深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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今話で修行の内容を説明。修行パートはダイジェストでさらっと流して、リアスVSサイラオーグ戦に行きたいと思います。

基礎修行の内容はこれまでで大体書いてますし、試合に話数を割くことになりますので、それ以外の話は時間を取らないつもりです。




第百三十四話

 

 

 

 

................................ってなことで、今に至るというわけですよ。Welcome to JAPAN !!!

 

 

 

 

「呂布師父! このライザー・フェニックスとその眷属。どうぞ己が手足だと思い、存分にお使いくださいっ!!!」

 

「ん........................感謝する」

 

う~~~ん、初対面の時と比べると一周回って気持ちいいぐらいの手の平返し。

 

現金な性格と呼ぶべきか、貴族としての悲しい性と呼ぶべきか........................はたまた、やる気があることを単純に喜べばいいのか。

 

 

「何か、最初に出会った時とは印象が違いすぎて、気持ち悪いぐらいなんだけど」

 

「しっ、一誠くん。そういうことは思っていても、口に出しちゃダメだよ」

 

一方、グレモリーの皆はというと以前会った時とは別人のように豹変しているライザーの様子に戸惑っているようだった。

 

「聞こえているぞ、赤龍帝! まったく、相変わらず失礼な小僧だ」

 

「あら? 失礼という点では、アナタの右に出る者はいないんじゃない?

出会って開口一番、世界最強たる呂布様に向かって『消え失せろ』だなんて....................魔王様はおろか主神だって、そんなこと言えないわよ。

そのうえ何を血迷ったのか、『無限の龍神』であるオーフィスを眷属にしようとするなんてね。『不死』も度が過ぎると『命知らず』になるのかしら?」

 

「うぐぅっっ!! そ、それは............................」

 

「え? 呂布さんとオーフィスにそんなこと言ったんですか............................よく生きていられましたね」

 

「やかましいっ!! リアスもだっ! 人の傷口をわざわざ抉るんじゃない!!!」

 

「それはごめんなさいね♪ 再生力が自慢のフェニックスでも、治せない『傷』があるとは思わなかったわ♪」

 

 

何だかんだ言っても、ライザーとリアスたちって相性が良いのかもね。

 

出会いこそ最悪だったかもしれないけど、ライザーの引きこもり脱却イベント以降は、リアスたちに不足している経験を補ってくれる『良き先輩後輩』って感じだったし。

 

そうしてライザーとリアスが騒いでいる中、いつも通りクールな様子のソーナがライザーに近づいていく。

 

「ライザー殿、呂布殿からお話は伺っております。このたびは私たちシトリーの修行にご協力いただけるとのこと。心から感謝申し上げます」

 

ソーナが貞淑な感じでお辞儀をすると、後ろにいるシトリー眷属の子たちも一緒にお辞儀をする。

 

その様子を見たライザーもリアスと口喧嘩を止めて、ソーナたちのことを感心したかのような目で見る。

 

「ソーナ・シトリーとその眷属たちか......................どうやらリアスよりは眷属の躾が行き届いているようだな。

修行の件については気にしなくていい。これはサーゼクス様の命令であり、俺自身のためでもあるのだからな」

 

ソーナと眷属のことを褒めつつ、さらっとリアスのことをディスってくるライザー。

リアスが後ろで「何ですって!!」と喚いているが、放っておこう。

 

 

 

その後はライザーとソーナ、そして眷属たちの挨拶を行い、さっそく訓練をしようとしたところでレイヴェルが手を挙げて尋ねてきた。はい、レイヴェルくん。

 

「呂布様。今更なことですが、ソーナ様の修行相手はライザーお兄様ではなく、ルヴァルお兄様の方が良かったのではないでしょうか?」

 

「なっ、レイヴェル! お前、何てことを言うんだっ!!!」

 

「だって本当のことではありませんか! お兄様の戦法は【サクリファイス】。

眷属たちを囮に、隙を突いて『女王』のユーベルーナが奇襲。そうして弱った敵をお兄様が『不死』に物を言わせて、掃討するというものですわ」

 

「それの何が悪いっ!!!」

 

「問題大アリですわ! 呂布様がお求めになっているのは【本格的なレーティングゲームの経験を積ませることが出来る模擬戦】なのですよ?

