深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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相変わらず回想が長くなる今日この頃・・・だから話が進まないんですよね(笑)




第七話

 

 

 

 

 

ゲオルクが旅の仲間に入ってから一ヶ月が経った。

 

 

俺達は旅をしながら、それぞれの修行に勤しんでいた。

今は北欧へ向かうため、イギリスのロンドンに来ている。

 

そして一服するために、イギリスの象徴の1つとも言える時計塔【ビッグ・ベン】を背に俺達は本場のティータイムを楽しんでいた。

 

 

 

 

「それで曹操、傭兵組織を作るとは聞いていたが具体的にどうするんだ?俺にはいまいちビジョンが浮かばない。神々の下部組織、いわゆる便利屋みたいなものか?」

 

新しく仲間になったゲオルクが眼鏡の位置を整えながら尋ねる

 

「フフ、まるで違うさゲオルク。そうだな、順番に話すとしよう。まず俺たちの夢はいくつかの段階を経ることで達成できる」

 

へえ~、俺考案の『小さな大家族で世界を巡ろう』計画ってそんなに大掛かりになるのか............

 

まあ、確かに。世界を又にかけて旅するわけだろ?そりゃ大掛かりにもなるか。俺なんか適当に旅をして気が合う人がいたら誘ってみるか、ぐらいにしか考えてなかったからなぁ・・・・・やっぱり曹操を仲間にして良かった。

 

「段階?今やっていることも含めてか?」

 

「ああ、第一段階は俺たちが今やっている『人材・資金集め』。各地を旅し、俺達と似たような境遇や有能な者を集めつつ賞金首を狩ったり、悪党どもが不当に蓄えた金を手に入れる」

 

以前俺が旅をしながらやっていたことだね。ああいうのはゴキブ○みたいに絶滅しないだろうから、遠慮無く狩っていける。懐も皆の心も暖まる、まさにwin-winだ♪

 

「第二段階は集めた人材や資金を元に、世界初の『異形勢力間の問題』を解決する組織を作ることだ」

 

「『異形勢力間の問題』?」

 

「そうだ、それを説明するには現在の世界の状況を説明する必要がある」

 

世界の状況・・・・確かに危ない国や治安の悪い国には行きたくないよね............

 

「大昔とは違い、今の世界では人間界への影響などの観点から神話間や勢力間はもちろんのこと、神同士の戦争すら無くなっている。それにより世界の情勢は概ね安定してきた。そして緊張が緩和され、戦争の脅威が少なくなれば所有している軍もどんどん縮小されていく。しかし、あまりにも軍を縮小すれば、今度は突然の開戦に対応することが出来ない・・・かと言って軍を拡大させてしまえば、要らぬ緊張を呼びそれこそ本当に戦争になりかねない」

 

「神々の戦争、『ラグナロク』や『カリ=ユガ』、『ハルマゲドン』か・・・・」

 

「そう、そこで問題になってくるのが・・・どんな集団にも不穏分子というものがいること。特に武闘派と呼ばれる連中だ、軍縮によって一番割を喰うのは奴らだからな。奴らは必要であれば、自分たちで争いの火種を作ろうとする。最悪、クーデターまで起こしかねない。無論、神だけではなくその下部組織の兵までもな」

 

「教会で言うところの『はぐれエクソシスト』みたいなものか・・・・」

 

「ああ、だがそもそも軍費というのは平時でも戦時と同等か、それに近いレベルで掛かるものだ。人間社会でもそうだがトップというのは兵力と軍費、その辺りの二律背反をどうバランスを取るかがいつの時代も悩みのタネになっている」

 

「なるほど、だから俺たちがその悩みのタネを取り除こうというワケか」

 

「そうだ。神話や勢力に捕らわれず、必要な時に必要な戦力を用意し神話間・勢力間にまたがる問題を解決する。それにより利益を生み出す市場を独占する」

 

 

う~ん、・・・・・よくわからないけど・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事に困らないってことだよね!!

