深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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今年最後の投稿です。4月から始めたこの投稿も皆さんの御愛読のおかげでやってこれました!ありがとうございます!!




第百五話

 

 

 

 

 

最後にリアスの強化プランについて考えている俺。しかし、肝心の強化方針をどうしたものかと絶賛お悩み中・・・・・・・・・

 

 

「呂布様、私も『魔力の形態変化』?を学べばよいのでしょうか?」

 

「いや....................リアスの『滅びの魔力』は................特殊だから....................ソーナたちに教えた修行方法では....................『形態変化』は................出来ない」

 

「そう、なんですか。では、私はどのような修行方法を教えていただけるのでしょうか?」

 

「................................................................」

 

「あ、あの....................呂布様?」

 

 

マズイ............................リアスへの修行が思い浮かばない。だってリアスの『滅びの魔力』はホントに特殊で、強いて言うなら【NARUTO】の陰陽遁に近い能力だ。

 

だから、リアスの『滅びの魔力』を形態変化させるなら『滅びの魔力』、即ち『陰』の力と対を成す『陽』の力を練れるようして、混ぜ合わせる必要がある。

 

しかし、陰陽遁の形態変化は難易度が高すぎる。俺も転生前に神様の空間で修行したけど、チートスペックをもってしても『エイト・センシズ』並みに会得するのに苦労した。

 

恐らく習得には年単位での厳しい修行が必要になる。ハッキリ言って、現実的じゃあない。

 

 

原作では必殺技みたいなモノがあったけど、アレはレーティングゲームでは使えない上に、溜めに時間が掛かりすぎる。優秀な前衛が数多くいて、尚且つ確実に勝利を決定付けられる状況でしか使えない。

 

原作よりもずっと人数の少ない今のグレモリーでは、覚えたところで使い道が無い。

 

あとはギャスパーとの合体技もあったけど、あの技はリアスに対して負担が大きすぎる。そもそも『王』が倒されたら終わりなのに、『王』が自滅しかねない技を覚えてもしょうがない。

 

それに今のリアスには攻撃能力ではなく、『王』としての能力。つまりは『指揮官』としての能力をサポートする力が必要なんだ。

 

力押しがメインのグレモリーがあんな技を覚えたところで、脳筋に拍車が掛かるだけだ。

 

しかし、このままリアスだけ何もさせないっていうわけにはいかないし............................一応、魔力の通りは良くしたけれど、肝心の修行方法が思いつかない。

 

 

「あの....................もしかして、私には成長の余地が無いのでしょうか................................」

 

アカン!俺が何も言わないせいで、不安のあまり泣きそうになっている!?ちょっと待ってね、今考えるから!!

 

俺は原作やアニメなどリアスに関する情報を可能な限り引き出す!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしよう........................................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スイッチ姫』しか思い浮かばない!!!!!

 

 

そもそも原作のリアスたちは、大概の窮地を『一誠がリアスの乳をつついて奇跡を起こす』というワケのわからない荒業で乗り切ってきたため、引き出しがあまりにも少ないのだ!!!

 

だいたい何なんだよ、『乳をつついて奇跡を起こす』って!?どこぞのオカマ王国の革命家も『奇跡は諦めなかったヤツの頭上にしか降ってこない』って言ってたんだぞ!?

 

それなのに事あるごとに乳をつついて、意味不明な奇跡で何とかするって............................『奇跡なめんじゃねえよ』!!!

 

もう神器も悪魔の能力も関係ないじゃん!困ったことがあったら、とりあえず一誠に乳をつつかせて奇跡起こしたらいいじゃん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?悪魔の能力?

 

 

 

 

 

そういえば、リアスの『滅びの魔力』ってバアルの能力だよね。グレモリーなのに、何で『グレモリーの能力』を使わないんだろう?

 

原作やアニメでも使ったキャラはいなかったし。第一グレモリー家のキャラが一人もグレモリーの力を使えないってどうなのよ?

 

そういや昔、ゲオルクにソロモン七十二柱の悪魔の能力について教えてもらったことがあったな。確か『グレモリー』は........................................うん、いける!