でも、お兄様の戦法はワンパターン過ぎます。これでは呂布様の目的には不十分ですわ!!」

 

 

始める前から自分の兄貴を盛大にこけ下ろしまくる、我が秘書のレイヴェルちゃん。

 

やっぱりライザーって、イジられキャラなんだろうね。原作でも引きこもり脱却後は、ギャグキャラ寄りな立ち位置になってたしな~~~。

 

「確かにライザーの戦法ってワンパターンよね。フェニックスの特性が強力なのは認めるけど、『不死』に頼りきっているから、戦術や戦略の幅が狭いと言わざるを得ないわ」

 

「なにぃっ!! 貴族が己の血統能力を誇って何が悪いっ!!! それに、一番血統能力に頼りきっているリアスに言われる筋合いはないっ!!!!」

 

「っ、何ですって!! 私のどこが能力に頼りきっているって言うのよっ!!!」

 

「そのものズバリだろうが!!! 見たぞ、シトリーとアガレスの試合をっ!!!

いくら強くなっても、力押しなのは相変わらずのようだなっ!!!!」

 

「くぅっ!!!」

 

「ぶ、部長、気にしなくても大丈夫ですって! 俺たちは着実に強くなっているんですから、自信を持ちましょう!!」

 

「そうやってリアスを甘やかすんじゃないっ!! だいいち、脳筋の代表格であるお前が言っても説得力が無いっ!!!」

 

「なっ、何だとこの焼き鳥野郎っ!!!」

 

 

あ~~あ~~、ま~~た喧嘩を始めちゃったよ。本当にしょうがない子たちだなぁ。

 

『喧嘩するほど仲が良い』とは言うけど....................さすがに時間も限られていることだし、ちょっと強引でも止めるとしますかね。

 

 

ギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィンッッッッッッ!!!!!

 

 

「「「「ッッッッッッッッ!!!!」」」」

 

 

「........................いい加減にしろ................ライザー................少し頭を冷やせ。

リアス、一誠........................余計な口を出すな」

 

 

「ももももももっ、申し訳ありませんっっ!!!」

 

「「すっ、すみませんでしたっ!!!!」」

 

 

俺が『覇王色の覇気』で威圧すると、喧嘩していた三人は残像が見えるくらいの猛スピードで頭を下げる。

 

まったく........................喧嘩するほどの元気があるんなら、その元気を訓練に回しなさいっての。

シトリーだけじゃなく、グレモリーだって時間が無いんだからさ。

 

え~~~っと、確か『ライザー相手では経験を積ませるという目的には不十分』って話だったよな。

 

レイヴェルの心配も分かるけど、そこはちゃんと考えてるから心配いらないよ。

 

 

「ライザーを起用したのには........................いくつか理由がある」

 

「理由? 経験を積ませるだけではなく?」

 

「コクン、それが一つ...............確かに............ライザーは................戦い方が................ワンパターン」

 

「ぐふぅっ!! お、お言葉ですが、呂布師父。生まれ持った血統能力を大衆に見せるのも貴族の務めでございます。

それを否定するということは、即ち『貴族そのものを否定する』ということ。

それに『雷光の巫女』はともかく、フェニックスの『不死』を攻略出来る悪魔など、そうそうおりません」

 

どうやらライザーはフェニックスの特性に絶対的な自信を持っているようだ。

なら、残酷だけど少し現実を教えてあげよう。

 

 

スタスタスタ............ピィン....................

 

「? 呂布師父? いきなり何を....................」

 

俺はライザーに近づき、軽くデコピンをした。ライザーも自分がいきなりデコピンされたことに困惑している様子だ。

 

そんなに不思議そうにしなくても、もうじき分かるよ。

 

 

ガクッ............バタァンッッッ!!!!

 

 

「「「「!!!!!」」」」

 

「っ、おっ、お兄様っ!?」

 

「「「「「ライザー様っ!!!!」」」」」

 

 

突然ライザーが膝から崩れ落ち、そのまま地面に倒れ込んだ。周りの皆はいきなり倒れたライザーに驚き、妹のレイヴェルはライザーのことを心配している。

 

口ではキツイことを言っていても、こうして兄貴を心配するところを見ると、やっぱりライザーのことを大事に思ってるんだな。

 

良い子じゃないか、守っておやり........................って、レイヴェルを守るのは俺の役目か。

 

 

「か、身体が、動かないっ....................り、呂布師父、こっ、これはっ、いったい............................」

 

