深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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久しぶりに呂布と朱乃のまともな絡みを書けた気がします・・・・・・あれ?そもそもまともな絡みを書いたことあったっけ?




第百二話

 

 

 

 

グツグツグツグツ..................パチンッ............

 

 

 

「ズズ................うん、バッチリですわ♪」

 

「朱乃、お味噌汁が出来たのならお皿を並べてくれるかしら?」

 

「はい、母様」

 

 

私はコンロの火を止めて、味噌汁の味を見た後、母様が作ったおかずを盛り付けるためのお皿を用意する。

 

奉先様、それにロスヴァイセさんとタマモさんの三人が下宿するようになって数日が経過した。現在、私と母様で全員分の朝食を作っている最中。

 

こうして、みんなの食事を用意するのは私と母様の役目。最初はタマモさんとロスヴァイセさんも手伝うと言ってくれたけど、二人は一応『お客様』なので私と母様に任せてもらっている。

 

「おはようございます」

「朱璃様、朱乃さん。おはようございます♪」

 

「あ、タマモさん、ロスヴァイセさん。おはようございます」

「あら二人とも、おはよう♪」

 

私が戸棚から皿を出しているとタマモさんとロスヴァイセさんが台所に入ってきた。タマモさんは普段通りの青い着物だけど、ロスヴァイセさんは薄い紫のスーツを着こなしている。

 

ロスヴァイセさんはイッセーくんの監視役として、駒王学園へ臨時教師という形で赴任してきた。その見た目もさることながら、授業がとても分かりやすいということで早くも生徒に大人気だ。

 

「朱乃さん、あとは盛り付けだけですわよね?でしたらワタクシたちでやっておきますので、呂布殿を呼んできていただけますか♪」

 

「..............わかりました。ではお願いいたしますわ、タマモさん、ロスヴァイセさん」

 

私はエプロンを外して、奉先様の下へと向かう.................そう、奉先様のお世話も私がさせてもらっている。

ここは私の家、だからこの家にいる間は私を立ててタマモさんとロスヴァイセさんが私をお世話役にしてくれたのだ。フフフ♪ お二人には感謝しませんと♪

 

奉先様は毎朝、この時間は庭で鍛練を行っている。だから、朝ごはんの用意が出来たら誰かが呼びに行かなくてはいけないのですが、それは世話役の私の役目となっている。

 

朝ごはんの支度を私と母様が行う。頃合いを見てタマモさんとロスヴァイセが手伝い、私は奉先様を呼びに行く。これが毎朝の流れだ。

 

庭へ出ると奉先様がタラーンと垂らした糸の前で構えをとっていた。糸は五本ほど垂らされており、奉先様はその糸をジッと見つめている。

 

 

シュンッ............ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ!!!

 

 

奉先様のお姿が一瞬消え、糸の後ろへ移動すると・・・・・五本の糸は全く揺れることなく、それぞれ五つずつ『結び目』が出来ていた!

 

だがそれだけでは終わらず、奉先様は地面に突き刺していた方天画戟を取ると今度は糸に向かって突貫した!

 

 

.......................ハラッ................

 

 

奉先様が突貫し元の位置に戻ると.................糸の結び目が無くなっていた!!!

 

どうやら戟の穂先だけで、糸に作っていた結び目を一瞬でほどいてしまったようだ。しかも、糸をまったく揺らさずに。

 

奉先様の朝の鍛練は何度も見ているけど、いずれも規格外なものばかりだ。この間なんかは二百個ほどある野球ボールぐらいの大きさの球でお手玉をしていましたからね。

 

奉先様は『基礎鍛練』と仰っておりましたが、やはり『世界最強』ともなると基礎鍛練ですら私たちとは次元が違うのですわね。

 

「........................時間か。おはよう、朱乃」

 

「っ、はい♪ おはようございます、奉先様♪」

 

奉先様が戟を異空間にしまうと私に挨拶をしてくださる。どうやら朝の鍛練は終わったみたいですわね。

 

奉先様は私が来た段階で、私がいることに気づいておられた。しかし、鍛練に集中するために私には反応しなかったのだ。

 

だから、私もあえて呼び掛けることはせずに奉先様が声を掛けてくださるのを待った。奉先様の鍛練の邪魔をするわけにはいきませんからね。

 

それにしても.................

