「お前は何を言ってるんだ。バナナと人間のDNAが50%一致だから、実質ヒロインはバナナが好きだなんて……まぁ今後登場しない話だから、どんなに盛っても良いか」
マスターデュエルとスト6楽しい。
使用デッキは主にシンクロブルーアイズ、幻奏、サイドラ。使用キャラはモダンリュウです。てかスト6に関しては始めて数日なのもあって、モダンリュウ以外使えないです。
「どうして、ですか……ッ!」
「じゃあリュウの所はワタカラが来るのか」
「その予定ですガ、小学生扱いされないかが心配ですネ」
「あー。親は一緒じゃないのかと質問されて授業を見に来る前に、校門で止められないかって話か」
「はイ」
「何故こんなことに!」
「…………ところで力男さン。マホさんの事なんですガ」
「どうせいつもの発作だろ? 放っておけば勝手に落ちつ」
「どうしてえええええ!」
「うるせええええええ!」
授業参観当日。
俺は毎月のように見る、誰かが━━━今回はマホだった━━━どうでも良い事で落ち込んでいる光景に対して無視を決め込み、リュウと話していたが、突然のマホの大声につい突っ込んでしまった。
「あぁもう、分かったって。もうそのパターンは良いって。どうせ家族が来れないって話だろ?」
「え、どうして私の考えが読めるんですか……? ハッ、まさか!」
「いや分かるから。これまでの行動で推測立てられるから」
定番の展開すぎるせいで、この光景を見ただけでテレパシーなんか使わずともマホがこうなった経緯が推測出来てしまう。俺もう超能力無くても良くね?
「一応聞くが来れない理由は?」
「ガク先輩に止められてしまいました」
「ガク先輩に?」
「はい。右も左も分からないのに、此方の世界に来ても困るだけだと言われてしまいまして」
「あー……」
なんでここでガク先輩が出てくるのかと思ったが、そういう理由か。
魔法世界の住民が此方に来て不自由無く過ごせるかは、マホやマジュを見ていれば大体想像はつく。字は読めない、常識が異なる、右も左も分からない。そんな状態で此方の世界に来ても、あたふたと慌てて授業参観を楽しむどころでは無くなるだろう。
幸いにも俺は前世と今世は常識がも歴史も殆ど同じだったが、もしこの世界が「ヘドバンしながら逆立ちで歩くのが常識」だったら、二本脚で何気無く歩いて白い目で見られてただろうし。
常識ってのは一度身に付くと変えるのが難しい。実際、半年ぐらい此方の世界で暮らしていたマホも天然な性格込みでも、ある程度慣れたとは言え時折想定外な行動を取る。
具体的に言うと、雷が降ってる時にヘソを隠さないと、雷様にヘソを取られる言い伝えが昔からある教えたら、人のヘソを取るのは許せないと雷様を倒そうと……いやこれは違うな。単にマホの天然エピソードだ。
「ならせめて! せめてマジュくんだけでもと思いましたが、幼いから一人で来させるのは駄目だと言われました」
「そりゃあな」
マジュなら一度は此方に来たことがあるので多少は慣れてるだろうが、小学生ぐらいの年齢の子どもを一人で授業参観に来させるのは流石に酷だろう。
「まぁまぁマホちゃん。元気出してよ!」
「勇子ちゃんは良いですよね。両親が来てくれて……」
「えへへ、そう~?」
「誉められた訳ではありませんヨ」
勇子は今の何処に照れる要素を見い出だしたのだろうか。
もしかしてアレか、マホに「良いですね」って言われた部分か。なぁ勇子、それは誉めじゃなくて嫉妬だ。勇子の思ってる感情とは反対のやつだ。
「ふむ。失礼するよ」
「オレ参上!」
「あれ、ガク先輩とランちゃんだ。二人が一緒って珍しいね」
「部室の前を通りかかったランくんに荷物を運んでもらうのを手伝ってもらっていたのさ」
今日は遅めに登校━━━朝から自主練していた━━━ランが珍しくガク先輩と居るのかと思えば、教室に来る前にガク先輩の手伝いをしていたようだった。
「ところでマホちゃんは何があったんだ!?」
「ん? ああ実は」
「家族が来れなくてその状態、と言う訳か」
「ガク先輩。俺まだ何も言ってないんだが?」
「オレ一人っ子だから弟居るの羨ましいな!」
「リュウ助けて、誰も俺の話聞いてくれない」
「僕に言われても困りまス……」
ガク先輩もランも察するの早くない? マホの家族の話とか何もしてないんだけど。しかもガク先輩は一応はこの状況を作り出した元凶でもあるから理解が早いのはまだ分かるけど、ランに関しては俺の思考でも読んだ? マホに弟が居るなんて言った覚えないんだけど。それともガク先輩辺りから聞いてた?
