【完結】俺のクラスメイトが魔法少女な件   作:のろとり

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 一つ……いや、二つですね。宣伝させてください。

 一つ目。プリキュアの映画が9月13日に上映します。
 二つ目。2017年に上映した『映画プリキュアドリームスターズ!』が、9月15日の18時59分までYouTubeにて無料公開中です。

 はい、宣伝終わり! 無料公開中のはまだ10分ぐらいしか見てませんが、中々に面白そう。あとなんか序盤でチート能力持ちの奴が登場しとる……なんだあの狼。


第百四十二話 俺の友達が相変わらずな件

「ふむ…………そういう事があったのか。大変だったようだね」

 

 身体は解放された元気パワーを浴びた事によって万全になったものの、精神的な疲労までは戻っていない俺達は、科学部の部室で休憩しながらガク先輩に俺が魔法世界に行った後に何があったのかを全て説明した。

 

 話を聞いたガク先輩は考える素振りを見せながら、部室に居る全員を見渡す。きっと初めて見るワタカラや妖精に戻ったワニヨウ、魔法少女として覚醒したペンヨウを観察しているのだろう。

 

「ところで、ワタカラくんの事なのだがね」

 

 そして見渡し終わったガク先輩はワタカラの名前をあげる。邪神に唆されていたとは言えど、世界を消滅させようとした事に一言ぐらいはもの申したいのだろうか。

 

 俺はワタカラが必要以上に自分を攻めないか心配になり、落ち込んだりしないかとワタカラを見る。

 

「私の、私の帰るべき場所が……っ!」

 

「元気出してください義姉さン」

 

「アジト兼実家が墜落でボロボロになって……でも元気パワーは集めないていけなくて……けど折角魔法少女達が来るからって、急いで掃除したのにぃ~! うわ~ん!」

 

「義姉さン、また口調が幼くなってまス!」

 

 …………いや誰だてめぇ!?

 厳しい女上司みたいな口調は仮面で、幼い口調が素なのは知ってる。リュウが説得した時に、メッキが剥がれたのか幼い口調で喋ってたからな。

 

 ただ、たださ……お前そんなキャラだった!? そんな「うわ〜ん!」って言って泣くキャラだったかな!? あとわざわざマホ達が来るからって、アジト掃除して待ち構えてたのかよ。真面目かてめぇ!

 

「あれ、そのままで良いのかい?」

 

「そのままにさせといてくれ」

 

 どうやらガク先輩は一言もの申したい訳ではなく、単にわんわんと泣いているワタカラが少し心配だったようだ。さっきまで見せてた組織の長らしい態度何処行ったよ。シリアスからギャグ堕ちするの早すぎだろ。

 

 ワタカラは今話が出来ない状態だと分かると、ガク先輩は次にペンヨウとワニヨウに視線を向けた。そういやペンヨウずっと魔法少女の姿だな。もしかしてその姿気に入った?

 

「ペンヨウくん。暫く見ない内に成長したようだね、薬飲むかい?」

 

「飲まないセイよ!?」

 

「アクロコくん……いや、ワニヨウくんも元の姿に戻れたようだね。私の実験に協力してくれないかい?」

 

「協力しないワニよ!?」

 

「ブレねぇなこの人」

 

 なんで会話の二言目に薬や実験が出てくるんだよ。

 もっと魔法少女になっている所や、姿が変わっている所に突っ込めよ。邪神が現れた辺りから「ペンヨウが魔法少女、ワニヨウが妖精になる」と思ってたんだろうけど、驚く素振りぐらいは見せてくれよ。

 

「うん……うん。そうなんだ、頑張ってねお兄ちゃん!」

 

「咲黄、どうだったかしら?」

 

「お兄ちゃん、無事大会に出れるって!」

 

 俺がガク先輩の反応に内心で突っ込んでいる間、咲黄は部長に電話を掛けていたようで、陸上部の大会が無事に開催されているか聞いていた。

 

 元気パワーが奪われてから目が覚めるまでの間、マホたちの戦いは夢として見ると邪神は語っていた。なんか元気パワーが戻ったらその夢の記憶は忘れるようになっているようだが、流石に大勢の人間が倒れて尚且つその間の記憶が無いとなると、大規模な事件と処理されて大会を開いてる余裕があるのか……と思っていたが、どうやらただの杞憂だったらしい。

 

 ってことは、ランも大会に無事参加してるのか。

 大丈夫だと思う。陸上部に関しては真面目にやってるとは思うが…………ラン、変な事してないよな?

 

「クラヨウ特製お握りクラ!」

 

「わぁ、美味しそう~! も、もう食べて良いよね!」

 

「冷めない内に食べるクラ」

 

「いっただっきま~す!」

 

 一方で戦いが終わってからずっとお腹を空かしていた勇子は、クラヨウ特製お握りを食べていた。

 料理が出来るのは緑の口から聞いていたが、実際にクラヨウの料理を見るのは初めてだな。つーかクラゲが米を握るってどうやるんだよ。想像つかねぇ。

 

「ペンヨウのお陰でマホ達を助けられたセイ」

 

「いや、ワニャアのお陰でワニ」

 

「ペンヨウ!」

 

「ワニャア!」

 

「「ぐぬぬぬぬぬ」」

 

「ペンヨウ、ワニヨウ。喧嘩は駄目でモグモグモグモグ」

 

 最後まで言えよ!?

