今までの修行の成果を出そうとしましたが、出来ることが多くなり過ぎたせいで一部のみしか出せていません。
今後のバトルシーンで、修行で学んだことを書けるか不安になってきました........................
「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!! 死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!」
俺に顔面を殴られたゲス野郎は、鼻が潰れたことにより逆上していた。
怒りに任せた砲撃が無数に飛んでくるが、俺には一切通用しない。
「≪黒炎の牢獄≫!!!」
ブォォォォォォォォォォォォォォ............................
「ま、また、俺の魔力がっ........................!?」
俺の≪黒炎の牢獄≫により、自慢の魔力がかき消されて呆然とするゲス野郎。
さっきからこの繰り返しだ。『最上級悪魔』由来の高い魔力が売りなのかは知らないが、ただブッ放してくるだけの魔力弾なんて単調過ぎて避けるまでもない。
アザゼル先生の言った通り、コイツは作られたばかりで『魔力』を扱いきれてない。ただ生まれ持った高い魔力に任せて、ゴリ押ししてくるだけだ。
「『ライン』よ!」
バシュゥンッ!! グルグルグル............................
「なっ、何だこの触手はっ!? 離しやがれっ!!」
俺の左手の手甲から『ライン』が伸び、ゲス野郎の右腕に巻きつく。
「≪黒炎の牢獄≫っっ!!!」
俺の『ライン』を伝って、黒い炎がゲス野郎の腕を燃やす。
「ちぃっ、何だこの炎はっ!? だが、全然熱くねえ!
所詮は『下級悪魔』 か。なら、これでどうだっ!!」
『ライン』を振り解くのは無理だと悟ったのか、ゲス野郎が今度は魔力を拳に宿して殴り掛かってくる。
だが、一目見ただけでコイツが『体術』を学んでいないことが丸わかりなテレフォンパンチだった。
こんなパンチは躱すことなんてワケ無い。けど、せっかくの実戦なので色々と試してみることにする。
「≪鉄塊≫っ! ≪邪炎の領域 デリートフレア≫!!!」
バキィッ!!
「な、何で................何で効かねえんだよ!! それに何だ、この黒い炎はっ!?」
当たり前だ、こちとら毎日のように『世界最強』の拳を味わってんだ。師匠に比べれば、この程度のパンチ屁でもねえっ!
俺が『鉄塊』を使った状態でゲス野郎のパンチを受け止め、そのまま掴んだ拳を黒い炎で灼く。
「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! は、離せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ゲス野郎は自分の手が燃えるのを見て、ガムシャラになって俺の拘束を解こうとする。
「........................うるせぇよ、熱は感じてねえだろうがっ!」
≪邪炎の領域≫。これはヴリトラの神器『邪龍の黒炎
ブレイズ・ブラック・フレア』によって生み出された【邪炎】であり、この邪炎で灼かれても熱は感じない。
また、この邪炎によって灼かれれば、火傷は負うが痛みを感じることもない。
そもそもこの邪炎でつく『火傷』は『本物の火傷』じゃないしな。
俺の邪炎により掴んでいるゲス野郎の拳には『黒い火傷』が生まれ、徐々にコイツの腕を侵食していく。
自分の腕が黒く染まっていくことに恐怖したゲス野郎は、一心不乱に暴れまくり俺の手を振りほどいた。
ゲス野郎はそのまま距離を取ろうとするが、まだ『ライン』が繋がっているため、そこまで離れられない。
「ちぃっ、クソがぁっ!!! くらえっ!!!」
『ライン』を鬱陶しく感じているのか、ゲス野郎は苛立ちながら再び魔力を放とうとする。
しかし................................................
