今まで何も意識してなかったけど、力男が超能力使わない=そんなの無くても充分に楽しく生きてるのかなぁと思う。やっぱり何事も平和が一番だな。
「これで今日の授業は終わるぜ」
「よし、今すぐ教室を出よう」
騒がしかった授業参観もあっという間に終わり、ランの「着陸ゥ!」と言う合図と共にクラスメイトはそれぞれ散開していく。
そして俺はどうせこの後ガク先輩が「やぁ力男くん」と教室に顔を出してくると予想しているので、隣の教室へと逃げようとする。
まぁ写真を撮るって約束があるから、数分ぐらい経ったら何事も無かったかのような顔で合流けどな。
悪いなガク先輩。いつもアンタに驚かされてるから、たまには俺の方からから驚かしたいんだ。今日の俺はガク先輩の一歩先を行かせてもらう!
「急にどうしたんですか?」
「どうせまたここにガク先輩が来る。そして俺は面倒事が嫌いだから逃げる。以上だ!」
「世界の命運を掛けた戦いに首を突っ込んできた人が面倒事が嫌いとか言ってますよ勇子さン」
「ハハハ……」
何かリュウと勇子が喋ってるが俺には関係無い。
そもそもアレは周りから見れば唐突に現れて首を突っ込んだ光景だが、俺自身からすれば前世の因縁とかあるからな。それについて語るつもりは無いからどう解釈されようと構わん。
手短に教室を出る理由を話した俺は、咲黄と緑の教室へ脚を進めようとする。逃げるのならもっと遠い場所が良いだろうが、俺はあえて近い場所を選ぶ。灯台もと暗しってやつだな。
「力男、オレも行くぞ!」
「ラン、これ見ろ」
「ん?」
「ランは段々眠くなる~、ランは段々眠くなる~」
「ぐわああああ! バタン。スー、スー……」
「よし。じゃあ隣のクラス行ってくる」
「力男行ってら~」
「いや起きてるのかよ!?」
俺はランを近くにあった紐を括り付けた消しゴムで眠らし━━━実際はその持ち前の反射神経で揺れる消しゴムを正確に目で追っていたので、視界がブレて眠くなどなってない━━━、ランはこの戦いに付いてこれないからと適当に言い訳をして一人になる。
「よし、これでガク先輩と会わずにすむ」
おれは きょうしつから にげだした!
「やぁ力男くん」
「?????」
しかし まわりこまれてしまった!
「ふむ。まるで私がここに居る事が不思議そうな顔をしているけれど、どうしたんだい?」
「分かって言ってるだろ」
俺はガク先輩には何も伝えず隣の教室へと来たのだが、何故だか先回りされてしまっていた。しかも俺がここに来ると分かってたかのような反応だ。え、なに。未来予知でも出来るの?
「大方、君の事だから私がもう一度君の教室に訪れると予想して、先に咲黄くんや緑くんの教室に避難したのだろう?」
「俺の思考を読み取ってくるんじゃねぇよ。で、今回も窓から来たのか?」
「ああ。優正くんに頼んでね」
「それでその優正は……」
「あそこさ」
ガク先輩が視線を向けた先に釣られるように俺も視線を移す。
するとそこには咲黄と優正、そして二人の母親と父親らしき人物が咲黄を囲むように何かを話していた。
「先生に当てられてもすぐ答えられるなんて、やっぱり咲黄は凄いわ!」
「ガッハッハ! 自慢の娘だな!」
「今日も咲黄はかわいいな!」
「えへへ。恥ずかしいよ~」
わぁ、自己肯定感が凄い上がりそう。
三人に囲まれてずっと誉めの言葉を浴びせられている咲黄の顔は真っ赤であり、恥ずかしさと同時に嬉しさも混ざったような反応をしていた。
「凄い愛されてるな」
「力男くんのようだね」
「俺あんな誉められた記憶無いんだが?」
「自分で言ってて悲しくないのかい?」
俺の記憶の大半、騒いでた事しか覚えてないから悲しくならないのかって言われてもなぁ……。
あーでも、勉強に関しては誉められたっけ。前世で習った内容を復習のような形で繰り返してるのもあって、誉められてもそこまで嬉しくなかったけど。
