【完結】俺のクラスメイトが魔法少女な件   作:のろとり

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 今週のプリキュアにソラ・ハレワタールが登場するようです。つまり何が言いたいかと言うとねぇ……見るしかねぇよなぁ!


第百四十話 俺達の世界が元通りな件

「力男ー、無事邪神をやっつけたセイー!」

 

「頑張ったなペンヨウォ!?」

 

 邪神が消滅し、明日(未来)を守れたペンヨウは嬉しさのあまり、妖精の時のような感覚で俺に抱き付こうと飛びかかってきて、俺は受け止めきれずにペンヨウに押し倒された。

 

「ペ、ペンヨウと力男ってそういう関係だったのかしら!?」

 

 ちげぇよコノヤロー。

 ペンヨウが上、俺がしたと言う構図で尚且つ鼻がくっつくような距離まで迫られてるが断じて違う。てかペンヨウはどちらかと言うと妹のような感覚だ。恋人とかそんなんじゃない。ついでにワニヨウは弟。てかそれよりも、

 

「お、重い……!」

 

「女の子に重いは禁句セイよ!」

 

「お前の今の身体考えろ。妖精の時と比べて何百倍デカくなったと思ってるんだ!」

 

 妖精の姿の感覚で飛びかかってくるな。重いのが禁句なのは知ってるが、ぬいぐるみが乗ってくるのと、人1人がのし掛かってくるのだと重さも痛みも何もかも違うんだよ。

 

 はぁ……こんな事に超能力使うのはどうかと思うが、もう何もかも終わったからそんなのを一々気にする方がアホらしいな。

 

「『サイコキネシス』」

 

「「!?」」

 

「あわわ、身体が勝手に浮くセイ」

 

 俺はサイコキネシスで、押し倒してきたペンヨウを浮かべる。

 俺の超能力をまだ見てない勇子と緑━━━マホとペンヨウはテレポート、咲黄はテレパシーで力の一端ぐらいは知っている━━━が驚いた顔を見せてるが、ここまで来たら隠さなくても良いか。

 仮に超能力の事を言わなかったとしても、空に浮かんでるアジトまで何処まで来たのか疑問に思われたり、秘密にするよう言っても、嘘が苦手なマホとペンヨウの口がうっかり超能力の事を喋って勝手に広がるだろうし。

 

「ほら、高い高~い」

 

「力男、ペンヨウはもう子どもじゃないセイ! この身体を見るセイ。これはもう立派なレディーセイ!」

 

 俺は少し意地悪をしようと、サイコキネシスを使った状態でペンヨウを上下に動かして高い高いをする。

 自分はレディーって言ってるけど、本当のレディーは自分の事をそう言わないと思うぞ。あとお前は俺から見ればずっと子どもだ。

 

「ペンヨウは子どもワニ」

 

「子どもじゃないセイ!」

 

「子どもワニ!」

 

「「ぐぬぬぬぬぬ」」

 

「…………アイス抜き

 

「「すみませんでしたセイ!(ワニ!)」」

 

 俺はいつものように喧嘩を始める二人を、アイスで釣ってそれを止めさせる。アイスで釣られる時点でお前ら2匹とも子どもだよ。

 

 それにしても、妖精と魔法少女ってパートナーになっても喧嘩はするんだなぁ。あ、もしかして喧嘩する程仲が良いってやつか? なんやかんやで馬自体は合うみたいだし。

 

「ん、あれ。これは何クラ? さっきまで無かったクラ」

 

 ワニヨウとペンヨウの喧嘩に呆れていると、クラヨウが上を方向を見て疑問を溢した。

 俺達がそれに釣られて上を見ると、網目模様の大きな丸い器が空から降ってきた。神々しいどころか鬱陶しいレベルで光ってるけどなんだこれ。

 

「元気パワー!? どうしてここにあるライ!?」

 

「邪神を倒したから、空間が崩れてここに落ちてきたフクか……?」

 

 ん~……?

 話がいまいち見えないけど、奪われた元気パワーは邪神が隠されてたけど、邪神が消滅したからそれが戻ってきた。って認識で良いのか?

 

「それを解放すれば、何もかも元通りになるのか?」

 

「そうフク」

 

 あ、やっぱそうなんだ。

 じゃあこれで、世界も元気を取り戻して倒れている人も元に戻るのか。ってことは、ワニヨウの記憶も戻るのか? それとも元気パワーが元あった場所に戻るだけなのか?

