次回のプリキュアがめっちゃ気になる。
(押し潰してやる)
邪神は俺を押し潰すと心で考えると共に、突如として邪神の身体が空気を入れられた風船のように大きくなる。
元々邪神は俺の身長よりも頭数個分程度の大きさ程度だったが、そこから2倍、3倍と大きくなり、やがて10mほど巨大化した辺りで止まった。
おいおい、前世でもそんな事してこなかっただろ。もしかしてアレか、前世でもこの世界でも力をセーブして戦ってました~って言いたいのか? それで空界も魔法少女も圧倒するなんてどんだけ力を隠してんだよ……っとと、危ないな。
俺は頭上から俺自身の押し潰そうとしてくる邪神の手を、テレポートで頭上に移動する事で避ける。
げ、蚊を潰すような軽い動作だったのに、さっきまで俺が居た場所に小さめのクレーターが出来てやがる。あんなの喰らった一発でお陀仏だぞ。
「ちゃんと狙ってこいよ邪神野郎、お前のその強さはただの飾りか?」
「口だけは達者だな。貴様こそ、その力は飾りか? 避ける事しかしないではないか」
テレパシーで心を読んでハメツールの行動を先読みし、テレパシーでひたすらに攻撃を避け続ける作戦を実行しているが、内心は一歩間違えたら死ぬと言う恐怖でガタガタである。
だが俺はまだ動ける。
たった数分、されど数分。その時間を稼ぐ為に俺は恐怖を飲み込んで表では余裕な態度を崩させずに邪神の注目を俺自身に集める。
日常的に便利な程度の超能力を持つ俺と、世界を滅ぼせる邪神。誰がどう見ても━━━俺自身から見ても━━━逆立ちしようが、奇跡が起ころうが俺の勝機が一切無いのは明白である。
もっと言えば、俺や魔法少女を完全に無視して世界の滅亡のみに力を注げば俺達はなす統べなく世界と一緒に消滅するだろう。
そんな強大な力を持つ邪神が、何故世界を滅ぼそうとしないのか。それは簡単、遊んでいるからである。俺と言う不確定要素や、魔法少女と言う自身を脅かす存在を警戒しているのにも関わらずその手に出ないのは、自分自身なら勝てると慢心しているからだ。
ゲームで例えるなら、自身のレベルはMAXであり、唯一自分を倒せそうな相手は既に対策してもう登場しない。そして残りの敵はボッーとしながら通常攻撃をポチポチするだけで倒せる。これで油断するなと言う方が無理である。
(もっと足掻いて見せろ。足掻いて足掻いて足掻いて……どうにもならない事を悟った絶望の表情を我に見せてみろ)
性格悪いなコイツ。
こんな性格してたら友達の1人すら居なさそうだ。いや、実際に友達や心を許してる相手なんて居ないから、ワタカラやリュウをただの手駒として使って、
まぁその
邪神からすれば、空界の存在を知っている俺の頭は警戒する。だが俺自身の実力は対した事無いから、行動と作戦を全部潰して絶望させた後に色々と聞こうとでも思っているのだろう。
「まだだ、まだ……」
俺はマホ達に千里眼+念聴を使い様子を確認するが、5人目の魔法少女が誕生する気配は無い。
やっぱりまだ時間が足りないか。早くしてくれよ、もし邪神に5人目の魔法少女について勘付かれたら俺なんて無視して速攻そっちに向かって、5人目の誕生を防いでくるだろうからな。
(ファ〇チキくださいファ〇チキくださいファ〇チキくださいファ〇チキくださいファ〇チキくださいファ〇チキください)
「喧しいぞ貴様ッ!」
俺は自身の焦りを隠すように、いつ頃かにアクロコへやった相手の脳内にファ〇チキを連呼する精神攻撃を邪神へ仕掛ける。
アクロコにやった時はネタ感覚でやったが、今回に関してはわりと真面目なファ〇チキ連呼である。いや、真面目なファ〇チキ連呼ってなんだよと言われたら俺にも分からないけどさ。
これはかつて俺がガク先輩にテレパシーを使った時の実体件なのだが、脳内でずっと声が響くのは鬱陶しいものだ。
夜の学校で元気パワーについて説明を受けながら、理解が追い付かない内容をテレパシーで読み取るのは五月蝿かったものだ。
しかも長考してるせいで、いつまでも情報が完結しないし。あの鬱陶しい気持ちがこんな所で役に立つなんてな。全く、人生何処で何が役に立つか分からないものだな。
「そうカリカリするなよ。それともアレか、空界に付けられた傷が未だ痛むのか?」
「貴様何処まで……!」
(この傷を付けた人間が渡瀬 空界だと知っている人物など既に存在しない。コイツ、何処まで我の事を知っている?)
