深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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一誠の強化イベントはあと二話ぐらいで一段落させたいと思います。

正直、ここまで長くなるとは私自身思いませんでした・・・・・・・




第九十七話

 

 

 

 

 

俺と呂布さんはドライグと別れると歴代の赤龍帝の先輩たちの残留思念がある場所まで潜っていた。

 

 

 

呂布さんのおかげで俺はドライグ自身の力......『龍闘気』を引き出せるようにはなった。

 

だけど呂布さんが言うには、このまま『龍闘気』を使おうとすると『歴代赤龍帝の怨念』まで引き出してしまうため、怨念を浄化しなくてはならないらしい。

 

そのためには俺が怨念を全て受け止めて、俺の精神力で浄化しなくちゃならないんだけど。

 

 

「........恐いか、一誠」

 

「っ...はい.....」

 

「そうか」

 

呂布さんが俺の心情をズバリ言い当ててくる。俺ってそんなに分かりやすいのかな?

 

そう、俺は『先輩たちの怨念を受け止める』ということに萎縮........いや、恐怖している。

部長たちには、あんなこと言ったけど、こうしていざ挑もうとすると恐くて堪らない!

 

呂布さんは『大切な人たちからの愛情があれば大丈夫』と言ってくれた。

今もこうして俺をサポートするために協力してくれている、本当に感謝しかない。

 

でも、どうしてもあの時の.......『覇龍』で暴走した時のことを思い出してしまう。

もし、また『覇龍』が発動するようなことがあれば俺は........。

 

けど俺が不安と恐怖で心がいっぱいいっぱいになっていると、呂布さんは安心したように笑った。

 

 

「良かった、なら大丈夫だ」

 

「え?」

 

良かった? なんで? 次に『覇龍』が発動したら死ぬって言ったのは呂布さんなのに。それに大丈夫ってどういう意味だ?

 

俺の頭は疑問符だらけになるが、呂布さんは本当に心配なさそうな雰囲気で続ける。

 

「自分や相手の、『力』の怖さが分かるのは、一誠が成長したからだ。『力』の怖さが分かるのも、自分の『強さ』のうち」

 

「そう、なんですか?」

 

「コクン。誰よりも、車の運転が、上手い人は、誰よりも、車の『怖さ』を、知っている人。

誰よりも、包丁の扱いが、上手い人は、誰よりも、包丁の『怖さ』を、知っている人」

 

「..............」

 

「『恐怖』は、センサーであり、制御装置。自分の『力』の、怖さを知らない者は、『力』を制御出来ない。

相手の『力』の、怖さを知らない者は、自分の命を、落とす」

 

「ッッッッッッッッ!!!」

 

俺の中で何かがストンと落ちたような気がした、『腑に落ちる』って言うんだろうか。

 

俺が呂布さんの凄さを理解出来なかったのは、俺が弱かったからだ。俺が『覇龍』で暴走したのは、俺が自分の力のことを理解していなかったからだ。

 

俺は伝説のドラゴンの『力』を宿してるってことに調子に乗って、『力』に恐怖することも『力』を理解することもしなかった。

 

だから自分はおろか、大切な人まで巻き込んでしまった。

 

俺は今になって、自分が自惚れていたことをようやく理解した。そして、呂布さんは俺にこう教えてくれた。

 

 

「一誠が、自分の『力』を、『恐い』と思っているなら、『覇龍』を制御するのに、必要な『モノ』を、既に持っているということだ。

歴代のようには、ならない、だから『大丈夫』だ」

 

 

..........気づくと俺の中から不安は無くなっていた。もちろん『恐怖』はある、でも『不安』は感じない。

 

俺は『覇龍』で暴走することに『恐怖』していた。自分が死ぬこと、そして『覇龍』の力で部長たちなど俺の大切な人を傷つけること。

 

もしそうなったらと思うと不安でいっぱいになった。

 

でも呂布さんの言葉で『絶対に力を制御しなくちゃならない』って思った!

この『力』で他の誰かを、大切な人たちを傷つけないようにするために!!

 

きっと歴代の先輩たちは、『覇龍』を発動させてそのまま死んでいった。『覇龍』の『恐さ』を知らずに。

 

でも俺は『覇龍』を使っても、呂布さんのおかげで生き延びることが出来た。

だから『覇龍』の『恐さ』を知っている。そんな俺だからこそ、呂布さんは『大丈夫』だと言ってくれたんだ!!!

