深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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早くグレモリー眷属と邂逅させたいんですけど、中々難しいですね・・・




第六話

 

 

 

 

「............すまない、曹操」

 

「なあに、気にするな。さっきも言ったが『緊急時は現場判断』だからな。それに陳宮の時もそうだったが、呂布がこういったことをする場合は本当に緊急の時だからな」

 

 

そう、こういったことは初めてではない。あの陳宮も呂布が連れてきた人物だ。

 

呂布がたまたま任務の帰りに一人で倒れているところを見つけて保護したのだ。

 

陳宮の話を聞いてみると、周りと違う奇妙な能力を持っていたため親からは見捨てられ、住んでいた村を追い出されたらしい。

 

 

俺たち『蒼天の紅旗』ではそういった者は積極的に保護するようにしている。ましてやそれが子どもならば尚更だ。

 

 

その後陳宮のことを調べてみたら、やはり特異な能力というのは神器だった。

名前は「聖獣創造 プロスプレイション・メーカー 」。

レオナルドの持つ「魔獣創造 アナイアレイション・メーカー」と対を成す神器だ。

 

「魔獣創造」は神滅具の1つだが、同系統の「聖獣創造」が神滅具に数えられていないのは、単純に今まで確認されていなかっただけだろう。

 

「魔獣創造」は攻撃に特化した獣を作り、「聖獣創造」は守護・癒しに特化した獣を生み出す。そして二人ともアンチモンスター、相手が苦手とするモンスターを作ることを得意としている。

 

故に二人には、各種族のアンチモンスターを作る修行をしてもらっている。討伐した悪魔、堕天使、妖怪などの構造を調べあげ・・・それぞれの種族に対し、レオナルドは特効、陳宮は耐性を持つ獣を作る。そしていずれは「神殺し」「神封じ」の獣を作れるようになってもらう。

 

難しいが、禁手になり呂布の神喰狼に協力してもらえれば理論上は可能のはずだ。もし実現すれば神々への対抗札になる、神々というのはどこまでいっても気まぐれだからな・・・・・

 

 

「さて、任務に関しては陳宮の報告書で確認するとして・・・・その保護をした者、『彼女』ということは女性で良いのかな?その者のことを聞いておこうか・・・・お茶でも飲みながらね........」

 

俺は呂布の分と併せて、替えのお茶を入れに3度目のお茶汲みへ行くのだった・・・・・

 

 

 

そして呂布がお茶を飲んで一息ついたのを確認し、

 

「それで呂布、その女性のことを教えてくれるか?」

 

 

「........コクン。........名前....ヴァレリー.....ツェペシュ............ハーフ....ヴァンパイア............」

 

「ふむ、女性の名前はヴァレリー・ツェペシュ。種族はハーフヴァンパイアか・・・・またワケありな種族だな........」

 

 

「ツェペシュ・・・・確か吸血鬼一族を東西に二分する名家だったな、『東のツェペシュ家』『西のヴラディ家』。その家の混血児か、どんな扱いを受けてきたのか想像に難しくないな・・・」

 

ゲオルクが軽く下を向きながら眼鏡を指で上げる

 

 

そう、吸血鬼に限らず異形種と人間の混血児というのは複雑だ。何せ異形と人間、どちらの社会からも受け入れられることは無い。異形からは半端者として、人間からは化け物として迫害の対象となる。以前呂布が連れてきたイングヴィルドも人間と悪魔の混血児、しかも旧魔王「レヴィアタン」の末裔だ。今でこそ俺たちと仲良く出来ているが、彼女の生い立ちもなかなかに酷いものだった............

 

 

特に吸血鬼は閉鎖的な上に、人間をペットか嗜好品として見ている風潮がある・・・つくづく腹の立つ話だ。悪魔の方が眷族の面倒を見る分、まだ分別がついているぞ

 

 

 

「・・・・?」

 

 

おっと、まだ呂布の話の途中だったな・・・・

 

 

「ンンン、それで弱っていたということは、ハーフであることを理由に虐待を受けていたということか?」

 

 

「・・・・・フルフル・・」

 

「ん?・・・なら何故だ?」

 

 

 

「................『幽世の聖杯』............」

 

 

・・・っ!『幽世の聖杯』だと?!神器で神滅具の1つでもある、あの『幽世の聖杯』のことか!?

 

噂では「死者の復活」だけではなく、生命の理まで操作することが出来るとか........そうか!『幽世の聖杯』を使えば吸血鬼の弱点である太陽や十字架などを克服することが出来る。恐らくそれを狙われて........

 

周りを見れば、ゲオルクたちも驚いて声も出ないようだ・・・・当然だ、【蒼天の紅旗】には神滅具がいくつかあるがそんなにポンポンと見つかる物ではない・・・

 

 

「・・・なるほど、大体の事情は分かった。ひとまずそのヴァレリーは賓客扱いとして迎え入れよう。今後の身の振り方も含めて詳しいことは本人が回復してからだな........ご苦労だったな、呂布」

 

「............コクン」

 

 

呂布の気になることというのは神滅具のことだったのか?いや、さすがにそんなことは・・・と言えないのが呂布か・・・それにしても、イングヴィルドと陳宮に続いてヴァレリーか・・・いずれにしても君は本当に面白いヤツだよククク・・・・

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

ふう~、とりあえずヴァレリーのことはこれで一安心だな。

 

いや~曹操がルーマニアの吸血鬼の調査について話をしていたもんだから立候補したら、まさかヴァレリーと出くわすとはね~。本当はこの世界にFGOのキャラがいることが分かったから、ヴラドとかいたら他のキャラの様に【蒼天の紅旗】に誘えるかなぁと思っていただけなんだけど・・・・まぁ結局それらしい人はいなかったんだけどね............

 

 

それにしてもヴァレリーってこの時期にもう神器に目覚めていたんだね、原作ではいつ発現したのかまでは書かれてなかったからなぁ・・・・

 

 

「・・・・とりあえず呂布の早とちりではなくて助かったな」

 

 

おいおいおいゲオルクさんよ、俺がいつ早とちりをしたって言うんだい?

 

 

「ふふふ、そんなこともありましたね♪あれは大変でしたね~。そう言えばあの時もこのメンバーでしたよね・・・・美候さんと黒歌さんはいませんけど」

 

 

・・・・・ああ、あの時かぁ~、確かに早とちりと言えなくもないな・・・でもあの時は・・・・・

 

 

 

 

 

 






『蒼天の紅旗』の構成員はほとんど恋姫&FGOのキャラで占められています
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