 

 

「..................................」

 

「.................どうかしたのか?」

 

「いえ..................奉先様と一緒に、このような朝を迎えられるなんて....................夢のようだと思いまして♪」

 

「.............そうか................なら、今のうちに慣れないと..................この先、大変だぞ」

 

「っっっ!!!/////////////////////」

 

『この先』って...............やっぱり『そういう意味』ですわよね/////////////////////

 

う~~~~~~!妻になる覚悟は決まっていても、奉先様から面と向かって言われると恥ずかしい!!!//////////////

 

「?」

 

「っ、さ、さぁ、朝食が冷めてしまいますわ。行きましょう、奉先様!/////////////////////」

 

「コクン」

 

私は顔が真っ赤になるのを感じながら、奉先様と居間に向かった。

 

 

 

 

 

「呂布殿。おはようございます、朝から精が出ますな!」

 

「おはようございます................日課、のようなもの................ですので」

 

居間に着くと父様を含め全員が既に食卓についていた。父様は生粋の武闘派のため、毎朝鍛練を欠かさない奉先様に感心をしている。

 

本心では一緒に鍛練をしたいのでしょうけど、立場的に難しいのが残念ですわね。

 

「呂布殿、おはようございます♪鍛練お疲れ様ですわ♪」

「おはようございます、呂布様」

 

「タマモ、ロセ、おはよう................朱璃さんも....................おはようございます」

 

「おはようございます、呂布殿。何度も申し上げておりますが、『朱璃さん』なんて他人行儀な呼び方ではなく『お義母さん』と呼んでくださって構わないんですよ?うふふ♪」

 

「母様!/////////////////////」

 

奉先様がタマモさんとロスヴァイセさん、そして母様に挨拶をすると母様がもう何度目か分からない冗談を入れてくる。

 

ちなみに奉先様はロスヴァイセさんのことを『ロセ』と呼んでいる。これはロスヴァイセさんからお願いしたことで、私やタマモさんと話し合ってから少しでも奉先様との距離を縮めたいと思ったらしい。

 

何でもこの呼び方はロスヴァイセさんにとって、『家族』のように親しい間柄の相手だけがする特別な呼び方とか。リアスにとっての『リーア』みたいですわね。

 

「....................考えておきます」

 

「あらあら、うふふ♪残念ね、一度『義息子』にそうやって呼ばれたいのだけれど♪」

 

「母様、奉先様を困らせないでください」

 

まったく、母様ときたら! そんなに呼ばれたいなら、父様にお願いして新しく子どもを作ったらいいじゃありませんか!

 

 

「はいはい♪それじゃあ、みんな揃ったことですし、いただくとしましょうか?」

 

 

「「「「「「いただきます」」」」」」

 

 

母様の言葉に合わせて、全員の声が重なる。今日の朝食のメニューは鮭の幽庵焼き、だし巻き玉子、豆腐の味噌汁、ほうれん草のおひたし、そして納豆だ。

 

北欧出身のロスヴァイセさんは好まないが、納豆は奉先様の好物のひとつだ。普段我が家では食べることは無いのだけれど、タマモさん曰く奉先様は日本にいる間は朝食に納豆を食べるのが定番らしい。

 

この家に来た翌日、納豆が無いことを知った奉先様は後ろに雷が見えるくらいにショックを受け.................その後は目に見えるくらいに落ち込んでいた。

 

あの時の奉先様、とっっても可愛かったですわ♪ うふふふ♪

 

 

奉先様の好物とあらば、妻として用意しないわけにはいかない!そう思った私は母様に納豆の作り方を教わった。せっかく知ることが出来た奉先様の好物、スーパーの市販品なんかで済ませるつもりはありませんわ!!

 

幸いにも納豆は稲わらと大豆さえ用意出来れば、作り方自体はそんなに難しいものではなく、母様も父様と結婚する前に納豆を自家製で作ったことがあったみたいだったので、すぐに覚えることが出来た。

 

次の日の朝、納豆が出てきたことに喜ぶ奉先様。それどころか一口食べて、納豆が自家製であることを見抜き、私が作ったと教えたら『朱乃と結婚する楽しみが増えた』と言ってくれた♪♪♪

 

 

この時の私は恐らく、幸福の絶頂だったと思う。学校のクラスメイトやリアスたちからも、一日中顔がにやけていて心配されたほどだ。

 

なお、我が家に納豆が無いのは父様が苦手であったためなのですが、私が作ったということもあって何とか克服しようと頑張っている。

 

 

それにしても.................奉先様は本当に、料理を美味しそうに食べてくれるから作っている側としては非常に嬉しい。

 

今も私が作った味噌汁を美味しそうに飲んでいる。しかも、箸の先を1cmほどしか使わないという作法を見事にこなしながら。

 