「私が言いたいのは昔のように一人でやさぐれてた時と違って、今の君は咲黄くんのように周りから愛されてるって意味さ」
「あー、そういうなぁ……」
愛されてるかは実感が分からないが、ランに始まりガク先輩にマホ、勇子やリュウと、周りに人が増えたって意味だと確かにその通りだな。
「確かに言われた通り昔と比べたら友達が増えたな。それと同時にうるさくなったけど」
「うるさくなった、か……ふむ。ならば聞くが、君は今の生活が嫌いかい?」
「それ、分かって言ってるだろ」
「何のことかな? 少なくとも私は君の考えは予測出来ても、全てを理解出来ないからね。口で言われなければ分からない事もあるさ」
ガク先輩の予測は答えと同じようなものだろ。
悪いが俺は絶対に口を割らないぞ。例え俺の思考がガク先輩に読まれていようとも、それの答えは絶対に言わない。つーかそんなの、昔の俺と比較してる時点で言わなくても分かってるだろ。
「なんにでも頑張れるうちの子達は凄いわね」
「ガッハッハ! 優正も咲黄も自慢の子ども達だ!」
「今日も誉められたな~咲黄!」
「あわわ……」
未だに誉めの嵐を浴びせ続けられている咲黄はアワアワとしており、止めようにもどうしたら良いか分からないと言った様子である。
なんとなく優正の不器用さと明るさが何処から受け継がれてきたか分かった。どう考えても
「ランちゃん助けて~!」
「呼ばれた気がして即参上だぜ!」
咲黄がランに助けを求めた瞬間、ランは窓から教室へと入ってきた。
窓から入ってくるんじゃねーよ。てか優正と言いランと言い、陸上部は窓から教室に入る縛りでも結んでるのか?
「やっほー! 咲黄ちゃん、緑ちゃん! 遊びに来たよ!」
「お邪魔します」
「すみません力男さン。今こっちにランさんが来ませんでしたカ? 急に呼ばれた気がすると言って消えてしまったのですガ」
「ここが隣の教室か。リュウの所と比べて変わった所は無いな」
助けを求められたランに続くように勇子、マホ、リュウ、ワタカラも教室へとやってきて、授業が終わった後とは思えないような騒ぎが訪れた。
「ふむ。ちょうど良い所にみんな集まってるね」
「ん? なになに、何かするの?」
「いやなに。どうせなら写真でもと思ってね」
「写真!? 撮る撮る!」
「では一度外に出ようか。既に待っているだろうからね」
「ん? あー、ガク先輩の親か。外で撮るって伝えたのか?」
誰が待っているのか。そう考えたが、カメラを持っていて尚且つ写真を撮るのを準備している━━━ガク先輩が写真が撮りたいと思っているのを知っている━━━人物と言えば、ガク先輩の親だけだと一瞬で答えを導き出す。
「伝えてないさ。でも私の考えを読んで待機してるだろうね」
「思考の先読み流行ってるのかよ……」
「流行らせたのは君さ」
「え、嘘だろ?」
「嘘さ」
「おいコラ」
流行らないし流行らせない。
そもそも思考の先読みが流行る状況ってどんなのだよ。そんなの俺みたいな超能力者が大量発生した時ぐらいだろ。
つーかそんなに超能力が大量発生したら大事件の事件の香りしかしないんだが。俺の超能力は転生した時に手に入れたモノだから、知らない内に何処かの世界が誰かに滅ぼされてないのか心配になるんだが。
「ほら咲黄、早く外に行くわよ」
「あわわっ。待ってよ緑ちゃん」
「ガクちゃんパイセンについていくぞ! 全速前進だ!」
「良い感じに撮ってもらいな咲黄!」
「…………お兄ちゃんは来ないの?」
「ワイは咲黄が撮られてる姿を見るだけで満足だからな」
「むっ~」
俺達から一歩引いて「友達と一緒に写真を撮ってきな」と咲黄の背中を押した優正だったが、咲黄は優正の行動に不満があったようで、頬を膨らまして優正の背中を押して教室から出そうとする。