「........................心配するな................すぐ治る」

 

ライザーは何が起こったのか分からないまま、地面に突っ伏している。

そんなに心配しなくても、もうじき動かせるようになるはすだよ。

 

周りの皆が戸惑いながらも心配そうにライザーを見ていると、やがてライザーがゆっくりと立ち上がる。

 

 

「っ................本当に、すぐに治りました。呂布師父、アレはいったい何をされたのですか? いきなり身体の感覚が無くなったのですが............................?」

 

「....................ライザーは................フェニックスの再生能力を....................本当の意味で................理解していない」

 

ライザーは手をグーパーさせながら、身体の感覚が戻ったことに安堵していながら尋ねてくる。

 

俺はフェニックスの『不死』、つまり再生能力について詳しく教えてあげた。

 

 

『不死身』と言われているフェニックスだが、実は本当の意味で『不死』というわけではない。

それはフェニックスの再生能力が『肉体』にしか作用しないからだ。

 

その者の本質・本体を表す【実体】。【実体】は『肉体』『精神体』『魂魄』の三つで構成されている。

そして『覇気』はエネルギーなどの【実体】を捉える力。

 

つまり、『覇気』で相手を攻撃すると『肉体』だけではなく、『精神体』や『魂魄』にまでダメージを与えることが出来るということだ。

 

もっとも『武装色の覇気』でダメージを与えられるのは、『肉体』と『精神体』まで。

『魂魄』までダメージを与えるには『覇王色の覇気』を纏わなければならない。

 

さっきはデコピンに『武装色の覇気』を纏っていたから、『肉体』だけではなく『精神体』にまでライザーはダメージを受けたというわけだ。

 

『精神体』がダメージを受けると『魂魄』のエネルギーによって修復が行われる。

 

しかし、『精神体』が修復不可能なぐらいまでダメージを受けると、『肉体』は生きていても精神が死に意識を失う。俗に言う『植物状態』というヤツだ。

 

そして『精神体』が無くなると、『魂魄』は霊的に守られなくなるため消滅し、最終的に死ぬ。

ちょうどサイラオーグの母であるミスラさんが、似たような状態になっていた。

 

そしてフェニックスの再生能力では、『精神体』や『魂魄』までは回復できない。

恐らく、これが【フェニックスは精神まで不死身ではない】と言われる由縁だろう。

 

そもそも『精神体』や『魂魄』まで治せるのなら、一誠の寿命も『フェニックスの涙』で治せただろうしね。

 

 

「フ、フェニックスの『不死』にはそのようなプロセスがあったのですね....................ですが、呂布様。どこでそのようなことを知ったのですか?」

 

「................フェニックスは................エジプトのラーに................何度か見せてもらった」

 

「っ、エジプト神群の最高神ラー様からですか。それなら納得ですわ」

 

まぁ、そんなわけで...............これが【フェニックス】をシトリーの修行相手に選んだ理由でもある。

フェニックスの再生能力を貫けるぐらい『覇気』を習熟させれば、とりあえず試合でも使えるからな。

 

そしてここからが本題。

 

 

「....................別にライザーが................【サクリファイス】に拘るのはいい。

しかし....................時代は変わる....................いつまでも................その戦い方が通用すると................思うな」

 

「ッッッッッッ!!!!」

 

「確かに。その『覇気』?というのはシトリーの全員が使えるようになるんですわよね?

そして呂布様の教えを受けたソーナ様が、今度は御自身の作る学校の生徒に教えていく。

そうなれば........................まさに『不死』と言われているフェニックスも『形無し』になりますわね」

 

さすがは我が秘書レイヴェルちゃん。俺の言いたいことをズバリ言ってくれて、ありがたい限りだよ。

 

レイヴェルの言う通り、ライザーはフェニックスの『不死』の特性を十全には活かせていない。だが、問題なのはソコじゃあない。

 

フェニックスの『不死』が通用しない連中が、これからの時代でたくさん現れるということが問題なんだ。

そうなると、例えレーティングゲームに復帰したとしても、今のままではライザーは勝つことは出来ない。

 

レイヴェルの一言でライザーも事の深刻さが分かったのか、ブルブルと身体を震わせている。

ゴメンね、さすがに恐がらせ過ぎちゃったかな? でも、必要なことなんだから許してね。

 

 

 

「............................そんなに恐いか、 新時代が」

 

 

 

「ッ............................クックックックックックッ、ハッハッハッハッ! アーハッハッハッハッハッ!!!」

 

 

俺が赤い髪の皇帝みたいに尋ねると、ライザーがいきなり大声で笑いだしたっ!!