 

 

呂布さんも恐らく自分の『力』に恐怖したことがあるんだ。だから『力』の使い方を間違えないように、自分の『力』を深く知ろうとしたんだ。

 

そして誰よりも相手の『力』の恐さが分かるからこそ、今日まで生き残ることが出来た。

 

そしてその『強さ』こそが、この人が『世界最強』たる由縁!!!

 

「ハイ! おれ、絶対に怨念なんかに負けません!!!」

 

「コクン、その意気だ」ニコ

 

ああ.........この人が、『世界最強』で良かった.........!

 

 

 

 

『恐怖の在りかた』を教えてもらった俺は、いつの間にか呂布さんと『赤龍帝の籠手』の深部に到着していた。

 

周りはただひたすらな真っ白な空間。その中に階段型の長椅子がポツンとあり、そこには黒いローブに身を包んだ人たちが鎮座している。

 

「あれが、歴代赤龍帝たちか」

 

呂布さんの言うとおり、あの人たちが歴代赤龍帝の先輩たちだ。

 

今は何を話しても無反応だけれど、ドライグが言うには『覇龍』を発動する時だけ意識を取り戻し、呪詛を振り撒くらしい。

 

この先輩たちの怨念を何とかしないと、俺は『龍闘気』を使うことが出来ない!

 

 

「あの、呂布さん。それでどうすればいいんでしょうか?」

 

「一誠が、『覇龍』の呪文を唱えて、怨念を引きずり出す。怨念は、真っすぐ一誠に、向かうから、それを受け止めるだけでいい。浄化は、俺がやる」

 

「っ...........わかりました、お願いします!」

 

「コクン。浄化が、完了するまで、ただひたすらに、大切な人たちのことを、思い浮かべろ」

 

「はい!」

 

浄化には時間が掛かるから、それが終わるまで怨念に耐え続けろってことか。よーーーし、やってやるぜ!!!

 

『恐怖』はある、でも『不安』は無い.........だって俺には『世界最強』がついているから!

俺自身のことは信じられなくても、この人が『大丈夫』って言ったんだから絶対に『大丈夫』だ!!!

 

それに俺は父さんと母さんの息子で、部長の......『リアス・グレモリー』様の『兵士』だ!

今この場で呂布さんや俺の大切な人たちのことを信じられないで、他の何を信じるって言うんだ!!!

 

俺は目を瞑り覚悟を決め、父さんと母さん、部長たちのことを考えながら『覇龍』の呪文を詠唱する。

 

 

 

「我、目覚めるは」

<始まったよ>

<始まったね>

 

俺が詠唱を始めると突如、子どものような声がこの空間に響いた。

思わず目を開けると今まで無表情だった先輩たちの顔つきが変わっていた。

 

「覇の理を神より奪いし二天龍なり」

<夢が始まる>

<幻が終わる>

 

詠唱を続けると先輩たちは一斉に立ちあがり、俺の言葉の後に続く。

 

「無限を嗤い、夢幻を憂う」

<世界が求めたのは>

<世界が否定したのは>

 

先輩たちの声に段々と力が入りはじめ、先輩たち身体から黒いモヤのような物が溢れてきた!

 

「我、赤き龍の覇王と成りて」

<いつだって、力だった>

<いつだって、愛だった>

 

黒いモヤはどんどん溢れだし、俺の身体に纏わりついてくる!

 

恐い、逃げ出したい! でも逃げちゃダメなんだ、この怨念を受け止められるのは俺だけなんだから!

 

俺は歯を食い縛りながら意を決し、最後の詠唱を唱える!!

 

 

 

≪≪≪汝を紅蓮の煉獄に沈めよう!!!≫≫≫

 

 

 

ドッパァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!

 

 

俺と先輩たちの言葉が重なった瞬間、黒いモヤの勢いは最高潮に達し天まで昇り、俺に向かって下りてきた!!!

 

ドス黒い闇が波のように俺を飲み込んだ!

その瞬間、吐き気がするほどの負の感情が俺の心を蝕んでいく!!

 

 

 

ニクイニクイニクイニクイニクニクイニクイニクイニクイニクイニクニクイニクイニクイニクイニクイニクニクイニクイニクイニクイニクイニクニクイニクイニクイニクイニクイニクニクイニクイニクイニクイニクイニクニクイ...........。

 

 

イカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレイカレ.........。

 

 

コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ...........。

 

 

 

頭が、心が、憎しみと怒りと殺意に塗り潰されていくのを感じる! でも、負けちゃダメだ!

俺は、誰かを守れるくらいに強くなるって決めたんだから!!

 

俺は歯を食い縛り、今一度気を引き締める!

 

 

 

『ナラバ「覇龍」ダ.........』

 

え? 俺は声に反応して前を見ると、そこには闇がより一層濃くなって一塊と化した『ナニカ』がいた!