母様も『ここまで美味しそうに、綺麗に食べてくれると作り甲斐がある』と喜んでいた。

 

私も、自分が作った料理でここまで奉先様に喜んでもらえるなんて.................今まで頑張ってきて良かった♪

 

 

「そういえば、朱乃。今日から呂布殿と一緒に赤龍帝の家で暮らすのだろう?準備は出来ているのか?」

「あまり兵藤さんご夫妻にご迷惑をお掛けしてはいけませんよ?」

 

「はい。準備は出来ておりますわ、父様。わかっております、母様。私も向こうで家事をお手伝いする予定です」

 

父様と母様の言う通り、奉先様が私の家で暮らすのも今日まで。明日からは監視役として、タマモさんやロスヴァイセさんと共にイッセーくんの家に行かなければならない。

 

私は父様と母様、そしてイッセーくんのご両親にお願いして奉先様と一緒にイッセーくんの家に下宿させてもらえないか頼み込んだ。

 

父様と母様、それにイッセーくんのご両親は私の気持ちを知っているため快く承諾してくれた。奉先様も双方の両親が納得しているのなら、問題ないと仰ってくれましたし♪

 

本当は家族以外の男性がいる家に住むのは抵抗があるけれど........................奉先様とひとつ屋根の下で暮らせる事実に比べれば、些細なことですわ!

 

でも、イッセーくんには注意をしないといけませんわね。一応、奉先様の修行でリアスに夢中になっているみたいですけど、念のため。

 

 

 

 

 

 

朝食を済ませ、私とロスヴァイセさんは学校へ。奉先様とタマモさんは高天ヶ原へそれぞれ向かうので、私は用意していた包みを奉先様にお渡しする。

 

「奉先様、お弁当ですわ♪」

 

「ありがとう............朱乃」

 

お仕事へ向かう奉先様へお弁当を渡す私.................うふふ♪まるで本物の夫婦みたいで、何度やってもたまりませんわ♪♪

 

もちろんタマモさんとロスヴァイセさんのお弁当もあるが、お二人は既に朝食の支度中にご自分のお弁当を用意している。

 

「奉先様、ネクタイが.................」

 

ススッ

 

「ん、ありがとう」

 

陳宮さんを迎えに行くので、外を歩く奉先様。そのため一般人に見られてもいいようスーツを着ている。

 

だから私は出かける前に必ず奉先様のネクタイの曲がりを直している。本当は曲がってはいないのですが、夫婦感が増すのでやっているだけなんですけどね♪

 

 

「そういえば.................ヴァーリたちの様子はどうだ」

 

「はい。何だかんだで楽しんでいるみたいですので、心配ないと思います」

 

「うふふ♪ロスヴァイセさん同様、イリナちゃんもゼノヴィアちゃんも学校の人気者ですしね♪」

 

「そ、そんな、私なんて..................../////////////////////」

 

そう。ロスヴァイセさんだけではなく、イリナちゃんとゼノヴィアちゃん、さらにはヴァーリまでイッセーくんの監視役として『短期留学生』という形で駒王学園に通っているのだ

 

本来ヴァーリは大学生ぐらいの年齢なのだけれど、私たちとは大して歳は変わらないし、日本人にとって外国人の見た目から細かい歳の違いを見分けるのは難しい。

 

それに年齢的に大学生と言っても、学校には全くと言っていいほど通ったことは無いらしく、勉強はアザゼル先生や友人に教わったらしい。

 

だからアザゼル先生が、これを機にヴァーリに『学校』というものを教えたいんだとか。

 

それに、奉先様のおかげで『覇龍』が暴走する危険はほとんど無くなったけれど、念のため最低でも奉先様かヴァーリのどちらかはイッセーくんについていなければならない。

 

 

ヴァーリも最初は面倒くさそうにしていましたけど、四六時中付きっきりということではなく、あくまで学校にいる間だけ。

 

しかも奉先様の口利きで、日本神話群の武闘派の神々といつでも修行できるということもあり、渋々了承したとのこと。

 

本人は気づいていませんが、ヴァーリはクールな性格やその見た目も相まって学園の女子からは大人気。さらには運動神経抜群ということもあって、今では祐斗くんと駒王学園の女子の人気を二分するほどだ。

 

 

「そうか....................大変だとは思うが....................色々と力になってくれると................ありがたい」

 

「はい!お任せください♪」

 

 