 

ビッ、ビックリした~~~~、いったい何だってのさ。

 

「クククク、恐怖? いいえ、これは『歓喜』の震えですっ!!!

ようやくだ....................俺はようやく『戦い』の何たるかを味わうことが出来るっ!!

戦えば傷つき、倒れる........................それが『戦い』の当たり前だった。だと言うのに、俺はそんな『当たり前』のことすら出来ないでいた。

しかしっ! 俺はとうとう、その『当たり前』を実感出来るのだ!!

【新時代】................何と刺激的な響きだろうかっ! 感謝するぞ、レイヴェル!!! お前がこの御方を連れてきてくれなければ、俺の炎はずっと屋敷の中で燻っていたままだったからなっ!!!!」

 

てっきり『覇気』を使える悪魔がこれから沢山出てくることにビビってるかと思ったら、興奮してたのね。

そういえばライザーも一誠に勝るとも劣らない熱血漢だったな~~~。

 

「そういうわけで................シトリーとの修行に伴い................ライザーたちにも...................修行を与える」

 

「お伺いします。我々は何をすべきでしょうか?」

 

そこにはもはや先日見た哀れな貴族はいなかった。今、俺の前にいるのはヴァーリのように更なる高みへと至らんとする一人の『漢』の姿があった。

 

 

 

「ライザーが....................やることは三つ。一つは...................フェニックスの『再生能力』を................眷属に............分け与えること」

 

「っ、フェニックスの『再生能力』を、ですか!? 確かに眷属たちには現在、フェニックスの『炎』を使えるようにしております。

しかし、『炎』だけではなく『再生能力』まで分け与えるなど....................本当にそのようなことが可能なのでしょうか!?」

 

「....................俺が手伝えば................可能だ」

 

俺の言葉に驚きを隠せないライザー。でも、フェニックスの能力の1つである『炎』が分けられるのであれば、もう1つの能力である『自己再生』も分けられない道理はない。

 

ライザーの言う通り、眷属たちにはフェニックスの『炎』が分けられており、眷属たちは『炎』に由来する能力を持っている。

 

『炎』、即ち『火』と『風』の性質変化。例えば『女王』のユーベルーナなら『爆破』、『騎士』のカーラマインなら『炎の属性剣』、『戦車』の雪蘭なら拳と足に『炎』を纏わせて戦っていた。

 

他の眷属たちは知らないが、恐らく『火』か『風』に関係する能力をそれぞれ持っているだろう。

 

俺が『エイトセンシズ』と『仙術チャクラ』でライザーと眷属たちの結びつきを強くしてやれば、『炎』だけではなく『再生能力』も眷属たちに行き届くはずだ。

 

曹操からは『血統能力の覚醒』については注意を受けていたけど、元々目覚めている能力に少し手を加える分には大丈夫だろう........................たぶん。

 

 

「ただ眷属に................『再生能力』を分けると............ライザー自身の....................再生力が落ちる。

そうすると................ライザーがやるべき修行も................見えてくる」

 

「っ、心得ております、呂布師父。私自身の『再生力』を向上させることですね?」

 

おっ? 流石は腐ってもプロプレイヤー、中々察しが良いじゃないの♪

 

 

「ん.............それが1つめ。2つめは..............ライザーと眷属の....................『感覚を共有』させ................連携力を................強化すること」

 

「? 『感覚の共有』................それはどのようなものなのでしょうか?」

 

『感覚の共有』。これは読んで字の如く、視覚や聴覚をチーム内で共有することだ。

 

分かりやすく言うと、【NARUTO】の『長門』が使っていた『ペイン六道』だ。

 

六人の死体を本体である『長門』が操ることで、全員の視覚を共有させ、完璧なチームワークを実現していた。

 

もちろん完全に同じというわけではないが、それでもそれぞれが見ている光景を全員が共有することが出来れば、ライザーたちのチーム力は飛躍的に向上するはずだ。

 