 

『強クナリタイノダロウ? ナラバ「覇龍」ヲ使エ。ソウスレバ、オマエノ望ミハ叶ウ』

 

な、何言ってんだ! そんなもん使ったから、今こうなってんじゃねえか!?

 

そもそも俺の望みは........!

 

『倒シタイノダロウ? アノ男ヲ.......「リゼヴィム」ヲ.........』

 

ッッッッッッッッ!?

 

『両親ヲ人質ニシタアノ男ヲ倒シタイノダロウ? 両親ガ寿命ヲ減ラス原因トナッタ、アノ男ヲ殺シタイノダロウ? 「覇龍」ナラ、ソレガ叶ウ』

 

ち、違う! 俺は.........!

 

『我慢スル必要ハナイ。オマエノ怒リト憎シミヲ全テ解放シロ、ソレダケデイイ』

 

俺は、俺の望みは..........!

 

『サア、「オレ」ヲ受ケ入レロ。「オレ」が手伝ッテヤル』

 

 

『ナニカ』の形がどんどん変わっていき、やがて人の姿となる。

 

アレは..........おれ?

 

 

『俺ハ、オマエノ心ノ闇。謂ワバ、モウ一人ノオマエデモアル。ダカラ、オマエノコトハヨク分カル』

 

目の前の『おれ』は俺そっくりの姿で、赤い目を光らせながら俺と同じ声で語りかけてくる。

 

『憎イノダロウ、「リゼヴィム」ガ。ナラバ、俺ノ手ヲ取レ。ソウスレバ「覇龍」ハ、オマエノ物ダ。敵ハ無クナル』

 

倒せる? リゼヴィムを.........『覇龍』さえ使えば...........アイツを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺せる!!!

 

 

 

『ニィ、さぁ手を伸ばせ一緒にアイツを・・・・・・リゼヴィムを殺そう』

 

 

目の前の『おれ』の声が段々と流暢になっていき、俺の心に入っていく................................そうだ。リゼヴィム、アイツは絶対に許せねえ................................俺が必ず........................『殺シテヤル』!

 

 

俺ハ、モウ一人ノ俺ニ向カッテ手ヲ伸バス・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そうです!たとえ翼が生えていようが、尻尾が生えていようが........................あの子は間違いなく『兵藤一誠』!私が命懸けで産み、夫が必死の思いで育ててきた........................私達の大切な息子です!!』

 

『そうだ!確かにあの子は一度死んだのかもしれない。悪魔になって人間じゃなくなったのかもしれない。でも........................................生まれ変わっても『俺達の息子』でいてくれてたんだろう!?なら、それで十分だ!!「親」として他に何を望むんだ!!!』

 

 

ッッッッッッッッッッッッ!!!!!

 

 

俺の頭の中に父さんと母さんの声が響く........................これは........................父さんと母さんが人質に取られた時の................................!

 

 

『?何を言ってるの?私達の息子は『あなた』以外に誰がいると言うの?おかしな子ね♪フフフフ』

 

『まったくだ。そんな当たり前のことを聞いてくるなんて....................どうやら「悪魔」になっても賢くはなっていないみたいだな♪アハハハハ』

 

これは俺が『悪魔』になっても、変わらず『息子』だと言ってくれた時のこと............................

 

 

『.......................私達の分まで生きてちょうだい、なんて言わない。でもあなたには................................生まれてくることが出来なかった子たちの分まで....................精一杯、生きてほしいのよ』

 

『そうだ、一誠。父さんと母さんの寿命が半分になったとしても........................おまえが一生懸命、全力で思いっきり生きていてくれれば................それで父さんと母さんは十分だ』

 

そしてこれは................................父さんと母さんから『二度目の命』をもらうことになった時の............................

 

 

そうだ....................そうだった!俺の中には父さんと母さんからの『命』と『愛情』があったんだった....................!!!

 

 

『気張りなさい、イッセー!「情愛」を司るグレモリー眷属として「愛」で「怨念」に負けちゃダメよ!!』

 

『頑張って、一誠君!』

『........................気をつけてください』

『その、頑張ってください、イッセー先輩!』

 

『行ってこい、イッセー。お前が戻ってくるのを楽しみにしてるぜ♪』

 

『兵藤くん、頑張ってください』

『しっかりな、兵藤!師匠................兵藤のこと、お願いします....................!』

 

それだけじゃない!部長やオカ研のみんな、アザゼル先生にソーナ会長や匙............................大切な人たちの想いが俺の中には、たくさんあるんだ!!怨念なんかに負けてたまるか!!!