「どうした咲黄?」
「むむむ~……! ランちゃん、緑ちゃん。お兄ちゃんを動かすの手伝って~!」
「合点承知! ジェットストリームアタックだな!」
「ジェットストリームアタックってなに!?」
しかし優正は岩のように動かない。
2m越えで身体がガッシリとしている優正を、小柄で運動が苦手な咲黄一人の力でどうにか出来るかと言われれば、あまりにも無謀な行動だと伝わるだろうか。
咲黄も一人で動かすのは無理だと早々に見切りを付けると、ランと緑に協力を仰いで三人で優正の背中を押す。だが大きなカブの如く、優正をその場から一歩も動かせない。
ランの力でも動かせないのであれば、きっと魔法少女に変身した状態での咲黄と緑でも優正を動かせないだろう。力関係で言うと「優正>>>ラン>魔法少女」ぐらいだろうし。
「私はお兄ちゃんも一緒に写ってほしいの!」
「そうだぞ! 部長が居ないと咲黄ちゃん泣くぞ!」
「…………咲黄。取り敢えず嘘泣きしなさい。それで大体片付くわ」
「えっ!? えっと……えーん、えーん。凄い寂しいよー」
「ワイが悪かった咲黄。だから写真を撮ろう、な!?」
「なにあれ」
「優正の不器用な部分が変な形で出てしまったようですネ」
あー、なるほどな。
友達と写真を撮るって言うのに自分が居たら、一緒に写らないのかと気を使ってしまうだろうから、先に「自分は気にしなくて良い」って手を打った感じか。肝心の咲黄は優正と一緒に写真を撮りたかったようだが。
「ふむ。力男くん、悪いけれど先に向かっていてくれないかい?」
「何処か寄るのか?」
「少し部室にね」
「変なモノ持ってくるなよ?」
「私に信頼は無いのかね」
「信頼よりも信用を作れ」
ガク先輩ならなんとかしてくれるって信頼はある。
ガク先輩なら面倒を起こしてくるって信用もある。
信頼と信用がトントンしすぎて何か行動する度に「次はどんな問題起こすんだよ」って不安になってけるんだよ。信頼は充分にあるから、信用を作ってくれ。
俺はガク先輩が何をするのか一抹の不安を抱きながらも、マホ達と一緒に外へと向かうのであった。
「ふむ。待たせたね」
「何してたんだ?」
「さぁ、なんだろうね」
(テレパシーを使っても教えないさ)
「俺の思考を読むんじゃねぇ」
「お互い様さ」
外に出てガク先輩を待つ事十分ほど。
部室へ寄ったガク先輩は茶色い紙袋を両手に抱えて俺達の元へとやってきた。
俺はガク先輩が部室で何をしていたのかテレパシーで心を読もうとするが、案の定使うよりも先に察知されて失敗してしまった。紙袋を透視すればきっと分かるかもしれないけど、直接答えを見るのは負けた気がするので嫌だ。
「変にもったいぶるから疑われるワニ」
「これが私の性分なのでね」
「一度生まれ変われば治るか?」
「それは君なりのブラックジョークかね?」
「あっやべ。俺が言うと冗談じゃないな」
全然意識してなかったな、悪いガク先輩。
しかも一度生まれ変わって前世の最期が関係してるとは言え、性格が変わっちまった俺が言うとブラック通り越して笑えない冗談だな。
「…………ところでさ」
「なにかね?」
「どうしたワニ?」
「なんでワニヨウ居るんだ? 妖精国で王様してるんじゃなかったのか?」
「私が呼んだのさ。写真を撮るのなら、大勢の方が楽しいと思ってね」
「いつ呼んだ……ってああ。さっき部室に戻った時か」
「より正確に言えば、写真を撮る事になると推測していたから、数日前に声を掛けていてね。さっきは迎えに行っただけさ」
「無駄に準備万端だな」
俺はガク先輩が抱えていた紙袋から顔を出してきたワニヨウに視線を向ける。
何が入ってる……と言うより、何を企んでるのかと思えばワニヨウ達と合流してたのか。そうなると部室寄っただけにしては時間が掛かったのは、一度魔法界に行ってワニヨウ達と合流してたからか。