 

 

「............................リアスは....................『グレモリーの力』を....................扱えるようにするべき」

 

「「「「!!!!!」」」」

 

 

 

俺がリアスの強化プランについて話すと、リアスを始め全員の顔が驚愕に包まれた。

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

「グ、グレモリーの力をですか!?確かに今、使っている『滅びの魔力』は『バアルの力』ですが........................本当にそんなことが可能なのですか!?」

 

「ほっほ~う、ソイツは興味深いな。『グレモリー』は『過去』『現在』『未来』を見通す『全把握』の力を持った悪魔だ。大戦時は『グレモリーの悪魔を見かけたら、真っ先に潰せ』というのが天使・堕天使の共通認識だったほどだからな」

 

 

『グレモリーの力』を目覚めさせると簡単に仰る呂布様。確かに仰っていることはわかるし、『グレモリーの力』についても知っている。

 

でも、あまりにも唐突すぎる提案に目の前の現実を受け止めきれていない。

 

私がどれだけ頑張っても目覚めさせることが出来なかった『グレモリーの力』........................いや、私だけじゃない。ミリキャスはおろかお兄様ですら、『グレモリーの力』には目覚めていない。

 

現当主であるお父様は扱えるみたいだけど、それでも多少というレベルだ。それほどまでに『グレモリーの力』というのは悪魔の能力の中でも特殊らしい。

 

 

「あ、あの....................本当に、そんなことが可能なのですか?」

 

「コクン....................眠っている力を....................目覚めさせるだけだから........................そんなに難しくはない」

 

 

呂布様の規格外っぷりを再認識させられる私、これが事実なら悪魔社会が震撼するだろう。

 

血統主義の貴族悪魔にとって、一族の力を扱えるかどうかというのは当主になる上で重要なファクターになってくる。

 

他よりも優秀な才を持っていたのに、一族の血統能力を扱えなかったため、当主の座を逃したなんて話は珍しくない。

 

 

幸いグレモリーはそれほど血統能力の有無に拘ってはいないが、それでも他の貴族との体面上、扱えるに越したことはない。

 

もし他の貴族たちがこの話を知れば、皆目の色を変えるに違いない。それこそいくらお金を積んでも惜しくないほどだ。

 

だって貴族悪魔にとっては、呂布様の力はまさに喉から手が出るほど欲する力だもの。

 

「ただ....................どんな能力なのか....................具体的にわからないと........................目覚めさせることは出来ない」

 

「そりゃあ、もっともな話だ。でも、どうする気だ?俺も正直、そんなに詳しくはねーぞ?」

 

「ん....................そこで今から....................リアスの実家に行く」

 

 

....................................え?

 

えええええええええええええええええええええええええええええええええっっっっ!?

 

 

「あ、あの、呂布様!?それはつまり、今から呂布様がグレモリー家にいらっしゃるということですか!?」

 

「コクン....................グレモリーの屋敷なら................一族の力についての........................資料があるはず」

 

「そ、それは確かにありますが........................けれど、いきなり呂布様ほどの御方がグレモリー領に来られるのは問題になるのではないでしょうか!?」

 

「........................大丈夫................シトリーの修行を見る報酬に....................魔王たちから『蒼天の紅旗』へ...................フリーパスが....................出ている」

 

魔王様方から!?シトリーの修行の報酬って、セラフォルー様が依頼した件よね!?まさか、そんな物が出ていたなんて........................!?

 

確かに許可証が出ているのなら、グレモリー領に来ること自体に問題はない。でも、世界最強の『深紅の武人』がいきなり屋敷に来たりなんかしたら、グレモリー家は大騒ぎになる!!

 

そういえばミリキャスが呂布様に会いたがっていたわね、やっぱり男の子だから『英雄』という存在に憧れるのかしら?それに私たちグレモリー家の恩人でもあるし。

 

けれど突然、呂布様とお会いしたら使用人はおろかお父様があまりのショックに卒倒しかねない!!!

 

 

「それじゃあ........................リアスを連れて................行ってくる................ゼノヴィア、イリナ........................ソーナたちの................六式の修行を....................見てやってくれ」

 

「わかりました!行ってらっしゃい、呂布さん♪」

「ああ、こっちは任せてくれ」

 

呂布様がソーナたちの面倒をゼノヴィアさんとイリナさんに任せると、冥界に向かおうとする!ち、ちょっと待って!!

