寝落ちして更新出来てませんでした........申し訳ないです
第五話
「では、この任務はジークに行ってもらうということで良いな、曹操?」
「ああ、補佐にはマーリンを付けると良いだろう。あの二人は何だかんだで気が合うからな」
俺とゲオルクは執務室で組織のメンバーに各神話から依頼された仕事を割り振っていた。
その依頼も多岐に渡る・・・要人の護衛、異形の討伐、諜報活動、魂の成仏、土地の浄化など様々だ。それらの依頼をメンバーの実力や能力に応じ振り分けていく。
もっとも実際の振り分けは参謀であるゲオルクと参謀補佐達がほとんどやるんだが、任務の危険度が高かったり長期に渡る場合などは俺もメンバーの選出に参加している。任務はランク別にS、A、B、C、D、Eと分けられていて一番上がS、一番下がEで俺が話し合いに参加するのはAランク以上からだ。ちなみに呂布はこのランクのどれにも該当しない。何せ彼の相手は神や神話級の化け物たちだ、あえて評価するなら「EXランク」と言ったところか........
「........ふぅ」
「疲れたか、曹操?」
「ああ、諜報員の報告書の確認、部隊編成案のチェック、そしてAランク以上の任務のメンバー選出・・・さすがに朝からこうもぶっ通しだとな........」
「確かにな・・・少し休憩にするか。お茶でも煎れてこよう」
「いや、俺が煎れるよ。ずっと座ってたからな」
「そうか?なら頼む」
俺はそう言うと、となりの部屋に行く。執務室の隣は簡単な休憩スペースになっていて、電子レンジにコンロ、冷蔵庫がある。少し大きめのソファーもあるため、仮眠なども出来るようになっている........もっとも今では俺専用になっているがな・・・・
お茶を入れて執務室に戻るとそこにはゲオルクの他に3名の男女がいた
「やあ、曹操。邪魔をしている」
「こんにちは、曹操さん」
「お久しぶりです」
「ああ、久しぶりだな。ヴァーリ、ルフェイ、アーサー」
・・・やれやれ、休憩室に逆戻りかな?これは........
あの後3名分のお茶を入れ直し、俺達は執務室にあるテーブルを囲んでいた
「それでヴァーリ、随分ここに来なかったが何かあったのか?それに美候と黒歌はどうした」
「美候さんはお昼寝、黒歌さんは女性陣と談笑中です♪」
「二人ともここに来るなり直行でしたからね」
「・・・寛いでいるようで何よりだ・・」
「すまないな、曹操。ああ、ちなみに俺がここに来れなかったのは、単にアザゼルに捕まっていただけさ」
「・・・捕まっていたって、何かあったのか?」
「いやなに、俺がいつもあっちこっち出掛けているから、何か面白いものでも見つけたのかと気になっているだけさ。今までは適当にはぐらかしていたんだが、今回はなかなかしつこくてね」
・・・ヴァーリの好奇心旺盛なところは、間違いなくアザゼルの影響だろうな・・・子は親に似る、ということか....だが・・・
「そうか、それは災難だったな・・・・・それでヴァーリ?君はここのことを話したのか?」
俺は目を細めながら探りを入れる、ゲオルクもヴァーリを睨んでいる・・・・
「・・・・そう怖い顔をするな、二人とも。安心してくれ、ここのことは一切話していない。そんなことをすれば俺は二度とここに来ることが出来なくなる・・・・・ここは俺にとって最高の修行場だからな」
俺はそれを聞くと安堵した・・・ゲオルクも軽く息を吐く........
「そうか・・・・なら良い。しつこいようだが、俺達のことはくれぐれも内密にな?聖書陣営に組織のことを知られると仕事がやりにくくなる」
今は奴らに俺たち【蒼天の紅旗】のことを知られたくはない・・・今はな・・・・
「ああ、分かっているさ・・・・ところで曹操、呂布の姿が見えなかったが・・・いないのか?」
「ああ、ちょっとした情報収集でな・・・・ルーマニアに行っている」
「・・・・ルーマニア?珍しいな、あの呂布が情報収集なんて・・・」
「ああ、最初は別の者に行ってもらうつもりだったんだが呂布が『気になることがある』と言ってね」
「呂布から?それに気になることというのは一体何なんだ?」
「さあね、まあヴァーリの言う通り呂布が自分から言ってくるなんて珍しいことだし、せっかくだから任せたんだよ・・・・正確には情報収集役の護衛なんだがね」
確かに、呂布が自分から任務に就こうとするなんて初めてだ。そう言えばあの時の呂布は様子が少しおかしかったな、まるで何かに気が付いたような・・・・
「それに、ここ最近の吸血鬼たちの動きは気になっていた。特にルーマニア・・・吸血鬼にはまだ繋がりがないからな、念のためさ。報告では、そろそろ戻ってくるはずなんだが・・・・」
コンコン
そんなことを話していると扉をノックする音が聞こえた
「・・・どうやら噂をすれば、だな。入ってくれ!」
キィ・・・・扉が開くと俺の予想どおり、情報収集に出ていた呂布と陳宮が入ってきた
「・・・・よく二人だと分かったな・・」
「仲間の気配を間違えたりしないさ・・・よく帰ってきたな、二人とも」
「正確には【呂布の気配を】だがな・・・・」
ゲオルク、余計なことは言わなくて良い・・・・
「ただいま帰りましたのです!!/............ただいま」
「おかえり、早速報告を聞きたいが・・・見ての通り今は休憩中でね、せっかくだし一緒にどうだ?」
そう言うと二人は顔を見合せ、少し困った顔をする・・・
「・・・・どうかしたのか、二人とも?」
「あ~、せっかくのお申し出なのですが・・・人を待たせているのですよ・・・・」
「・・・そうなのか?しかし、人を連れてくるなんて報告は無かったぞ?」
「申し訳無いです。報告して帰還しようとした時に、たまたま出くわしまして・・・・悪い人ではなかったですし、時間も無かったため、一先ず連れてきたのです............」
「いや、別に責めているわけではないんだ。『緊急時は現場判断』が俺たちのやり方だからな、それは構わないよ。今すぐ会った方が良いか?」
「いえ、出来れば時間を空けていただけると助かるのです。その・・・・少し弱っておりまして........」
「ならば医務室に連れていくと良い、医療班には俺から許可が出ていると伝えてくれ。その者が落ち着いたら、改めて場を設けよう」
「!感謝するのです、リーダー!!では早速、彼女を医務室に連れていくのです!!!」
そう言ってお辞儀をすると、陳宮は部屋から出ていった
呂布の神器の名前を≪北風の駿馬≫から≪北辰の駿馬≫に変更します