 

 

『・・・・・・ドウシタ・・・・・オレノ手ヲ取レ』

 

「断る!俺が欲しいのは『誰かを殺す力』じゃねえ!!『誰かを守る力』だ、『おまえ』じゃねえ!!!」

 

『ナゼダ・・・・・・リゼヴィムヲ、コロシタインジャナイノカ・・・・・・・』

 

「確かにアイツは許せねえ........................いつか絶対にぶん殴ってやる。けど、俺はそれ以上に『誰かを守れる男』になりたいんだよ!!!」

 

そうだ!俺は呂布さんと約束したんだ!!自分が助けられた分、今度は『助けられる自分』になるって!!!

 

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

「俺は【兵藤一誠】!『情愛の悪魔』リアス・グレモリー様の『兵士』で、【冥界最高の兵士】、そして・・・・・・・【歴代最高の赤龍帝】になる男だ!!俺の中にある『愛』は怨念なんかじゃ塗り潰せねえ!!!」

 

 

パァァァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!

 

 

俺の身体が突然輝きだす・・・・・・すると俺を飲み込んでいた周りの闇がどんどん消えていく!

 

これは................................そうか、呂布さんの!!

 

『ッッッッッッッッ、ガ、ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!』

 

「消えろ!俺は・・・・・・・・『覇龍』なんか要らねえ!!!」

 

 

ドゴンッッッ!!!!

 

 

俺が拳を握り、目の前の『おれ』の顔を思いっきりぶん殴ると・・・・・・・『おれ』の身体は霧散していった・・・・・・・・・

 

そうして『おれ』の身体が消えると同時に、周りの闇も完全に消えていった................................俺は緊張の糸が切れたのか、全身の力が抜けて倒れそうになる........................

 

 

 

ヒシッ........................

 

 

「..................................大丈夫か................一誠」

 

だが、倒れそうになった俺の身体を呂布さんが支えてくれる................................あれ?何か前にもこんなことが........................まぁ、いいか。

 

「....................はい................っ、怨念は!?」

 

「問題ない........................................見ろ」

 

俺は呂布さんに促されて前を見ると・・・・・・・歴代の先輩たちに青い光?のようなものが降り注がれていた・・・・・・・・

 

「一誠の『愛』によって........................浄化された思念が............................本人たちに................返っていっている」

 

良かった、どうやったかは分からないけど....................浄化は上手くいったみたいだ。

 

 

 

「う~~~~~ん................」

「っ、ここは........................」

「あれ?わたし.......................」

「おれ、今まで何を................」

 

おお!スゴい、今までいくら呼び掛けても反応が無かった先輩たちが・・・・・・・!

 

『やったな、相棒!まさか本当に歴代たちの怨念を浄化するとはな!!』

 

「ドライグ!?あれ?何で声だけがするんだ?」

 

『相棒が歴代たちの怨念を浄化してくれたおかげだ。今まで怨念に触れないようにするために、『ここ』までは来ないようにしていたからな』

 

そうだったのか・・・・・・・それでここに来たら、ドライグの声が聞こえなくなってたんだな。

 

「ドライグ?」

「ドライグって........................」

「じゃあ、ここは....................」

「『赤龍帝の籠手』の中................?」

 

おっと、どうやらドライグの声は先輩たちにも届いてるようだ。

せっかくだし、改めて挨拶しないと!

 

「えっと................初めまして、歴代赤龍帝の皆さん。俺は兵藤一誠と言います。一応、今代の赤龍帝をやってます」

 

「歴代?俺たちが?」

「今代って................」

「じゃあ、私たちやっぱり....................」

「............................そういうことか」

 

あ~~、やっぱり先輩たちは自分たちの現状は理解していなかったらしい........................まぁ、無理もないか。今までずっと呼び掛けても無反応だったもんな。

 

俺はとりあえず、ドライグと一緒に今の先輩たちの現状と俺が呂布さんの力を借りて、先輩たちの怨念を浄化したことを説明した。

 

先輩たちは凄く驚いていたけど....................ドライグも協力してくれたため、何とか理解してくれた。

呂布さんはずっとダンマリだったけど............................。

 

 

でも........................自分を『覇龍』で死なせる原因であった『歴代赤龍帝の怨念』に自分自身がなっていたことに、皆ショックを受けているようだった。

 

俺も........................父さんに母さん、呂布さんや部長たちがいなかったら、怨念の仲間入りしてたんだよな。

そう考えると他人事ではないし........................本当に、皆と出会えて良かった........................!

