深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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早く先に話を進めたいのですが・・・・・・色々と書きたいことがあって、話が進まなくなっています。

たぶんバトルは後編に集中させることになると思います。




第百話

 

 

 

 

 

 

一誠の調整も終わり、晩ごはんの時間になったので俺たちは全員で訓練場を後にした。

 

 

 

 

リビングに戻ると食卓には、まさに『和洋折衷』といった感じで、たくさんの料理が所狭しと並べられていた。

 

ずいぶん作ったんだな~~、年頃の女の子がメインなのに大丈夫なのかね? まぁ、俺なら全部食べきれるから問題ないか。

 

「タマモさん、ロスヴァイセさん、ヴァレリーちゃん。みんなお料理上手なのね~~~♪お母さん、助かっちゃったわ♪」

 

「呂布殿が高天ヶ原にいらした時は、ワタクシが世話役としてお食事をご用意させていただいておりましたので♪」

 

「『蒼天の紅旗』ではみんなのごはんを作るのは当番制ですから~~~♪」

 

「ヴァルキリーの訓練校も食事は当番制でした」

 

へぇ~~~~。タマモとヴァレリーの料理は食べたことあるけど、ロスヴァイセも料理が出来たんだ。やっぱり料理が上手な女性って良いよね!

 

 

「っっっっ、不覚! せっかく奉先様に私の料理を召し上がってもらえる機会でしたのに........................奉先様とお会いできた喜びで失念していましたわっ!!!」

 

「朱乃、元気を出して。大丈夫、まだチャンスはあるわ。私も協力するから、ね?」

 

「リアス....................ええ、そうね。妻(予定)として、このような失態は二度としないわ!!!」

 

「その意気よ、朱乃!」

 

何故か悔しそうにしている朱乃をリアスが励ましている。

 

スゴい、朱乃の背中に猛々しい炎が見える。でも、晩ごはんは出来てるから、その炎は使うこと無いよ?

 

とりあえず俺たちは、それぞれ食卓に着くことにした。さすがに全員が同じテーブルを囲うことは出来ないので、シトリーとヴァーリ、そしてゼノヴィア&イリナがリビングのテーブルで食べることになった。

 

 

「それじゃあ、いただきましょう♪」

 

「「「「「いただきます!」」」」」

 

 

一誠の母親の号令に合わせて全員の声と手が揃う。さ~~~て、何から食べよっかな~~~~♪

 

やっぱりここは、今まで食べたことのないロスヴァイセの料理からいただこうかな。

 

う〜〜〜ん、これかな? 切れ込みを入れたジャガイモに薄いピンク色のソースが掛かってるヤツ。見たことがない料理だけど?

 

 

「ッッッッッ!!」

 

 

ヒョイ、モグモグ....................お~~~~、これはイケる!

 

北欧と言えばジャガイモと海産物(主にサケとニシン)が有名だけど、これはジャガイモに焼いたサケを裏ごししてサワークリームに混ぜて作ったソースを掛けてから、最後にオーブンで再度焼いたんだな。

 

素朴な甘さのジャガイモに塩気と酸味のあるサケのクリームソースが合う合う♪

 

「あ、あの、呂布様。いかがでしょうか、私の料理は........................お口に合いましたでしょうか/////////////////////」

 

あ、やっぱりロスヴァイセの料理だったんだ。うん、イケるイケる♪

 

でも、何て料理なんだろう? スウェーデンの伝統料理『ハッセルバックポテト』に似てるけど。

 

 

「コクン、美味しい。これは、何て料理なんだ?」

 

「は、はい! 祖母から教わった料理で、特に名前はありません。私の故郷の料理なんですが、本当に美味しいですか? 正直、田舎っぽい味つけなんですが」

 

そう? 田舎ってことは故郷の味ってことでしょ? だったら何代にも渡って、親しまれてきた味ってことだ。そういう料理は毎日食べてても飽きないからね♪

 

『美味しいけど旨すぎない』、これが毎日食べたい料理の秘訣、所謂『おふくろの味』ってヤツだ。旨すぎる料理ってのはどこかで食べ飽きちゃうからね。

 

「そんなことはない。毎日でも食べられる、優しい味だ」

 

「そ、そうですか。ホッ、良かった、呂布様のお口に合って安心しました♪」

 

「ロスヴァイセは、良いお嫁さんになる」

 

「ッッッッッ~~~~~!!! あ、ありがとう、ございます/////////////////////」

 

「フフフ♪ 良かったですわね、ロスヴァイセさん♪」

 

「そ、そんな、タマモさん、私は別に! っ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ!!」

 

ロスヴァイセがいきなり顔を真っ赤にして、むせ込んでしまった。喉にでも詰まったのかな?