確か俺がグッさんと戦った時も、ゲオルクが魔術で曹操の視覚と聴覚の一部を『蒼天の紅旗』のメンバーと共有させてたって言ってたしな。

『感覚の共有』自体は魔術的なものを使えば、然程難しくはないだろう。

 

「メンバー全員の『感覚を共有』させ................動きに完全な協調性を持たせる....................つまりは『シンクロ』。

普通のチームプレーが足し算なら....................『シンクロ』を用いたチームプレーは....................掛け算だ。

しかも人数が多いほど....................強さが倍々になっていく」

 

「なるほど。つまり倍々ということは、2人なら強さが個々で戦う時の2倍になるということですね。

そして3人なら4倍、4人なら8倍。チームメンバーは最大で16人ですから........................32,768倍っ!?」

 

「っ、まるで全員が『赤龍帝の籠手』を持っているような上昇幅だわ! 呂布様からでなければ、耳を疑うような話ね」

 

「素晴らしいですわ! これは是非ルヴァルお兄様にもお教えしませんと♪」

 

俺が『感覚の共有』を使った『シンクロ』について説明するとレイヴェルがルヴァルにも教えようとする。

たぶんライザーが出来るなら、同じフェニックスであるルヴァルでも出来ると考えたんだろう。

 

でも残念ながら、そう簡単にはいかない話なんだよね。

 

 

「レイヴェル....................それは無理だ」

 

「えっ? それはどうしてですか、呂布様?」

 

「『シンクロ』は................『感覚の共有』だけでは................出来ない。

互いの間に....................強い『信愛』がなければならない」

 

「『信愛』................ですか?」

 

「コクン........俺が見る限り............リアスと眷属の間には『情愛』................ソーナと眷属の間には『敬愛』がある。

そしてライザーと眷属の間にあるのは....................『信愛』。『シンクロ』には....................この『信愛』が................必要となる」

 

「『信愛』。相手を信頼し大切にする心、ですね」

 

「そう................ライザーが【サクリファイス】を多用するのは....................眷属を信頼している証................現に眷属たちは................誰も不満を抱いていない。

そしてライザーが落ちぶれても....................眷属が見捨てないのは................ライザーを心から慕っている証................それこそが『信愛』だ」

 

意外にもライザーってば、眷属たちからは結構慕われてるんだよね。

『愛すべきバカ』とでも呼ぶべきか................とにかく憎みきれないキャラってことは間違いない。

 

ルヴァルも眷属から慕われてるとは思うけど、実際には見たことないからね。

でもたぶん、『愛されキャラ』という点ではライザーに軍配が上がるだろう。

 

 

「っ~~~~、呂布師父。貴方様から、そのようなお言葉をいただけるとは................このライザー・フェニックス、感無量でありますっ!!!」

 

「呂布様、ライザーお兄様たちをお認めいただき、ありがとうございます!!!」

 

「ん................ただ『シンクロ』は................人数が多いほど強力だが................連携が難しくなる。

この短期間では................極めるのは不可能。でも................基本が出来るだけでも................軽く今の5~10倍は................強くなれる」

 

「基本だけでチーム全体が、そこまで強くなれるのかよ................相変わらず、呂布さんの基礎修行の質は次元が違うな」

 

「承知致しました。 2つめは『シンクロ』を用いたチームプレーの修行ですね?」

 

まぁ、全員の動きを『シンクロ』させるには年単位の修行が必要になるから、そこは気長にやってもらおう。

 

幸い、悪魔だから時間はたっぷりあるだろうしね。

 

 

「ですが、呂布殿。感覚を共有させると脳への負担が大きくなるはずです。その点についてはどのようになさるのですか?」

 

「いいえ、ソーナ様。確かに普通の者ならば、入ってくる情報を処理しきれず、脳がパンクしてしまうでしょう。

ですが、『フェニックス』ならば話は別。そのために呂布様は【フェニックスの再生能力を分け与える】というお話しをされたのですわ」

 

「っっっ!? なるほど....................確かにフェニックスの再生能力を全員が使えるとなれば、感覚を共有しても負担に堪えられるというわけですね」

 

流石は我が秘書レイヴェルちゃん。俺の言いたいことを先に言ってくれて、ありがたやありがたや。

おかけで口下手な俺の説明が少なくなって助かるよ♪

 

 

人間の目が捉えられるのは、約5億7,600万画素と言われている。

しかし脳が処理できるのは、その内の700万画素程度だそうだ。それ以上となると脳の処理が追いつかず、レイヴェルの言う通り脳がオーバーヒートする。

 