「マホは後で復活するだろうから放置するとして」
「放置するんですカ!?」
「この中で授業参観に家族が来れそうなのって誰が居るんだ?」
「はーい!」
「ア、僕の所は義姉さんガ」
「私の所は両親が来るね」
勇子、リュウ、ガク先輩のところが来るのか。
そういや勇子の両親とは前に勇子を迎えに行った時に顔を合わせる程度はしたけど1、ガク先輩の方は会った事無いな。まぁガク先輩の両親はあまり家に居ないみたいだし、俺もガク先輩の家に行く事は少ないからな。珍しい話でもないか。
「6人中3人は多い方……なのか?」
「あ、咲黄ちゃんの所も来れるって言ってたよ!」
「じゃあ8人中5人か」
「8人……ですカ?」
「緑の所は従姉が来るってこの前聞いた」
「あア、なるほド」
この日に合わせてちゃんとつぼみさんに借りた本を持ってきている。万が一にでも本が傷付かないよう、ちょっとした袋に入れてきてな!
いやぁ、それにしても面白かったな。まさか遠出するヒロインに対して、主人公が「これを自分だと思ってほしい」と渡したバナナのぬいぐるみが、ヒロインを事故から守ったなんて……まさかあそこで、人間とバナナのDNAは50%一致してるから、実質主人公はバナナなんてギャグ展開を、バナナがヒロインを守るなんて形で回収してくるとは。
「みんなおはようだぜ」
「あ、先生来た」
「ふむ。では私はそろそろお暇させてもらうよ」
「じゃあなーガク先輩」
流石にHRが始まる時間だと言うのに、ずっと
さてと、俺も座らないとな。
ほらマホ。ずっと俺の机に伏してないで、自分の席にもど、もど……いや力強いな!? ちょっ、俺の机にしがみつくんじゃねぇ! もうHR始まるんだよ! ラン、勇子、リュウ。手伝ってくれ、マホを剥がせない!
「えー、コホン。今日はみんなの知ってるの通り授業参観だぜ。後ろが気になると思うが、気にせずいつも通りに授業を受けるようにするんだぜ」
「緊張しますネ」
「だだだ、大丈夫だよ! いいい、いつも通りにににに」
「勇子落ち着け」
マホを俺の机から剥がし、マホ自身の席に座らせた俺達は先生の話に耳を傾ける。
勇子みたいに緊張してる訳ではないが、意識するなと言われてその通りにするのは難しいだろう。実際、俺も親が来れないのは分かってるが、誰かに見られると考えると異様に落ち着かないし。
「む。少し早かったか」
丁度そんな事を考えていると、誰かが教室へとやってきたようだった。
俺だけでなくクラスのみんなも気になったのか、差し示した訳でも無く全員が後ろを向くとそこには身長が軽く2mを越えているコートを羽織っているワタカラの姿があった。
ここで一つおさらいをしよう。
ワタカラは何万年も生きており大人びている様子を時折見せるが、精神年齢で言えばまだまだ
そんなワタカラの体格は俺達と比べると少し幼いぐらいだ。学年で言えば、
そのワタカラの身長が2m越えは流石におかしい。この前ワタカラと会った時は少なくとも2mより低く、マホ達と同じぐらいであった。マホ達の身長知らんが、
「…………おい、リュウ」
「力男さン。後ろを気にしないようにって先生に言われたばかりでしょウ?」
「アレを気にするなって方が無理あるが?」
おい、ちゃんと此方向いて話せ。後ろどころか俺から目を剃らして外を見てるんじゃねぇよ。現実から目を背けるな。
俺はランを挟んで━━━席順が一番後ろの窓側から左にリュウ、ラン、俺となってる━━━リュウに話しかけ、話題の中心となっているワタカラへと指を向ける。
ワタカラは何故か堂々としており、身長を誤魔化してるのがバレていないと思っているのか。リュウが席に座っている姿を見て目から涙が一滴漏れていた。泣くのはえーよ、まだ授業すら始まってねーから。
「あれ、ワタカラちゃんの何か身長おかしくない!?」
「元からあんな感じですヨ」
「嘘つけ! どうやったら1ヶ月の間に身長が50cm以上伸びるんだよ!?」
「成長期でス」
「タケノコかよ!?」
実際のタケノコは1日に1m以上伸びるので、本当にタケノコ計算をするとワタカラの身長は30mになるが、あくまで急成長していると言う例えである。
「へー、アレがリュウのお姉ちゃんか! 身長高いな!」
「違和感に気付け。どう見ても不自然だろ」
「マホちゃんマホちゃん。身長が伸びる魔法って存在するの?」
「うう、マジュくん……」
「まだ立ち直ってなかったのかよ」
俺は動揺し、リュウは現実から目を逸らし、勇子は身長に興味を持ち、ランは見た目をそのまま信じ、マホは未だに復活していなかった。