 

ダメだよ、よく噛んで食べないと。ホラ、お茶でも飲んで落ち着きなさい。

 

俺がロスヴァイセにお茶を渡すと「あ、ありがとうございます!」と言って、ゴクゴクと飲み始める。

 

 

お、おい。そんな熱いお茶を勢いよく飲んだりしたら....................................。

 

 

「あっつぅぅぅぅぅぅぅぅい!!!!」

 

 

ロスヴァイセはお茶の熱さに、思わず湯飲みを手放してしまう。あ~~あ、だから言わんこっちゃない........................って、言ってはいなかったか。

 

だが、ロスヴァイセが放り投げた湯飲みが料理の方に飛んでいく!

 

おっと危ない、このままでは料理や食卓が大惨事になってしまう。

 

 

パシッ!ヒュッヒュッヒュッ!クルクルクル.........パシッ。

 

 

「冷めたぞ」

 

「っっっっっ!? あ、ありがとうございます//////////////」

 

俺はお茶がぶちまけられる前に湯飲みをキャッチ、既にこぼれたお茶は空中で全て湯飲みに回収。

更に湯飲みを横にして指で高速回転させ、冷ましたお茶をロスヴァイセに手渡した。

 

 

「「「「「............................................」」」」」

 

 

ん?さっきまで賑やかだったのに、いきなりシーーンってなったな。早く食べないとせっかくの料理が冷めちゃうよ?

 

それにしても、なるほどね~~~~。ロスヴァイセの故郷、つまりは郷土料理かぁ。あっちこっち世界中を回って色んな料理を食べたけど、郷土料理みたいなものは、あんま食べたこと無かったなぁ。

 

どうやら『俺式ワールドグルメマップ』も、まだまだ更新の余地ありのようだっ!!!

 

「ス、スゲェ。木場、今の出来るか?」

「キャッチは出来るだろうけど、こぼれたお茶を空中で全部回収するのはいくらなんでも無理だよ。ましてや湯飲みを横にして冷ますなんて」

 

「一瞬の早業」

「うん。やっぱり凄いなぁ、呂布さん。カッコいい!」

 

「素敵、奉先様ぁ/////////////////////」

 

「はぁ~~~、こんなところで才能の無駄遣いするなよ、勿体ねえ」

「『呂布様』にとっては無駄じゃないってことなのよ、アザゼル」

 

「すっご~~い!それにサラッとお茶を冷ます気遣い。さっすが呂布さん♪」

「ふふん♪呂布殿なら当然なのです!」

「何故、陳宮が胸を張るんだ?」

「今の動きだけでも、呂布の強さの片鱗が伺えるな。ふふ、いいぞ! そうでなくてはなっ!!」

 

「すっげぇぇぇぇ!流石は師匠!マジ半端ネェ!!」

「匙、食事中ですよ。騒がないでください」

 

「ねぇ、メグ。『騎士』のスピードで今の真似出来る?」

「ムリムリ!身体が追いついても目、『動体視力』が追いつかないから!それに木場くんも無理って言ってたじゃん」

 

その後は賑やかさを取り戻し、皆で和気あいあいと言った感じで料理を楽しんだ。やっぱり食事は大勢で食べた方が楽しいね♪

 

 

 

 

 

「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」

 

 

食卓に並べられていた料理はキレイさっぱりに無くなった。いや~~美味しかった、余は満足じゃ♪

 

「あらあら、多人数だったからたくさん作ったんだけど足りなかったかしら?」

 

「いや、母さん。男の俺から見ても、作り過ぎてるって感じたからね? 現に俺の腹はパンパンだし」

 

「ああ。俺と兵藤、そして木場はギブアップしたからな。ヴァーリも途中で食べるの止めてたし。それでも足りないって思った原因は、恐らく白音ちゃんと」

 

「....................................呂布さん、だよね?」

 

「うん。二人で四~五人分くらい食べてたんじゃないかな?」

 

だって、しょうがないじゃん。白音を除いた女性陣は早々に脱落したし、アザゼルと一誠の父親は酒ばっか飲んでるしさ。一応、客人としては出された料理は残さず食べるのが礼儀でしょ?