 

良いことじゃないか!収入は悪者から巻き上げるのも悪くないけど、やっぱり安定した給金があった方が良いよね・・・・・・・ん?

 

 

 

 

俺は立ちあがり席を離れる・・・・・

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

「そして計画の第三段階は・・・・ん?どうした、呂布?」

 

 

呂布が急に立ちあがったので尋ねるが、呂布は無言で席を離れていく。向かった先を見てみると理由が分かった・・・・・

 

「何処に行っても、あんな輩というのは居るんだな」

 

ゲオルクの言葉を聞き、俺も納得する。呂布の向かった先には男三人が一人の少女をナンパしていた。どう見ても、少女は断っているのにしつこくまとわりついている・・・・・・相変わらずだな、呂布。

 

 

呂布が近づくとナンパをしていた三人組が呂布に気付く。その瞬間、呂布の存在感が膨れ上がり・・・・三人組は倒れた。

 

呂布曰く【覇気】というものであり、人間が元々持っている能力の1つらしい。炎や雷など実体の無いものに触れたり、相手を萎縮させたり、気配を読んだりとなかなかに汎用性が高い・・・・組織を作ったら戦闘員に習得させるか........

 

 

動かなくなった三人組を無視して、目を点にしている少女の手を取り俺達が居るカフェに戻ってくる。

 

「相変わらず良い手際だな、蓮」

 

「・・・・・・・コクン」

 

俺達は一般人の前では呼び名を変えている。さすがに一般人の前で『曹操』や『呂布』は無いからな。

ちなみに呂布は『蓮』、俺は『曹司(そうじ)』、ゲオルクは『オルク』だ

 

 

「あ、あの、助けていただきありがとうございます・・・」

 

「・・・・・・・フルフル」

 

「あ~、すまない。こいつは極度の人見知りでな、なかなか人と話す事がないんだ」

 

「そうなんですか……あ、私はルフェイって言います。人見知りなのに助けてくれてありがとうございます」

 

呂布が手を振り、大丈夫だという感じを出して答える。

 

「彼の名前は蓮で、俺は曹司。そこの眼鏡はオルクだ」

 

「人の紹介を眼鏡で片付けるな・・・」

 

ゲオルクが文句を言ってくるが仕方ないだろう、【魔術師】だなんて紹介が出来ないんだから・・・・

 

「あ・・・・私のアイス・・」

 

彼女の手にはアイスの無くなったコーンがあった。恐らくさっきの騒ぎで落としてしまったのだろう

 

「................買ってくる........」

 

 

そう言うと呂布が替わりを買いに行った、どこまでもお人好しだな............

 

「あ............別に気にしなくて良かったのに........」

 

どうやら当の本人は気にしていなかったようだ

 

「気にしないでくれ、ああいうヤツなんだ」

 

ゲオルクがフォローになっていないフォローをしていると・・・・・

 

「あの・・・さっきのレンさんのアレは魔法ですか」

 

 

 

「「………は?」」

 

 

 

魔法という単語に俺とゲオルクは驚いて声を出してしまった。

 

 

「見たところオルクさんは魔法使いですよね?魔術の系統は何ですか?私は・・・」

 

「ちょっと待ってくれ。ここでは人が多いから移動した方がいい。ゲオルク」

 

「分かってる」

 

俺の言葉に合わせ、ゲオルクは『絶霧』を発動させて転移する・・・・転移した場所は見晴らしのいい草原のようだ。

 

呂布を置いてきてしまったが・・・呂布なら俺達の気配を探知して合流出来るだろう

 

「まさか君も裏の関係者とはね。まぁ、取り敢えず、改めて自己紹介だ。俺は曹操、中国史の曹操孟徳の子孫だ。君を助けたのが呂布、彼は同じく呂布奉先の子孫だ」

 