「あ、あれ? な、何で、何で魔力が練れないんだ............................?」
「もう魔力なんかロクに練れねえよ。『ライン』を伝っている『黒炎』、それは魔力などのエネルギーを燃やす炎だ。
その炎をどれだけ浴びたと思ってんだ、今のお前の魔力はスッカラカンなのさ」
「そ、そんなっ................................!?」
自慢の『魔力』が使えなくなったことにより、絶望するゲス野郎。
もっとも、『スッカラカン』ってのは大袈裟だけどな。
実際のところ、ゲス野郎の魔力はまだ『若干』だが、残っている。魔力のコントロールをきちんと学んでいれば、まだ魔力は練れるはずなんだ。
だが、コイツはそんなものを学んではいないだろう。ここまでの戦いでも、力任せに魔力の弾を撃っているだけだったからな。
少ない魔力を効率的に練る訓練なんかしていないのがよく分かる。
まぁ、『今のお前が扱える魔力は無い』って意味なら間違ってもいないから、別に嘘を言っているわけじゃあない。
「そ、そんな........................ッ、ゲホォッッッ!!! な、何だ!? 急に身体に力が入らな、ガハッッ!!! それに、左腕の感覚が........................っっっ!!!」
俺の言葉に狼狽するゲス野郎が血を吐きながら、ぶっ倒れる............................どうやら『効果』が出てきたらしいな。
「お前の腕を灼いた『邪炎』、アレは『呪いの炎』なのさ」
「の、『呪い』? な、何だよ、それ........................」
そう、≪黒炎の牢獄≫の『黒炎』はエネルギーを焼くのに対し、≪邪炎の領域≫の『邪炎』は相手に『呪い』を付与する。
そして、その『呪い』は『黒い火傷』という形で相手を蝕む。
さらにこの『呪い』は重複する上、浄化するか俺を倒す。或いは俺が自分の意思で消さない限り、どんどん身体を侵食する。
現に俺が掴んでいたコイツの拳の『黒い火傷』は、既に腕全体を黒く染めている。
俺の『呪い』は主に【体力の減少】【身体能力の低下】【五感の喪失】の三つ。
恐らくコイツには、もう左腕の感覚が無いだろう。そして身体に力が入らないことから、『呪い』で徐々に身体能力が無くなっていっている。
それに血を吐いたところを見ると、『内臓』にも『呪い』が侵食してるな。
何せ、俺と『ライン』で繋がっていたからな。≪黒炎の牢獄≫だけでなく、≪邪炎の領域≫も一緒に流していた。
このまま行くと【五感】も無くなっていくだろう。だが........................このまま終わらせる気は、サラサラ無えっっっ!!!!
俺は兵藤とヴァーリの怒りも預かってんだからなぁっっっ!!!!!
「いつまでも、寝てんじゃねえ....................よっっ!!!」
ギュンッッッ、バキィィィィッッッッ!!!!
「ごへぇっっっ!!!」
『ライン』を思いっきり引っ張り、倒れたゲス野郎を無理矢理引き寄せる!
そして無防備で飛んでくるゲス野郎の顔面に、俺のチャクラを込めた拳を再びブチ込んだ!!
ビィィィィィンッッッッ................................
本来ならゲス野郎はそのままぶっ飛んでいくところだが、『ライン』によって途中で止まる。
俺はまた『ライン』を引っ張り、ゲス野郎を引き寄せた。
『ライン』をゴムのようにしていることで、吹っ飛ばされる反動も加わり、さっきよりも勢い良くゲス野郎が突っ込んでくる。
バキィィィィッッッッ!!!!
「ぐふぇっっっ!!!」
ビィィィィィンッッッッ................................
殴っては引き寄せ、また殴る........................『俺たちの怒り』を込めながら、俺は何度も何度も繰り返した。
「ぶ、ふぇ................も、もう、やめへふれぇ........................!」
どれだけ繰り返したかは分からないが、しばらくするとゲス野郎が泣きながら懇願してきた。
もはや最初に見た威勢の良さは微塵も無い。それなりに整った顔立ちも、見る影が無いほどまでに腫れで膨れ上がっている。
只々泣いて許しを願っている姿は、まるで子供のようだ。
............................子供か。考えてみれば、コイツは生まれたばかりの『子供』なんだよな。
俺の両親は亡くなっていて、残された妹や弟は俺が育てている。もし育て方を間違えてしまったら、コイツのようになるかもしれない........................そう思ったら、先ほどまでの『怒り』が『哀れみ』になってきた。
生まれたばかりで純粋だったはずのコイツは、周りにゲスなヤツしかいなかったから、『こうなる』しかなかった。
もし俺のように大切な家族、尊敬する主、信頼し合える仲間、正しく導いてくれる指導者、負けられないライバル............................どれか一つでもあれば、こんな風にはならなかっただろう。
そう考えると、コイツが可哀想に思えてきた............................