誰かこの
言葉にはせず、ただ心の中で呟いたのだが、その俺の想いが通じたのか。意外な所から救いの手が差し伸べられた。
「以上でHRを終わるぜ」
「あ、やべ。話聞いてなかった」
「何してるんですカ。僕も途中から聞いてなかったですけド」
「実は私も……」
「オレも後ろが気になって」
「え、あ……もうHR終わってしまいました?」
「全員話聞いてねぇのかよ!?」
今の今までHR中であったのを忘れていた俺達は、先生の言葉と共に正気に戻り誰も話を聞いていない状況に気がついた。
えー、どうしよ。何か重要な話してたかな……まぁ多分大丈夫か。きっと内容は授業参観に関する話ぐらいだろうし。
「話は終わったようだな」
「こんにちはリュウのお姉ちゃん! オレはランだ!」
「ああ、こんにちは。私は唯野 ワタ。ワタカラとも呼ばれている」
そういやそんな偽名あったな。
俺は今更ながら初対面のランとワタカラのやり取りを聞きながら、改めて頭から爪先まで視線を向ける。俺が見下すぐらいの身長だった筈だが、少し見ない内に俺は見下されていた。うん、やっぱおかしいな。
「なぁワタカラ。なんか今日は身長高くね?」
「いつも通りだ」
「何処がだよ!?」
なんだお前、どんな方法使ったんだ。魔法か? ガク先輩か? 見たことも聞いたこともない第二形態か? うーん。パッと見ただけだと分からないな。ここは透視を使ってコートの中を覗いてみるか。もしかしたら、超高いヒールを履いてるのかもしれない。
俺はワタカラの足元に向かって透視を使う。
上半身を透視した所で見えるのはコートの中に着てるシャツかなんかだろうし、更にシャツを透視しても下着とかは何故か黒塗りされるからやましい目的で使っても意味は無い。そもそも今はワタカラの身長の秘密を暴きたいのであって、そんなのどうでも良いし。
ん? 何か足元から細長い……棒? が伸びてるな。棒から生えてる足置きに足を乗っけてるし。なるほど、この棒に乗って身長を誤魔化して……あぁいや、これ棒じゃねぇな。
「なるほど。竹馬か」
「竹馬?」
「それで身長をカサ増ししてるみたいだな」
「ふっ。授業参観に行くのだから、大人っぽい格好をしようと思ってな」
「竹馬と大人っぽい格好の因果関係は何処だよ」
「身長高いと大人っぽく見えるだろう?」
「小学生かよ!?」
身長が高い=大人の方程式を持ってるのは小学生までなんだけど!? いや、俺も俺で「じゃあ大人っぽいってなんだよ」と言われたら返答に困るけど、竹馬乗って身長伸びたと喜んでる奴は大人とは言わねぇと思うが!?
「義姉さン。学校は大喜利会場ではないんですヨ」
「私は真面目だ。身長が低いと子どもに勘違いされると思ったからな、天才的な発想で竹馬に乗ってきた」
「リュウ。総師時代のワタカラの頭脳を返してくれ」
「僕は持ってませんヨ」
「なら探してくれ」
「断りまス」
授業参観の日ですら
俺は今日一日、これから起こる出来事を想像し、騒々しくなりそうだと頭を抱えるのであった。
【オマケ(時系列はリュウが幹部とバレる前)】
「マホさン。正座って知っていますカ?」
「え? はい。この世界……ンンッ! この国に伝わる座り方ですよね?」
「おオ、よく知っていますネ。実は此方に来てからまだ日が浅くてですネ……もし良かったらですガ、教えてくれませんかネ?」
「良いですよ! 正座はですね、脚をこうやって折り畳んで」
(フッフッフッ。やり方は知りませんガ、正座とは長時間続けると脚が痺れる事は調べ済みでス。正座を教えてほしいと適当な理由をつけテ、魔法少女が脚が痺れている間に、なんかかんやで倒ス……この完璧な作戦に狂いは無いでス!)
~30分後~
「「脚が痺れて動けないで
「何してんだお前ら」
【オマケその2】
「ぐっ、脚が……!」
「力男どうしたー?」
「正座で脚が痺れた」
「へー」
「ちょっ、おま! 脚を突くの止めろ! 脚が痺れてるつってんだろ!」
「良いではないか~、良いではないか~……あっ」
「ぶべらっ!」
「悪い力男。バランス崩れた」
「脚に全体重が掛かってるから。早く、退け……!」
「…………何故かしらね。ランが力男を押し倒してるのに、兄弟がじゃれあってるようにしか見えないのは」
「あれ、緑ちゃんどうしたの?」
「なんでもないわよ咲黄」
一番好きな章は?
-
第一章
-
第二章
-
第三章
-
第四章
-
第五章
-
第六章
-
第六.五章
-
第七章
-
番外編