それにしても何日も前から準備って……。
まぁなんやかんやでワニヨウやペンヨウ達の存在が誰か知られるのはと思って写真とか残るモノは何もしてなかったし、全てが片付いた後は妖精国に帰っちまったからな。
妖精国に遊びに行った時も写真を撮る余裕無くて、色々とてんやわんやしてたし丁度良い機会か。
そしてワニヨウが居るとなれば……
「それはペンヨウも同意セイ」
「久しぶりライ」
「今日の為にガクが仕事を手伝ってくれたフク。いつか国が乗っ取られそうで怖いフク」
「心配しすぎクラ」
やっぱりお前らも居るよな。
一つの紙袋に五匹一緒は流石にキツいのか。今から出荷されるのかと錯覚するほどギュウギュウ詰めに入っており、この瞬間にでも袋が切れて中から溢れ出て……あ、袋切れた。そして全員地面にぶつかった。飛べよ。
「あれ、今何か落ちて……ライヨウ!? なんで居るの!?」
「連れて来られたライ」
「……何日も前から楽しみでソワソワしてた妖精の反応とは思えないクラ」
「え、私に会えるの楽しみにしてくれてたの!?」
「ただの勘違いライ」
ボトボトと何かが落ちる音がしたとなれば、喋っていても気になるようで此方を振り向いてライヨウの存在に気付いた勇子を皮切りに、次々と妖精を囲うように魔法少女達は俺らの元へ集まってくる。
「みなさン、カメラの準備が終わったそうでス。そろそろ撮りますヨ」
「分かった! ほら、雑談もその辺りにしてカメラの前まで移動するぞ」
「ペンヨウ。カメラの前と言っても、レンズを隠すぐらい前に立つのは駄目ワニよ」
「それぐらい分かってるセイ!」
「喧嘩すんなお前ら。あと変に喋ったり、動くと驚かれるから静かにな」
「「分かった
しかし再開したも束の間、カメラの準備が完了したようで雑談もそこそこにして撮影の為に俺らは妖精達を抱っこして前と後ろで二列になって並び始める。
「力男力男、組体操のサボテンしようぜ!」
「靴のまま立たれると太もも痛くなるからやだ」
「そういう問題かしら!?」
サボテンってアレだろ。
空気イスのような体勢をしてる奴の太ももに両足を乗っけて、乗っている人物は体重を前に倒して両腕を広げる。そして土台になってる相手は乗ってる奴の脚を支えるヤツだろ。
人一人を脚に乗っける程度は問題ないが、靴の裏の砂利で太ももがチクチクするだろ。つーか俺の顔が隠れてカメラに写らないから却下だ。どうしてもしたいなら、撮影終わった後で靴を脱げ、靴を。
「私マホちゃんの隣~」
「じゃ、じゃあ私もマホちゃんの隣で……」
「緑ちゃん、マホちゃんの真上空いてるぜ真上!」
「空いてないわよ!?」
「バッチこいです緑ちゃん、さぁ背中に乗ってください!」
「意外と乗り気ね!?」
前の列に左から緑、勇子、マホ、咲黄の順で並んだ4人は妖精達を抱っこして写真を撮る準備をするが、ランの冗談にマホが乗り中腰になって緑を背中に背負おうとしていた。
おい止めろ、それやったらマホが潰れ……はしないだろうけど、後ろが写らなくなるだろ。
「ふむ。では私は後ろに行こうか」
「流石に10人近くで横並びは厳しいからな」
「ワニャア達も含めたら+5匹ワニ」
「いや、お前らは抱き抱えられてるから横並びは無いだろ」
「一緒に撮ろうかリュウ!」
「その前に肩を組んでは逃げ場ないですヨ? 逃げるつもりは無いですけどネ」
妖精に関する事情を一切知らない優正は、ワニヨウ達をただの喋るぬいぐるみと認識してるのか。それとも敢えて何も触れないでいるのか。妖精について何も言わずリュウの横に並び立つ。
そして左からガク先輩、ラン、俺、リュウ、優正の順で並ぶ。
おい待てラン、俺によじ登ろうとするな。ガク先輩もガク先輩でランの脚を支えるな、肩車させようとするな、真面目に写真撮るんだよ写真!