 

あ、そうだ!先輩たちに技術と経験を教えてもらえるようにお願いしないと・・・・・・!!

 

 

「あの、ショックを受けているところスミマセンが............................俺に皆さんの持っている技術と経験を教えてはもらえないでしょうか!?

俺........................もっと強くなりたいんです!『歴代最高の赤龍帝』になって、大切な人たちを守れるくらいに!!そのためには皆さんの協力が必要なんです、お願いします!!!」

 

俺は先輩たちに向かって、思いっきり頭を下げた。先輩たちも、いきなり俺に頭を下げられて混乱している................................でも、仕方ない。俺には先輩たちの協力が必要なんだ。

 

俺は部長に約束した....................『冥界最高の兵士』で『歴代最高の赤龍帝』になるって!

 

『冥界最高の兵士』はともかく、『歴代最高の赤龍帝』になるには先輩たちの技術と能力を全て受け継がなきゃならない............................そのためには先輩たちの協力が必要なんだ、俺の頭なんかいくらでも下げられる!

 

 

俺が頭を下げてしばらくの間、沈黙が続く・・・・・・・・そして・・・・・・・

 

 

「良いんじゃない?協力してあげても」

「ああ、俺たちの後輩なんだからな」

 

俺が声に反応して頭を上げると・・・・・・若い男女、金髪の女性と銀髪褐色の男性が前に出てきた。

 

『エルシャ、ベルザード!?』

 

「ハァイ♪ドライグ、久しぶりね♪」

「久しぶりだな、ドライグ」

 

どうやらドライグの知り合いのようだ........................って当たり前か、ここにいるのは歴代赤龍帝なんだから。

ドライグにしてみれば、全員顔馴染みだ。

 

「ドライグ、この人たちは........................?」

 

『ああ、女の方がエルシャ、男の方がベルザード。俺が見る限りエルシャは女性で、ベルザードは男性の中で一番強い赤龍帝だ。

どちらも白龍皇を倒していてな........................しかもベルザードは白龍皇を二度も倒したほどだ』

 

へぇー、一代の中で白龍皇と二度遭遇することがあったのか~~~....................運が良いのか悪いのか。

 

でも、そんな強い人たちが協力してくれるんなら、ありがたい限りだ!

 

「あの................本当に協力してくれるんですか?」

 

「ええ。かわいい後輩のためだしね♪」

 

「ああ................皆も構わないだろ?」

 

ベルザードさんが他の先輩方に聞くと・・・・・・皆も『仕方ない』といった感じで了承してくれる。

 

 

「まぁ、仕方ないか・・・・・」

「ええ、私たちを正気に戻してくれたわけだしね」

「他にやることもないしな」

「ああ、こうなったら後輩を思いっきり鍛えてやろうぜ♪」

 

「あ、ありがとうございます!これからよろしくお願いします!!」

 

俺はエルシャさんとベルザードさん、そして先輩たちに向かってもう一度思いっきり頭を下げて、お礼を言う。

 

やった!これで先輩たちの技術と経験を継承できるぞ!!

もちろん、すぐには無理だろうけど・・・・・・でも、悪魔の生は長い。じっくり時間を掛ければ・・・・・・必ず習得できるはずだ!!!

 

それにこれで『龍闘気』を使い、『龍駒昇格』を会得するための準備も整った!

 

「............................話は済んだみたいだな................一誠................先に帰っているぞ」

 

呂布さんは俺が先輩たちからの協力を取りつけたことを確認すると消えていった............................最後まで見届けてくれたのか、本当に優しい人だな。帰ったらちゃんとお礼を言わないと!

 

 

「先輩方、ありがとうございます。仲間を待たせてるので、今日のところは失礼します。また後日改めます」

 

「ええ、こっちもアナタへの修行のメニューを考えておくわ」

 

「ああ、それに・・・・・ドライグとも積もる話もあるしな」

 

「じゃあな、後輩くん♪」

「またね~~~♪」

「みっちり鍛えてやるからな!」

「覚悟しておけよ~~~♪」

 

そうだな、俺がいない間はドライグにここへ来てもらおう・・・・・・・・ドライグも先輩たちと話したいこともあるだろうし!

 

 

「はい!それじゃあ、失礼します!!」

 

 

 

 

俺は先輩たちに挨拶をして、自分の意識を肉体に戻すことにした・・・・・・・・・・

 

 

 






一誠の強化が終わったら、リアス&他眷属の強化→ちょっと別の話を入れて、リアスの試合→前編終了、という流れの予定です。

前編はグレモリーメイン、後編はシトリーメインにするつもりです。

それでは皆さん、次回で♪
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