 

「これで世界は元に戻るワニ?」

 

「あくまで戻るのは元気パワーを取られて、元気の無くなった世界や人ライ。ライヨウ達までは元に戻らないライ」

 

「…………そうワニか」

 

 どうやら何もかもが上手く行くことは無いようだ。

 ワニヨウは自身の記憶や、自分自身が壊した国や命を奪ってきた妖精達が戻らないと知ってか、暗い顔をして静かに俯いた。

 

 まぁ全てがハッピーエンドに行くなんて、それこそ奇跡が起きない限りは……いや待てよ。ワンチャンその奇跡に掛けてみても良いかもしれないな。

 

「ペンヨウペンヨウ」

 

「何セイ?」

 

「普通に解放しただけだと何も起こらないだろうから、何もかもが元に戻るよう願ってみろ」

 

「分かったセイ」

 

(邪神によって目茶苦茶にされた世界が元に戻りますようにセイ)

 

 ペンヨウは俺のアドバイスを素直に受け取り、元気パワーに触れて世界が元通りになるよう願う。

 すると元気パワーは空へと飛んでいき、突如として破裂する。それによって世界の終わりを示唆していたような天気は快晴へと変わり、魔法世界全域に元気パワーが光の雨のように降り始めた。

 

「むっ。傷が治っていく」

 

「それだけじゃありません義姉さン! アジトも直っていきまス!」

 

 願った内容が元気パワーに通じたようで、ペンヨウの願いである「邪神に目茶苦茶にされた世界」の中には、その世界に住む人々や建物なども含まれていたのだろう。

 

 その場に居なかった為ペンヨウの回復が届かなかったワタカラとリュウの身体の傷が治り、邪神やワタカラとの戦いでボロボロになったアジトまでもが元に戻っていく。

 

「何もかもが元に戻っていくセイ!」

 

「…………何もかも、か」

 

 きっと、ペンヨウの願ったその「何もかも」に俺の前世は含まれていない。

 何故なら元気パワーの叶えていくれる願いは、本人が願った範疇に限るからだ。そしてペンヨウが元に戻るように願った世界は、魔法世界と今世の世界の2つだけである。

 

 そもそもとして、元気パワーが願った範疇しか叶えてくれないと思ったのは、これまで一度も願いが曲解されるような事が無かったからである。

 例えば勇子達の「誰かを助けたい」と言う願い。その願いが元気パワーと妖精を通じて、魔法少女に変身して誰かを助ける、守るような力を手に入れた。

 

 だがこの願い、曲解すれば「誰かを助けたい→危害を加える可能性のあるモノ全てが無くなれば助かる→世界消滅」のような事もありえる。

 

 流石に今のは極端な例ではあるが、魔法少女と言う形で願いが叶わなかった可能性もあるのに、勇子達が揃いも揃って魔法少女に変身出来るようになったのは、元気パワーが願いを叶えたい本人の思考や無意識に持つ善悪から、どう願いを叶えべきかを決めてくれたのが大きいだろう。

 

「…………」

 

 つまり何が言いたいかと言うと、俺はもう……一生、前世の世界に行く事も、空界に会う事も出来ないだろう。

 世界1つを蘇らせるのにどのぐらいのエネルギー(元気パワー)が必要かは分からないが、世界と言う膨大なモノを再生するのだ。代償として他の世界を滅ぼすレベルの元気パワーは必要だとしても不思議ではないだろう。

 

 人1人を生き返らせる程度なら出来るかもしれない……が、俺はその願いは望まない。だから俺自身がその願いを叶えられないよう、ペンヨウに元気パワーの事を頼んだのだ。

 

 邪神と言う因縁が居なくなった今、俺はもう『知無可 聖夜(前世の延長線)』と生きる事はしない。これからは超能力を扱える自称一般人『超能 力男』として生きるのだ。だから……前世の事は全て思い出(過去)として一生胸に刻んでおく。それが、俺がこの人生で学んだ事だ。

 

 今の自分を作る上で、過去は大事だ。だがその過去に執着し続け、それを追い求め続けては一歩も前には進めない。それどころか、邪神やワタカラのように過去を引き摺り続けた結果、周りを巻き込むような騒動を起こしてしまうかもしれない。

 

 俺はもう過去は過去として受け入れる。振り返る事があるかもしれない、辛くて立ち止まるかもしれない。それでも後ろに足は進めない。辛い過去、悲しい過去、それらを乗り越えてこそ未来(明日)はあるのだから。




 前世の世界や前世の親友(渡世 空界)はそのままです。
 復活ルートに行ったとしても、それを証明するのが難しいのが理由です。前世の世界復活させても力男は行く手段無いですし、マホ達も知らない世界に行く理由が無いですからね。
 空界は世界を渡る力はありますが、多くの別世界を移動して尚且つ前世から名前も姿も変わってる力男を見つけられるか? って話でもありますからね。

 力男が前世の話をしてマホ達の力を借りて世界を渡る~って展開も出来なくは無いですけど、力男自身はもう前世に区切りを付けましたからね。

【第二回】好きなキャラアンケート

  • 超能 力男
  • マホ・ツカエール/スカイブルー
  • 赤元 勇子/スカイレッド
  • 長神 咲黄/スカイイエロー
  • 恋路浜 緑/スカイグリーン
  • ペンヨウ(マホの妖精)
  • ライヨウ(勇子の妖精)
  • フクヨウ(咲黄の妖精)
  • クラヨウ(緑の妖精)
  • アクロコ
  • リュウ/スリュウ・コマツール
  • アヤイト・コマツール
  • ワルインダーの総帥
  • 草加 ラン
  • 力学 心(ガク先輩)
  • 陸上部の部長
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