「俺はゲオルク。ゲオルク・ファウストの子孫で『灰色の魔術師』に所属している魔法使いだ」

 

改めて行った自己紹介に驚くルフェイ。さすがに裏の関係者なだけあって然程取り乱してはいない。

 

「では、私も自己紹介を・・・・ルフェイ・ペンドラゴンです。騎士王アーサー・ペンドラゴンの子孫で、魔術組織『黄金の夜明け団』に所属する魔術師です。あの、呂布さんは大丈夫なんですか?」

 

自己紹介をすると何処から取り出したか分からないが特徴的な帽子をかぶり、尋ねてきた。

 

「ああ、呂布はある程度の距離なら気配で俺達を探知出来るからな・・・・まあ、後で俺から謝っておくさ」

 

それにしても世間って狭いな、探してはいたがこんなにも簡単に子孫に会うものだろうか。

 

「ところで先程の名前は・・・」

 

「ああ、所謂表の名前ってやつさ。普段や裏ではこっちの名前だ。一般人に曹操や呂布はないからな。ゲオルクは知らないけど」

 

「いや、まぁ・・・ゲオルクに近い名前がいない事はないからな、アレでなくても普段からゲオルクではあるが・・・・」

 

渋面のゲオルクを後目に話を続ける。

 

 

「呂布さんと曹操さんは美猴さんが言ってた通りの容姿なのを今思い出しました」

 

「ん?美猴と知り合いなのか?」

 

「はい。少し前にお会いしました」

 

修業をサボってどこをほっつき歩いているかと思えば・・・・何してんだあの猿は。須弥山に戻ってきたら師匠である闘仙勝仏にボコられて修業させられるんじゃないか?

 

 

 

「おーい!曹操ー!」

 

 

噂をすればなんとやら・・・美猴が觔斗雲に乗りながらやって来た。隣に龍の気配がする神器の翼を広げる銀髪。紳士な感じのスーツを着て黄金の剣を携えた金髪眼鏡の青年。黒髪、黒い和服で猫耳と尻尾に悪魔の翼の女性がいる

 

「美猴、お前修業をサボって何してたんだ?闘仙勝仏が如意棒振り回しながら愚痴ってたぞ」

 

俺はその時のことを思い出しながら美猴と会話する。そのサボり癖、直す気無いようだな。

 

「う、マジか……。ちょっとこいつらと一緒に行動してただけだよ」

 

「美猴、お前が言っていた曹操と言うのは彼のことか?」

 

「おうヴァーリ、アイツが曹操、神滅具である聖槍の所有者でもあるんだぜぃ」

 

「最強の神滅具の聖槍を持つ者か・・・それで、お前が言っていた呂布というのは隣にいるやつか?話では紅髪と聞いていたが・・・・」

 

「いや、隣にいるヤツは知らねえよぃ。おーい曹操、呂布はどうしたんだー?」

 

 

「彼は今少し出ている、もう俺達の方へ向かっているはずだ」

 

そう答えると、金髪眼鏡が下りてきた

 

 

「ルフェイ、探しましたよ。知らない人には関わってはいけないと言っているでしょう?さあ、こちらに・・・」

 

「ごめんなさい、お兄様。あ・・・・」

 

金髪眼鏡は彼女の話を聴くこともせず、手を掴み俺達から引き剥がしに掛かるが・・・・

 

 

シュン!!

 

 

一瞬で彼女が俺達の視界から消えた・・・

 

 

ゲオルク?いや、『絶霧』を発動させた気配は無かった・・・・ということは・・・

 

 

 

 

「・・・・あの////////」

 

 

全員が声のする方へ顔を向けると・・・・

 

 

 

「「「呂布!」」」

 

 

俺、ゲオルク、美候の声が重なる・・・・そこにはルフェイを抱き抱えグラニに跨がった呂布がいた........

 

 

 






回想およびヴァーリ達との絡みはあと1~2話で終わる一旦予定です
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