おっと、まさか返してくるとはな。バリアを破って貴様らごと葬れると思ったのだが」
「私達をそう簡単に倒せると思わないことね! 友達がピンチなら助ける、それだけの事よ!」
「友達、か。計画の為に何もかもを切り捨てる覚悟をした私とは正反対の言葉だな」
複数VS1人。言葉として見れば卑怯と捉えられそうですが、ワタカラの技一つに私達は全員で対応するしか無い状況そんな事を言っている余裕はありません。
「『願い星』」
「もう一度私のバリアで」
「避けますよスカイレッド!」
「え? あわわわ!」
疲労している身体に鞭を打ち、私達の前に立ってバリアを張ろうとするスカイレッドですが、私はスカイイエローとスカイグリーンに目で合図を送り、スカイレッドの腕を引っ張り四方八方に飛んでくる魔法を、時折パンチやキックで弾きながらも避け続けます。
「むぅー。スカイブルー、私のバリアじゃ頼りなかった?」
「そういう訳では……ただ、あのままでは防戦一方だったので」
「ボー線イッポー?」
「守りに入ったまま、攻めることの出来ない状況です」
量を重視した技は肩で息をするほどに疲労する事で防げ、パワーを重視した技はバリアですら防げず打ち返す事でなんとか今の状況を保っています。
このまま防御に専念していれば私達、特に前に出て攻撃を防いでくれているスカイレッドの体力はすぐに切れてしまうでしょう。
そのため私は2人に視線を送り、防ぐのではなく避ける事で体力を温存する事にしました。動く以上、体力を使ってしまうのは仕方無いですが、勝機を見出だせない状態で守りに専念して体力を消費するよりは、攻めに転じて反撃の機会を伺った方が良いでしょう。
「スカイイエロー、囲うことは可能かしら!?」
「うん、任せて!」
私とスカイレッドとは別の方向に避けた2人は、いつぞやのコマツールと戦った時を思い出させるかのように、リボンでワタカラを囲う行動に出ました。囲って動けなくする事で、確実に攻撃を当てようとしているのでしょう。
「搦め手か」
「『スカイハンマー』ッ!」
リボンに囲われ逃げ場を失ったワタカラへ、スカイグリーンのハンマーが命中します。リボンが剥がれてボールのように地面を転がるワタカラは、そのまま勢いが収まることなく、ゴロゴロと転がり私達へと距離を取ります。
「もう一度ッ!」
「私も」
「スカイレッド、少し止まってください。何か、嫌な予感がします」
「え?」
スカイグリーンはワタカラへとハンマーを振りかざそうと接近し、スカイレッドもそれに加勢しようとしますが私は肩を掴んでそれを止めます。
先ほどのワタカラの行動、何処か違和感を感じますね。まるであえて私達と距離を取っているような……もっと正確に言えば、スカイグリーンの攻撃に合わせて自らの力でも転がっているように見えました。
私は違和感の正体を探るために辺りを見渡します。後ろはペンヨウ達が居て、右も左も特に変わっている部分は無い。正面にはワタカラが居ますが派手な動きをしている様子はありません。下は床だけてますし、他に有り得るとすれば……まさかッ!
「上ですスカイグリーン!」
「しまっ」
「『願い星』」
上を見ると、先ほど私達が打ち返した巨大な魔法の球が未だに残っており、ワタカラの言葉と共にそれが弾けて小さな球となり、四方八方へと飛んでいきます。
スカイレッドはバリアを張り、近くに居た私は一緒にバリアに守られましたが、離れていたスカイイエローもスカイグリーンはそういかず、無防備に近い状態で多くの魔法の球をその身に受け、大きく吹き飛ばされます。
「スカイイエロー! スカイグリーン!」
「う、うううっ……」
「ぐぅ……」
「まずは2人だ」
ダメージが大きいのか、声を掛けても返ってくるのは唸り声のみで2人は地面に倒れたまま起き上がれそうにありません。
「『隕石』」
「『スカイバリア』ッ!」
再度、ワタカラは巨大な魔法の球を生成して私達目掛けて飛ばしてきます。スカイレッドはバリアを張って攻撃から身を守ろうとし、私は背中を押してそれを援護しますが、2人でいくら踏ん張っても後ろへ押されていきます。
「これ……ちょっと、マズイかもッ!」
「まだです、私達はまだ……!」
ピキピキとバリアにヒビが入る音がする中、私達は諦めずにバリアを挟んだ状態で魔法の球を押し返そうとします。しかしその頑張りとは裏腹に、段々とヒビが広がっていき、
「終わりだ」
「「きゃああああ!」」
ワタカラのその言葉と同時にバリアが完全に破れ、私とスカイレッドは空中に大きく吹き飛び、地面に大きく身体を打ち付けるのでした。
【願い星】
大量の魔法の球を出現させて、四方八方に打ち出すシンプルな技。なんかこう、全体攻撃あった方が強く見えるかな? と思って考えてみた。
願い星の由来は、彗星のように降り注ぐ技は願い星みたいに見えそうだな。あ、そだ。ワタカラ総帥願いを叶える力(元気パワー)奪ってるし、願い星って名前にしようで決まった。
没案としては、大量の矢を飛ばす技だった。没名は『アロット・ユミーア(弓矢→ゆみあ→ユーミア。アロット→a lot→意味:沢山)』、ワタカラ総帥のクソダサネーミングセンスに合ってそう(偏見)。
【隕石】
巨大な魔法の球を相手に降り注ぐシンプルな技。
上が願い星だから、巨大verはワタカラ総帥的に『ビッグ・願い星』にするかな? と思ったが、さすがにダサすぎたので止めた。
没案としては巨大な弓を一本飛ばす技だった。没名は『ビッグ・ユミーア(巨大な弓矢)』、ワタカラ総帥気に入ってそう(偏見)。
【没の没】
ワタカラ「喰らえ『アロット・ユーミア』」
グリーン「アロット・ユーミア!?」
ワタカラ「沢山の弓矢と言う意味だ。どうだ、カッコいいだろう?」
グリーン「え、ネーミングセンスダサッ」
ワタカラ「( ;´・ω・`)ショボーン」
【第二回】好きなキャラアンケート
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超能 力男
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マホ・ツカエール/スカイブルー
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赤元 勇子/スカイレッド
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長神 咲黄/スカイイエロー
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恋路浜 緑/スカイグリーン
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ペンヨウ(マホの妖精)
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ライヨウ(勇子の妖精)
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フクヨウ(咲黄の妖精)
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クラヨウ(緑の妖精)
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アクロコ
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リュウ/スリュウ・コマツール
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アヤイト・コマツール
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ワルインダーの総帥
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草加 ラン
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力学 心(ガク先輩)
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陸上部の部長