 

「お、お待ちください、呂布様!呂布様がいらっしゃるということであれば、相応のおもてなしをさせていただきます!!どうか今しばらく、お時間をいただけないでしょうか!!!」

 

「....................ソーナたちの修行を................見ないといけないから....................すぐに行って............すぐに帰ってきたい」

 

「っ、た、確かに仰ることはごもっともです。ですが、お客様をお迎えするのに何の用意もないのはグレモリーの名折れ!!ここはしばらくの間、お待ちいただけませんか!?」

 

「........................単に資料を................見せてもらうだけだから....................そこまで構える....................必要はない」

 

ぐっ!だ、駄目だわ、呂布様は御自身のお立場を理解されていない............................いや、良くも悪くもそういう御方だった。普段ならありがたいけど、この場に限っては最悪だわ!!!

 

このまま何の連絡もせず、準備も無しに呂布様が屋敷に来たりしたらグレモリー家は大混乱!!私はお母様やグレイフィアに何を言われるかわかったものじゃない!!!

 

「お願いします、呂布様!どうか、どうか少しだけで構いませんので、お時間をいただけないでしょうか!!!」

 

私はもう、この極限の状況に泣きそうになりながらも何とか呂布様に待っていただくようお願いした!もはや恥も外聞もかなぐり捨て、必死の想いで頭を下げる!!

 

 

「........................わかった................シトリーたちに................渡すものがあるから................そちらを先に済ませる....................ソーナ、椿姫を................呼んできてくれ」

 

「は、はい。わかりました」

 

どうにか私の願いが通じたのか............................呂布様は困惑しながらもソーナに椿姫さんを呼びに行かせ、御自身はイッセーと匙くんのところへ向かった。

 

良かった、何とかこのままグレモリー家に行くことだけは阻止できたわ。今のうちにお兄様へ連絡しないと!!

 

私はシトリー眷属とアザゼルから離れ、お兄様に通信で連絡を取る。私が呼ぶとお兄様はすぐに出てくれた!

 

 

『やあ、リアス。元気にしているかい?珍しいじゃないか、キミから連絡をしてくるなんて。もしかして、愛しの兄の声が「お兄様、緊急事態です!呂布様がグレモリー家を訪問されます!!」なっっっっ!?り、呂布殿が!?そ、それはどういうことだい、リアス!?』

 

お兄様のいつもの冗談を遮り、私は端的に今の状況と呂布様がグレモリー家に来るに至った経緯について説明した。

 

あまりにも急すぎる話にお兄様は驚くが、話を聞くうちに更に驚いていく。

 

『........................そうか、事情はわかった。にわかには信じられない話だが、呂布殿が言うのであれば間違いないのだろう。しかし、悪魔の血の力を覚醒させることが出来るとは............................』

 

「はい、私も驚いています。いかがいたしましょうか、お断りした方がよろしいですか?」

 

『いや、わざわざ好意でやってくれるのに断るのは失礼だ。ここは呂布殿のご厚意に甘えさせてもらおう』

 

「わかりました。このまま直接、屋敷へ転移して構いませんか?」

 

『それは待ってくれ。呂布殿が来られるなら、相応の態勢で出迎えなければならない。こちらから迎えを寄越すから、グレモリー家の敷地の外に転移してほしい。だからリアス、時間を稼いでくれないか?一時間、いや三十分で構わない』

 

「承知しました。三十分後にグレモリー家の敷地の外に転移します」

 

『頼んだよ、リアス。私もすぐに屋敷へ向かう、父上には私から連絡しておくよ』

 

「お願いいたします」

 

 

お兄様への連絡を終えた私は、少しだけ肩の荷を下ろした。良かった、とりあえずグレモリー家での対応はお父様とお兄様に任せておけば大丈夫ね。

 

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、何だろう....................たった数分の出来事なのに、凄まじく疲れたわ。でも、まだ終わっていない!何とか呂布様をこっちに留めて、時間を稼がないと!!

 

私が皆のところへ戻ると、ソーナたちは滝のような汗を流しながら魔力やオーラを迸らせていた。椿姫さんや匙くん、イッセーも戻ってきている。

 

でも、イッセーと匙くんは頭に大きなタンコブを作っていた。たぶん、呂布様に力ずくで止められんでしょうね................................。

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ、これは................かなり辛い、ですねっ....................!」

 

「それは................『呪霊錠』と言って................魔力やオーラの....................養成ギプスのようなものだ」

 

「養成ギプス、とは言っても....................!」

「全力でオーラを出さないと................!」

「全っ然ビクともしないんですけど................!」

「しかも、少しでも気を緩めると....................!」

「めちゃくちゃ重くなるんですけど....................!」

「魔力も、同じ感じです~~~~!」

 