「ふふっ。撮るわよ~」
そんなグダグダとふざける光景が面白かったのか、ガク先輩の母親はクスリと笑うと共に写真の合図を俺らに送る。
「はいチーズ」
流石に写真を撮るとなれば真面目になったのか、軍隊のようにテキパキと元の並びに戻り俺らは撮影を済ませた。
「どんな感じどんな感じ~」
「変な風に写ってないでしょうか……」
「綺麗に撮れたかな……?」
「きっと大丈夫よ」
「撮る瞬間ジャンプすれば良かった~!」
「そのまま俺の背中に乗るつもりだっただろ」
「ふむ。私もマネすれば良かったかね?」
「力男さん潰れますヨ」
「撮影ありがとうございましたぁ!」
「ペンヨウが一番良く撮れたセイ」
「いやワニャアワニ」
「喧嘩は駄目ライ」
「王様になっても変わらないフクね……」
「平和が一番クラ」
撮影が終わるや俺らはカメラの元へと向かい、撮影された写真を確認する。
撮れたのは至って普通の写真の……何処にでもあるような、学生達の一幕を納めたもの。それでもこの写真には俺のこれまでが詰まっている。前世も今世も含めた俺の今までが、自身の手で守りたいと思った光景が。
「ふむ。良い写真だね力男くん」
「あぁ…………そうだな」
「ふふっ。どうせならもう一枚撮るかしら?」
「え、良いの!?」
俺が感傷に浸っている様子を見て何を察したのか。
ガク先輩の母親はもう一枚写真を撮ろうと提案し、勇子は乗り掛かった船と言わんばかりにその提案に賛成してライヨウを抱っこし、マホの腕を引っ張りながら再度並び始める。
「今度は義姉さんも一緒に写りませんカ?」
「私はリュウの元気な姿を見てるだけで充分だ」
「僕は義姉さんと一緒に撮りたいんでス」
「む……そこまで言うのなら分かった。私も写ろう」
「ありがとうございまス。ところで……義姉さン。いい加減竹馬から降りないんですカ?」
「これは私を大人に見えるようにする為の必需品だ。そう簡単に手放せない」
「義姉さんはいつもの方が大人に見えますヨ」
「この棒は邪魔だな、外すとしよう」
「一瞬で取っタ!?」
もう一度撮影すると決まると否や、リュウはワタカラに写真に映るよう誘う。一応は保護者としての立ち位置で来ているワタカラはリュウの誘いを断ろうとしたが、
「よっしゃ力男、ジェットストリームアタックだ!」
「出来ねぇよ」
「ふむ。では力男くん、ランくんを担いでくれたまえ。私はランくんに担がれる」
「俺になんか恨みでもあるのか?」
そしてランとガク先輩は俺に乗ろうとしていた。
それやったら俺が潰れるが? 女性に重いって言うのはデリカシーが無いのは分かってるが、普通に考えて人間二人背負ったら耐えきれずに下敷きにされるが?
相変わらずだな、ホント……。
「ははっ」
「力男どうした~? 急に笑って」
「いや……なんでもないさ」
チラリと、俺はガク先輩に視線を向ける。
その視線に対してガク先輩は何も言わなかったが、内心では俺がなんで笑ったか気付いているだろう。何故ならその答えは既にガク先輩がさっき推測したものと同じなのだから。
壁ドンするゲームの動画を見ました。
なので力男とランで想像してみましたが、勢い余ってランが壁を破壊して力男を下敷きになる図しか浮かびませんでした。
…………うん。分かってたけど、力男とランで恋愛描写するのは無理だな! ギャグにしかならない!
ついでに一つ報告。明日の朝7時にもう一本投稿されます。以上!
一番好きな章は?
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第一章
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第二章
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第三章
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第四章
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第五章
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第六章
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第六.五章
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第七章
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番外編