深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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書きながら気づいたんですが・・・・・・ロビンフッドと曹操って同じ声優さんだったんですね・・・・・・!
(スゴい今さらwww)




第九十四話

 

 

 

 

「ご................ごめん........なさい....................ごめんなさい....................!」

 

 

周瑜さんの迫力に気圧され、部長は涙を流しながら何度も謝った。

部長は『グレモリー』の名前に誇りを持っている........................だからこそ、他人の名誉をキズつけることを嫌っている。

 

そのうえ呂布さんは俺たち全員の恩人、そして『蒼天の紅旗』は俺の両親を助けてくれた。

部長が申し訳なさのあまり、泣いてしまうのは当然と言えた........................................でも!

 

 

「ま、待ってくれ!部長は悪くないんだ....................リゼヴィムとロキを逃がすことになったのも、呂布さんに父さんと母さんの寿命を半分にさせたのも、俺が『覇龍』で暴走したのが原因だ!

悪いのは俺だ........................だから、責めるなら俺にしてくれ....................お願いします!」

 

俺は部長の前に出て、周瑜さんに自分を責めてもらうよう頼むが........................馬鹿にしたような目で周瑜さんは嘲笑う。

 

 

「何を世迷言を............................貴様のことなど最初から許さんに決まっているだろう?」

 

「え................それってどういう....................?」

 

「聞いたぞ?何でも呂布に弟子入りしようとしたらしいな........................それどころか呂布に【六式体術】の修行方法を教わったとか........................この痴れ者が!!!」

 

「な、何で........................................?」

 

「当たり前だろう。貴様はどれだけ呂布の世話になるつもりだ............................リゼヴィムとロキを逃がすことになったのは、まだ我慢できる。

今回の一件................任務はあくまで『護衛』であり、『襲撃犯の捕縛』ではないのだからな。

だが【六式体術】、あれは呂布が『蒼天の紅旗』の皆を鍛えるために作ってくれた訓練メニュー....................基礎カリキュラムの一つだ」

 

「基礎................カリキュラム?」

 

マジかよ!?あんな厳しい修行が....................あんな凄い技が........................『蒼天の紅旗』にとっては【基礎】でしかないって言うのかよ!?

 

それに【基礎】ってことは、『蒼天の紅旗』のメンバーは全員『六式体術』を習得してるってことか............................だとしたら、クー・フーリンや周泰の強さも納得だ。

 

 

「そうだ。我らとて、いつまでも呂布に甘んじているわけではない。

『最強』たる呂布に並び立てるよう、日々精進をしている............................呂布が我らの力を必要とした時に、いつでも共に戦えるようにな」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

「【六式体術】だけではない。シトリーに施している修行は、すべて『蒼天の紅旗』で用いられている基礎カリキュラムを踏襲したものだ。

それがどれほどの価値があるかは言うまでもないことだろう................................何せ『世界最強』が作った修行方法なのだからな」

 

 

確かに....................世界で一番強い人が作った修行方法。言ってみれば『世界で最も効率良く強くなれる』方法だ。

それは会長たちの強さが証明している。恐らく、欲しがる人は引く手数多だろう。

 

 

「シトリーについてはまだいい、リーダーも認めていることだし、正当な対価を得ていると聞いている........................だが貴様は別だ、赤龍帝」

 

「っっっっ!?」

 

「呂布に一生涯の業を背負わせ、我らの名を傷つけておきながら................呂布や我らの努力と研鑽の上澄みを掠め取ろうなどとは................................恥を知れ!!!」

 

「っ....................................すみません........」

 

周瑜さんの言う通り....................あの時の俺は救われたことに舞い上がって、呂布さんに強くしてもらおうとばかり考えていたが........................端から見れば、あまりにも図々しかった。

 

 

 

俺が自分の行いを恥じているとアザゼル先生が割って入ってくれる。

 

 

「........................気持ちは分かるが、それについては呂布が「黙れ!!!」っ........................!」

 

「『呂布が認めたから構わない』とでも言うつもりか?

確かに呂布なら、そう言うだろう....................情の深いヤツだからな。

だからこそ、そんな呂布を利用している貴様らが許せんのだ!!!」

 

「そんな、利用してるだなんて............................」

 

アザゼル先生の言葉を一蹴した周瑜さんを今度は部長が否定しようとする。

部長の言うとおり、俺たちは決して呂布さんのことを利用するつもりなんかない!

 

でも、周瑜さんはそんな俺たちの甘い考えを打ち砕く・・・・・・・!

 

 

「貴様らがどう思っているか、どんな考えなのかは関係ない。今まで貴様らが呂布に何をやらせてきたのか....................その結果、呂布が何を背負うことになったのか....................それが重要なのだ」

 

「「「「「............................................」」」」」

 

「もう一度言う。貴様らが呂布と我らにやったことは、永遠に残り続ける。

故に........................我らは決して、貴様らを許さん............!」

 

 

....................周瑜さんの怒りの叫びが俺たち全員の胸を貫いた............................。

 

大切な存在に消えないキズをつけられた........................俺だって、部長に一生消えないキズをつけられたら........................そいつのことは絶対に許さない................!