 

 

「白音ちゃんはともかく、呂布さんって意外と食べるんですね。そんなに線は太くないのに」

 

「うんうん。意外だよね~~~、体型の維持ってどうしてるんですか?」

 

「俺は、どれだけ食べても、太らない」

 

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

 

食べた物は100%エネルギーに変えて肉体や霊体、そして魂に還元&貯蔵出来るからね。

 

だからデトックス機能の維持のために最低限だけ残して、あとはエネルギーに変えてるから体型は変わらないって寸法だ。

 

「あの~~~、それってどういう意味ですか?」

 

「食べた物は、すぐにエネルギーに、変えているから、どれだけ食べても、太らないし、食べた分だけ、強くなる」

 

「「「「「「........................................」」」」」」

 

あれ? みんな急に黙っちゃった。まぁいいや、とりあえず後片付けを

 

 

「「「「「えええええええええええええええええええええええええ!!!!」」」」」

 

 

............................ホント、よく驚くね~~キミたち。感受性が豊かでオジサン羨ましいよ。

 

俺は驚いている皆を他所に後片付けを続けるが、どうやら皆は驚くだけでは気が治まらないらしく、何やら騒ぎだした。特にシトリーの女性陣が。

 

「食べた分だけ強くなる....................なるほど、呂布の強さの一端はそこにあったのか」

「ホンット、つくづくデタラメな身体だな。一度本気で解剖したいぜ」

 

「いくら食べても太らないって、そんなのアリ?」

 

「私たちはスタイルの維持に四苦八苦してるっていうのに!」

 

「しかも食べた分だけ強くなるとかチートだよ! チート!!」

 

「ズルいズルいズルい! 私だって美味しい物、好きなだけ食べられる身体になりたい!!」

 

「み、みんな落ち着けって! 師匠だって鍛練の結果、そういう身体になったかもしれないだろ?」

 

「止めないで、元! 呂布さんは今、全世界の女性を敵に回したのよ!?」

 

「そうだよ!これを認めたら、世界中の女性から尊厳が失われるんだよ!?」

 

「戦争です!これはもう戦争しかありません!!」

 

「だから落ち着けって!それから仁村、師匠に戦争なんか仕掛けても瞬殺されるだけだから止めとけ!!」

 

「止めないで、元ちゃん! 女にはやらなきゃならない時があるんだよ!!」

 

騒ぐシトリー女子を必死に宥める匙。苦労してるんだなぁ。悪魔なんだから、見た目なんていくらでも弄れるでしょうに。

 

それはそれ、これはこれってことなのかね?

 

「似たようなことなら、お前たちにも、出来る」

 

 

「「「「「「え!?」」」」」」

 

 

瞬間、シトリー女子の時が止まる。さっきまで騒いでいたのに都合の良い耳だなぁ。

 

『時を駆ける少女』ならぬ『時が止まる少女』になっているシトリー眷属女子に変わり、主であるソーナが尋ねてくる。

 

「呂布殿、私たちにも出来るというのはどういう意味でしょうか?」

 

「オーラで、内臓の機能を、強化出来るようになれば、食べた物をある程度、身体エネルギーに、還元出来る」

 

「っ、そうなのですか!?」

 

「コクン」

 

これは本当だ。オーラ、即ち『気』の力で内臓を強化するのは昔から使われていた技術だ。有名なところで言えば、中国武術の『内功』だな。

 

ちなみに『気』の力で筋肉や血管などを強化する技術を『外功』と呼ぶ。

 

そして『内功』を知ったシトリー女子たちは目の色を変え、手の平をドリルのような勢いで返してくる。

 

「呂布さん、私達が間違っていました!」

「あなた様こそ、全世界の女性の希望です!」

「戦争とか、ナマ言ってすみませんでした!」

「だから、どうか................その『内功』というのを私達に教えてください!」

 

 

「「「「「お願いします!!!」」」」」

 

 