っ、でもよぉ....................................お前は『邪悪』に染まり過ぎた!!
この世で絶対に手を出しちゃならない人に手を出そうとしたっ!!!
だからお前は『ここ』で........................消さなきゃならないんだっ!!!!
「っ、もう遅えんだよ、くそったれがっっっ........................!!!!」
『黒炎』と『呪い』はとうとう身体全身に回り、燃やすエネルギーが無くなったことで、コイツの身体は炭のように黒くなって崩れていく。
「あ............あ................あ..............イ、イヤだ、イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!」
自分の身体が炭となってボロボロと崩れていく様に、コイツの精神はとうとう限界を迎えたようだ。
泣きながら発狂していくが、やがて何も言わなくなり........................炎と共にコイツの命も消えていく。
黒くなった炭も風に吹かれて飛んでいき、後に残ったのは人の形をした影だけだった。
『骨の一欠片も残すことは許さない』って、ヴァーリに言われたからな。一応これで、約束は守ったことになるだろう。
実戦でも『黒い龍脈』『漆黒の領域』『邪龍の黒炎』の同時発動に問題は無さそうだったし、これならレーティングゲームでも『禁手』状態で三つ同時に使えるな。
それにしても............................『禍の団』の連中、こんな胸クソ悪いことさせやがってっっっ!!!!
やっぱりアイツらは絶対に許さねぇっ!! 俺たちの夢のためにも、『禍の団』は必ず壊滅してやる!!!
『禍の団』への怒りを滾らせながら地面に残った影を一瞥し、俺は兵藤とヴァーリの後を追いかけた。
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匙が戦いを終えた頃、ヴァーリは『超越者』であるリアンと交戦していた。
ブンッブンッブンッブンッブォンッブォンッブォォンッ!!!!
リアンは魔力を込めた拳を連続で繰り出す。俺と戦い始めてから、ずっと動きっ放しだが自我を持たないリアンは『疲労』というものを知らない。
故に常にトップスピードで動き続けていて、拳のスピードも些かも衰えを見せない。
大抵の悪魔なら、表情すら変えないリアンに脅威と恐怖を感じるだろう。
しかし................................................
ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュンッ!!!
俺は『見聞色の覇気』を使い、リアンの拳を躱す。スピードは十分、パワーも並みの悪魔程度なら一撃で沈めるほどの威力があるだろう。
だが、何のフェイントも駆け引きも無い真っ直ぐな攻撃など、見ていて欠伸が出る。
ブンッ、バキィィィィ............ドゴォォォンッッッ!!!!
俺はリアンの拳の間隙を突いて、蹴りを繰り出す! 蹴りはリアンの横っ面に入り、リアンは地面に大激突。
だが、リアンはムクリと立ち上がって、また俺に向かって来る。
そして先ほどと同じように拳を連続で繰り出すが、俺はそれを躱す。
............................これでは同じことの繰り返しだな。どうやらこれ以上、見るべき物は無いようだ。
ベキッ、バゴッ、ドカッ、ドコッ、ゴキャッ、ベコッ!!!
今度は蹴り一発ではなく、『武装色の覇気』を纏った拳を連続で叩き込む! だが、リアンは防御も回避もせずに俺に殴られるだけだった。
ベキィィィィッッッッ!!! ドッカァァァァァァンッッッッ!!!!
俺の拳がリアンの顔面にめり込み、リアンは再び地面に激突。だが、リアンは血塗れになりながらも無表情で立ち上がった。
やはりな............................『触覚』も無いということは『痛覚』も無いということだ。だから、リアンは『防御』も『回避』も出来ず、俺からの攻撃を受けるしかない。
『痛み』や『疲労』は身体の自己防衛反応だ、それが無いということは自分の身を守る行動を取れないということだ。
大方、『魔力を使って、敵を倒せ』ぐらいにしかインプットされていないのだろう。
『超越者』由来の魔力によるゴリ押しさえ出来れば、それで十分だとでも思っているのだろうか。
確かに『超越者』クラスの魔力があれば、『格下』相手ならキズ一つつけられないだろうし、大概の相手は一撃で倒せるだろう........................『格下』相手ならばな。
血を流しながらも立ち上がるリアンだが、今度は魔力を練り始めた。
流石に『超越者』の魔力と言うべきか、練り上げられた魔力はリアンの身体の十倍はある巨大な球体となっている。
だが何よりも驚きなのは、リアンの魔力の中に『光の力』が含まれていることだ! それも【熾天使】クラスの『光の力』!!
