バトル描写が入ると一話あたりがやっぱり長くなりますね・・・・
「・・・・・・凄い」
俺はこんな状況なのに呂布の見事すぎる武技に感嘆した・・・ゲオルクや美候も口を開けて驚いている・・・・
当然だ。普通ああいった弾幕攻撃なら、かわすか防ぐか弾き飛ばす・・・白龍皇もその隙を突くつもりだったはずだが、あまりにも予想外の対応に反応が出来なかったんだろう・・・・
「・・・・グゥッ」
白龍皇が立ち上がるが、鎧がもうボロボロだ・・・陽動とは言え、あの魔力弾にはそれなりに力を込めていたのだろう
「・・・・ハアハア、これほどとはな・・・ハア!」
再び鎧を復元するが体力は戻らないはず・・・あれほどボロボロにやられながら、まだ戦意を失わないとは・・・あの諦めの悪さは見習うべきかもな........
そんなことを考えていると呂布が拳を握り、白龍皇に向ける・・・何だ?
バシュン・・・・ドゴン!
「ッグアァ!」
呂布が親指を弾くと白龍皇が吹っ飛んだ
何だ!?呂布はいったい何をしたんだ!?
呂布とは何度か修行がてら手合わせをしてもらったが、あんな攻撃は見たことが無い!
「ハア、ハア、今のは・・いったい・・・?」
『今のは恐らく、超パワーで空気を弾丸のように弾き飛ばしたのだろう・・・』
「っ空気の弾丸か・・・恐ろしく硬く、速いうえに発生も分からない・・・かわすのは不可能だな・・」
指で空気を弾丸のように弾く・・・『指弾』というヤツか、師匠である闘仙勝仏から聞いたことはあったが・・・・しかしあれほどの威力のものはそうそう無いだろう
『あれの正体はただの空気だ、『半減』の能力も効かないぞ』
「分かっている・・・かわせず、能力も効かないならやることは一つだ!」
白龍皇は真っ直ぐ猛スピードで呂布に突撃する、呂布も指弾を連続で撃ち込むが白龍皇はそんなことお構い無しに突っ込む・・・・なるほど、かわすことも防ぐことも出来ないなら耐えるしかない・・・俺では出来ない方法だな....
そうして呂布に迫る、今度は「殴る」のではなく「触れる」攻撃だ・・・・しかし・・・
ドゴッッ・・・・ドカァァン!!
白龍皇は再び吹っ飛ばされた、だが何だ今のは!?
「おい、曹操。俺の目が狂っていなけりゃ、呂布のヤツ・・・ヴァーリに触れてなかったよな?」
「・・・ああ」
そう、触れていないのだ。呂布は白龍皇に一切触れずに吹っ飛ばしたのだ。
確かに白龍皇の動きに合わせて拳は放ったが、その拳は白龍皇に届いていなかった・・・だが、白龍皇は吹っ飛んだ。
指弾のように拳で空気をぶつけた?いや、それなら身体にぶつかった衝撃音と身体が飛ばされる間にタイムラグが発生するはず。しかし実際は身体から出る衝撃音と同時に白龍皇が吹っ飛ばされた・・・まるで見えない腕に殴られたみたいに・・・・
「ガハッ、ゴフッ、ゲホッ・・・」
『もう止せ、ヴァーリ!どう考えても勝てる相手ではない!!本当に死ぬぞ!!!
「ハア、ハア、いや・・・まだだ・・・ヤツの能力は皆目見当も付かないが・・・まだ試してみたい方法がある・・・」
まだやる気か・・・もはや諦めが悪いというレベルではない・・・・『執念』・・・ただ闘いに懸ける執念だけで立っている・・・・そしてその執念はいったいどこから来るのか?!
白龍皇は三度突っ込む。先ほどと同じだ、指弾の雨を耐えながら呂布に迫る・・・そしてまた呂布の「触れない拳打」を受ける・・・
ドゴッッッ・・・・・ガシッ!