「その枷は....................付けている者の................オーラや魔力の....................最大放出量を感じとり................拘束や重さが................強くなる....................ソレを付けた状態で................大の字で寝られれば....................今の力が二分くらいで....................出せるようになる」

 

「な、なるほど................っ、オーラや魔力の................基礎量の向上、ということですかっ................」

 

よく見ると、みんなの両手首と両足首が光っていおり、ゴムのように伸びて繋がっている。一番魔力量の多いソーナでも、あんなに辛そうにしているってことは、相当拘束力の強い枷なのね。

 

でも、匙くんだけは芋虫のように転がってるのは何故なのかしら?しかも両手足が拘束された状態で。

 

「ゼェ、ハァ、ゼェ、ハァ............あ、あの、師匠................ゲホッ........兵藤との、戦いで................オーラが尽きてて............オェ............拘束、ちょっとで良いので................ハァ、ハァ............緩めて、もらえませんかっ」

 

「....................自業自得............それに............一誠は出来てる」

 

「チチィィィィィィ!シリィィィィィィ!!フトモモォォォォォォォ!!!」

 

「い、いや................アレは............兵藤がっ............特殊なだけでっ................!」

 

イッセーとの戦いでオーラが枯渇寸前になってしまった匙くん。そしてイッセーも恐らく、匙くん同様に集中力が限界を向かえているけれど........................血走った眼を見るところ、必死に私の裸を想像して『龍闘気』を引き出しているのね。

 

~~~~、もう!イッセーのバカ!おたんこなす!/////////////////////

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ................匙、頑張りなさい!このままでは兵藤くんに後れを取りますよ!!シトリーの『兵士』としての意地を見せなさい!!!」

 

「ッッッッ!ハ、ハイ、会長!!ふぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃぃ!!ぬおおおおおおおおおお!!兵藤なんかに負けてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ソーナに叱咤激励された匙くんは、ゆっくりと拘束を開き立ち上がる。やっぱりライバルへの対抗心というのは凄いのね、私もソーナに負けてられないわ!!

 

 

「ん....................午前はその状態で....................イリナとゼノヴィアから....................六式の修行の................指導を受けるように....................午後はそのままで....................グレモリーとの模擬戦....................夜はその状態で................俺と実戦訓練だ」

 

「「「「「................................え?」」」」」

 

 

呂布様の一言でソーナたちが顔面蒼白となった............................呂布様、修行となると本当に容赦ないのですね。

 

ソーナたちの修行は午前が基礎訓練、午後が実戦訓練というのが大まかな流れなのだけれど、その内容は過酷そのものだ。

 

午前の基礎訓練で基本的な能力を鍛えるだけ鍛え、午後の呂布様との実戦訓練で応用出来るように訓練するのだけれど........................その呂布様との実戦訓練は見ていて、寒気がするほどに苛烈なのだ。

 

津波のように押し寄せてくる呂布様の殺気と威圧感に晒されながら、決められた条件を一定時間内に達成できなければ終わらないという地獄の修行。

 

もちろんクリア条件は簡単には達成出来るようなものではなく、毎回数時間は掛かっている。そういえば徹夜で、しかも学校に行く直前までやってたことがあったわね。

 

クリア条件も様々なものがあって、中でも一番厳しいのが『呂布様に一撃当てる』というもの。あの呂布様の守りを抜いて、攻撃を当てるなんて無理難題にもほどがある。

 

しかも呂布様は今回、更なる修行としてソーナたちに『呪霊錠』?という枷を付けた状態でソレを行えと言っているのだ。ソーナたちが呆然となってしまうのも無理はない。

 

その後呂布様は改めて修行内容を伝え、ソーナたちのことをゼノヴィアさんとイリナさんに任せた。

 

 

そうしてソーナは放心、他の皆が阿鼻叫喚している中、何だかんだで三十分経っていたので、私は呂布様と一緒に冥界へと向かった........................頑張って、ソーナ。私も頑張るから........................

 

 

 

 






原作読んでて思った疑問『グレモリー家の次期当主なのにグレモリーの力はどこにいった?』を解消したいと思います。

ただ原作には出てこなかった能力なので、伝承に基づいた私なりの能力にするつもりです。

それでは皆さん、今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。よいお年を♪

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