ここまでくると、いっそのこと清々しさすら感じる手の平返し。でも、悪いけど『内功』は今回の修行のメニューには入ってないから、時間は取れないのよ。そりゃあ時間が余ったら教えてもいいけどさ。

 

「まずは、予定通りの修行を、こなすこと。それが出来たら、最後に教える」

 

「っ、ホントですか!?」

「約束ですからね!」

「よっしゃーー!やる気出てきたーー!!」

「みんな! 修行をさっさと完遂させて、絶対に『内功』を教えてもらうわよ!!」

 

「「「「「おーーーーーー!!!!」」」」」

 

「いいな~~みんな。わたし、魔力組だから教えてもらえないよ~~~」

 

「全員、『オーラ』と『魔力』のコントロールを、覚えてもらうから、草下も出来る」

 

「ホントですか~~♪やった~~♪わたし、頑張ります~~~♪」

 

オーラの扱いを覚えられると聞いて喜ぶ草下。そういえば前にもオーラのコントロールを先に覚えたいって言っていたなぁ、まだ諦めてなかったんだ。

 

それからソーナと椿姫。上手く隠しているけど、小さくガッツポーズしてるの見えてるからね?

 

「流石は呂布だ。『飴と鞭』の使い方を理解している」

 

「違うぞ、ヴァーリ。イッセーの時もそうだったが、アレはもはや『天国と地獄』だ」

 

 

 

そんなこんなで、後片付けも済ませたので俺たちはそろそろ寝床の準備をする。

っと言っても、監視役が兵藤家に泊まることは事前にリアスたちを通して伝わっているはずだから、荷物を置くだけなんだけどね。

 

「一誠、部屋はどこを、使えばいい」

 

「あ、はい。それなら「申し訳ありません、呂布様」え、部長?」

 

俺がどの部屋を使えばいいのか一誠に尋ねると、リアスが間に入ってきた。なに?どったの?

 

「実は監視役の方々が来られるということで、客室のクリーニングをしようと思っていたのですが........................業者の都合が合わず、部屋の清掃がまだ済んでいないのです」

 

あ、そうなの? でも、別に俺たちは気にしないからいいよ。部屋の掃除だって自分たちで出来るし、それにそこまで汚れてるってわけじゃないでしょ?

 

「え?そうなんですか?そんな話、聞いて「イッセー?ちょっと静かにしててね♪」っ、は、はい!!!」

 

「そういうわけで、今使える客室は....................8部屋ほどなのです」

 

何かを言おうとした一誠をリアスが凄みのある笑顔で黙らせる。哀れなり、一誠。

 

でもそうかぁ、8部屋だけなのか。俺たちが9人だから、ちょうど1人余るわけだな。

 

 

「ソーナの家は、大丈夫か?」

 

「え?あ、はい。私の家なら「ソーナ」っ、申し訳ありません。私の家も客室のクリーニングが出来ていないのです」

 

「え?そんな話ありましたっけ「ふん!」ぐほあっ!!」

 

「は~~い♪余計なことは言わないでおきましょうね、匙先輩♪」

 

匙が何故か、由良の肘鉄を食らい悶絶している。鳩尾に入っていたけど大丈夫?

 

う~~~ん、ソーナの家もダメか~~~~。でもまぁ、俺1人ならいくらでもやりようはあるか。

 

「なら俺は、そこのソファーで「お客様にそのようなことさせるわけにはいきません」........................」

 

「じゃあ、二人一部屋で「お客様にそのようなことさせるわけにはいきません」........................」

 

「どこか近くのホテルでも「お客様にそのようなことさせるわけにはいきません」....................」

 

 

.............................じゃあ、どないせえっちゅうんじゃい!!! RPGの村人みたいに同じセリフを使い回しおって!!!

 

「何だ、呂布?泊まるところが無いのか?だったら、ヴァーリは俺が連れてくから「アザゼル、アナタは黙ってなさい」....................わ~ったよ、そう睨むな」

 

堕天使の総督たるアザゼルを一睨みで黙らせるリアス。

 

え?この子、いったい何がしたいの?このままだと俺、どこにも泊まれなくなって、高天ヶ原まで行かなきゃならないんだけど?