本来、『光の力』は天使・堕天使だけが持つ力。相反する存在である『悪魔』が持てるハズが無い!
恐らくこの『光の力』こそが、リアンが『超越者』たる所以なのだろう。
グォォォォォォォォォ....................バシュゥゥゥゥゥンッッッッ!!!!!
リアンの両手から放たれた巨大な魔力砲。その大きさは俺の身体を優に飲み込むほどに巨大だった。
これだけの魔力、まともに受ければ俺でも無事では済まないだろう。
仮に『半減』させたとしても、大ダメージは免れられない程の強大な魔力。しかも『光の力』が含まれている以上、『悪魔の血』が入っている俺では致命傷になる...................................だが、俺には通用しない!!!
≪Reflect≫!!!
ガキィィィィィィィィンッッッッ!!!
アルビオンのコール音と共に俺の前方に透明な壁が出現! リアンの魔力砲が壁にぶつかると壁が光り、魔力砲は逆にリアンの方へと向かっていく!!!
ドカァァァァァァァァァァァァァァンッッッッッッ!!!!
魔力砲はリアンを飲み込む形で大爆発!! 巨大なクレーターと共に大量の爆煙が巻き起こった!!!
「ふむ....................やはり『回避』だけではなく、『防御』の術もあると戦い方が安定するな」
今のはクロウ・クルワッハとの修行により解放されたアルビオンの能力の1つ、【反射】の力だ。
天龍であるドライグとアルビオンには、神器に封じられた際に制限された能力がいくつかある。
クロウ・クルワッハとの修行は、その制限された能力を解放することが目的の1つだ。
呂布やクロウ・クルワッハ、そして神々との戦いで学んだこと。それは戦いにおける『守りの重要性』だ。
『真の強者』は誰しも、敵の攻撃から自分の身を守る術を持っている。
故に『真の強者』には攻撃一辺倒、パワーや能力によるゴリ押しはまず通用しない。そんなものが通用するのは『格下』だけだ。
『攻撃』とは、自分の身を守る『回避』や『防御』の術があってこそ初めて成り立つものなのだ。
それらが無ければ、自分の『攻撃』は防がれた上で『真の強者』の一撃で沈む。
『真の強者』との戦いには必ず『駆け引き』が生まれる。どう攻め、どう守るかの鬩ぎ合い........................だがそれも『攻め』と『守り』の術が無ければ、『駆け引き』も何もあったものではない。
相手が強ければ強いほど、『守りの術』というのは必須となってくるのだ。
それにこの【反射】は、リゼヴィムの攻略法の1つでもある。
リゼヴィムの【神器無効化】。あらゆる神器由来の力を無効化する強力な能力だが、決して無敵というわけではない。
確かにヤツの能力の前では、俺の【半減】の能力は通用しないだろう........................だが、この【反射】は別だ。
この【反射】の力があれば、ヤツの魔力攻撃を跳ね返すことが出来る。
【神器無効化】はあくまで『神器由来の力』を無効化する能力。ヤツの魔力攻撃をそのまま跳ね返してしまえば、【神器無効化】では無効には出来ない。
もちろん物理攻撃を跳ね返すことは出来ないが、それでも悪魔にとって最大の武器である『魔力』を潰せるのは大きい。
それに物理攻撃は『鉄塊』と『覇気』で十分対処できるからな。
これでヤツの『攻撃』には対処できる。あとはこちらの『攻撃』を如何に通すかだが................................ん?