 

今回、俺たち................いや、俺はこの人たちにとって掛け替えのないものをキズつけた。

 

申し訳なさで胸が張り裂けそうになる........................でも、どうやって償えば................................。

 

 

 

 

 

俺が自分の犯した罪の重さで押し潰されそうになっていると・・・・・・ロビン?さんが頭を掻きながら、俺たちと周瑜さんの前に出てくる。

 

 

「あ~~~、まぁ、何だ....................ひとまずお互い落ち着こうや。

周瑜も、とりあえず落ち着け。お前さんだって、何もコイツらと揉め事を起こしたいわけじゃないだろう?」

 

「............................あぁ................すまない、少し熱くなり過ぎた」

 

「気にすんな.................皆も気持ちは同じだからよ」

 

 

周瑜さんはロビンさんに謝ると後ろに下がり、目を瞑って何かを考え込み始めた。

 

そして周瑜さんと入れ替わる形で、今度はロビンさんが俺たちと向かい合う。

 

 

「すまねえな、アイツも悪気はないんだ。けどな、アイツの怒りは....................................俺たち『蒼天の紅旗』全員の怒りでもある」

 

「「「「「ッッッッッッッッ!!!」」」」」

 

やっぱり....................今回の一件には神様たちだけじゃなく、『蒼天の紅旗』の人たちも怒っているんだ。

 

呂布さんは許してくれてるのかもしれないけど............................皆が皆、呂布さんのように優しいわけじゃないからな。

 

 

「おたくらが呂布を頼っちまう気持ちは、よく分かるよ・・・・・・・・オレらも昔は似たようなものだったからな。

だからかな・・・・・・・アイツに頼りきりだったり、利用するようなヤツを見ると過剰に反応しちまうんだよ・・・・・・昔の自分を見てるようでな」

 

『蒼天の紅旗』が?

あれだけスゴい連中でも呂布さんに頼りきりだった時期があったってことか............................だから呂布さんに頼りきりで、何一つ返すことが出来てない俺たちにあそこまで怒りを向けてたのか。

 

 

「呂布とは、たま~に酒を飲む仲なんだがよ・・・・・・アイツはいいヤツだ。

強さをひけらかすようなマネは絶対にしないし・・・・・・・目の前に困ってるヤツがいれば、誰かれ構わず救おうとする」

 

それはよくわかっている。立場や組織の枠組みに捕らわれず、何度も助けてもらったからな。

 

今思い返しても、何であんないい人を悪く言ってたんだろうな、おれ............................ホント、馬鹿だよな。

 

 

「どうしようもないほどにお人好しでな........................『蒼天の紅旗』には、そんな呂布の『お人好し』に救われたヤツがたくさんいる。

だから皆、アイツのことを慕っているし....................少しでもアイツの力になろうと必死で修行している」

 

そこも俺たちと一緒だ。俺たちも呂布さんに救われたから........................呂布さんの想いに少しでも報いるため、強くなろうとしている。

 

 

「アイツのことを知らないヤツは、大概『世界最強』だの『深紅の武人』だのという肩書きに恐がっちまうんだがな........................本当に、気持ちのいいヤツなんだよ」

 

俺たちも最初は呂布さんを警戒していた。冥界で呂布さんの『力』を目の当たりにした時は、恐がりもしたけど............................俺以外の皆はすぐに呂布さんの良さに気づいた。

 

もっとも................朱乃さんだけは、最初から呂布さんの優しさを知っていたけど。

 

 

「呂布は........................俺たちにとっての『憧れ』であり、『目標』であり、『仲間』であり....................『家族』だ。

『それ』をキズつけられたんだ........................怒るのは当然だろう?」

 

「............................はい」

 

俺も家族や仲間をキズつけられたら、怒るし許さない。自分がやられたら、心底腹が立つことを........................俺自身がやっていた事実に段々と自分に腹が立ってきた....................!

 

 

「それなのに、当の救われた本人が『コレ』じゃあなぁ................正直、今のお前さんを見てると................呂布が哀れに思えてくるよ」

 

「っっっっっっっ!」

 

「お前さんだってお年頃だ、エロいことにも興味があるだろう。

俺だって、休みの日なんかはナンパとかするしな。でもよ................................立場ってモンを考えろや................!」

 

 

キィィィィィィィィィィィィンッッッッ!!!

 

 

今までの静かな雰囲気から一変し、ロビンさんから突き刺すような威圧感を感じる!

 

この感覚................前にも一度...................そうだ!呂布さんがコカビエルを倒した時に感じた威圧感!アレにそっくりだ!!

 

もちろん、呂布さんとは違うけれど....................この身体の芯まで痺れるような威圧感はそっくりだ!

 

 

ロビンさんから放たれている威圧感に俺たちは全員、身動きが出来なかった........................アザゼル先生ですら、冷や汗を流している。

 

しかし、この威圧感の中....................動く者が唯ひとり....................俺の母さんだった....................!