 

「はぁ~~~~、ホントに困ったわ~~~。どこか近くに『呂布様が』泊まれるところはないかしら~~~~~?」

 

だから、泊まれるところはあるのにリアスが悉く却下してるんでしょうが!!

何この子、サイコパスなの?俺を困らせて楽しんでるの? キミはいったい、俺をどうしたいの!?

 

 

「あ、あの、奉先様っ!」

 

俺がリアスの情緒を疑ってると、顔を真っ赤にさせた朱乃が話しかけてきた。

大丈夫? そんなに顔が真っ赤になった人、見たことないよ?

 

「よ、よろしければ! わ、私の家に、泊まるというのは、いかがでしょうか/////////////////////」

 

え、朱乃の家? まぁ、俺は全然問題ないけどさ。でも、朱乃の方は大丈夫なの? こんな時間に急に家を訪ねたりして、ご両親も迷惑にならない?

 

「まぁ♪ それは良い考えだわ! 呂布様、朱乃の家ならここから直ぐの場所にあります。

業者は次の連休までには入りますので、それまでは是非とも朱乃の家にお泊まり下さい!!」

 

「そうか。本当に、大丈夫なのか?」

 

「はい! 父と母も喜びます!! むしろ永住してくださって構いませんわ!!!」

 

いや、さすがにそこまでは永くお世話になるつもりは無いからね? でもまぁ、家の人が大丈夫ならいいか。

 

「わかった。しばらく朱乃の家に、世話になる」

 

「ッッッッッ~~~~~、はい! では、さっそく父と母に連絡してきますわ//////////////」

 

そう言って朱乃はスマホを取り出し、ウキウキしながら家族に連絡しようと出ていく。

 

 

「お待ちになってください」

 

「っっっっ!?」

 

 

だが、上機嫌になっている朱乃をタマモが呼び止めた、隣にはロスヴァイセもいる。

 

タマモさんや、そんな恐い顔をしてどうしたの?

 

「姫島さん................いえ、敢えて『朱乃』さんと呼ばせていただきますわね。呂布殿をご自宅に招くとのことですが、ワタクシも同行させていただきます、よろしいですね?」

 

「っ............................................................」

 

「申し訳ありませんが、拒否権はございませんことよ。ワタクシは天照様の巫女で、今は呂布殿の補佐役という立場にあります。それに........................朱乃さんとは、ジックリと『おハナシ』しなければならないと思っていますわ」

 

「っ....................そう、ですわね。私もタマモさんとは、きちんと『おハナシ』したいと思っておりましたわ」

 

「あら、気が合いますわね♪ウフフフフフフフフフフ」

 

「ええ、とっっっても仲良くなれそうですわ♪うふふふふふふふふふ」

 

............................見える。朱乃の後ろに雷を迸らせた雷神様が! タマモの後ろには烈風を纏った風神様が!

 

空間すら歪んで見えるほどの二人の気迫にグレモリーとシトリー両眷属は顔を青ざめさせ、ガタガタと震えている。

 

それなりの修羅場をくぐってきたゼノヴィアとイリナも冷や汗を流し、陳宮にいたっては俺の後ろに隠れ裾を掴んでいる。

 

そして二人はひとしきり笑い終えると、タマモが今度はロスヴァイセに目を向ける。

 

「それで、ロスヴァイセさんはどうされますか?」

 

「え? わ、私は、そんな............................」

 

「ロスヴァイセさん。差し出がましいかもしれませんが、ご自身の一番大事な想い........『本気の想い』に胸を張れないようなら、『あの方』の妻になることは諦めて下さいまし」

 

「ッッッッッ!? そう、ですね....................では朱乃さん、私もお邪魔しても構いませんか?」

 

「........................もちろんですわ。是非、いらしてください♪」

 

? よく分からないけど、どうやら俺、タマモ、ロスヴァイセの三人で朱乃の家にお世話になることに決まったみたいだ。

 

あれ? タマモとロスヴァイセが朱乃の家に行くんなら、部屋が余るわけだから..............俺まで行く必要無くない?