しかし・・・今度は吹っ飛ばされず、その場で耐え呂布の腕を掴んだ
とうとう白龍皇は呂布を捕まえることに成功した!最初は触れることすら出来ず、打ちのめされた彼がついに捉えたのだ!これで「白龍皇の光翼」を発動させることが出来る!俺はいつしか仲間である呂布ではなく、今日初めて会った白龍皇が気になっていた・・・・
「ゴフッ、ゲホッゲホッ・・・これは・・・内臓がいくつかヤられたか、だが・・・ようやく捉えたぞ!!」
『Divide!』
『白龍皇の光翼』は、触れた相手の力を半減させ、それを己が力へと変換させる力を持つと聞いている。ヤツは呂布の力を奪うつもりだろう。
確かに・・・呂布のあの凄まじい力をそのままぶつけてしまえば、いくら呂布でも・・・
だが、白龍皇の狙いは失敗に終わった。それどころか、呂布から奪った力は逆にヤツを追い込む事となった
「ッ!? あ、あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
力の奪取が完了した事を伝える音声が鳴り響いた直後、ヤツは胸を掻き毟りながら絶叫したのだ。背中の翼から噴出される光が、かつて無いほどに激しくなる。
『な、なんという力だ!?処理しきれん!ヴァーリ!すぐに吐き出せ!』
強すぎる力は身を滅ぼす。今、ヤツは自分の許容量以上の力を得た事で、逆にその力に飲み込まれそうになったのだ。
「な、何が起こったんでしょう・・・!?」
いつの間にか、目を覚ましていたルフェイが困惑している。まぁ、いきなりこんな光景を目にすれば無理もない
「あの馬鹿。身の程も知らずに奪おうとするからだっての」
「美候、今のは・・・」
「ああ、呂布から奪った力がデカ過ぎたんだ。制御出来ない力が暴れてアイツの体を蹂躙してんだよ」
やはりそうだったか。俺達が見つめる先で、なおも白龍皇がもがき続ける。その様子をジッと見つめる呂布は果たして何を思っているのだろうか
そうして白龍皇は目や鼻から血を流し気絶した・・・
ふぅ、何とか誰も死なずに済んだか・・・さて、呂布に事情を説明して二人を回復させないとな・・・
俺は死者ゼロの結果に安堵しながら、呂布のもとへ向かう
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「・・・・・・そんなこともあったな」
いや~懐かしいね~。でもあれは仕方ないでしょ?誰も自分の妹を無理矢理連れていこうだなんて思わないでしょ?
それにアーサーの顔ってほとんど覚えていないんだよ。アニメに出てたような気もするけど、ぽっと出だったはずだし・・・設定資料には出てたかもだけど買ってないし・・・・
ヴァーリチームって途中で気付いたのはヴァーリが禁手化したからだしね........
「あれは苦しかった・・・本当に死ぬかと思った・・・」
ゴメンネ、俺もまさかあんな風になるとは思わなかったんだよ
「....................すまなかった........」
「いや、俺もあの時は呂布の強さに当てられていたからな・・・」
「私も、妹の事で冷静さを失っていましたからね・・・」
「そもそも呂布と白龍皇の戦いを止めるなんて不可能だろ・・・」
「強いて言うなら、両方の事情を知っておきながら何もしなかった美候が一番悪い」
ヴァーリ、アーサー、ゲオルク、曹操がそう言ってくれる・・・・人の優しさが心に染みる........
「そうですよ、あの状況じゃ誤解しても仕方ありませんって・・・だから気にしないでください、呂布さん」
ルフェイ・・・・ああ、天使はここにいたか・・・
「それに・・・・あの時の呂布さん、かっこよかったですし//////////」
あれ、ルフェイさんどうしたん?顔を赤くして俯いたりして・・・・?
「「「・・・・・・・・・」」」
「・・・・呂布、少し訓練に付き合ってもらえますか?ものすごくコールブランドを振るいたくなったんですよ・・・あなたに対して」
え?アーサーもどうしたの?そんなに怒気と殺意を滾らして。俺、任務明けだから一眠りしたいんだけど・・・
「さあ、行きま「待て、アーサー」・・・何ですか、ヴァーリ?」
おお、救世主ヴァーリ!アーサーを止めてくれるんだな?さすがは白龍「呂布と戦うのは俺だ・・・・なにせずっとアザゼルに拘束されていて、ここにくるのも久しぶりだからな」オィィィィィ!!
「では、二人で呂布と戦うというのはどうでしょう?」
「悪くないな、呂布相手なら丁度良い」
いや、だから任務明けで疲れているんだってば!
こうなったら曹操とゲオルクに「さてゲオルク、そろそろ仕事を再開するか」「そうだな、もう十分休んだろ」だから、休みが必要なのは俺もじゃないかってことをだな!
クソ、ならば最終兵器彼女を起動「頑張ってくださいね、呂布さん♪」................どうやら俺には味方は一人もいないらしい
「さあ、行きますよ呂布」
そうして俺は訓練場にドナドナされていくのであった・・・・・・
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アーサーとヴァーリに連れていかれる呂布を見送り、仕事を再開しようとすると
「そう言えば、曹操」
「何だ、ゲオルク」
「あの後、色々あって聞きそびれていたんだが・・・結局俺たちの夢の第三段階って何なんだ?」
・・・・・ああ、そう言えば話が中断したままになっていたな・・・・まぁ良いか........
「ああ、そのことか。計画の第三段階、それは・・・・・」
・・・・・・・『人間社会への進出』さ
ようやく、『ヴァーリ邂逅』編が終わりました
ちなみに「触れない打撃」の正体は【仙術チャクラによる蛙組み手】+【覇王色の覇気を纏った攻撃】です
【指弾】は幽々白書から来ています
曹操の計画については、また別の機会に話題にすると思います
それでは、また次話で