 いつものように喧嘩をする2匹を仲裁しようとしたマホだが、お握りの魅力には勝てなかったようで、仲裁よりも食事を優先した。

 

 うん、まぁ……アレだ。前に喋るか食べるかの二択を選べって注意されてたからな。その注意を守った結果なんだろう。ちゃんと注意を守れて偉いぞ~…………そろそろ、思考放棄は止めるか。

 

「ライヨウ、フクヨウ。アイツら止めてくれ」

 

「嫌ライ」

 

「嫌フク」

 

「じゃあガク先輩」

 

「言い出しっぺの法則。と言う言葉を知っているかい?」

 

「ごめんやっぱなんでもない」

 

 他の誰かに仲裁を頼もうとしたが、巡りめぐって俺に戻ってきた。もうあの2匹は見なかった事にするか。喧嘩をするのはいつもの事だからな、喧嘩をする程仲が良いって言うし、これでより仲が深まるな!

 

「さて、真面目な話をしたいのだが……そろそろ良いかね?」

 

 と、色々とふざけていたがいい加減に真面目な話題を話したいようだ。

 ガク先輩の言葉に全員がピタリと動きを止め、止め……いや駄目だ止めてねぇ。身体こそは向いてるけど勇子とマホは未だにお握り食ってるし、ペンヨウとワニヨウに関しては話聞く態度ですらねぇ! おい止めろ2匹とも、それ以上喧嘩するならゲーム没収するぞ! あ、おとなしくなった。

 

「君達のお陰で私は研究が続けられ、ついでに世界は救われた。ここは素直に感謝を述べるとしよう、助かったよ」

 

「世界がついで扱いかよ!?」

 

 普通逆だろ。世界が救われて、研究も続けられるよ。やったー! って順番が本来のものだろ。やっぱガク先輩にとっては何があろうとも研究が一番なんだな。

 

「その件に関しては私にも事情があったとは言え、すまなかったな……ガク、呼べば良いだろうか」

 

「好きに呼びたまえ。それと事情については理解している。謝罪は要らないが……ふむ、そうだね。代わりに私の実験に付き合ってくれないだろうか」

 

「迷惑を掛けたのだ。それぐらい構わ」

 

ワー! ワー! 義姉さン、その話はまた今度にしましょうカ!」

 

「だがスリュウ。私はガクやブルー達に迷惑を」

 

「大丈夫です! 私達は気にしてませんから! 気にしてないので、実験に協力する必要は無いですよ!」

 

「それではケジメが」

 

「ガク先輩! 本題、早く本題に入ろう! ね!?」

 

「……そこまで言うのならでは本題に入ろうではないか」

 

 必死だなコイツら。

 真面目な性格をしているワタカラは、ガク先輩の提案に何の疑問もなく乗ろうとしていたが、ガク先輩の言う「実験」がどんなモノか知っているリュウ、勇子、マホはお握りを食べるのを中止して、実験に参加するのを止めさせようとする。

 

 元はと言えば、こんな扱いされる程みんなにトラウマを植え付けてるのはガク先輩自身が原因なのだが、それを顔色一つ変えず眺めるのは肝が座りすぎだろ。

 

「何もかもが片付いた今、マホくんや妖精くん、ワタカラくんやリュウくんの魔法世界から来た此方の世界に来た君達はどうするのかね?」

 

「どうするって言うと、どういうことですか?」

 

 …………あー、そういう話するかぁ。

 ワタカラの野望を阻止し、邪神も倒した今、マホ達の日常を脅かす存在もペンヨウを狙う敵も居なくなった。全てが片付いてハッピーエンド……と言いたいが、一つだけ終わっていない事がある。

 

 ワタカラの処遇? それは違う。俺らは別に人1人の処遇を決めれるほど偉くなった覚えは無いし、邪神に唆されてされた結果、世界征服を望んだに過ぎない。

 そんな相手に罪を償えとは言えないし、厄災に関してもそれを起こしてた邪神が消滅した為、また世界征服をしようとは考えないだろう。

 

 ワニヨウの処遇? それも違う。妖精国や妖精を襲った件は、記憶も無い状態で無理矢理命令されて実行したのだ。居場所がなくなるのを恐れた結果と考えれば、仕方無い部分もあるだろうし、国を建て直すのに王様は必要である。

 そもそも本人がどうあれ、少なくとも処罰うんぬんの話が妖精国が完全に建て直ってからの話だし、それを決めるのは被害あった妖精達だ。俺達じゃない。

 

 じゃあ俺の言いたい事は何かって? そんなのは最初から決まっている。

 

「この世界に残るか、魔法世界に帰るか。その二択さ」

 

 マホ達(魔法世界出身者)の今後についてである。




 空間を行き来すれば魔法世界と勇子達の世界の二択選ぶ必要無くね? と言われそうですが、物語的にその辺りはキャラクターの口から明言させておきたいので。

 例えなのでこれが本編の内容になるかは兎も角として、サラッと地の文で「マホ達は此方の世界に残って家族と離れて暮らすようにした。でも毎日里帰りしてます」や「マホ達は勇子達とお別れを行って魔法世界に帰りました。けど毎日遊びに来てます」って書かれても、その結論に至った理由やキャラ達の会話をキチンと書かなければ、その展開に感情移入や納得が出来ませんからね。

【第二回】好きなキャラアンケート

  • 超能 力男
  • マホ・ツカエール/スカイブルー
  • 赤元 勇子/スカイレッド
  • 長神 咲黄/スカイイエロー
  • 恋路浜 緑/スカイグリーン
  • ペンヨウ(マホの妖精)
  • ライヨウ(勇子の妖精)
  • フクヨウ(咲黄の妖精)
  • クラヨウ(緑の妖精)
  • アクロコ
  • リュウ/スリュウ・コマツール
  • アヤイト・コマツール
  • ワルインダーの総帥
  • 草加 ラン
  • 力学 心(ガク先輩)
  • 陸上部の部長
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