いや、お前の事なんて全然知らねぇよ。
俺は前世の記憶とテレパシーと言うアドバンテージで精神的に優位に立つ。実力では勝てないからな、口八丁と小手先の方法で俺はお前相手に
「『余裕な態度から一変、裏を掛かれた気分はどうかね?』」
俺は更に邪神を煽る為、ガク先輩の言葉を真似る。
邪神には煽りが効くってガク先輩が証明してくれたからな。特にさっき邪神自身がガク先輩に返した言葉を、また丸っきり返されたとなると、注目はより俺に行くだろう。
だがある重要な事を俺は忘れていた。俺自身に注目が集まると言うことは、邪神を怒らせる事となり攻撃が苛烈になる事を。
「調子に乗るのもいい加減にしろ」
邪神は片手で俺の居る場所へと凪払う攻撃を仕掛けてきた。何の変哲も無いただの凪払いだが、巨大化している邪神がするとなると、その被害は尋常ではない。
俺は上空へテレポートしてその攻撃を避けるが、何度もテレポートを続けていた為、俺の移動先を読んでいたのだろう。
俺がテレポートで移動した瞬間、そこにもう片方の手を使い俺を上から叩きつけてきた。テレポート先が予測されていたと思っておらず、防御する事も出来ずに俺は床へ勢い良くめり込む。
「ごほっ、げほっ……!」
俺の息があるのは邪神が手加減したからだろう。だがその一撃のみで俺の身体は軋み、マトモに立つことすら出来ない。
あぁ、クソッ……こんなにも身体が痛むのは、前世で目の前の邪神に攻撃された以来だ。マホ達はこんな痛みに耐えて戦っていたのかよ。
俺はこれまで戦ってきたマホ達の事を思い、ここで立ち止まれないと自分自身にサイコキネシスを使い無理矢理身体を起こす。
普通に身体を動かす事が出来ないから、背筋はピンと伸びてる状態だし、関節を曲げるのならプラモデルみたいにカクカクな動きになっちまうが、ここで動けないよりは充分マシだ。
「はぁ、はぁ……」
邪神に啖呵を切ったばかりで恥ずかしいが、俺にはもう動く余裕すら無い。
それでも俺は諦めない。マホ達が今まで諦めずに戦ってきたように、俺も動けないからって諦めるなんて事はしない。たった1秒しか稼げなかったとしても、俺は最後まで戦い続けるぞ。
「何故そこまで希望のある表情が出来る。貴様は何が目的だ」
「…………」
俺は黙って邪神を睨み続ける。
邪神は俺には何か秘策があると警戒してるだろう。希望が持てる理由は何かと頭を回しているだろう。そうだ、それで良いんだ。マホ達の存在が気付かれなければそれで……
(一切絶望せずに我の攻撃を避けるのみの行動の理由はなんだ。まだ我に倒す希望があるとでも? 魔法少女は既に消した。希望なぞ何処にも……ッ!)
「そうか、そういうことか貴様。我の目を欺き、テレポートで移動させた魔法少女が復活するまでの時間稼ぎか」
「!?」
コイツ、もう気付きやがったのか!
しかも俺がテレポートでマホ達を助けた事までバレてやがる。もう少し時間が欲しいって言うのによ!
「そこか魔法少女!」
邪神は巨大化した事により広くなった視野で、遠くに避難させたマホ達を簡単に見つけた。そして俺を完全に無視し、その方向へと向かっていった。
「おい待て! ぐっ」
俺はすぐにそれを追おうとしたが、サイコキネシスの制御が上手く行かずフラフラと仰向けでその場に倒れる。元気パワーが無くなった……って感じじゃないな。もう身体が限界だと言ってやがる。
千里眼、念聴、テレポート、サイコキネシス……あー駄目だ、集中出来なくて超能力が使えない。視界がボッーとしてくる。今にも意識が落ちそうだ。
眠りたい。眠って楽になりたい。
俺の瞼がゆっくりと落ちていく。あとは
「ハッ!」
俺は今何を考えていた。
魔法少女だから任せる? 魔法少女だから邪神を倒せる? 何言ってんだ、アイツらは魔法少女である以前に、俺にとって大切な友達だ。そんな友達の危機を他所に休んで居られるわけねぇだろ!
さっきまで瞼が落ちそうになっていたのが嘘だったと思うほど、俺の意識は一気に覚醒する。
この場で活用出来る超能力を全部使って、邪神の意識を少しでも逸らすんだ。千里眼で場所を探って、念聴でタイミングを測る、そしてテレポート場所を選んで、テレパシーを使う準備を整えて……よしここだ!
「『テレポート!』」
色々と試行錯誤したけど、没にした表現
テレパシーで読んだ内容を言葉にして出すシーン
「くだらんハッキリだ。そう言いたそうだな」
理由:見辛い。カッコで辛うじてテレパシーの内容だと分かるような表現になって読みにくいので、没になった。
主人公の戦い方は色々と悩んだ結果、今回のようになりました。
小手先レベルの超能力はあるけど戦闘経験無し&戦闘技術皆無な上、一発でも攻撃受けたらDEATHの可能性充分にあるから結構真面目に展開について詰まってました。
【第二回】好きなキャラアンケート
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超能 力男
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マホ・ツカエール/スカイブルー
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赤元 勇子/スカイレッド
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長神 咲黄/スカイイエロー
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恋路浜 緑/スカイグリーン
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ペンヨウ(マホの妖精)
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ライヨウ(勇子の妖精)
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フクヨウ(咲黄の妖精)
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クラヨウ(緑の妖精)
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アクロコ
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リュウ/スリュウ・コマツール
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アヤイト・コマツール
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ワルインダーの総帥
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草加 ラン
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力学 心(ガク先輩)
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陸上部の部長