 

 

「申し訳ありません。息子の振る舞いが皆様を不快にしたこと、そして息子の行為が皆様の大切なものを傷つけてたこと........................母親として深くお詫び申し上げます」

 

母さんが前に出てくると『蒼天の紅旗』の人たちに頭を下げる。

ロビンさんも、まさか一般人である母さんが出てくるとは思わなかったのか........................放っていた威圧感を引っ込めた。

 

 

「っ、すまない。貴方は俺たちに巻き込まれた側だったな。ここに来た時にもお詫びしたが、改めて言わせてくれ。

此度は我々の任務に巻き込んでしまい、申し訳なかった............................!」

 

ロビンさんが母さんに頭を下げると、後ろにいた『蒼天の紅旗』のメンバーも一斉に頭を下げた............................さっきまで激怒していた周瑜さんまで頭を下げている。

 

『信頼』で成り立っているって言ってたもんな。この人たちにとっては無関係な人を巻き込むのは、それだけタブーってことなんだろう................................。

 

互いに謝罪し終わると、双方は頭を上げる........................けれど、ロビンさんは感心するかのような目で、母さんのことを見ていた。

 

 

「・・・・・・凄いな、貴方は」

 

「え?」

 

「俺が放った『覇気』........................貴方には影響が出ないように避けてはいたが、それは後ろに留まっていればの話。

あんな風に前に出てくれば、俺の『覇気』に晒されて一瞬で気絶するはず............................だが、貴方は前に出てくるばかりか、頭まで下げることが出来た........................尊敬しますよ、マダム♪」

 

ロビンさんは母さんを見ながら笑顔を向け、蒼天の紅旗』のメンバーも・・・・・ロビンさんみたいに母さんを尊敬するような目で見ている。

 

 

一般人でありながら、あの威圧感の中、動くことが出来た母さん。

その母さんのことを素直に尊敬できる『蒼天の紅旗』。

俺からすれば、どっちもスゴい・・・・・・・!

 

 

母さんのおかげで少し空気が和らいだが・・・・・・・それでもリビングには緊張感が漂っていた。

 

そんな中・・・・・・・・・・・・

 

 

 

ガチャ

 

 

「ただいま~~~。おや、お客さんかい?

ようこそ我が家へ♪どうぞゆっくりしていってください」

 

 

リビングのドアが開くと父さんが仕事から帰ってきた....................そうか、もうそんな時間か。

 

父さんが『蒼天の紅旗』に軽く挨拶をすると母さんが出迎える。

 

 

「あなた、おかえりなさい。ほら、私たちを助けてくれた『蒼天の紅旗』さんの人たち・・・・・・そのお仲間の方々よ」

 

「そうか・・・・・・ハハハ、奇遇だなぁ。父さんも帰ってくる途中で、『蒼天の紅旗』の方とお会いしてなぁ・・・・・・せっかくだからお連れしたんだよ。

ささっどうぞ、お入りください」

 

 

「お邪魔するのです」

「えっと、お、お邪魔します」

「お邪魔いたします」

 

 

父さんが呼ぶと後ろからは・・・・・この間も会った『蒼天の紅旗』の陳宮に、オーディンの爺さんのお付きで来たヴァルキリーのロスヴァイセさん。

 

それから・・・・・誰だろう?狐みたいな耳と尻尾を付けたピンクが混じった茶髪の色っぽいお姉さん。

このお姉さんが、またとにかくエロい........................白音ちゃんのお姉さんみたいな裾丈の短い着物に、部長たちに勝るとも劣らないセクシーボディ!

 

でゅへへへへへ........................って、いかんいかん!さっき怒られたばかりだろうが!!次にやったら........................ホントに朱乃さんに処される!!!

 

 

しかし................続いてリビングに入ってきた人たちの衝撃で、キツネ娘さんへの感想は吹っ飛ばされた!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「........................................邪魔をする」

 

「.....................久しぶりだな、兵藤一誠」

 

 

「奉先様♪」

「呂布様!?」

「呂布殿!?」

「師匠!?」

 

「ヴァーリ!?何でお前まで!?」

 

 

現れたのは呂布さんと白龍皇であるヴァーリだった!!!

 

俺たちグレモリーとシトリーはもちろんのこと、アザゼル先生も驚いている............................いや、朱乃さんだけは驚きよりも喜びの方が強そうだけど........................。

 

 

「俺は呂布に手伝いを頼まれただけさ、アザゼル........................『兵藤一誠の監視』のな」

 

 

「監視役....................................」

「ということは........................」

「もしかして....................................」

「イッセーの監視役というのは....................」

 

「奉先様....................なのですか?」

 

 

「..............................................コクン」

 

 

 

「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」

 

「........................................................................」

 

 

「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」

 

「........................................................................」

 

 

「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」

 

「........................................................................」

 

 

「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」

 

「........................................................................」

 

 

 

「「「「「ええええええええええ!!!!」」」」」

 

 

 

グレモリーとシトリー。俺たちの声と心が、かつてないほどに重なった瞬間だった・・・・・・・・

 

 

 

 







今回は周瑜とロビン中心で、村正と鳳統は喋っていませんでしたが、それはまた後日ということで............................。

特に村正にはやってもらいたいことがありますので。鳳統については....................考え中です。

それでは皆さん、次回で♪
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