「あ................あ................あぎ............が............」
煙が晴れると、クレーターの中でリアンがフラフラしながら立ち上がろうとしていた。
しかし、両の足はそれぞれが別方向を向いていて、見るからに骨が折れているのが分かる。
そのせいで、立ち上がろうとしては崩れ、崩れてはまた立ち上がるの繰り返しとなっている。
『光の力』を持っていても、身体は『純粋な悪魔』。リアンの身体はあちこちから血を噴出している。
それでも何とか立ち上がろうとしている姿は、何とも見ていて痛々しい光景だ。
「............................哀れだな。まともな『感情』や『感覚』があれば、既に動くことが出来ないことぐらい分かりそうなものなのに」
可哀想にな、『恐怖』や『痛覚』は身体を守るための重要な感覚器官だ。
それを取り除くなんて、自分の命を捨てるようなものだ。
『恐怖』や『痛覚』が無いということは、リアンは自分の命への『脅威』を感じ取ることが出来ないということだ。
文字通り、リアンは死ぬまで動き続けるだろう。たとえ身体的に壊れていて動けなくても、彼は死ぬまで動くことを止めない。
........................いや、『止められないんだ』。彼はそのように作られてしまったから。
「........................もういい、もう十分だ。こんな虚しい『作業』はもう終わりにしよう」
俺は戦うことが大好きだ。それも強者との戦いは『心』が揺さぶられ、沸き立つほどにな!
謂わば【戦い】の中にこそ、俺の『心』はあるのだ!!
だが、こんなものは『戦い』ではない。『心』を持たない相手を一方的に嬲るだけの『作業』だ。
そんな下らないことのどこに『心』が沸くというのかっっっ!!!
もはや虚しさを通り越して怒りを感じている俺は、意識を集中させ全エネルギーを開放した!!!!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン.......................!!!
全エネルギーの開放により、俺の身体は白銀の光を放つオーラに包まれる。
翼の部分も光を勢いよく噴出し、まさに『光の大翼』とも呼べるものになっていた。
「っ、なっ、あのオーラは....................まさか『覇龍』か! いや、『覇龍』にしては禍々しさを感じない。
それに鎧自体も変化していない。なら何だ、あの力はっ!?」
「アレは........................まさか『龍闘気』!? ヴァーリのヤツ、やっぱり自力で『龍闘気』に目覚めやがったのか!!!」
俺のオーラを見て、戦いを一時中断するシャルバと兵藤一誠。だが、さすがに兵藤一誠はわかったみたいだな。
「そう、これは『覇龍』ではない。単にアルビオンのオーラ、『龍闘気』を開放しただけさ」
「ヴァーリ! お前、歴代の怨念はどうしたんだよ!!
もしかして浄化したのか!? 」
「ふっ、まさか。浄化なんて俺のガラじゃない。歴代の怨念は全て捩じ伏せたよ」
「ね、捩じ伏せたぁぁぁぁぁ!? そんな、俺なんか呂布さんの協力でどうにか身につけたってのに........................」
兵藤一誠が何やら落ち込んでいるみたいだが、今は放っておこう。
それに引き出せたと言っても、完全に使いこなせているわけじゃないからな。
オーラを開放出来ても、細かいコントロールはまだ出来ていない。
まぁ、トドメの一撃を撃つ分には問題ないだろう。
それにコントロールも、クロウ・クルワッハとの修行で何とかするつもりだしな。
「さて、終わらせるとするか。安心しろ、リアン................................一瞬だ」
俺は『武装色の覇気』で右拳を硬化させ、さらに『龍闘気』を集中させる!
キィィン..................ドスッッッッ!!!!
「っ、ごはぁっっっ!!!」
一瞬で間合いを詰めた俺はリアンの胸を貫いた!!! 胸、心臓を貫かれたことによりリアンは血を勢いよく吐き出す!!!
恐らくリアンの目には俺の動きは見えていたはず。だが、『感情』が無いために『防御』も『回避』も出来なかったのだ。
俺は自分の腕を通して、リアンの鼓動が徐々に弱まっていくのを感じ............................そして鼓動は完全に停まった。
俺がリアンの両目をそっと閉じると、リアンの身体が粒子となって消えていく。
「じゃあな、リアン。もし『心』を持って生まれ変わることが出来たなら............................今度はちゃんと『戦おう』」
胸の内にかつてないほどの空しさを感じながら....................リアンの身体が消えていくのを見届けた。
匙はヴリトラの神器、ヴァーリは神器と『覇気』を中心に戦わせてみました。
でも、これでも修行で学んだことの一部なんですよね。
ヴァーリはともかく、シトリーはグレモリーに合わせるためとはいえ強化させ過ぎましたかね?
それでは皆さん、次回で♪
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