奉先様に頼られた私は上機嫌で、ロスヴァイセさんと一緒に学園へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、朱乃、タマモ、ロセの四人が一誠の家に来て初めての休日。連休ということもあって、シトリーも一緒に泊まり込んで合同訓練をすることになった。

 

今日の予定としては、午前はシトリー・グレモリーはそれぞれ別で訓練を行い、午後は模擬戦を行うことになっている.................ハズなんだけど。

 

 

「死ぃぃぃぃぃぃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!兵藤ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!匙ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

 

軽く身体を動かすだけって話だったのに、何であの二人はあんな闘争心剥き出しでガチバトル始めてんの?しかも『禁手』にまでなってるし。

 

いや、最初は軽いスパーリングみたいな感じでやってたんだよ?『禁手』にもなってなかったし。ただ一誠が『龍闘気』を使い始めたら.....................。

 

 

『ちぃっ!何度見ても厄介だな、その『龍闘気』ってヤツは........................『質』だけで見れば、俺の『オーラ』の上位互換じゃねえか!!』

 

『当ったり前だ!こちとら毎日部長にお風呂で背中を流してもらい、毎晩添い寝してもらってんだ!!これぐらい出来るようにならねえと、部長に顔向け出来ねえんだよ!!!』

 

『はあ!?何だその羨まし過ぎるステキな展開は!!俺なんかオーラのコントロールのため、毎晩一人で地道な精神統一をしてるって言うのに.................!!!』

 

『バカ言え!天国の喜びを味わった後に、地獄の苦しみが待ってんだぞ!?溜まり続ける煩悩を解消できない苦しみがオマエに分かんのか!!!』

 

『ふざけんな!俺だって会長と同じことが出来るなら、そんな地獄甘んじて受けるわ!!

でもなぁ...................そんな機会、一向に来ねえんだよ!!チャンスすらやってこない俺の悲しみがお前に分かるか!!!』

 

『言ったな!?言いやがったな、この野郎!!オマエに自分の煩悩を解消することが出来ない男の苦しみを教えてやる!!!』

 

『上等だ!こっちこそ、一番近くにいるのに一切チャンスが無い男性の悲しみをお前の身体に叩き込んでやる!!!』

 

 

『匙ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!』

『兵藤ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

 

 

.................こうして、二人とも復讐に取りつかれたライバル的な忍とそれを止めようとする主人公的な忍みたいな感じでヒートアップし、遂には『禁手』状態にまでなってしまったというわけだ。

 

大丈夫なのかね、あの二人。この後、俺との実戦訓練があるんだけど.................まぁ、二人とも若いし何とかなるか。

 

シトリーとグレモリーの子も呆れるような、可哀想なものを見るような、そんな冷ややか~な目で二人のことを見ている。

 

イリナとタマモは半笑い、ロセはため息、ヴァレリーとゼノヴィアは不思議生物でも見るような眼差しを向け、黒歌とアザゼルはゲラゲラと大笑い。ちなみにヴァーリは高天ヶ原で修行中。

 

そんな皆に見守られる中、匙と一誠は遠くに飛んでいった。

 

「う~~ん、あれは当分終わりそうにないな~~~。あ、そうだ! 呂布さん、前に作ってもらった武器なんですけど、そろそろ無くなりそうなんで、追加で作ってもらってもいいですか?」

 

え? もう無くなりそうなの? けっこう作ったはずなんだけどなぁ。それにかなり丈夫に作ってたはずなのに....................って、そういえば実戦訓練の中で俺がポキポキ折ってたんだった。

 

 

「わかった。形状は................『刀』でいいのか?」

 

「はい! お願いします♪」

 

「コクン、でも................あくまで『訓練用』だから.......................『実戦用』の武器を................ちゃんと用意するように」

 

「あはは、それはそうなんですけどね~~~。ただ使い慣れているせいか、気に入っちゃってて。一応、会長の伝手を辿って良い業物を探してはいるんですけど..................」

 

そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、アレはぶっちゃけ刀の形をしただけの丈夫な鉄の棒っきれだからね~~~~。ちゃんとした武器を見つけなきゃダメだよ?