『ペイン六道』が六人分の視覚を共有しても問題無かったのは、死体を操っていたからだろう。

ただその分、基点となる『長門』の負担が大きかったみたいだけどね。

 

「コクン............しかし................それでも身体への負担は................避けられない................そこで3つめだ」

 

「心得ております、呂布師父。3つめは『シンクロ』の負担に堪える修行ですね?」

 

あらら、ライザーにまで先に言われちゃったよ。いよいよ俺の喋ることが無くなっていくなぁ........................まぁ、俺は楽が出来ていいんだけどね

 

「ん................シトリーと模擬戦を行いつつ............今言った3つを................修行してくれ」

 

「承知致しました、呂布師父っ!」

 

「では、私たちはライザー殿の再生能力を『覇気』で貫く修行を行いながら、レーティングゲームの経験を積む................ということでしょうか」

 

「フルフル............それだけじゃない................急激に成長する................ライザーたちを相手にすることで................未知数の相手にも................対応できるようにする」

 

「っ、なるほど。確かに実戦では何が起こるか分かりません。ライザー殿の成長という不確定な要素は、まさに未知数の相手と戦うには打ってつけということですね」

 

「ん................それに............実力が少し上の相手と............戦った方が................伸びがいい。

ルヴァルみたいな................明らかな格上では................こうはいかない」

 

陸上選手がトップスピードを上げるために、自分のトップスピードよりも少し早めのバイクに引っ張ってもらうのと同じ理屈だ。

 

実際、『蒼天の紅旗』でも自分よりも少し上の実力者との訓練を推奨しているしね。

 

 

「っ、そのためにルヴァルお兄様ではなく、ライザーお兄様を選ばれたのですねっ!!!

ライザーお兄様をも鍛えることで、残り限られた期間にシトリーの皆様を最大限成長させるためにっ!!!」

 

 

「っ~~~~、呂布殿。私たちのために、ここまでしていただけるなんて................感謝で言葉もありませんっ!!

みんな、呂布殿がこれほどまでに手を尽くしてくれたのですっ!! 泣き言は一切許しません! 必ずや『覇気』を習得し、呂布殿からの修行を完遂させますよ!!!」

 

「「「「「はい、会長!!!」」」」」

 

 

「お前たちもだっ! あの『深紅の武人』が、ここまで俺たちに期待をしてくれているんだっ!!

ここで応えられなければ、フェニックス家の恥だと思えっ!!

いいか、呂布師父をガッカリさせるなっ!!!」

 

「「「「「はい、ライザー様!!!」」」」」

 

 

「私たちも負けてられないわっ! みんな、このままだとソーナだけじゃなく、ライザーにまで勝てなくなるわ!!

サイラオーグとの試合が迫っている、ここからは一層気合いを入れて修行に励むわよっ!!!」

 

「「「「はい、部長!!!」」」」

 

うんうん♪ やっぱり若い子ってのは、こうやって競いながらお互いに高めあっていくのが一番だよね。

 

熱いね~~~、青春してるね~~~。俺の学生時代とは雲泥の差だよ........................グスン。

 

 

「ふふふふふ♪ 己の生き様にて諸人を魅了し、導く................流石は呂布様、これこそ『英雄』の本懐ですわっ!!!」

 

 

........................何か、レイヴェルが頬を赤く染めながらおめめをキラキラさせてるけど、気にしないでおこう。

 

とりあえず出来る限りの環境は整えた。後はどこまで伸ばせるかだけど....................まぁ、やるだけやるしかないよね。

 

 

 






っというわけで、シトリーの強化の都合上ライザーもついでに強化することになりました。

当初の予定では、ライザーは個人的に好きなキャラだったので、もっと強化するつもりだったんですけどね。

例えば『火』の熱で身体の代謝を上げて、【ONE PIECE】はルフィの『ギア・セカンド』みたいに身体能力を限界まで上げるとか。

後は『風』を纏って【BLEACH】は砕蜂の『無窮瞬閧』のように戦ったりなど案はあったのですが、流石にそこまで呂布が面倒を見る理由が無いのと....................単純に尺が無かったということで『きっかけ』を与えるだけに留めました。

それでは皆さん、次回で♪
感想・高評価もいただけると作者が喜び、励みになります!

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