「はえぇ~、プリキュアって最終回迎えたら大抵が変身出来なくなるんだ。最終回知ってるの、ひろプリぐらいで、その時のシリーズはラスボス倒しても変身出来てたから知らなかったなぁ」
…………自分で言うのもおかしいけど、よくこんなガバガバ知識で魔法少女モノ書いて完結まで持っていけたな。
その1 俺の友達がいつものな件
全ての元凶であった邪神が消滅した。
元気パワーに願い滅びた妖精国や妖精達は元に戻り、一度は一生の別れをしたマホ達とも再び会えるようになった。そんな世界の危機や再会を経験してから一週間ほどが経ち……
「もう駄目だ、お仕舞いだぁ……!」
「どうして、こんな事に……!」
「諦めるしカ、無いんですカ?」
ラン、勇子、リュウの三人は絶望していた。
邪神が居なくなったのに何故、絶望しているのか。
新たな敵が現れた?
もう一度世界が滅びようとしている?
魔法世界でもう既に手遅れな事件が起こった?
否、違う。
どれもこれも合っていない。三人が絶望している理由、それは……
「「「終わっ
「はいはい、いつものいつもの」
夏休みが開けてから、コマツールと偽名を名乗り邪神が襲ってきたり、体育祭が開催されたり、邪神の思惑により世界が滅びようとしてたりと……色々とあって忘れがちになっていたが、この時期は定期テストだ。
それは例え元悪の幹部だろうとも、世界を救った魔法少女だろうと、一般人の枠組みを明らかに越えている陸上部だろうとも、生徒である以上はテストを受ける必要がある。あるのだが、
「そんなこと言ってる場合じゃないわよ」
「三人の赤点が一つ、二つ、三つ……わぁ。沢山ある」
「勉強しなかったんですか?」
この三人、揃いも揃って赤点を取ったのである。
何してんだよと言いたい気持ちもあるが、それと同時に赤点を取ってしまうような仕方がない理由が存在する為、口に出すことはしない。
「体育祭と陸上部、あと部長なったから忙しかった!」
まずはラン。
体育祭に関しては全員共通だから兎も角として、晴れて陸上部の部長になったらしいラン━━━プレゼントはまだ用意出来てない━━━は部活関連で色々と忙しかったようだ。詳しい事は何も知らないけど。
「義姉さんの事を考えていたらあまり勉強に集中出来なくてですネ……」
次にリュウ。
魔法世界で一緒に旅をする~と宣言した手前、ワタカラに「あっちの世界言って勉強しろ」と言われ、半強制的に離れ離れになってしまったのを気にしているのだろう。
だがフォローはしない。てかピンポイントで毒性のあるモノ拾って体調崩す奴をどうフォローすれば良いんだよ。
「わ、私も色々忙しかったなー」
最後に勇子。
事情を知らないランが居るから、魔法少女や邪神に関する内容は口には出さないが、体育祭前後はワルインダー関連、てか邪神のせいで忙しかった。
同じ魔法少女であれマホ達は赤点じゃないと言われたらそれまでだが、勉強が苦手な勇子にとって時間は貴重だ。その時間が奪われたとなれば、テストの点数が低いのは仕方無いと言えるだろう。
「なんにせよ、お前ら追試どうするんだ?」
「寝る!」
「寝るな」
「えー! でもオレ部活で忙しいし」
部活で忙しいと、追試をふて寝するはイコールじゃねぇよ。俺も俺で忙しくて勉強あまり見れなかったのは謝るからさ、追試に向けて勉強しようぜ、な?
「あ、ランちゃん。追試ある人はその日まで部活出来ないよ」
「なん……だと……!」
何それ初耳。
俺の周りで部活に所属してるのは
優正は咲黄によく勉強を教えてもらっているようだが、俺の知る限りでは俺の周りで赤点を取ったのは帰宅部の勇子ぐらいだ。だからそんなルールがあるなんて知らなかったのである。
「力男、替え玉って知ってるか?」
「バレるに決まってるだろ」
「じゃあ私は醤油ラーメン大盛りで!」
「誰も食べ物の話はしてねーよ!?」
そんなに部活禁止が嫌なのか、堂々と替え玉追試を頼んでくるランと、替え玉をラーメンと勘違いした勇子に俺は突っ込んだ。
誰かこのボケ集団を捌いてくれ。俺一人だと収拾が付かねぇ。リュウ、緑。二人とも一緒に突っ込んでくれ……って目を逸らすんじゃねぇ!
「力男さん。ここは私に任せてください!」
「不安しかないんだけど」
「な、なんでですか。こう見えても勉強には自信がありますよ!」
「じゃあ聞こう。勇子達に勧める勉強方法は?」
「え? 24時間勉強漬け生活ですが?」
「バラエティでもそんな方法しないからな!?」
そんな気はしてた、そんな気はしてたよ!