 

まぁ確かに、武器使いは自分に合った上等な武器を手に入れないといけないから大変だよね。『蒼天の紅旗』でも優良な武器を調達するのに苦労してるよ。

 

 

「あの....................呂布さん、少しいいでしょうか?」

 

日本神話群に頼んで奉納された刀とかもらえないかな~~~なんて考えながら、土遁の術で砂鉄を固めて刀を作っていると木場に話しかけられた。

 

珍しいね、木場から話しかけて来るなんて。そういえば、木場とは話したことが無かったな。今まで何度も顔を合わせていたのにね。

 

 

「................何だ」

 

「えっと、僕の『剣』を見てもらえませんか?/////////////////////」

 

「「「「..................................」」」」

 

 

................はい。今いけないことを考えたそこのキミたち、後で職員室に来るように。

 

神器で作った剣を見てほしいってことでしょう?そんな顔を赤らめて言うことでも無かろうに。

だから椿姫さんや。そう興奮するのはおよしなさい、それから鼻血も拭きなさい。

 

とりあえず木場が神器で作った剣を見せてもらう...................ふむふむ、なるほどね~~~。

 

「その.........どうでしょうか? 僕の『剣』の具合は?//////////////」

 

 

ブフォッ!!!

 

 

恥ずかしがる木場のセリフにとうとう椿姫が鼻血を噴き出した........................汚い花火だ。シトリーって医療関係にもコネがあったよね? 良いお医者さん紹介してもらいなさい。

 

「................風船みたいな...............剣だ」

 

「?えっと、どういう意味でしょうか?」

 

「風船みたいに................フワフワとして................中身が無い、という意味だ」

 

「っっっっ!? そう、ですか....................一応、出来る限りの魔力と集中力を込めたんですけどね............ハハハ」

 

苦笑いしながら、ショックを受ける木場。ゴメンね、でもこういうことってハッキリ言ってあげないとさ。それから木場くん、キミは何か勘違いしているよ?

 

 

「フルフルフル、中身が無いというのは................『想像力』、『イメージ力』の基礎が................出来ていないということ」

 

「『イメージ力』、ですか?」

 

 

そう。『魔獣創造』然り、『聖獣創造』然り。神器に限らず『創造系』の能力で重要なのは魔力でもオーラでもなく『イメージ力』だ。

 

自分が作り出すものをより詳細に、より具体的に、より明確に、より理論的にイメージ出来るかどうかで完成度が決まる。

 

もちろん詳細にイメージしたものを『創造』する際は、魔力やオーラが必要となってくるが、木場はその前段階である『想像力を固める』基礎が出来ていないんだ。

 

レオナルドや陳宮も、『創造』する獣にリアリティーを込めるため様々な生物の構造、能力、特性を研究しているからな。

 

『想像力が創造力』というどこぞの企業のキャッチコピーではないが、『なんとなく』というフワフワしたイメージでは、『創造系』の能力はその真価を発揮することは出来ないのだ。

 

ってなわけで、『想像力』『イメージ力』の大切さを説明していると、いつの間にか皆が俺の話に聞き入っていた、特にアザゼルなんかは興味津々だ。

 

 

「『想像力が創造力』か、なるほどな。言われてみれば、確かに木場に関しちゃ剣術や禁手の持続時間の向上にばかり気を取られて、最も基本的な部分を見落としていたぜ」

 

「ええ。僕も呂布さんの話を聞いて、自分に足りないものが分かりました。呂布さんの作った刀が僕の聖魔剣よりも、遥かに頑強だったのは基礎イメージ力の差だったんですね」

 

そうそう、物分かりが良くて助かるよ♪口下手だから説明も苦手でね~~~、これが一誠なら2~3回は説明していたよ。

 

「でも問題はどうすれば『イメージ力の基礎』を鍛えられるのか、よね。何か良い方法はないかしら?」

 

リアスが『イメージ力』を鍛えるトレーニング方法について、頭を悩ませている。う~~~ん、一番良いのは能力を使わずに『剣』を自分の手で鍛造することなんだけど、能力で『創造』する場合はそれだけじゃ足りないんだよな~~~~。

 

とは言っても俺だと上手く説明できる自信が無い。理解はしてるんだけどね。

 

あ、そうだ!アイツに頼んでみよう!!

 

「少し................待っていろ」

 

俺は通信で『ある人物』を呼び出すと、転移魔術の光が出現した。

 

 

 

「何だ、呂布。いきなり『すぐに来てくれ』なんて言って、呼び出したりして..................」

 

 

 

魔法陣から現れたのは『蒼天の紅旗』の一員、『千子村正』だった。

 

 

 

 






ようやく原作キャラを原作らしく書けた気がします。原作のイベントを諸々すっ飛ばしてるので、ここまで修正するのが大変でした。

次は木場の強化ですが・・・・・同系統の能力者であれば、やっぱり村正が適任かなと思いました。

それでは皆さん、次回で♪
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