 

でもまぁ、せっかく招いてくれるわけだし、ここは大人しくお招きされましょうかね。

 

 

 

その後、朱乃が家に連絡。無事、両親の許可も下りたので俺たちは兵藤家を後にし、朱乃の案内で姫島家に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで良かったのですか、リアス?」

 

「ええ。ごめんなさいね、ソーナ。芝居に付き合わせちゃって」

 

「いえ。ただ、タマモさんとロスヴァイセさんも行くことになったのは予想外でした」

 

「仕方ないわ。呂布様の補佐役と言われれば、断るわけにはいかないもの。後は朱乃に任せましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵藤家を出た俺たちは朱乃の案内で姫島家に着いていた。朱乃の家は神社のような造りになっていて、敷地内には鳥居も御社もあった。

 

それにしても、悪魔が神社に住んでるってどうなのよ? もっとも、ここからは『神の気配』がしないから神社というのは形だけなのかもね。

 

そういえば、朱乃と会ったのもこんな神社だったな~~~。思えば、あれから随分経ったねぇ。

 

 

「あそこが母屋、私の家ですわ。父と母も既に皆様をお待ちしております。奉先様、どうかされましたか?」

 

「朱乃と、会った時のことを、思い出していた」

 

「っ、奉先様...................ええ、この神社は昔住んでいた....................そう、『私たち』が!お会いしたころに似せて造ったのですわ/////////////////////」

 

へぇ~~~道理でね〜〜。けど何で今、『私たち』を強調したの?

 

「懐かしいですわ。あの頃は奉先様も私も幼かったというのに、奉先様はあの頃から強くて、優しくて♪ そして私たちを助けてくださいました。あの時のことは今でもよく覚えております/////////////////////」

 

あ~~あの時はね~~、白米食べたさに必死だったからねぇ。結局、食べられなかったけど。

 

まぁ、朱乃も晩ごはんを食べ損なったんだし、そこはおあいこでしょう。

 

それよりも立ち話もなんだから、家に案内してほしいんだけど? 朱乃を置いて俺たちだけ先に行くわけにはいかないんだからさ。

 

 

「............................................................」

 

「//////////////////////////////////////////」

 

「............................................................」

 

「//////////////////////////////////////////」

 

 

 

「....................ミコン! えーー朱乃さん? 思い出に浸っているところ申し訳ありませんが、そろそろ母屋の方へ案内していただけますか?」

 

朱乃に早く連れてってくれないかな~~って見つめているとタマモが間に入り、母屋に案内するよう急かしてくる。

 

「っ........................あらあら、ごめんなさいね、うふふ♪つい『二人っきり』の世界に入ってしまいましたわ♪

何せ、大事な『二人だけ』の思い出ですので。うふふふ♪」

 

いや、別に二人っきりの世界に入ってたわけじゃないからね?それから朱乃の両親も知ってるんだから、二人だけの思い出でもないでしょう?

 

勝手に思い出を修正して、両親をいないもの扱いしたらダメだよ?

 

「っ................いえいえ、お気になさらずに♪呂布殿との思い出は私も『たくさん』!ありますので♪」

 

「っっっっっっっっ!?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「...................................................................」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「...................................................................」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「...................................................................」

 

またもや現れる雷神&風神。おかしいな、あと数メートルの距離なのに、どうしてこんなに遠く感じるんだろう?

 

 

「あ、あの、とりあえず積もる話は中に入ってからにしませんか? 朱乃さんのご両親も待ってくれているでしょうし」

 

「っ、そうでしたわね。まずは皆様をご案内しないと........................タマモさん、この話は後ほどじっくりと」

 

「ええ、異存ありませんわ」

 

雷神と風神のにらみ合いを収めたのはヴァルキリーだった。

 

どこの叙事詩?神話体系がごっちゃになりまくって、ロキでなくても神様が怒っちゃうよ?

 

けどとりあえず母屋に案内してくれることになったので、良しとしますかね。

 

 

 

はぁ、何だか変に疲れたな〜〜〜。朱乃の両親、お風呂用意してくれてるかなぁ?

 

 

 






『ハッセルバックポテト』、スウェーデンの伝統料理でじゃがいもに切れ目を入れてオーブンで焼いた料理。

ロスヴァイセの出身地が分からなかったので、とりあえず個人的に好きな料理を出してみました。公式で出身地が出てたら、スミマセン!

あと朱乃とタマモが、いがみ合っているように書いてますが、修羅場にするつもりはありません....................期待していた方はごめんなさい。

それでは皆さん、次回で♪
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