前回の期末テストでも赤点を取った勇子に、マホは追試を受ける勇子を手助けしようと、勉強を教えようとした事があったのだが……まぁ、うん。アレだ。今ので大体察したかもしれないが、本当に24時間勉強漬けの生活を送らせようとしていた。
さすがに24時間勉強させるのはなぁ……一応、テストの成績が悪かったのは邪神関連の話で世界中大騒動になった結果、学校が一週間ほど休み。その休みに合わせてテスト範囲が狭まる&自粛モードになってみんなで集まって勉強出来なかったのも原因だろうし。
前の中間や期末みたいに俺、咲黄、マホが居れば教えられるだろうけど、今回に限ってはマホが暴走しそうなんだよなぁ。緑も教える側に回ってもらえば、なんとなマホを押さえるぐらいの余裕は出来るか?
「なぁ緑。緑の成績ってどんな感じだ?」
「中の上と行った所かしら。一応人に教えられる程度の知識はあると思うわ」
「分かった。なら俺がランの勉強を見る。だから、咲黄がリュウ、緑とマホが勇子の勉強を見てくれ」
ランは俺が教えないと分からないようだし、咲黄はグイグイ押されたらそれに飲み込まれるタイプだから、今の状態のマホと一緒なら押されてしまうだろうが、緑なら逆にグイグイ引っ張るタイプだからきっと大丈夫だろ。
「力男力男!」
「なんだ?」
「追試受かったら何か褒美無いか褒美!」
「褒美も何も、元々お前らが赤点取ったのが原因だろ……取り敢えずファ〇チキで良い?」
「え、やだ」
駄目か。
ワニヨウならこれで簡単に喜ぶから、ランもこれで安上がり……もとい、簡単に喜んでくれると思っていたが、現実はそう甘くないらしい。
「じゃあ何が良い?」
「ポッ〇ー」
「ポッ〇ー!?」
今まだ10月なんだけど!?
11月11日まで後1ヶ月はあるから、ポッ〇ーの日までしばらく時間あるのにポッ〇ー食べたいのかよ!? いや、ポッ〇ー美味しいけどさ!?
「なんでポッ〇ー?」
「タバコのマネだ!」
「それココアシガ〇ットでやるやつじゃねぇかな!?」
聞いたことねぇよポッ〇ーでタバコのマネなんて。つーかタバコのマネするならココアシガ〇ットがあるじゃねぇかよ。パッケージもお菓子の見た目も似せてるんだから、そっちで良いじゃねぇかよ。
「力男知らないのか? ココアシガ〇ットって最近、タブレット型なのが発売してるんだぜ」
「え、マジ? 今度見てみよ」
前まではワニヨウと一緒に摘まむ用でお菓子を買ってたが、妖精国で半強制的に王様としての仕事をしてる状態で今は此方に居ない。だからお菓子を買う事も無く、お菓子コーナーも見なくなったが……ココアシガ〇ットのタブレット型か、少し気になるな。
もしワニヨウに会う機会があれば渡してみるか。って、今はココアシガ〇ット談議してる場合じゃねぇや。
「取り敢えずポッ〇ーな。うん、覚えとく」
「じゃあ力男の家にイクゾー!」
「あ、ちょっと待て。さすがにこの人数が俺の家に居ても窮屈だろ」
この場に居るのは俺、ラン、マホ、勇子、咲黄、緑、リュウの合計7人だ。妖精達は妖精国に帰っているから二桁行くほどの人数では無いが、流石に俺の家に7人も居るのは若干窮屈だろう。
「なら図書館はどうかしら」
「図書館は今改装中で閉まってるよ」
「え!? じゃあどうしましょう……」
タイミング悪いな。
図書室って手もあるが、今は「読書の秋なので本を読みましょう」と先生達が言っているのもあってか、少し混んでいる。そんな所で全員で席に着くのは難しいだろう。
「緑、一応聞くが流石にこの人数で店の中で勉強するってのは厳しいよな?」
「そうね。数人ならまだしも、この人数だと少し……」
「だよなぁ」
場所を確保出来る場所って意味で緑の
まぁ「店」だからな。いくら看板娘だろうとも、店を占拠して良い理由にはならないし、勉強したいからって大人数で店に行くのは流石に迷惑だろう。
「バラバラに別れて勉強した方が良いですかネ?」
「えー! そしたら寂しいよ~」
寂しいと言われてもなぁ。
そもそも、大人数で勉強出来るスペースがあって、尚且つ多少騒いでも気にしてない所なんて、そんな場所そう簡単に見つかるわけ……
「咲黄くん、君に借りてた本を返しに来たのだが……ふむ。取り込み中だっただろうか」
あるじゃねぇか。
俺は咲黄に本を返しに教室へ顔を出してきたガク先輩を見て、勉強出来る場所にガク先輩の家を思い付くのであった。
番外編最初の話をテスト回にするか、ランの部長記念のプレゼント回にするか、力男とガク先輩が魔法世界にマホを迎えに行った話にするか……迷いましたが、最終的にテスト回にしました。
【ちょっとした裏話】
実は元々、番外編の構想自体は前からあったんですよね。
ただ、作品的には「ラスボス倒した。みんなとも合流出来てハッピーエンド!」がキレイな終わり方だったので、番外編書こうか悩んでいました。読者がそれを求めてるのか、毎日投稿じゃなくても見たい人は居るのか……色々と考えた末にアンケートを取ることにしたのが前回の最後です。
次回の投稿日は未定です。
一番好きな章は?
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第一章
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第二章
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第三章
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第四章
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第五章
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第六章
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第六.五章
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第七章
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番外編